Studio's Literary


管理人手記 / 雑記帳

ここはこのサイトの管理人kuribowの日々の自堕落... もとい切磋琢磨している
様子が克明に記された血と汗と涙と そして笑いのドキュメントであ〜る...


2002 August - September : 慣れた頃が怖い頃

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Aug. 25(sun) 

 
無事、ボストンに帰って参りました。
が皆さんのご期待通り、今回のフライトもまた色々ありました。
どうしてこう何事も無くサクっと辿り着けないものでしょうか?
 

今回のフライトも
関西国際空港からサンフランシスコ経由でボストンまで。
実に
25時間強の疲労必至の長旅になります。
乗り物酔いの激しい私は機内での睡眠は気が張ってほとんど取れないので前の日に
寝溜めをして出発する事にしました。
 
で、寝過ぎたせいか頭がボーっとしてました。
 

 













出国前に時差ボケかよ!
 

 













一瞬自分をツッコんでしまいましたが、後にこれは酔い止め服用による作用である事が判明します。
 
関空に到着後、搭乗手続きを取る私。
前回はここでカギを失くして大変だったな〜などと余裕の表情で搭乗カウンターの列に並ぶ。
今回は無論
合鍵も作り、しかもちゃんと失くさない場所に入れてある。
そう、準備は万端である。
そしてカウンターでまんまと引っかかってしまいました。
 

 

























あんた、荷物重すぎるよ!
 

 

























なんと荷物の重量制限にかかってしまった!
 
因みに1つの荷物の重量制限は
32kg
今まで
36kgとかの荷物を運び入れようとして怒られつつも通してもらっていたのに!
この重量を越えると荷物破損等があった場合、責任がもてないという。

特に壊れるものは何も無いので責任持たなくて結構です、と詰め寄った。
 

 




















ただ46kgってあなた自分で重過ぎると思わない?
 

 




















確かに重いなぁ〜とは思ってたんですよ、私も。
でもまさかこんなに重かったとはね〜。
一応笑ってごまかそうとしたんですが、
しっかり睨みをきかされてしまいました。
何だか横っちょの方に追いやられ、一人でダンボールに荷物を分けさせられる私。
せっかく寸分の隙間無く完璧に詰め込んだのに・・・。
 

出鼻を挫かれ不機嫌な私を乗せ、飛行機は関空を発った。
ま、明らかに私のせいなんですがね・・・。
 



 
そんなわけで、機内ではひたすらCDを聞いていました。
当然寝られるわけありません。
 
確かに今回は怖さもあったんですよ。
3日ほど前既に現地にいる鉄人サイセイから連絡がありまして、
 

:『久しぶりですね〜。
:『ホンマやね〜。
:『どうっすか、日本は。
:『すっごいリフレッシュできたよ。楽しかった。そっちはどう?
:『こっちは冷房も無しで死ぬほど暑くて死んでます。
:『あ〜、やっぱり暑いねやそっちも。
:『オマケに学校は始業まで閉まってて練習出来ひんし。
:『え、ウソ!?
:『し、知らなかったんですか!?
:『・・・。
:『・・・。
 

ショックのあまり声も出ない私。
練習するために2週間も早くのチケット取ったのに・・・。
そして話は続く。
 

:『と、ところで栗田さん、いつこっちに戻られるんです?
:『日本時間の25日の昼3時頃に関空を出るよ。
:『ってことは・・・・。
:『そう、○○○テッド航空で。
:『・・・。
:『うはは、大丈夫やで。最近経営破綻したとはいえちゃんと空飛んでるからね。
:『さっきニュースで見たんですよ、そのヒコーキ。
:『ほう。
:『エンジンからぶっ放して空港に緊急着陸する様子を・・・。
:『・・・。
:『・・・。
 

凍てついてしまいました・・・。
現地では相当大きなニュースとして取り上げられてたらしいですね。
しかしいくら破綻したからって空でヒコーキ燃やしますか。
 

 

 




















 
これではただでさえ快適ではない空の旅が間違って空飛ぶ鉄の棺桶になる可能性があるかと思うとなんぼ薬が効いてよーがおちおち眠れねー!!
 

 

 













 

当然身内には誰にも話しませんでしたよ、炎上事件のこと。
絶対心配するに決まってますから。
 

そんなわけで、
サンフランシスコに無事着いた時には、既に肉体的・精神的疲労に加え
薬の効能もあいまって体の中はもうお祭り騒ぎ。
しかも思考力はほぼ0にまで低下しておりました。
 

 












ところで、サンフランシスコで面白い光景を目の当たりにしました。
 



 
これ、何してる所だかわかります?
もう少し拡大してみましょうか。
 



 
もうお分かりですね?
そう、客が預けた荷物を機内に搬入しているところです。
 
入国手続きやら検疫やらをさっさと済ませ、疲れ切った状態でじっと眺めてました。
私の友人が
サックスを真っ二つに折られたとか、ギターのネックが曲がっていたなどの
話を突然思い出してしまいました。
 
鉄のハコにキカイで放り込まれるなら車から飛行機もキカイ。
あんな雑に扱われれば楽器はイチコロだと思いますね。
しかもこの真夏の直射日光を鉄の
ハコがダイレクトに浴びており、中の温度は相当高い模様。
1時間半ほど眺めていたのですが、
放置しっ放しのハコもある。
これ、少なくともパソコンと楽器は常に手元に置いておかないと漏れなく破壊されますね。
本当に怖すぎます。
荷物だけが他の場所へ行ってしまうという話も聞いたことがありますが、
そうなるともう気のつけようが無いですね。
 
もう少しどうにかならないものでしょうか?
 

 
色々考えているうちに搭乗時間。
チケットを渡し改札を通し、機内に乗り込んだとたん係員に呼び止められた。
すごい早口でよく意味が分らなかったのだが、何だろう?
楽器を持ってるから怪しまれたのだろうか?
 
前回帰国する時も一緒にいた友人(ベースのりょう君)が楽器を持ってるというだけの理由で、
葉っぱをどこに隠してる?
としつこく尋ねられていた。なんという偏見だろうか。
 
思わず『
何も持っていないですよ』と答えてしまいました。
余計怪しいですね。もう頭脳は完全にストップしておりました。
 

 




















 

何を仰っているのです?
あなたが乗る飛行機は次の便です。もう少しここでお待ちになってください!

 

 

 

 













 

 

 

 

荷物ではなく、危うく私がボルチモアに行ってしまうところでした!
 

