Studio's Literary


管理人手記 / 雑記帳

ここはこのサイトの管理人kuribowの日々の自堕落... もとい切磋琢磨している
様子が克明に記された血と汗と涙と そして笑いのドキュメントであ〜る...


2002 February : 尚も死闘は続く...
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Feb. 1 (fri) 

そんなわけで昨日よりクレジット(アド・ドロップ)開始しております。
クレジットっていうのはつまり単位のことです。
単位って言われてピンとこない人は大学生のおにいちゃん捕まえて聞いてください。
アド・ドロップっていうのは追加・削除ってことです。これは問題ないですね。
 
テストアウト・ステップアップの関係で時間割が学校提示のものと大きく狂っているため、
自分でどんどんアレンジしていかないと痛い目に遭います。
 

2週間ほど前からアド・ドロップは既に開始されているのですが、我々新入生にはその
システムを理解するどころか先生の良し悪しも不明、授業内容解説書などを読んでもさっぱり
意味不明なので先達よりの情報が全てとなります。アジアンコミュニティ結束の瞬間です。
 
先ず私の専攻コース、ディプロマ(音楽専門課程)だと上限クレジットが13です。
因みに4年制大学相当のコース、ディグリーで上限は16ですが英語や一般教養が加わります。
あ、アメリカ人だとスペイン語とか日本語とかになりますね。
 
基本的にこちらの法律で定められている「フルタイム・ステューデント(全日制)」の定義は
最低登録単位数12だそうで、特に我々外国人はこの下限クレジットの数値を下回ると危険です。
そう、学生として認められないという最悪の事態を引起しかねない状態になるわけです。
学生として認められないということは不法滞在ということになりかねます。
つまり、私の場合12〜13単位を絶対登録しなければならないわけですね、簡単に言うと。
 
因みに大学が私にくれた最初の登録クレジットは11でした。
 

 

危うく私の名前の読み方もわからないような連中に日本へ強制送還させられるところでした。
 

 

どう見ても、どう読んでも外人だろうよ、私!
私をどうする気だったんでしょうか。
すみません、皆さんここでちょっと愚痴らせてください。只今相当キてます!
 
現段階でテストアウトしたMテク2単位分を差っ引くと登録単位数9。
この4単位分を埋めるのが何と至難の業です。
授業の時間帯や曜日指定、科目の楽器指定・レベル指定・学部学科指定更には先生の良し悪しや
内容の充実振り等から判断し、自ら振り分けていかなければなりません。
 

そしてポイント、提出期限は今日までなんです。
 

しかも、2セメ以降の生徒が既においしい所を殆ど持って行ってしまっているため、おおよその
人気授業やアンサンブルはすでに募集打ち止めって状態な訳です。
新入生全てが経験する『1セメ目の地獄』というヤツです。専ら噂です。
 
我々はテストアウトする授業の単位分も計算に入れて動かなければならないため、テスト結果が
出てから動かざるを得ない状況になるのです。
当然その隙に登録授業選択肢はどんどん削られていきます。
人が一杯になった授業からどんどん閉じられていくわけですからね、たまりません。
 
更に一箇所で集中的に管理しているのではなく、管轄が複数あるという状況、このシステムも
かなり厳しいです。
通常1セメ目の外国人は必ずカウンセリングセンターというところである一定の手続きを済ませ
なければ授業の追加・削除はできません。それもその都度。
 
仮にテストアウトや、プレイスメントテストで既にクリアーしているはずの授業がリクワイア
されている授業なんかは一々担当課のチェアマン(教科主任)にウェーバーフォームを書いて
もらわないと手続きができません。
イヤートレーニングはイヤートレーニングセンター、アレンジやハーモニー(ジャズ理論)は
ライティングセンター、楽器・音楽研究はそれぞれのパフォーマンスセンター(その他大量)
に出向き、チェアマンにサインをもらう訳です。
しかもほぼ管轄ごとに校舎が分けられ、空き地をその都度買収し大きくなってきた学校なもの
だからそれぞれの距離が遠いの何の!
当然アポ無しでいきなり行く訳ですから執務時間制限や、ひどい場合いないなんてこともあります。
 

 
これ、学校人生を賭けたスタンプラリーです。
 

 
悲しくなってきますよ、だんだん。
正味動いている間にどんどんやる気がそがれていきます。
サインもらってる間に丁度締め切られたってこともありましたし。
 
1教科分0.5クレジットを埋める為に出向いたカウンセリングセンターのミスで6箇所をたらい回し
にされたりしました。3時間半のロスです。デカすぎる!
 
結局〆切り10分前で1クレジットを無理矢理叩き出し滑り込みセーフ。
登録12.5クレジットで、メデタくこの国に合法滞在決定です。
ばんざーい!
 

っていうか、どうにかならんのかこのシステムはっ!
 
Feb. 2 (sat) 



 
とうとう栗田家茶の間化計画完了しました。
名付けて『ダイニング・ジェッツ』。本日完成!
 
☆玄関に最も近い寛げるスペース 突然の来賓にも慌てる必要なし!
☆完全土足禁止により寝転がれる絨毯スペースを確保!
☆こちらでは先ず見かけない座布団をカラフルにアレンジ!
☆世界中の老若男女に安心を与えるゆとりある茶の間誕生!!
 
あぐらをかこうと正座しようと思いのままです。
これで更に酒が進んでしまうこと間違い無し。
皆様のお越し、心よりお待ち申し上げております!
 
Feb. 3 (sun) 

私の人生皆様の温かい声援あればこそです。
本当にHPを覗いて下さってる皆様には感謝しております。
 
あの座布団(※昨日分参照)は私の茶の間化計画の話を聞きつけた母が私の部屋から
送ってくれたものです。つまり、
 

 
スタジオジェッツ(日本の私の部屋)からダイニングジェッツ(アメリカの茶の間)へと海を渡って来た座布団達 How cool♪
 

 
さらに多くの方より簡単レシピを頂いております。
で、茶の間も完成した事ですし早速作ってみました。
 

 



 
そう、親子丼です。
なかなか美味そうでしょ?
勿論沢庵と冷えたお茶は欠かしておりません。
我ながら初めてにしては上出来でした。美味かった!
全てのアメリカ人に食わせたいこの繊細な味わい!!
 

