舟と水の譬え
サンダー・シング/聖なる導きインド永遠の書/P361
神は、世にありながら世のものならぬようわたしたちに求めておられますが、それはわたしたちがこの世にあって、自分も人をも救えるためです。船の場所は水の中にありますが、水は船の中にあってはなりません。浸水すれば、船をも乗員をも沈めてしまうことになる。同じように、クリスチャンは世の中にあっても、世が彼らの中にあってはならないのです。この方法によってのみ、彼らも彼らとともにいる者も、天の目的地へと安全に船出することができるのです。
そこで、祈りの時間がもてなくなるほどに、仕事に取り込まれないようにした方がよろしい。世と世への愛着に心奪われ、打ち負かされたりせず、むしろ打ち勝てるために世から超然としているべきです。わたしたちは不完全なため、思いと行いも不完全ですが、くじかれてはなりません。未来における完成を約束する種子を手にしているからです。わたしたちを神の子の地位にまで高めてくださった神が、正しいときにわたしたちを完全にしてくださいます。
マリア・ヴァルトルタ「手記」抜粋/天使館/P52
貴女の使命のうちで、使命のために生きるように。レンズに目を凝らしている間は素晴らしい風景を見せるが、レンズから目を離せば、黒い箱にすぎない万華鏡をもらった子供たちのようでありなさい。貴女は、わたしと貴女の使命に目を凝らしなさい。現世は貴女の周りにある。周りにあるべきだ。だが貴女の内部にあってはならない。内部にあるのは、わたしの世界だ。無知で盲目なこの哀れな世に、わたしの世界から貴女にもたらされる教えと光を与えなさい。貴女の働いている周りにどれほど天が現前しているか、もし貴女に見ることが出来るならば!・・・