 













 

 

 

 

 

 
そう、頭脳は完全にストップしていた。
大体
ボルチモアってどこですか?
きっとボストンからは遠いんでしょうね・・・。
 

何度ヒコーキに乗っても失敗する私。
さすがに笑われましたね、
ボルチモアへ行く人達に。
しぶしぶ引き返す私。
 

40分違いの、同じゲートからの同会社便。
これ、本当に間違ったの私だけなんでしょうかねえ?
私だけなんでしょうねえ・・・。
 

 

 
そして何とかボストン行きに乗り込み、身の安全を祈る。
さすがに寝ました。ほんの1時間ほどでしたが。
 


ボストン上空の写真です

 

やっとの思いで自宅に辿り着いております。
ボロボロのダンボール抱えて・・・。
 
久しぶりの帰宅でした。
 



そんなわけで、先が思いやられますが再びボストンでの生活が始まります。
 

  

Aug. 26 (mon) 

 
つい昨日まで猛暑だったらしいが、今日は涼しい。
 
たまらなく眠い。
 
色々買出しに出かけねばならないのだが、体が動かない。
 

- - - - - 。
 

・・・さ〜ん!
 
くりたさ〜ん!
 

- - - - - 。
 

ん?
 
今からニューヨーク行ってきますんで、留守番よろしくです!
 

- - - - - 。
 
!?
 
- - - - - 。
 

 
気付けばこの家に一人だった。
 
彼は一体いつ帰ってくるのだろう・・・。
 

 
寝よう。今日はとことん寝よう。
 

しかし、何かさみしいな・・・。
 

- - - - - 。
 

そう、ここはもう秋だ。
 

過ごしやすい秋、何もしない贅沢な一日。
 



Aug. 27 (tue) 



 
風邪をひきました。寒い!
 


Aug. 30 (fri) 


長らく雑記の更新が滞っていたせいか私の渡米を知らず、
 
ケータイ繋がらないねんけど、何で?
 
というメールをちょくちょく頂いております。
 

 

 

 

 

 







すんませんが、AUのアンテナ周りに1本も無いのでしばらく出られそうにありません!!
 







 

 

 

 

 

ていうか、出国に当たって解約しちゃったんですけどね。
 

そんなわけで、今までの
ケータイ番号(090-3653-1584)及びアドレス(studio-jets@ezweb.ne.jp)は
現在お客様の都合によりお繋ぎできません。
 
ていうか、解約したんですけどね。
 

 
そんなわけで、国際電話が非常に億劫な方のために
MSNを導入しております。
 
studiojets@hotmail.com
 
メッセンジャーサービスですね。
私のアカウントです。登録して下さいな。
尚且つ話し掛けてやって下さい。
雑記見てるぞ〜って。
忙しい時は忙しいって言いますんで、いつでも(私がオンラインの時)どうぞ。
ICQより使い勝手がよいということだったのでこちらを使用しております。
 

何だ、
MSNって?
って方の為に簡単に説明しときましょうか。
 

 

 

 

 

 

 

 

要するに、単なるチャットです♪
 

 

 

 

 

 

 

 

http://messenger.msn.co.jp/
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
ここに行ってとりあえず「
ダウンロード」を押して頂ければあとは設定のみです。
無料です。
hotmailのアカウントも取っておいて損はしないと思います。
使ってみて面倒なら放置しておくだけで捨てられるので。
分からんことがありましたら
ケータイに電話ください!
なんつって。
 
現在これで30人位とやり取りしております。
 

話し掛けてやって下さい♪
 



 
Aug. 31 (sat) 

 
今、我々の間で一番
熱い人物あきひと君のことについて少し。
 


あきひと君も我々と同じ学期からの同大学生徒で、ドラムを叩いている。
いくら生徒が多いといえど狭い学内であるため、先学期からよく知る友人の一人だ。
入学して初日(つまりレジストレーション・デー)に既に顔を合わせており、
私の、こちらに来て
一番最初の友達でもある。
 

なにわの名ドラマー
東原力哉氏の弟子というキャリアを持ち、ケンウッド・デナード
教えを請う為だけに英語能力0で渡って来たツワモノ。
幸いにして
ケンウッドに気に入られている所を見ると彼の判断は間違ってはいなかったのだろう。
ともすれば半ば捨て身の自殺行為である。
 


私は彼ほど行動力のある人間を未だかつて見たことがない。
次々に物を買っては『
気に入らないので返品する』悪い癖がある。










例えそれが
超大型テレビ果てしなく遠くで買っていようがその日のうちに自力で返品しに行く。










そんなことは日常茶飯事なのだ。
そんな彼は周囲から『
リファンド王』としてその名を轟かせ恐れられている。
 



先ず思いつきをそのまま行動に移し出た目によって次を考える、私とは正反対のタイプだ。
無心で何にでもチャレンジする彼の
体当たり精神には本当に笑いを堪える、いや刺激を受ける。
 

 




写真撮るよ〜
 
ちょ、ちょっと待って下さいよ!
 

 


どうぞ栗田さん!今です、今撮ってください、さあ早く!!

 

何故かこうなってしまう。
体が先に動いてしまうっていうのはこういう事を言う。
 

 

そんな大阪出身な彼との共通の知人も非常に多く、波長が合うのか出先でも遭遇する事しばしば。
で、どの程度波長が合うかというと、なんと彼は3度の引越しを経て明日からこのアパートの住人になったりしてしまうのだ!!






我々が住んでいる場所がよほど気に入っていたらしく、遊びに来るたび羨ましいと言っていた。














そう、我々の上の階に持ち前の行動力で無理矢理3人集めて引っ越してくるというのだ!!!
 

 

 

 

 

 











なんという熱いヤツ!!
 

 

 

 

 

 
そんな思いつきな彼のアメリカ生活での幸運を祈ってやまない・・・。
 









Sep. 1 (sun) 

 
ボストン・ダック・ツアー
 

特に大きな遊戯施設の無いボストンにあって、観光客に爆発的に人気があるのが
このダック・ツアーなるもの。
 
何故ダック・ツアーと呼ばれているかについては、乗った人のみぞ知るということで。
 


これが使用されるボート


プルデンシャル・ビルの前に乗り場がある

 
このツアーに使用される車両は、第2次世界大戦中に使用された水陸両用車を改造したもので、
車によってカラフルなペイントが施されている。
さすが観光用というだけあって、ガイド達も志向を凝らした演出で盛り上げてくれる。
先ずプルデンシャルからボストン市内をくるりと周り、その後チャールズ川をゆっくりクルーズする。
 
当然、川が凍ることがある11月から5月くらいまではオフシーズン。
ハイシーズン時には週末チケット販売の8時半には長蛇の列になる。(50人位は当り前だとか)
 
因みにお値段は20ドルちょっと。
学生だともう少しだけ安いのかな?
 