......まあここだけの話、この器は拾いもんなんですが。
 

 
そんなわけで早速ダイニングジェッツにて一家団欒のひと時。



鉄人サイセイ師は時効間近ということで....。
 

 
Feb. 4 (mon) 
イヤートレーニングの授業とは耳の訓練と初見能力向上と若干の歌唱能力向上に主眼を置き
一週間に二度開講されている言わば卒業必要単位に含まれる必修授業の一つである。
1〜4つにレベル(段階)が分けられており、最初のプレイスメントテストによって受講レベル
が決められる。また、生徒の数は各クラス8〜10人ほど、小さい規模での実践授業となる。
そして我々のクラスは、やはりほぼ全員が外国人のようだ。
 

そう、それはまさにイヤートレーニングの授業を受けている時の事だった...。
 
入学間なしの授業というのは何とも言えない微妙な緊張感がある。
しかも口の動きを見て集中しなければ英語を聞き取れない私にとって英語で小声で授業を進行
されると確かに辛いものがある。
しかも教授がピアノに座ると我々からは完全に顔が見えない状態になる。
多少ロストしながらもなんとか授業に喰らいつこうとはするが限界はある。
 

集中力が切れかけたその時、発声練習をすることになった。
救われた。
発声するのに英語もなにもない。
アメリカではドレミで歌うのが常識なことくらい知っているし、日本でもそうだ。
 

教授:『先ず私が歌うのでよ〜く聞いておくように。
 

その瞬間、私は完全に気を抜いていた....。
彼はおもむろにCコードを弾き、そして歌いはじめた。
 

教授:『どぅ〜・れぇ・みぃ・ふぁ・そる・らぁ・てぃ・どぅ〜〜♪
 

う〜ん、ドレミもいい発音。
 
ん?『てぃ』?
 
今この人『てぃ』って言った?
そして歌い始める生徒達。
 

生徒:『どぅ〜・れぇ・みぃ・ふぁ・そる・らぁ・てぃ・どぅ〜〜♪
 

???
 
確かに気を抜いていたし油断もしてたがこれは明らかに聴き間違いではない!
しかもみんなが『てぃ』って歌っているではないか!?
 
なんだこれ、この疎外感は!
今や世界の共通言語は『ソ・ラ・ティ・ド』なのか!?
確かにこのクラスでの最年長者は私っぽいが、いつの間に変ったというのだろう。
いや、変ったという話は聞いたことがない、いや確かにない。
ましてや高校や大学で後輩が『てぃ』と歌っている所を聞いたことがない、そうだ確かにない。
文部省選定歌『さくら』を『らぁ〜・らぁ〜・てぃ〜〜♪』って歌うってことだ、これは有り得ない。
じゃあ日本だけ違うのか?
 
頭で理解できない事が起こるとパニックに陥る癖のある私にとってこれは痛恨の一撃だった。
もう授業どころではない。
 
そもそもRとLの区別もつかない日本人に『』と『』の発音の区別は難しすぎるのではないか?
だいたい日本でその区別を教わったか?
元はといえば中学英語の時点で発音をちゃんと学ばせるべきなのではないか!
そうだ、その時に正しい教育を、せめて事実を知らされていれば今悩まなくて済んだハズだ。
それだけではない、'Really?'(本当?)の発音一つ取ってみても日本人大苦戦じゃないか!
今のこの私の疎外感は日本の歪んだ教育(〜以下リピートXタイム、5行上へ)
 

 
気が付けば、授業は終わっていた.....。
 

 

あとから聞いた話、いわゆる『バークリー読み』と呼ばれるこの大学独自の読み方らしい。
先達に「まだまだ苦戦するゾ〜」って脅されてしまいました。
この話の続きはまた今度、ネタにできそうならまたします。
 

 
Feb. 5 (tue) 

いよいよ本格的に日記の更新が侭ならなくなって参りました。
基本的にはその日にあったことをちゃんとメモしているので時間さえあれば更新可能なのですが、
あ、決して出し惜しみとかではありません。別に惜しがるものもないですし...。
 
まあ宿題や練習に差し支えない程度に更新というペースでご了解頂けると有り難いです。
結構振り絞り系のネタが続いたので、今日は趣を少し...。
 

そう、火曜日はフランク師の個人レッスンの日。
今までもこの日記でこの人を崇め奉ってきましたが、今日もいきます。
 

 
やっぱこのオッサン凄いです!
 

 
何が凄いって、その全てがです。
 
私がドアを開けるなり、片足ピアノの椅子に乗っけてちっちゃい体でコルトレーンフレーズ全開!
微妙に背伸びとかしてるし。明らかに視線はこっち。
この瞬間もう心は土下座です。
これ、きっと"How're you doin'?(調子はどう?)"ってことです。
もちろん"How about you?(あなたは?)"なんて返せるわけありません。
 
プレイも凄けりゃ馬力も凄い!
そして考えてる事も超エグいです。
 
Scrap From The Appleってチャーリー・パーカーのビ・バップ時代の曲があるんですが、
その曲のA部分をC7で吹きちぎるとのたまい、電光石火の神業でやってのけられました。
そんな斬新な曲だったっけ?
 
どれだけ詳しく説明しても中途半端な説明にしかならないので内容には触れられませんが、
そのあたりの、いわゆる曲がグロくなるコツみたいなものを毎週伝授されております。
 

 
よかった、グロ好きで♪
 

 
最後の生徒さんがお休みだったので1時間も見てもらえました。ラッキー♪
しかし恐ろしいほどエネルギッシュ!
朝からこの人この調子なのだろうか?
マイペース気味ですが本当にちゃんと教えてくれてます。嬉しいです。
血管とかひくひくいってるが血圧が心配。
 
さらに30分程楽器の調子を見てくれました。
もう言葉も出ないです、感動の余り。
あれよあれよという間に楽器が修復されていきます。
まるで手品!
 

この時間を大事にしないとバチ当たりますね、きっと。
たまにはこんな日があってもいいでしょ?
 
