人々のあいだに行きなさい
マリア・ヴァルトルタ「手記」抜粋/天使館/P45
けっして傲慢になってはならない。そうなれば貴女は罰せられ、わたしを失うだろう。わたしがだれであり、貴女が何者であるかを絶えず思い起こすように。痛悔によって浄められた心を持つために、絶えず自分の至らなさとわたしの完全さとに思いを致すように。だがそれと同時に、『恐れるな。立ち上がりなさい。行きなさい。人々のあいだに行きなさい。なぜならわたしは彼らと共に在るために来たのだから。この来臨の時をよく憶えて、清らかに、剛く、忠実でありなさい』と言ったわたしに、大きな信頼を寄せなさい。わたしはこのことを貴女にだけではなく、人々のあいだからわたしが選んだすべての人たち、特別な形でわたしを所有している人々にも言うのだ。
マリア・ヴァルトルタ「手記」抜粋/天使館/P45
わたしのことを怖がってはならない。わたしがあなたたちに姿をあらわすのは、あなたたちを高めるためであって、あなたたちを灰に帰するためではない。立ち上がりなさい。恩恵を受けるよろこびがあなたたちに生きる力を与えるように。わたしがあなたたちに天を示したからといって、もうそれで救われたと思いこみ、無気力な麻痺状態に沈みこんではならない。人々のあいだに共に立ち交じろう。わたしはあなたたちが、わたしにとってより大きな助けとなるように、超人的なヴィジョンと教えとを用いて、あなたたちを超人的なわざにいざなったのだ。わたしはあなたたちを、わたしのわざに参与させるのだ。
マリア・ヴァルトルタ「手記」抜粋/天使館/P52
貴女の使命のうちで、使命のために生きるように。レンズに目を凝らしている間は素晴らしい風景を見せるが、レンズから目を離せば、黒い箱にすぎない万華鏡をもらった子供たちのようでありなさい。貴女は、わたしと貴女の使命に目を凝らしなさい。現世は貴女の周りにある。周りにあるべきだ。だが貴女の内部にあってはならない。内部にあるのは、わたしの世界だ。無知で盲目なこの哀れな世に、わたしの世界から貴女にもたらされる教えと光を与えなさい。貴女の働いている周りにどれほど天が現前しているか、もし貴女に見ることが出来るならば!・・・
サンダー・シング/聖なる導きインド永遠の書/P361
神は、世にありながら世のものならぬようわたしたちに求めておられますが、それはわたしたちがこの世にあって、自分も人をも救えるためです。船の場所は水の中にありますが、水は船の中にあってはなりません。浸水すれば、船をも乗員をも沈めてしまうことになる。同じように、クリスチャンは世の中にあっても、世が彼らの中にあってはならないのです。この方法によってのみ、彼らも彼らとともにいる者も、天の目的地へと安全に船出することができるのです。
そこで、祈りの時間がもてなくなるほどに、仕事に取り込まれないようにした方がよろしい。世と世への愛着に心奪われ、打ち負かされたりせず、むしろ打ち勝てるために世から超然としているべきです。わたしたちは不完全なため、思いと行いも不完全ですが、くじかれてはなりません。未来における完成を約束する種子を手にしているからです。わたしたちを神の子の地位にまで高めてくださった神が、正しいときにわたしたちを完全にしてくださいます。