勉強目的で来ているとなかなか乗りそびれてしまうシロモノなのですが、
もし観光で来られる方、どうか私を連れて行ってください!
 
(まだ乗った事のない人だったりします↑)
 



Sep. 2 (mon) 

 
上の階がやたら騒々しい。
 

階段を上がってみると、例の3人がまとめて荷物を運び入れている。
なるほど1日(月初め)から入居可だったのだろう。
3人の他にも大量の人手を借りていたらしく、その喧騒で目が覚めたのだ。
 
私の部屋にも彼らから預かっていた家財道具などが所狭しと並んでいる。
そして、私とサイセイもそれらを運び込むのを手伝った。
 

因みに無理矢理組んだ3人コンビは以下の通り。
 


新居の台所にて 他の場所は凄まじく汚く且つ散らかっている

 
右:
あきひと君(ds)  全ては行動する事から始まる。何故か按摩の心得がある。(2)
中:
あきこ(vo)     超マイペース型。激しい徳島訛りで喋り倒す。これまた按摩師。(1)
左:
せいご君(g)    大人しく無頓着でつかみ所のない性格。ガンダム大好き。(4)
 
※( )内はセメスター(学期)数。
 

 
ただ同じ学校というだけの接点。
しかしよく見つけたなぁ〜と思うくらいの個性派たち。
性格もバラバラならやってる音楽もまたバラバラな新コンビ。
 
そんな彼らのこれからのドタバタ生活もまた楽しみである.....
 



Sep. 3 (tue) 

 
サロン・デ・ジェッツへようこそ!
 

本日のゲストはまたまた
サイセイ師
今日も軽快にヤツの髪をさばいてやるぜ!
へへへ、俺の
黄金の右腕がうなってやがる。
アキコ、黙って見てな!サイセイが生まれ変わる瞬間をな!!
 




 

 
2回目とは言えこの小慣れた手つき!
ハサミもチョキチョキいい音してきたぜ。
チョキチョキざっくり
 

 

 

 

 

 

 

 
ん!?
ざっくり!!?
 

 

 

 

 

 

 

 

うを〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!自分の手をざっくりやっちまったぜガッデ〜〜〜ム!!!!
 

 

 

 

 

 

 

 

 
左手の第二関節の真上をV字型にえぐっちまった!!
い、痛ぇじゃねぇか・・・。
おまけにオレの熱い血がとめどなく溢れ出てきやがる...。
 
サイセイ、すまんが今日は店開きだ!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
その必要はありません!!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
!?
そ、その声は!!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 
ア、アキヒト!?
 
あとは私めにお任せください!!
 

 

 

 

 

 

 

 


す、すまぬ!
あとは頼んだぞ・・・。
 

 

 

 

 

 

 

 

私の手に掛かれば荒馬なんぞ所詮はただの小動物にすぎません!
 

 

 

 

 

 

 

 

 
どうですこの手つき。
いい音です!
チョキチョキざっくり
 

 

 

 

 

 




 

 
ん!?
ざっくり!!?
 

 

 

 

 

 

 

 

うを〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!私もざっくりやっちましたジィ〜〜ザァ〜〜〜〜〜〜〜ス!!!!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
しかも同じ所じゃねえか!?
こ、これはもしや・・・。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
呪われたハサミ!?
(↑単なる文房具用巨大ハサミです)
 

 

 

 

 

 

 

 

 
とまあテキトーに書き殴ってみましたが、正直私はしばらく倒れていました。
 
結局傷の浅いあきひと君がその後もあきこにボロカス言われながらも頑張って切ってました。
実はあきひと君、人の髪を切るのが初めてだったという。
そして私が全治2週間、あきひと君が全治1週間と何だか血だらけの散髪でした。
 
あきこはサイセイの語学学校時代からの友人らしいのですが、サイセイはあきこが髪を
切ろうとすると頑として拒み続けていました。
 

 
では最後に、彼の雄姿(完成図)をご覧下さい。

 

 

 

 

 




 
そう、全ては彼のために・・・
 

 


Sep. 5 (thu) 

 
そんなわけでうちの子(吉川くん・癒し系)がアメリカの我が家に帰ってきております。
因みに明日がレジスター(学期登録)のリミットです。
 
うちの子、特にお土産になるような話も持って帰ってこなかったみたいです。
ただ楽しかっただけっていう。
 

 







 

 

お前が癒されてどうする!?(怒)
 

 







 

結構あてにしてたのに。
そんなわけで、今日はこの辺で。ごきげんよう!
 
 

Sep. 6 (fri) 

 
夏休み中にドアが壊れてしまっていた。
そう、私の部屋を仕切る、例のアコーディオン・カーテン。
ジャバラを支える下ネジが1本外れ、どうにも不細工な体裁。
 

そもそも気休め程度の一品なのだが、こうも斜めに垂れ下がってくると落ち着かない。
どうせしばらく学校の練習場も使用できないので今のうちに直す事にした。
防音の意味も込め、直すついでに上と下にある隙間もどうにかしたいな、など思ったり。
 

一昨日から作業に取り掛かっている。
そして、ようやく完成!
 

 



なんだか可愛くなってしまった!
ん〜、例えて言うなら「阪急そば」の暖簾みたいな。
 
まあ学校始まるまでには、とりあえずはドアも直ったし防音対策もできたし。
さて、ドアを閉めてみよう。
 

 
















こ、これ以上閉まらない・・・。 
 

 













 

 













今度は横か〜〜〜い!!
 


 

 

 

 











 

 

 

 

 

もういいや、これで♪
違いの分らない男、栗田陽介(28).....
 



Sep. 7 (sat) 

 
今日から学校の練習場が使える。
といってもまだ傷が開いたままなので楽器の練習はできない。
しかし家で腐っているのも気が引けるので準備の意味をこめて
リードを買いに店へ赴く。
 

家から徒歩5分くらいの所に
小さい楽器関連のアクセサリを扱う店がある。
そこで買おうと思ったのだが希望の品が無い。
分る方の為に話すと、「
リードの3番をくれ」と言ったら「11/2か5しかない」と言われた。
品揃えが悪いにも程がある!
 