 
Feb. 6 (wed) 

厳密に言うと月曜日の続きです。
(※Feb. 4 (mon)参照)
このHPにお越しくださってる方々より情報を頂いております。
 

『どぅ・れぇ・みぃ・ふぁ・そる・ら・てぃ・どぅ〜♪』
 

って読み方、こちらではわりと一般的らしいです。
いや〜、驚きました。
個人的にはまだ詳しく調べてませんがどうもそれっぽいです。
 

 
ところが!
今日の授業ではここまでの説明では理解できない苛酷い状況が展開されてしまいます。
そう、謎は深まるばかりなのです....。
 

 

 
前回のおさらいという事で授業の始めに発声練習を兼ねスケールを合唱。
 

教授:『どぅ〜・れぇ・みぃ・ふぁ・そる・らぁ・てぃ・どぅ〜〜♪
 

う〜ん、相変わらずいい発音。
 

生徒:『どぅ〜・れぇ・みぃ・ふぁ・そる・らぁ・てぃ・どぅ〜〜♪
 

問題ないですね、もう完璧です。
これからは日本でも『てぃ♪』って歌ってやります、是が非でも。
なんか、勉強してるって感じがだんだんしてきました。
まあ気分の問題なんでしょうが、気分って相当大事です。
一旦飲み込んだものを消化してるって感じですか、言うなれば。
解かれば楽しい事って世の中にはたくさんありますよね?
この授業、やっていけないかもって思ってたんですよ、月曜の時点では。
しかしもう解かりました。
この授業もう頂きです!
いや〜そう思うと気が楽になってきました。
道が開けるってこういうことを言うんですね、きっと。
 
そうして進行していく授業。
 

 
教授:『先ず私が歌うのでよ〜く聞いておくように。』
 

その瞬間、やはり私は完全に気を抜いていた....。
彼はおもむろにAマイナーのコードを弾き、そして歌いはじめた。
 

 
教授:『どぅ〜・れぇ・めぇ・ふぁ・そる・れぇ・てぇ・どぅ〜〜♪
 

 

!!!
 

 

生徒:『どぅ〜・れぇ・めぇ・ふぁ・そる・れぇ・てぇ・どぅ〜〜♪
 

 

 
めぇ』?
 

 
てぇ』?
 

 
???
 

 

れぇ』がふたつ?
 

 

なんだこりゃ?
しかもみんないい顔で歌ってやがる!
 

 

 
疎外感の余り今回さすがにほろりと涙がでました。
さみしい、さみしいよぅ〜...。
またしても私の妄想世界と現実意識を繋ぐプラグインがフィードバックを始めました。
 

 
....孤独だ、実に孤独。
 

 
てぇ』って、何?
めぇ』って、何?
れぇ』って、何?
 

完全にオーバーロードしてしまっている私。
 

そこに教授の救いの声が!
 

教授:『因みにこの読み方を知らない人、いるかな〜?』
 

私、知らないんでしょうか?
きっと知らないんでしょうね。
ここは恥かいてでも挙手すべきなんでしょうね。
全て論理的に理解しないと次に進めない人だし。
クラスの皆さん少しだけ私に理解する、いや覚える時間を下さい...。
 

教授:『じゃ、挙手で。』
 

 
二人を除く生徒一同挙手!
 

ををを、みんな知らないんじゃないか!?
一気に晴れ渡る私の表情。
突然個人的に芽生える仲間意識。
 

 

♪ひぃとりぃじゃないってぇ〜  すぅてきぃなこと〜ねぇ〜〜♪
 

 

皆さんすみません、打たれ弱くて。
で、結局どういうことかというと、
 

『Do』のシャープが『Di』
『Re』のシャープが『Ri』
『Fa』のシャープが『Fi』
『Sol』のシャープが『Si』
『La』のシャープが『Li』
 

『Ti』のフラットが『Te』
『La』のフラットが『Le』
『Sol』のフラットが『Se』
『Mi』のフラットが『Me』
『Re』のフラットが『Ra』(※例外)
 

これでお解り頂けるでしょうか?
シャープの時は母音が『i』に、フラットの時は『e』にそれぞれ変わります。
そう、この歌い方が先達曰くのバークリー読みだったのです。
『シ』って歌うとこっちでは『ソ・シャープ』ってことになってしまいます。
 
特に我々日本人にとっては相当キビシいのが、
『Re』と『Le』、『Ra』と『La』、『Ri』と『Li』の発音の区別です。
っていうかほとんど無理です。
 

なんとなくイヤートレーニングのクラスはいきなり4(1〜4)に放り込まれてしまったのですが、
出航したばかりの私の船は既に転覆寸前です。
 
Feb. 8 (fri) 

 
またまたまたまたやってしまいました。
インロック(カギ閉じ込め)!
 
車のキーインロックは1年で4回やった事ありますが、
カギ関係、既に今年に入って3回目ですか。
これはもう病気ですね...。
 

 
事の起こりブザーによって起こされたことに始まります。
 

この日私は午前中の授業が休み。
 
鉄人サイセイ師の小荷物が今日の午前中に届けられるということだったので
郵便局員が来たらサインをして受け取っておいてくれと昨夜頼まれていた。
 

今朝、玄関のブザーが鳴ったので眠気まなこで"Who is it?"(どなた?)と
インターホンで尋ねてみました。
どうやら郵便局員(配達員)っぽい感じです。
あくまで「ぽい」っていうのはその場では確信できなかったからです。
なぜなら、物凄い中国訛りで
 

 
アナタ荷物届ケ来タアル
 

 
まあさすがにこれは嘘としてもこんな感じの返答でした。
なんか他にも色々喋ってましたけど、この人....。
他は全く聞き取れませんでしたね、発音がヒド過ぎて。
 
まあ怪しい人じゃないので(ある意味では充分怪しいが)『Open』ボタンを押した。
(※1階玄関のドアをアパート各部屋から制御できます。つまりオートロックです。)
 

 

・・・・。
 

 

いつまでたっても階段を上がってくる気配がない。
(※我々3階に住んでます)
もう一度『Open』ボタンを押した。
 

 

・・・・。
 

 

もう返事も無い....。
いくら寝ぼけているからってこれは夢じゃありません。
不審に思い玄関まで確かめに行くと、この人その荷物を持って帰りかけてました。
 

 

何さらしとんねんこの中国人!
 

