彼らは知ってもいないのに、知ったふりをして話す

 

知ろうと願わない荒し

教えられようとしない

 

 

 

霊界日記1902

 

 霊たちには、話す際、何かのことはかくかくである、と言うにまさって、言うに易しいものは一つとしてない、なぜなら彼らは自分らは何事でも知っていると考えて、それはそうしたものではないのに、そうしたものである、と実に厳かに言い張りもするのである。幾度も行われた実験から、彼らはいかような性質のものであるか、またいかように信じなくてはならないかが明白になるのであり、彼らに、このことまたはあのことはいかようなものであるか、と尋ねると、彼らは次々にそれはそうであると言うが、各々他とは異なったことを言うのであり、たとえ百人の者がいるにしても、各々他とは異なったことを言い、実にそのときは、それはそうしたものではないのに、恰もそうしたものであるかのように、自信をもって言いもするのである。彼らは何か自分の知りはしないものに気付くと、すぐさまそれはかくかくのものである、と言い、その他、彼らは知ってもいないのに、知ったふりをして話すことを示しているしるしは非常に多いのである。1748年〔60歳〕5月3日