とっとと諦めて違う店に行く事にした。
そこは徒歩10分ほどの所にある
比較的大きな管楽器店だ。
我々の通う大学からも徒歩5分程度と非常にいい位置に立っている。
ボストン交響楽団がフランチャイズとしているシンフォニー・ホールの裏側にあたる。
尚、この店の向かいには
ニュー・イングランド・コンサーバトリーという音大があり、
それぞれの生徒や団員で店は常に客で賑わっている。
 

そう、始めからここに来ればよかったのだ。
 

そこで希望の品を2箱購入に成功。
多めに渡してお釣りで
クォーターをもらおうと考えた私は札と小銭で支払った。
洗濯機を回すのに
クォーター¢25コイン)が必要なのだ。
 

つまり、買ったものの合計より、
25セント多い目に渡した。
 

私が何を言ってるか、勿論理解頂ける事と思う。
27ドル86セントの買い物をしたので、28ドルと11セントを渡したのだ。
簡単な計算。何もややこしいことはない。
そう、釣りは
25セントだ。
 

しかし店員は私が渡した
11セントを眺め、困り果てていた。
 

その瞬間、彼らアメリカ人は
引き算が苦手であることを思い出した。
そして一瞬でその空気を察知した私は、
 

釣りでクォーターが欲しいのだが?
 

と店員にアドバイスをした。
するとどうだろう!
突然その曇っていた店員の表情が晴れ、笑顔で "
O.K. I know ! " と呟きレジを開けた。
どうやら私の言った意味を分ってもらえたようだ。
 

 

 

 

 

そして、その2つのニッケル¢5コイン)と1つのペニー¢1コイン)をレジに放り込み、代わりに25セントコインを渡してくれた。しかも14セントのお釣り付きで!!
 

 

 

 

 
笑顔で "
Thank you ! " とのたまう店員。
その勢いに押されて、思わず店を出てしまった!
 
違和感の拭えない一瞬が過ぎ、謎の
14セントの釣りをもらった事実を再び確かめる私。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうか、彼はあくまで両替をしたのだ!しかも25セント11セントで!!!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
どうやら私の言った意味、まるで分ってもらえなかったようだ。
ただ、これは引き算云々の問題ではない。
25セントを形成するのに『¢1コインが1枚』という状況がまずありえない。
普通見た瞬間に間違ってることに気付くはずだろう。
 
しかも彼は堂々と私の
11セントをレジに放り込み、そのレジから25セントを私に渡した。
そしてその光景が余りにも軽快で自然だった・・・。
 

 

 

 

それとも彼が始めに言った "
May I help you ? " とはその字の如くの意味だったのだろうか?
 


Sep. 8 (sun) 

 
上の階に住んでいる連中と早くも完全に打ち解けてしまっている我が家。
 

そんな中生まれたのが『
フェンウェイ・ジャズ・フェスティバル』の開催案。
決してアパートで
爆音セッションをするとか発表会をするとか、CDの品評会などではない。
要するに我らがアパートに人を集めて大きいテレビ・大きい音でジャズ系音楽の映像を
じっくり堪能しようではないか、という企画である。
 

毎週日曜日の22時〜24時まで。もちろん入場無料。
 

何と、
あきひと氏所蔵の映像ネタが600本を越えている。
勿論ジャズという範囲に留まらず、フュージョン・ファンク・ソウル・ロック・ジャズフェス
関連などCDに焼いて持って来ているという。
 
そして、あきひと君と私の2人で第1回目を寂しく敢行。
記念すべき1回目は
ロバータ・フラック(vo)のライブ。
メチャメチャかっこよかった!
 

ボストンの皆さん、是非いらして下さい。
 
次週の予定は『
バディ・リッチ・メモリアルスカラーシップ・コンサート'92
Omar Hackim / Steve Smith / Wil Calhaun / Neil Peart / Marvin 'smitty' Smith / etc...
次々週の予定は『
ウェザー・リポート/ライブ・アット・モントルー'76
Joe Zawinul / Wayne Shorter / Jaco Pastorius / Alex Acuna / Manoro Badrena / etc...
 
です。お楽しみに!


 
Sep. 9 (mon) 


長らく日記をサボってしまいました。
いやサボっていた訳ではないのですが、既に何だかもう言い訳できないこの放置っぷり。
9月9日の日記ですが、書いているのは風雪吹き荒ぶ11月です
そして、よせばいいのに忘れ去られた今頃にまた
復活しちゃうんです。
 

 




もうあのままフェードアウトでもよかったんじゃない?
 

 




でもね、この日記。
使命なんですよ、私の。
これを書かないと、日本にいる親類や友人はたまたお世話になった方々に申し訳が立たないんです。

送り出された側のせめてもの感謝の意です。

無論建て前です。
これを書かないとネタな毎日が送れないんだな〜コレが♪
 

実際、皆さん私の頑張っている姿なんか既にどうでもよくありません?
無理矢理ネタ引っ張ってきて面白おかしく怒る私を欲しておられません?
 
この際ハッキリと言わせて頂きます!!
 

 

 

 

 

 

 

 

 




 
嬉しいです♪←バカ
 

 




 

 

 

 

 

 

 

 
最近気になってる事
 
3ヵ月半も学校を留守にすると、今まで挨拶してくれてた人に
素で通り過ぎられてしまいます・・・。
 
冬はそこまで来てますか....


Sep. 10 (tue) 


ジョシュア・レッドマン(ts)を見てきました。
しかもタダで!
 
ヴァージン・レコードでのインストアライブでした。
これって凄くないですか?
日本でだと、
一線級のジャズミュージシャンのパフォーマンスがインストアで
見られることなんかまずありえません!


ドラムは
ブライアン・ブレード
あとはオルガンの人。(誰だっけ?)
もうマジで凄かった!!
物凄いとしか言いようがないです!!
ブライアンのリズムポリの嵐に完全に反応しきってました!
実際の所、ジョシュアは目の前で見るまではあまり好きなタイプのサックス吹きではなかったのですが、
正直考え方というか、見方が変りましたね。
あの高みに上り詰めて行く様はまさに
JAZZです。テイストだけのファンクじゃありませんでした。
 


って、これだとジャズの事さっぱりな人にはチンプンカンプンでしょうから
分かり易く説明しますと、
 

 

 

 




 

 

 

 

 

ジョシュアっていう動きまくりながらサックス吹く人のが丸見えでしたの♪
 

 

 

 




 

 

 

 

 

 
私はあの
青いチェックのトランクスを一生忘れないだろう・・・。
 

 

 

 

 

 
あ、因みにボストンの方に
朗報です。
風の噂では、ヴァージンレコードって、何と
いつでもタダで使わせてもらえるみたいです!!
 