 

どんだけせっかちやねんコイツ!
思わずパジャマ姿にスリッパでダッシュで追っかけました。
 
"Wai..Wait, Meeeeeeeeeeeeeeen!?"
 
寸出のところで捕まえサインして荷物を預かった。
 

 
そう、ここまでの過程で私は大きなミスを犯しています。
もうお分かりですね?
 

 

そう、カギを持って出てなかったんですよ私
 

 

玄関に一人、小脇に小荷物抱えパジャマ姿にスリッパで頭をもたげる謎の東洋人。
 

 
...これは怪しい、怪しすぎる。
例えここが多人種国家アメリカだとしても...。
 

 

10分ほどアパートの住人の出入りを待ってみたが誰も来ない。
これ以上寒風に、そして人目に曝されるのが耐えれなくなってきたので、
ブザーを押し中の住人に開けてもらうことにした。
 

 

"Who is it?"
 

 

ココノ住人デスガ開ケテ下サイ
 

 

あの中国人の気持ちが少しだけ分ったような気がしました....。
 
 
Feb. 9 (sat) 

 
一昨日でとうとう毎日更新が途絶えてしまいました。
 

改めまして、
 

 
不定期更新宣言
 

 
すみません、なるべく毎日のせんでいきますので...。
 

 

そうそう、今日はバップのセッションをしました。
 
さっくすのいわきさん
べーすのりょうくん
どらむのなおきくん
 

 

 

 

 
もう上手過ぎ♪
 

 

 

 
身近にこういう人がいると気合入りますね...。
 
 
Feb.10 (sun) 

久しぶりに写真なんぞアップしてみます。
 


これは今日の焼肉パーティーの模様です。
 

会場予定地(うちの玄関)です。下ごしらえ中の吉川君。
 


最初はこんな感じ。ごく平和な空気でスタートした。
 


宴たけなわの図。吉川君以外全員別人であることに注目。

 

 

それぞれがそれぞれの友達をランダムに呼ぶので全く収拾つきません。
因みに一人5ドルも払えば腹一杯飲んで食えます。
 

こうしてただでさえ怪しいアジアンコミュニティの結束は更に強くなるのであった...。
 
 
Feb.11 (mon) 

 

 
最高気温が氷点下って、ちと寒くないかい?(風邪気味)
 

 
 
Feb.12 (tue) 
今日はフランク師のレッスン。
 
必要に迫られ、遂に導入致しました。
『テープレコーダー』
これで家に帰って何話してるか辞書ひきながら理解できます。
 

そうそう、今日知ったのですがフランク師、
なんとあのジョージ・ガゾーンの師匠だったそうです。
 
ジョージ・ガゾーンといえば多くの生徒を抱える傍らジョージ・ラッセル氏のビッグバンド等で活躍、
特にフリージャズ方面に造詣が深く、独特のスタイル・奏法で多くのジャズメンに影響を与え、
ここ十数年は自己の研究成果をもとにバークリーで教鞭をとっている鬼才テナーマン。
マイケル・ブレッカーやジョー・ロヴァーノ(共にテナー)の師としても知られています。
 

 

私如きがこんな師に教わっていいんでしょうかって逆に申し訳なくなって来たりして。
 

 

師からは既に3年分くらいの課題を授かっておりますが、まだまだ奥が深そうです。
ジョン・コルトレーンが打ち立てたアドリブソロコンセプトをもとに更に自由度を高くそれに
多くの可能性を与えたアプローチ方は、永遠に興味が尽きる事はないですね、私にとって。
 

今まで「なぜだろう?」って思っていたサウンドのトリックが少しづつ
解け始めています。
 
元祖から直接教わる
 
この為に来た訳ですから。
 
確かに始めは「私に基礎を叩き込んでくれる人なら誰でもいい」って思ってましたよ。
(※学校のシステムとして、1セメスターごとに先生を変える事ができます)
しかし、こうなればできる限りの事を時間かけて引き出したいです。
 

例え課題が10年分を越えようとも...。

 
Feb.13 (wed) 
毎週水曜日は9時から6時まで学校。
実にヘロヘロです。
 


 
疲労度全開で帰宅後、いい景色だったので部屋の窓から1枚。

 
 
Feb.14 (thu) 

もう暫らくは触れまいと思っていたアレンジ2の授業について。
 

 
我々外国人相手にとにかく早口で話しまくるスーパー教授がいるって話はちょっと前にしましたよね。
そう、この授業のポイントは『休憩無しの2時間ぶっ通し!』ってところにあります。
彼のお陰で我々外人部隊はことごとく戦意を殺がれております。
想像してみてください、空砲でもマシンガンを2時間ぶっ通しで浴び続けたあとの精神状態を!
まるで放心状態です。
 

しかしまあとにかく喋る喋る!
 

最初の30分で集中力は完全に途絶えます。
その後少しづつ朦朧としてきます。
しばらくボーっとすると今度は別のことを考え始めます。
そしてなんとなく動くものを観察しはじめます。
ちょうど小学校の窓際の生徒がちょうちょに気をとられてる感じですかね。
「この先生色しろすぎやなー」とか「禿げてるのに一部の毛がやたら多いなー」とか。
 

 

教授を観察してて分った事をいくつか。
 

この人、相当神経質っぽいです。
5分以上遅刻してきた生徒には容赦なく出席を取りません。
ただこの人、授業中のどのタイミングに宿題を与えるかが決まってないんですよ。
然るに最後だけ来て黒板に書かれた宿題範囲を写して帰るという要領はかませません。
しかも生徒間同士の交流をほぼとらずに済む講義スタイルの授業の体質もあいまって、
 

 

 

 

不慮の事故等であえなく遅刻してきた生徒は、精神的にはほぼ実弾に等しいマシンガンを
2時間泣きながら被弾し続けるハメになります、しかも欠席扱いで。

 

 

 
これは痛い...
 