ただヴァージンからCD出てないと無理なんですが・・・。
 
 

Sep. 11 (wed) 

 
あれから1年が経った
そう 米同時多発テロから・・・
 

丁度その時 私はリハーサルで家にはいなかった
家に帰ってテレビを付け そのパンデモニウムに驚嘆した
 




まるで映画を見ているようだった
 




大勢の まだ現地で語学を学んでいる友人達に無事の確認をした
それは気が気ではなかった

そして 依然私がボストンにいると思い込んでいた親類や友人からも
無事を確かめるメールや電話が相次いだ
 





アメリカに住んでいたからという理由で 死んでしまった大勢の人達
 





そして我々は今 不安と恐怖を抱き 生活している
 

 

 

 

 

 

 

 


一枚の額を買った
 


NYCの全景を捉えた在りし日のショット
そう この日を忘れない為に・・・
 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

あなたには 何が見えますか?  





Sep. 13 (fri) 

 
"
Music of Wayne Shorter" という授業を取っております。
念願の一つが2学期目にして早くも叶いました!
 
プロフにも書いている通り、ウェイン・ショーター(ts)は一番好きなアーティストの一人です。
先学期は私のレーティングが基準値に満たっていなかったことと、既に満席だったこともあり
結局諦めたんですが、今学期はまんまと登録に成功♪直訴せずに済みました。
 
この授業は、2時間あるうちの半分を曲やフレーズの解析やら背景、逸話等を扱い、
残りの半分で実際にジャムってみるという形式で進められます。
教える先生も実際ショーターとは何度も手合わせしている、限りなくプレイヤー型の講師。
 
全てが全てこういう例に当てはまりはしないですが、言葉が汚い或いは早口とか聞き取りにくい人に
いい先生が多いように思います。
時間にルーズだとか真面目気質ではないとか、そういうことではなくてね。
 
この人も、クリアーではあるが結構崩れた英語を話す所をみると、個性的なプレイヤーなのだろう。
言い換えれば、実際の現場をよく知る型に嵌らないツワモノだと察しがつきます。
残念な事は、この学校にはこういうタイプの講師が決して多くは存在しないということです。
 
バークリーの情報を得ようとここへ足を(指を)運ばれているこれから入学される方へ。
あらゆる情報網を駆使して先生と授業を選びましょう。
案外評判の悪い人でも自分にあった先生は必ずいるのでどういう人なのかって情報まで入手できると
参考になってよいですね。
 

ちょっと話が飛び飛びになってしまいましたが、この授業。
たまたまかもしれませんが、生徒のレベルが異様に高いです。
あとみんなよく喋る!
ここも重要なファクターですね、生徒によってクラスの雰囲気もガラッと変ってきます。
 

この先も非常に楽しみなクラスの一つです。
 
 

Sep. 14 (sat) 

 
授業1週目が終わりました。
やはり学校が始まると異様に疲れますね。
 

今日は気分を少し入える意味もこめて散歩など。
夏も終わりを告げようとしているボストン。
本日外は快晴。
 

 

そうだ、家の前にある公園を散歩してみよう。
 

 

いつも窓から見えてる景色を身近に感じる事にしました。
皆さんも、ご一緒に。
 

 

 



今はキレイだが時々落書きされている

 

 


家の前の通りの向こう側 上を向いて歩いていると・・・

 

 


やっぱりいました♪

 

 


歩道沿い ピンク色した小さい花がいっぱい咲いています

 

 


川を跨ぐ小さな橋の上から 川の真ん中の茂みがさっきの花

 

 


バックベイフェンス(Back Bay Fens) 橋を渡って公園内へ

 

 


ん? 何かいますね

 

 


カモでした やたら大きいですが ちゃんとしたカモです

 

 


昼下がりの公園

 

 


グランド発見 奥の方でアメフトの選手達がランニングしている

 

 


柵の中のガーデン 覗いてみるとキレイな花がいっぱい咲いていた

 

 


茂みに囲まれた まるで忘れられたかのような静かな場所
そこに第2次世界大戦在ボストン戦没者慰霊碑があった


 

 


そしてその慰霊碑から見える景色
右が朝鮮戦争 左がベトナム戦争の慰霊碑
家の前にこんな場所があったなんて・・・

 

 


1周したあと 公園から我らがアパートを1枚

 

リフレッシュ♪
 

 
 

Sep. 15 (sun) 

 
今週も
FENWAY JAZZ FESTIVALの日がやって参りました!
先週の予告通り、今日は
バディ・リッチ・メモリアルスカラーシップ・コンサート'92を上映!
(※よく分からない方は9月8日(sun)分参照)
 

まだ企画も始まったばかりなので学校で色んな人に声かけまくってます。
あきひと君所蔵の大量の映像群を独り占めするのはあまりにも惜しいです。
 

 

 

 

好きな音楽、知らない音楽、みんなで知識を共有し合い盛り上がろうではないかっ!!
 

 

 

 

そして今日のためにあきひと君(共催者)は
ジューサーを購入
お酒が飲めない人のために自作のジュースを振る舞うという何とも気の利いたおもてなし。
私は彼のみかんジュースを頂きながらビデオを見る。
 

大きい画面で大きい音量でこういうのを見ると、何だか
臨場感120%増しですね。
5人のドラマーが入れ替わり立ち代りバディ楽団のレパートリーを熱演!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

み、みんなぁ、非常に熱い2時間をありがとうっ!!!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って次回は二人以上で言いたいよね、あきひと君....
 






 
次週は
ウェザーリポートLive '76です。

ショーター吹いてます!
ジャコ弾いてます!
フルコンプリート版
です!


ボストン在住のあなた!そうあなた!どうか我々を二人ぼっちにしないで下さい・・・





Sep. 19 (thu) 

 
何だか体調が良くないです。
風邪でしょうかねぇ?
何となく喉の辺りがおかしいです、痛いというか。
 
楽器の調子も依然上がってこないので今日は早めに切り上げ帰宅。
 

何をするわけでもなく、インターネットをしてたら
日本大使館のサイトを発見。
何気なくページを繰っててエライ物を掘り当ててしまいました!
ちょっとボストン在住の皆さんご存知でした?
 