この学校に遅刻はつきものです。
たった10分の休憩時間で端から端まで徒歩10分弱の校舎間を移動しなければならないのですから。
それもたいてい時間通りには授業終ってくれません。
尚且つ楽器なんか片つけてたらとてもじゃないけど間に合いません!
連チャンの生徒は猛ダッシュです。息も絶え絶えで鬼の授業を迎えます。
 

 

それともうひとつ。
 

授業中に生徒同士が話すのがどうにも気になるみたいです、この人。
普段仲良くしている日本人の友達ケイジン君(チャイニーズ=ジャパニーズ。彼もまた私と同じ
経路でアレンジ2にステップアップしてきた犠牲者の一人です)の英語スキルの低いこと。
 
私もたいがい英語は苦手ですが、こんな私に「どういう意味っすか?」「何て言うてるんすか?」
とあれこれ聞いてくるカワイイ奴です。
私の分かる範囲で彼に通訳しようとした瞬間、レーザー光線のように脳を突き刺す何かを感じたのだ。
 

 

 

 

 

ゆっくり前を見ると、そこには小さく奥まった青い目を真ん丸にしてまるで鬼の形相でしかも無言でこちらを睨視し両手を上下左右に大きく振り上げている彼のそれは恐ろしい姿が!!
 

 

怖すぎるよこの人、いろんな意味で.....。
もちろん、私とケイジン君はその瞬間石化です。
 

我々ニ自由ヲ与ヘ給へ.....
 

神経質過ぎる...。
 

 

しかし、やがてその教授があまりにも人格崩壊してて面白いので笑いをこらえるのに必死になります。
授業中生徒に簡単な質問をたびたび振るんですが、生徒が正解を述べるたびに
 

 

 

 

No question !
 

 

 

Beautiful !!
 

 

 

Excelent !!!
 

 

 

Absolutely !!!!
 

 

 

 

 

 

 

 

ひょっとして我々おちょくられてますか?
 

 

 

 

こんな褒め方嬉しくない...。全然嬉しくない。
すごい褒めてるつもりなんでしょうね。
この人のなかでの我々との気まずい空気は一体この一瞬でどこへ消え失せたというのでしょうか?
 

あと問題考えている間にクイズ番組の「考え中の時の音」ピアノで弾くのやめてもらえませんかね?
イライラします。
 

あと全員正解のあと"We're cool!!(俺たちはカッコイイ!)"って言わされました。
先生イヤです、そんなテンションの上げ方...。
 

 

とまあこのようにして木曜日はこの授業の為に苦悶の一日となります。
 

あ、余談ですが授業終了後、遅刻者を集め実弾マグナムを見舞っていた模様。
これだけ飴と鞭を駆使し、且つまだ喋り足りないんでしょうか?
 

 
Feb. 15 (fri) 

 
どういうわけか、ささみのワイン蒸しを作ろうと思ったら唐揚げに変身してしまった。
 

ささみを鍋に放り込もうとした瞬間、
 
ささみですか、僕、さばきますよ♪
 
寝起きの鉄人サイセイ師が後ろに立っていた。
私がなにを言う前に素早い手際でささみにメス入れ。
彼独自の方法で味付け&ころも付け。
そして5分で唐揚げ完成。早過ぎ!
 
寝ぼけて作ったとは言え味はさすが!
一体どんな夢を見ていたのだろうか....。
 



 
モデルは我が家のアイドル・吉川君(癒し系)
 


 

 
 
Feb. 16 (sat) 

 
今日、久しぶりに学校のメールボックスを開けてみた。
すると1通の手紙が入っていました。
 
文面は以下の通り。
 
-----☆-----☆-----☆-----☆-----☆-----
 
To: Yosuke Kurita
Re: Composer / Arranger Workshops
 

You have been placed in the following workshop(s).
(あなたは以下の研究に参加することになりました。)
 
Thursday 11 - 1 - Pop Rock Band
 
Workshops will meet weekly beginning on the week of : March 4, 2002
(授業は毎週1回・授業開始は 3月4日 の週からです。)
 

※以下省略
 
-----☆-----☆-----☆-----☆-----☆-----
 

ほほう、学校からか。
 
ん?
なんだこれ?
 


 

 

 

 

勝手に授業登録されてる!?
 

 

 

 
そう、噂には聞いていた。
奨学金を学校から受けている人はボランティアを求められるケースがあると...。
当然ギャラなんか支払われる訳もなく、単位も加算されない丁稚奉公。
 

 

 

 

 
金を貰った分身体で返せってことですね!?
 

 

 

私だけには来ない、そう信じ切っていた....。
出来る奴から順にピックアップされるんじゃなかったのか!?
噂では1セメ目から通達が来る事は殆どないって聞いてたのに!
しかもポップロックなんてやったことは愚かほとんど聞いた事もない...。
尚且つ3月4日の週って、もろ中間テストウィークじゃないですか!?
そう、これが先達曰くの赤紙というヤツか。
1セメ目にして早くも頂戴してしまいました。うぅ・・・。
 

 

 

しかし一体どんな授業なんやろう ...
 
アレンジ?コンポーズ? ...
 
作曲とかやらされたりするんか? ...
 
生徒の譜面を吹くだけよな? ...
 
ブレッカーとかブランフォードとかみたいに吹いて♪って言われたりすんのかな? ...
 
ぜったいでけへんし、そんなん! ...
 
しかも1音間違えるごとに奨学金減ったりして。 ...
 
うぅ、それではあまりにも悲しすぎる...。 ...
 
でも断ったらヤバそう、金かかってるし。 ...
 
でも学内で何の実績も無い私が何でやろか? ...
 
しかし何でジャズでは使って貰えへんにゃろ? ...
 
まあ言わずもがなか。 ...
 
っていうか何でポップロックやねん! ...
 
今まで何一つ教わった事ないし。 ...
 
まあもっともジャズもこれまで全て我流やけどね。 ...
 