 

 



今、東海岸ではある原体が猛威を奮っているそうです!!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そいつの名は
 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

 
西ナイルウィルス

 

 

 

 

 

 




 

 

 

******************************************************************************

在留邦人の皆様へ
 
  日本大使館からのお知らせ(西ナイルウイルス)
                             
平成14年8月19日

 
 日本大使館領事班 
 
西ナイルウイルスの感染と被害が拡大していますが、関連の情報を以下の通りお知らせ致しますので参考にして下さい。

******************************************************************************
 

 

 

 

 

 
コイツが恐ろしくなウィルスらしいです!
 

 

 

 

 

 

以下の通りお知らせ頂くも妙に緊張感に欠けた文面だったので、かいつまんで説明いたしますと、
 
この
西ナイルウィルス、何と『人殺し』です!
既に死者が続々と出ております。
しかも、既に38州で感染者報告が出ているらしい。
さらにまだまだ拡大の様相、西海岸めがけてまっしぐらだそうです。
 

そして、媒体は
 

 

 

 

 

 

 

 

 





 
                                           ぷ〜ん♪
 





 

 

 

 

 

 

 

 

 
確かに蚊はヤバイです、病気持ってます。
 

 

 
西ナイル・ウイルスに感染している蚊がヒトを刺すことにより感染するみたいです。
潜伏期は3〜15日。
 
大使館の発表では、
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
『風邪などの感冒様症状で発症し、重症の場合は髄膜炎脳炎を引き起こし、約10%の患者が死亡に至ります。』
 

 

 

 

 

 

 






 

 

 
あはは、簡単に言ってくれますね♪
 

 

 








 

 

 

 

 

 

 
風邪ひいてドキドキしながら読んでる方の身にもなってくださいよ・・・。
 

 

 

予防に関しての記述を慌てて探しましたね。
はいはい、ありましたありました。
 

 

 

 

 





 

 

 

 

 

『本ウイルスに有効な医薬品はありません。予防薬やワクチンはありません蚊から刺されることを防ぐことが最も肝要です。』
 

 

 








 

 

 

 

 

 

 
爆死!
 

 

 

 

 

 

 

 

 
そ、それしかないんですか予防法!? 
しかも続きにこんな説明。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『すなわち長袖、長ズボンを着用し、蚊よけのスプレーなどを使用する、(〜中略〜)また蚊の吸血時間帯である夕方や明け方での野外への外出を避けるといったことが、蚊から刺されることの防止法になります。』
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
まさか大使館に虫刺されを防ぐ方法を教わるとはね、とほほ....
 

 

 

 

 

 

 

 







色んな意味でわたくし涙目になってまいりました。 
蚊に刺された記憶はないものの、読んでるこちらの熱が噴出してきそうなお知らせでした・・・。
 

 

 
丁度読み終わって洗い物をしているとサイセイが部屋から出てきて一言。
 

 

 

 

 

 

 

この家、蚊いません?
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
ふと彼に目をやると、体中を掻き毟っている彼の姿が・・・
 

 

Sep 21 (sat) 

 
前回分の雑記、自分で書いててコワくなってきたのであれこれ調べてみました。
どうやら高齢者の発病が多くを占めているようで、我々世代にはあまり関係の無い話のようです。
ただ、猛威を奮っているのは確かなようですね、一応関連サイトを直でリンクしておきます。
 





直リン♪
 





リンク許可なんかはもちろん得ていませんが、関係者の方で
『この直リン、何かムカつく!』と主張される方がおられましたらメールなり何なりで大いに罵倒して下さい、慌てて剥がしますので

 
まあ少しホッと致しました、正味の所。
 

 

 

そして話は打って変わりますが、日本に帰っている間にレコーディングをいくつかしてきました。
そのうちの1つに
"LA MAHISTRAL"さんのフラメンコ・アルバムってのがあります。
情熱のフラメンコに男気のテナーサウンドが乗っかっております。アコースティック!
 


実際の所、彼の
フラメンコ・ギターと私のテナーサックスがこんなに上手く融合するとは思いませんでした。
 


彼も実際に録音を始めるまでは
『し、失敗するかも知れん・・・』という何とも曇った表情だったのが
録音がスムーズに終わるなり
『計算通り!』と手の平を返したかの如く晴れ渡った表情でした。
まったく調子のいい奴ですな、ほっほっほ。どうよ?
 

このCDは
台湾でのリリースなんですが中国韓国香港でも流通が確定、日本でも12月に発売予定。
しかし、台湾での発売日が長らく未定でして・・・。
彼が何度レーベルに問い合わせても返事を濁されるらしいです。
 

 
我々の共通の仲間で台湾在住の方がおられまして。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
『この前イベント行ったらLAさんのCD売ってましたよ〜、もう発売してたんですね〜♪』
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何と既に発売されてた模様!!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
発売後も発売日未定ってことですか!?
 

 

 

 

 

 

 

台湾、恐るべし・・・。
 

 
そんなわけで、
LA MAHISTRAL氏のニューアルバム"THINGS THAT CHANGE"台湾にて好評発売中♪
情熱のフラメンコサウンドを是非!
 
そして本人の台湾ツアーも来月に1週間ほど敢行されるそうで。
無論、これも日程等一切未定らしいです。
 

 

 
お求め下さい。

 

Sep. 22 (sun) 

 
今週の
FENWAY JAZZ FESTIVALWEATHER REPORT LIVE at MONTREUX '76 です。
 



とうとう初ギャラリー♪
 



声をかけまくった成果がようやく表れました。
総勢8名のオーディエンス!
 

映像の方もメチャメチャいいライブでした。
ウェザーリポート、素晴らしいですな!
エレガント・ピープルで幕を開ける訳ですよ、ライブの。
最後なんかもうグルーヴ全開!
 

 

 

 

 

 

 

 

 
もう失神寸前〜♪
 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり大勢で見ると、色んな視点や情報が飛び出すのでオモロイですね。
以前に見たことのある映像でも、その時より楽しめる感じです!
ナマのライブよりは、当り前ですが臨場感には欠けますが
演奏中に会話が出来るっていいです。
実際学校にいるうちでしょうね、こんなことできるのは・・・。






 
私、ちょうどこの感じを期待してたんです!
 





 
そんなわけで盛り上がり始めております。
 
来週は
"TOWER OF POWER"
再来週は
"ザビヌル・シンジケート"
 
を予定しております。
予定の無い方は是非!
 
 

Sep. 24 (tue) 

 
とうとう本格的に
楽器の調子が悪くなってきたので調整に。
 
何故か私の楽器、微妙に反ってます。
しかももう随分前から。
 

 

 

 

 

 

 

 

 
お前はギターかっ!
 

 

 

 

 

 

 

 
という軽めの突っ込みを何度か入れてみるも変化無し。
ここ数日で反りの角度が一気に付いてしまった。
その最近の曲がりで息が微妙に漏れ出してる感じ、うーむ。
 
まれに
持ち前のバカ力でネックをへし折るブラックなツワモノがいると言う話は聞きますが、私のような非力なイエローにそんな芸当が出来るわけありません。
肉の食いすぎだっつーの。米食え、米!
 

 

 
原因不明のまま楽器屋に持っていった。
 
カウンターには、いかにもという風体をした頑固そうな
白人の爺さんがじーっとこちらを見てる。
あまりジロジロ見られてもいい気はしないですが、話が出来ない相手ではないだろうと思い尋ねてみた。
 

私 :『この反り、直してください。』
主人:『うむ、ヒドイなこれは。』
私 :『そんなでもないと思うけど。』
主人:『いいや、これはひどすぎる。』
私 :『・・・。』
主人:『・・・。』

 

何と不躾で且つ大袈裟な言い方だろうか、足元を見られている怖さが脳裏をよぎった・・・。
彼は私の楽器をまるで虐待に遭ってる動物か何かを見るような目で眺めている。
決して落としたりぶつけたりしたものではないのだが・・・。
 

私 :『直せる?』
主人:『誰にモノを尋ねてる?』
私 :『・・・。』
主人:『・・・。』

 

店のカウンターにはジャズ界に名だたる早々たる面々のポートレートとサインが貼り付けてある。
恐らく彼が今まで修理・調整してきたジャズメンの足跡なのだろうと合点した。
 

私 :『どのくらいかかる?』
主人:『10日、$650だ。』
私 :『$650!?』
主人:『ああそうだ、オーバーホールしてやる。完璧にな!』
私 :『・・・。』
主人:『・・・。』

 

そんな金銭的余裕などどこにもない・・・。
しかもスペア楽器も持っていないので10日も待てない。
では、せめてトーンホールの息漏れだけでも直してもらおうと思いこう尋ねた。
 

私 :『では息の漏れだけを直してもらいたいのですが。』
主人:『それは出来ん。』
私 :『は?』
主人:『出来んと言っている。完璧に直してやると言っただろ。』
私 :『そ、その金が用意できないのですが。』
主人:『私に直せない物は無い。楽器が直ればお前は幸せ、私も幸せ。わかるか?』
私 :『・・・。』
主人:『・・・。』

 

すみませんが、わかるようでわかりません。
通じているようで微妙に通じてないようですね、無理なものは無理なんですよ。
無論、ここは自分の要求を推すべきですね。
 

私 :『$100までなら払える。』
主人:『聞こえなかったのか?お前の要求は受けられん!』
私 :『つまり、できないのだな?』
主人:『私に出来んことなど無い!』
私 :『・・・。』
主人:『・・・。』

 

何ですかこの会話は?
書いてて再び思いましたが、人の話をてんで聞いちゃいないですねー彼。
しかも何度読み返してもオモシロイじゃないですか、はっはっは。

これじゃにっちもさっちも行かんので
『あんたには二度と頼まん!』とか言って出てきちゃいました。
実は死活問題なんですよね。
腕はいいのかも知れませんが、ここまで頑固だと自分独自のセッティングにされそうです。
修理が気に食わなかったときに何も言えないのでは調整の意味もないですし。
滅多な事ではケンカなんかしないんですがねぇ・・・。
 

 
そんなやり取りを一部始終見ていた店員が、
 
『奥に工房があって、別の修理工がいるから・・・。』
 
と、こっそり耳打ちしてくれました。
おお何と言う親切!
でももう少し早く知らせてくれてたら兄さんもっと嬉しかったかも・・・。
 

 
奥には幾分年の若そうな、
気の良さそうな青年が暇をもてあそんでいた。
彼がその修理工だということは、
さっきの店員の説明ですぐに分かった。
私を見つけるなり
『修理かい?』とまるで待ってましたと言わんばかりの如く話し掛けてきた。
 

私  :『息が漏れてる。』
修理工:『ホントだな、見ただけで分かるよ。』
私  :『おお、じゃあ直せるんだな?』
修理工:『これは直せるよ、すぐにというわけには行かないけどね。』

 

始めから彼に話せばよかった・・・。
楽器が反っている事も私の説明なしに察知したようだったが私がそこに触れたがらない空気を察してか
彼もそこには触れなかった。
何ともユーザーライクな工士ですね、使用者のニーズを実現できそうな青年です。
 

私  :『どのくらいかかる?』
修理工:『そうだな〜、2週間。』
 

 

 

 

 

 

 

 





 

 
あんた仕事遅すぎ!
 

 





 

 

 

 

 

 
単にあまりやる気がないだけでした!
 

 

 

 

 

 

 




深読みしちった♪   えへ

 





 

 

 

 

 

 
あんたさっきあくびしてたん知ってるっつーの!
工房には預かってる楽器一つもなさそうなのに・・・。
何にそんな時間かかるんだよ!
 

とにかく、ここに長居は無用です。
結局以前見てもらったところに持っていくことにしました。
 

 
彼、すごいですよ!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
自称:マエストロ
 
※「巨匠」の意
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
す、凄い職人がいたものです。
本来はクラシック方面の木管修理工なので今回は他を当たってみようと思ったんですが、
こうなってはもうあんただけが頼りです!
 

私 :『息が漏れてる。』
巨匠:『曲がってるね、バランスも良くない。』
私 :『オーバーホールしなきゃならない?』
巨匠:『その必要はないよ。』
私 :『どのくらいかかる?』
巨匠:『見た感じすぐできそうだが、先客がいるのでね。』
私 :『おお、ではとりあえず置いていくので直ったら電話してよ。』
巨匠:『明日の朝一で直しておくよ。』

 

すばらしい!!
何と一件落着してしまいました。
さすが巨匠を自称するだけのことはあります。
 

 
私の周囲の評判はそんなに良くないのですが、彼に任せてよかったと思わせる力があります。
 

 
何だか今日は疲れたので、帰ってイメトレでもしよう。
楽器もない事だし、風邪も引いてるし。
 

 

 

客の要求より自分の仕事を優先する工士
 

 

 
こだわりを持ってるからこその態度であろうことは理解できます。
ただ、人の要求を目の前で突き返す行為は一流でないと感じます。
 

ただ単純に、頼む人間を間違えただけなんでしょうかね?
 