(※以下、理解不能によるフィードバック病・15段上に戻り暫らくリピート)
 

 

 
気が付けば30分ほど経ってましたか。
あはは、ダメですね、この病気も早く治さないと...。
 

 

P.S.
このシステムに関する情報や詳しい授業内容など分り次第アップします。
 

 
Feb. 17 (sun) 

 
最近はこんなものに凝っております。
 


 
スパイシーミートのトマトスパゲティ
 

 
私が今作れる一番美味しい料理です。
昼か夜にほぼ毎日食べてます。
鉄人サイセイ師からは『パスタマスター』の称号を頂きました。
 
肉の臭み(厳密にはミンチ脂)を消すためにオリーブオイルとガーリックを使うそうです。
ミンチを炒める時に塩・胡椒さらに鷹の爪を大量に投入します。
 
炒めた肉の乗ったフライパンに堅めに茹でたパスタ・トマトソース(出来合いの)を合わせ、
パスタの茹で汁を若干注ぎ水気が少なくなった所で味を調えます。所要時間10分。
 

これ、激ウマでした!
 
 
Feb. 18 (mon) 

 
今日は全国的に学校休みです。
2月の第3週月曜日はプレジデントデーという国民の祝日らしいです。
 
大学の後輩リンタロウ君が観光と称してワルサしに日本から遊びに来てます。
今日夕方に来て水曜日の早朝には帰国というかなりアグレッシブな卒業旅行ですね。
 

 

そんなわけで皆さんにも少しだけ旅行気分を味わって頂きましょう。
 
ボストンの街並みをお楽しみ下さい...。
 

 



 
教会 : ボストンにはそこかしこにカトリック系の教会が点在する。
 

 

 


 
パークストリート・ボストン公園 : この教会にはリンカーン他多くの著名人が眠っている。
 

 

 


 
ニューベリー通り : 東京で言う竹下通り。規模は京都で言う河原町くらいの感じ。
 

 

 


 


 


 
クインシーマーケット : ボストン一のフードモール。休日には多くの人で賑わう。
 

 

 


 
フリーダム・トレイル半景 : 旅行者の為に名所を結ぶ道路が赤く塗られている。
 

 

 


 
オールドシティホール : 旧ボストン市役所。ボストンはニューイングランド六州の首都機能
を果たしており、ここで「自由」を認める多くの議決が採択された。
アメリカ初の公立学校「ボストン・ラテン語学校」跡地。
 

 

 


 
時々こんなのが道走ってます。

 

 

 

いかがでしたか?
 

 
Feb. 19 (tue) 

 
マンデー・スケジュール
 

 
昨日の祝日の影響で今日の時間割は月曜日のスケジュールで行われました。
よってジャムセッションの授業もフランク師のレッスンも休みでした。
 

先週の水曜日に受けたハーモニー(音楽理論)のテストが帰ってきました。
大きく5問あるうちの2つ間違えて98点。
 
もう得した気にもならないです....。
 

 
授業終了後、鉄人サイセイ師の提案でリンタロウを連れてチャイナタウンへ。
サイセイお墨付きの中華飯店で晩飯を食うことにする。
ボストン近海で取れたざりがにを本物の中国人シェフが中華に仕上げる。
 

 
絶品!
 

 
これは美味かった。
(※本当はロブスター(伊勢海老)です。我々はざりがにって呼んでます)
リンタロウへ、君には悪いがまた行く事にするよ、我々は。うはは。
 

その後リンタロウのなにをあれして中華街を後にする。
そして我々はリンタロウをネタにしつつプルデンシャルビルディングの頂上へ向かった。
 

プルデンシャルと言えばボストンに聳えるツインタワーの一つ。(1月中旬の写真参照)
頂上には『ハブ』という名のバーがあり、ボストンの夜景を一望できる。
とにかく雰囲気が良いし、それ程高くも無い。
そしてプロミュージシャン(殆どがバークリーの教授)によるジャズの、
確かにラウンジ系ではあるが生演奏が聞ける。この日はピアノトリオだった。
 

間違ってヤロウ3人で来てしまった
 

そこにいた全員がそう思ったに違いない...。
ましてや脂臭い中華街でざりがにを食った後で来る所ではない。
オマケに私はいつもの麻の帽子を着用。
 

もう大間違い!
 

こともあろうにそこでばったり同じ授業の女の子に出くわしてしまいました。
向こうは普通に彼氏連れ。
3人同時に痛烈な敗北感を味わいつつ帰宅。
 

 
リンタロウは明日早朝帰国。
一生に残るボストン旅行だったのではないだろうか。
いろんな意味で....。
 
 
Feb. 20 (wed) 

 

 
※見切り発車的な内容であったため、自ら削除致しました。
 

 

 
Feb. 21 (thu) 

 
先月の今頃でしたか、『』の写真をアップしたのですが、
その写真には実は『リス』が一緒に写っていました。
 

写真のサイズを縮小したところ非常にみにくくなってしまい、
何だか分らんぞというメールを頂いておりました。
 
うちの前の歩道や木の上で彼らはごく普通に生活しているのですが、
その後なかなかシャッターチャンスがなかったもので。
 

サイセイ師の協力を得て、あらためて公開いたします。
 



 
こんなヤツでした。
 

 


 
決して多く見かけるわけではありませんが、運がいいと2匹で遊んでいる所などが目撃できます。
ねえ、コイツら。かわいくないですか?
 

 
Feb. 22 (fri) 
ブランフォード・マルサリス・カルテットを見てきた。
 
はっきり言って凄かった!
やっぱコイツ、タダモノではない。
 
BPC(バークリー・パフォーマンス・センターの略=大学保有のコンサートホール)に
自己のグループを率いて来場し、トーク・ライブという形式で行われた。
在学中の生徒あるいは学校関係者を集めての無料コンサートだったのだが、
学生証の提示を求められなかったところをみると誰でも簡単に入れたようだ。
 
2時間強で2曲という信じられない内容だったが話がまあ面白かった。
大学在学中の秘話に始まり、過去のレコーディングの話、音楽ビジネスの話、音楽教育の話、
親父の話、ケニー・カークランドの話や未来のジャズシーンの話などいずれも興味深い内容の
ものばかりだった。
 
演奏された2曲についても実験的アプローチが曲の随所にちりばめられてはいたが、
非常に完成度が高く新たなるジャズの可能性を示した濃い演奏だった。
なによりもサイドメン(特にジョーイ・カルデラッツォ、ジェフ・ワッツ)の好演が光った。
完全にメンバーそれぞれがお互いを信じ切った愛のある演奏だった。
 

既成概念に捉われないカタチ、それでもジャズをスピリチュアルに演奏する姿勢、
技術的にとかではなく、彼らから大切なものの多くを学んだ一日だった。
 
 
Feb. 23 (sat) 

 
皆さん、冬も酣(たけなわ)ですね。
冬と言えば、そう、鍋の季節です。
 
鍋の代表格といえばすきやき
キング・オブ・ナベと言っても何ら憚りのない、言うなれば和の心。
 
今シーズン初のすきやきをボストンで!
 
こんなキャッチフレーズに血沸き肉踊る思いで駆けつけた邦人多数。
そんなわけでついこの間すきやきをみんなで食べたがまあ大変でした。
こっちでしっかりした日本食を日本の味で安全に食べようと思うとかなり難しいです。
 

まず
 
当然すき焼き用の美味しいお肉なんか売ってるわけありません。
しかしそんな肉を買い求めてチャイナタウンまで往復ってのはちょっとしんどいです。
大体そんな肉が簡単に手に入るようならステイ時代あんな病的な痩せ方しないです。
 
結局紐で縛ってある得体の知れない肉塊(チャックって書いてたかな?)でまかなう。
これが激安。
すき焼き用に薄く切るのも困難(切りやすい半凍状態にするのが難しい)なので、
ここは男らしくザク切りでサイセイ師がオペを始めることになりました。無論満場一致で。
準備の時点で既に妙な盛り上がり方を見せていました。
嫌な予感がぷんぷんしますが、ここは流れで押し切ることにしました。
 

次に砂糖
 
砂糖に関しては特に問題ないです。
わりと普通に手に入りますし、遠い所まで行って買い溜めしなければならない状況ではないです。
味や成分に関しても我々の味覚に完全に堪えうるものが売ってます。
 
ただ、買い物班として行かせた人間を間違えました。
何をどう間違えたかドーナツやケーキにふりかけるパウダーシュガーを購入してきやがりました。
確かにすきやきを作ると伝えておいたはずなんですけどね。
この辺からなんとなく空気が微妙に変り始めますが、「甘い白い粉
ってことで無理矢理いきました。
今の我々の、この上がりきったテンションに水を差すような障壁などあり得ません。
そもそもこんなことで萎えるような企画ではありません。和の心です。侵食されてなるものか!
 

そして
 
そう、コイツが一番の問題児。
基本的にこちらの生卵は食えません。
一度熱を通さないと肝炎になったりするって言われてます。
エージェントの方にもその昔注意された事があります。
 
しかーし!!
 
生で食べても大丈夫な卵が高価ながら売ってるんです。
そう、この存在を知っていればこそのこの企画。
 

卵のないすきやきなんぞマッピのないサックス以下だと言い切ろう。
 

この卵の存在を知らされた瞬間一同大盛り上がり!
 
しかしここで悲劇が起こる...。
 

 

 

 

 

 

卵が足りない...
 

 

 

 

 

 

 

 

ここまでの人類の歴史は血塗られた戦争の歴史 ...
 

 

 
多くの犠牲者を出し数々の殺戮が繰り返されてきた戦いの歴史 ...
 

 

 
ある時は財産 ある時は領土 ある時は宗教 ...
 

 

 
守るべきものの為に 人は戦う ...
 

 

 

 

 

しかし我々は知っている!
 

その場を平和に導く手段を!!
 

それは...
 

 

 

 

 

 

 

 

 
ロシアンーレット!
 

 

 

 

ここまでを文章にしてみて思ったのですが、これって安易に悲劇を招くきっかけを作り
まるでそれを自ら楽しんでいるようですね、素敵です。
 

いや、決してこれは私の本意ではないです。
 

気が付けば、卵は倍に増えてました。
明らかに危険な卵が混じってます。
まあ6個が12個になってれば普通誰でも気付くって話です。
あ、これ。因みに野生児サイセイの仕業です。
更にケイジンがシャッフルしてました。
馬鹿もここまでいくと可愛げがあります。
 

年功序列で私から卵を選ばせて頂きました。
が。
決して嬉しくない計らいです。
 

 

 

なぜならどれを選ぼうと2ヶ月先まで誰にも決して分かることはありませんからね。
 

 

結局どれが無害卵かは分らないわけです。
 

 
どうしてこういうことになったんでしょう?
もちろん、その場は美味しく頂きましたよ。
 

 
激甘でしたが。
 

 

 
もうしばらくすきやきはいいや。
因みに卵をおかわりしているツワモノ数名。
 
結果は2ヵ月後ということで...。
 
 
Feb. 24 (sun) 

 
木曜日からリンタロウに入れ替わりで、やはり大学の後輩パンチ君が遊びに来ております。
火曜日までステイの予定。就寝は当然寝袋。
土禁の絨毯に座布団をしいて寝袋なので寝心地はいいはず。
火曜からニューヨークに1週間。いいねえ。
 
まあそんな観光気分の彼を差し置き日記の更新に追われている私。
少し長めのステイなのでこの日は一人で歩いてもらう事にしました。
 
折角私がこちらにいるので皆さん遊びに来てください。
寝袋持参で。
10人くらいなら面倒見れます。
今ニューヨーク - 関空3万円ですか、激安ですね。
ボストンなら観光案内とかしますよ、自給5ドルくらいで。
 
あ、そうそう。
気分転換に髪の色なんぞ自分で変えてみました。
散髪となると人の手が加わり何だか億劫なので帰国してから。
初夏くらいに一旦帰国の予定です、都合が許せば秋学期まで。
いや、何としてでも帰国したい。
ホームシックとかじゃないですね、もう一度態勢を整えたいって感じです。
NABLも参加したいですし。
ただ、いない間の家賃とかその時期の往復の航空代とか考えると頭が痛い。
ああ全然気分転換になってない...。
 

何だか今日の日記あまりやる気ないですね、すみません。
思いついた事を思いついた順番に書いてます。
手抜きじゃないですよ、今のくたびれた精神状態が滲み出てるだけで。
やはり1セメ目は激しく消耗します、いろんな面で。
自覚のないうちに追い込まれてるって感じでしょうか、これ恐怖です。
 