 

Sep. 25 (wed) 

 
目覚めると、一件の留守電。
 
あれ?
おかしいな、大抵は電話が鳴ったと同時に目覚めるのにな。
音で目覚めないまでも、留守電に吹き込んでる声で目が覚めるのに・・・。
やっぱ体調のせいだろうか。
 

 

 
ピーピー・・。 --時 --分 --曜日。   ←時刻設定してない
 

 

 
ガチャ.....
 

 

 
『きょ、巨匠だけれども。君の楽器、注文通り直せなかった・・・。』
 

 

 

 

 

 

 

 






 

 

 
な、何やて!?
 

 

 






 

 

 

 

 

 

 

 
『引き続き作業はするけれども、見て欲しいので店に来て欲しい・・。ごめん!
 

 

 

 

 

 

 





 

 

 

 

『ごめん!』て何やねん!?
 

 

 

 

 

 





 

 

 

 

 
そりゃ目覚めないわけだよ、まるで
西ナイルに感染したの鳴く様なか細〜い声。
巨匠、そんな情けない声出さないでくれよ・・・。
 

とにかく巨匠の店へ急がねば!
 

 




 

慌てて走って行ってみれば、何と巨匠他の客とゲラゲラ談笑してるではないかっ!
 

 
巨匠:『お〜うおうおう、よく来たな。』
 
 

 

 

 

 





 

 

 

 

 

『よく来た』じゃねえっすよ(怒
 
 

 

 

 

 





 

 

 

 
死にそうな声で来てくれって言ったのはあんただよ・・・。
 

私 :『私の楽器は?』
巨匠:『そこにある。』

 

ははは、全く手をつけてないね、この人。
 

私 :『どうなってる?』
巨匠:『オーバーホールを勧めようと思って君が来るのを待っていた。』

 

昨日確かその必要はないって言ってた様な気がするが・・・。
 

私 :『直せないのか?』
巨匠:『部品を変えれば直せるが、そこだけ直すとあとが面倒だ。』

 

私の楽器、あとが面倒で済まさないで下さい・・。
 

私 :『無理なら引き取るぞ。』
巨匠:『そこだけ直しても、じきに、またそこがおかしくなるぞ。』

 

そーゆーことね、納得。
ってか、始めからそう言えよ・・・。
 

私 :『どのくらいかかる?』
巨匠:『5日は欲しい。特別に負けて$450。他の連中には内緒だぞ?』

 

 

 

 

 

 






 

 

 

 

う、上手い事言うじゃねーか?
 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 
別に私だからって負ける要素なんか一つもないですし。
さてはみんなにそう言ってやがるな?
 
ちょっと胡散臭い所もありますが、あの
頑固爺ィの半分の時間で$200安いとあれば、
もう決めるより他あるまい。
どのみち直さなければならない楽器なのであれば・・・。
 

ちょっと痛すぎる出費ではあるが、これも音楽のため!
 

 

 

 

 

 





 

 

 

 

 

漢(をとこ)栗田陽介、ハラ、括らせて頂きやす!!!
 

 

 

 






 

 

 

 

 

 

 
私、ピエロでしょうか.....
 

 


Sep. 26 (thu) 

 
本日は
ジェリー・バーガンジー(ts)のコンサートに行ってきました。
 

ジェリー・バーガンジーといえば、教則本を何冊も書いている言わばオーソリティだ。
楽器や音楽理論等について熟知した静かなる達人である。
見た目も、科学者や弁護士のような風体。
すらりと伸びた背に、やや白髪で侵食された頭髪、そして度の強そうな眼鏡をかけており、
一瞥しただけでその知性を感じ取る事ができます。
 

今日のコンサート、友人の誘いで見逃すことなく会場に足を運ぶ事が出来ました。
普段はあまり自分ではコンサート日程などの把握に努めないため、こういう友人の存在は心強い。
 

場所は隣の音大構内、つまり無料。
以前
ジョージ・ラッセル(comp.&arr.)のコンサートもここで見たのですが、その時も無料でした。
 

特に学生証や身分証などの提示を求められない所をみると、一般に開放しているホールなのであろう。
しっかりとした外観はまるでカテドラルを髣髴とさせる。
中は完全にフル・オーケストラ用に作られた、広くて素晴らしいコンサートホールだ。
右脇には大きなパイプ・オルガンが壁と一体化しており、その荘厳な音色を想像させる。
舞台が半円状に迫り出し、そこを中心として客席も半円状に並べられ、後部に行くほど高くなっている。
壁には彫刻が施され、舞台の上からはマイクが数本ぶら下がっている。
恐らく、こちらの音大はクラシックを中心に教えているであろうことが想像できる。
 
つまり、今日の公演のようなジャズのコンサートにはここの学生はあまり興味がないらしく、
客席には我々一部のマメで且つマニアックなジャズファンと、たまたま来てみた音楽好きの一般人。
 

今日のコンサート、非常によかったです。
どうにもこういうアーティストに対してアレルギー反応を示してしまわれる方も多いように感じますが、
ジャズもれっきとした音楽なのです、気合や感情だけでは絶対にいい演奏はできません。
音楽理論に偏ってしまうプレイヤーは確かに多いですが、彼は違いました。
かく言う私もそういうアーティストにはアレルギーを持っているのですが、彼の考える音楽理論の中に
歌が完全に溶け込んでる状態というのを今日は体感しました。
驚いたのですが、音が意外にもポップなんです。
それは、
デーブ・リーブマン(ss,ts)のライブを見たときとかなり似た感触でした。
 
その知識をもてあますことなく、自分の音楽として人を魅了できるものに換えられるバランス感覚が、
自分の音楽を掘り下げる上で必要なものになってくるのだと感じました。
 

残念ながらクラシックのホールであるため残響が激しく音回り的にはジャズ向きではなかったですが、
色々な意味で刺激を受ける非常に収穫の大きいコンサートでした。
楽器のことやらでナーバスになっている精神状態に、まんまと入魂された思いで帰宅しました。
 




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