さ〜、明日から授業かぁ。
起きれるかな?(現在午前3時)
 

教訓:日記は溜めてもまた書ける   (ただしリカバー相当辛し)
 

お粗末様でした...。
 

 
Feb. 25 (mon) 

 
パンチが明日帰国という事でざりがに食べに中華街へ。
私の周辺の人たちも週末は大人しくしてたらしく、うずうずしてた邦人7人の大所帯で繰り出す。
 
最近我々アジアンコミュニティの馬鹿さ加減がクローズアップされておりますが、
極め付けの写真と共にその時の模様をお楽しみ下さい。
 



これがボストン近海で捕れるざりがに料理。
 


我々の大先輩ピアニストにそっくりです。この人がさばきます。
 


ご機嫌です。
 


泥酔モードのサイセイ師。『中に虎がおるぅ』と叫んでおいででした。
 


うちの癒し系です。
 


左がトラブルメーカー・ケイジン。彼の言語野はジャパニーズオンリーですが
台湾籍のパスポート見せるなり中国語で話し掛けられオロオロしてました。
 


パンチ、降りれずの図。通りすがりの黒人に大爆笑されてました。
 

 

 
楽しそうでしょ?
ただこれ、せめてもの抵抗です。
 

 
 
Feb. 26 (tue) 

学校で仲良くしてもらってるいわきさん(サックス)が出るライブがあるというので、
大学所有の小ホールまで見に行ってきました。
 
日本人ギタリスト・プロデュースによる1時間程度のリサイタルでした。
 
他にも先日セッションで一緒だったりょうくん・なおきくんも出演してました。
実はこれ、卒業するのに必要な単位だったりします。
パフォーマンス・メジャー(器楽科専攻)は自らコンサートをプロデュースするっていうのが
どうやらならわしみたいです。
因みにコンポーズ系メジャー(作曲・編曲専攻)の場合だと、自分で作/編曲したものを
レコーディングしアルバムを作らなければ卒業できません。
 
いわゆる『卒業論文』の代わりを為すものだと考えて頂ければいいでしょうか。
 

 
音大ならではのシステムですね。
 

 
Feb. 27 (wed) 

これまた一ケ月くらい前に「これ、なんでしょう?」って載せた写真があったの、憶えておられます?
 


 
これです。
 

 
正解は、
 

 
地下鉄の駅の目印でした。

 

ボストンには地下鉄が4路線走っており、それぞれ
 
RED LINE
BLUE LINE
GREEN LINE
ORANGE LINE
 
と色分けされています。
そして、Government Centerという駅を基準に
 
IN BOUND (登り)
OUT BOUND  (下り)
 
と決められています。
どこからどこまで乗ろうと改札を出ない限りは1ドルです。
ボストン市を中心にケンブリッジ市・イーストボストン市・サマービル市など隣接する
町を結んでいます。
 
因みに上の写真はグリーンラインのTです。
グリーンラインのみ、ボストンの中心地以外は地上を走っています。
 

ただ少しでも乗り物に弱い人。
ボストンは狭いです、出来るだけ歩きましょう。
はっきり言って、
 

乗れたもんじゃありません!
 

運転粗すぎ。
過去に何度吐きそうになった事か...。
(※バスは乗るたびに実際に吐いてます。)
 

 
 
Feb. 28 (thu) 

 
アレンジ2の授業で痛恨の『遅刻』。(4時10分スタート)
郵便局でちょっとごたごたしていたらもうこの時間。
 

慌てて教室に駆け込む。ふぅ、1分遅刻か、セーフだなこれ。
 

その瞬間またもや後方から突き刺さるような痛い光線を察知!
 

 

 

強力にイヤな予感!!
 

 

 

例の如くゆっくり振り返る私....。
 
瞬殺!!
 
その後の記憶は定かではない。南無....。
 

 

 
な〜んて、いやホントに凄い形相で睨まれてしまいました。
マジでちびりそうになりました。いや〜恐かった!
 

 

 
'What time is it?'
 

って言われましたが、
 

この恨み、晴らさでおくべきかぁぁ!!
 

って聞こえました。
一瞬でと化した私。
 

 
Sorry 'bout that.....
 

 
言っちゃいました。
謝っちゃいました。
この人先週この時間まだ来てなかったのに...。
 

 

 

 

 

 
1分遅刻...
 

 

 

 

 
So what?(それがどうした)
(※心の叫びです)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
礼儀礼節を重んじ罪恥意識の非常に高い国 日本 ...
 

この国に於いて遅刻とは本来最も恥ずべき行為の一つとされる ...
 

例えそれが1分 いや1秒であろうとも ...
 

その行為そのものが その人の信用を失墜させ人格までもを否定させる ...
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうか、わかった!
こいつの本質は日本人だ。
 
本来勤勉且つ頑固で神経質な日本人の気質。
そして日本人でありながら遅刻を犯した私が憎いのだ!
きっとそうだ、そうに違いない。
 
家に帰れば、『忍耐』と書かれた掛け軸・畳張りの居間に座布団にあぐら。
そして猪おどしでも眺めながら玄米茶をすすっているのだ。
風呂は熱めの湯船に肩まで毎晩必ずつかり、風呂から上がれば辛口一献。
あの顔でか?
ぷぷっ。
 
(※〜以下想像に夢中)
 

 

 

...気付けば30分ほど経過。
 
しかも質問されて我に帰った。
 

 

 

 

 

 

 
Yosuki, how do you think 'bout this?
(ヨスキ、この問題わかるかな?)
 

 

 

 

 

 

 

 
Ma.. Major 6th?
(長6度ですか?)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
Peeeeeeeeeeeeeeeeerfect!!
(か〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んぺき♪)
 

 

 

 

 

 

 

嘘だ。
この人絶対嘘ついてる。
日本人こんな嘘つかないよ...。
 

何というあからさまな分裂の仕方だろうか?
 

 
しかし、結局この授業ちゃんと出席扱いになりました。
やっぱり日本びいきなんでしょうね♪(違うって?)
 

 
 

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