Studio's Literary


管理人手記 / 雑記帳

ここはこのサイトの管理人kuribowの日々の自堕落... もとい切磋琢磨している
様子が克明に記された血と汗と涙と そして笑いのドキュメントであ〜る...


2002 January : やっとの思いで音楽留学 しかし...
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2002 Jan.11 (fri) 
雑記に手を触れるのが随分久しぶりになってしまいました。
自分の中でなんとなく渡米日記的な感覚があったので長らく放置しておりましたが、
ぽつぽつ再開していきます。時々は覗いてやって下さい。
あ、電話回線がまだ確立されていないので少しの間雑記のみの更新になります。
メール・BBSのレスは少々お待ち下さい。
 
そんなわけで出国の巻です。
関空 → サン・フランシスコ → ボストン
という経路で現地へ赴く訳ですが、どんな感じだったと思います?機内。
昨年の11月の時点で航空機での渡米者数がテロ前の半分に落ち込んでいると聞いていたので
ゆったり行けると多寡を括っていたのですが、これが予想に反して機内大混雑。
しかも席の両隣が白と黒の小錦。おまけにガキが喚き散らして走り回るわもう最悪。
全く感傷に浸る余裕もなかったです。
そうそう、心配していた楽器の方ですが、全く問題なくすんなり通してくれました。
関空でのボーディングの時だけでしたね、開けてくれって言われたのは。
アメリカ国内では一度も要求されませんでした。みんなジャズを知っているんですよね、何らかのカタチで。
あ、琴を持ち込もうとしていた女の子はまんまと引っかかってました。何だかややこしそうな書類をめいっ
ぱい書かされた上に機内に持ち込めなかった模様。
その琴が真っ二つに割れていない事だけを同業者として祈らせて頂きました。アーメン。
ただ私の場合引っかかったのはこのノートパソコンです。
小分けにした手荷物の方に入れておいたのですが(スーツケースの中に入れると当然のように破壊されます)
コイツのお陰でブザー鳴り倒し。CDウォークマンから電気剃刀からデジカメに至るまで全部ひっくり返され
楽器以外の全ての荷物を開封説明させられました。爪切り・靴下に至るまで。履くでしょ?君達も。
そして全部梱包し直し。全工程で約1時間のロス。まるで犯罪者でした。
 
何とかボストンに到着し(国内線座席の方が広かったのは気のせいではないはずだ)タクシーを拾って
新居へ。3人住まいになるのだが私の入居が最後だったので2人が出迎えてくれたのだった。
到着は現地時間で夜9時。
まあゆくゆく彼らの正体は明かしていくとして、早速4時間程酒盛り後、寝袋にて就寝。
 
そんなわけで無事に到着しております。

 
Jan.12 (sat) 
カギがない
厳密に言うと カギを失くした
スーツケースのカギ
家にカギを忘れ 空港で予備を失くした
 

ドアがない
厳密に言うと もともと存在しない
新居の私の部屋のドア
キッチンの隣の ダイニングだった場所
 

安心したい
 

ドリルとドアを購入
三人で地下鉄で運び
一日がかりの突貫工事
 

破壊したい
 

ドリルでスーツケースを
それも中から
閉じ込められた荷物に代わって

 
Jan.13 (sun) 
大雪だ。
起床するなり(寝袋なので2時間弱の睡眠でしたが)萎えました。
雪が横に降ってます。つまり、激しく吹雪いています。
今日ベッドや机や生活雑貨を買いに行かなければ学校が始まってしまう!
Q:さて、どうする?
 
@ジャズは気合!アグレッシヴに予定を敢行
Aここは一つクレヴァーに止むのを待つ意味で再び就寝
B予想外の大惨事にパニック
 
A:Bに陥りつつ@を選択し猛吹雪の中を買い物へ。
ベッド等のシロモノは購入しても濡れるので(一人で何往復もし運ぶ気だった)生活雑貨を購入。
戦利品:コップ・食器一式・鍋一式・シルバーウェア・ティッシュ・ハンドソープ・ドライヤー・シリアル・牛乳・野菜ジュース・他
一気に運ぼうとしたため凍死寸前で帰宅。
 
そんな私を見かねて同居人二人がベッド屋を案内してくれると言う。無論、甘える。
イーストボストンに配達をしてくれるベッドやがあるというので直行。
 
店は潰れていた...。
 
以前にも記したかとは思うが、私がボストンの地下鉄に乗るには相当の覚悟がいる。激しく酔うのだ。
マクド(インターナショナルに関西人を意識)に入り作戦会議。
心当たりがもう一つイーストケンブリッジにあるというので気合を入れ直行。
 
店は大盛況!
 
色々なベッド、布団を見て回る。ああでもないこうでもないと言いつつ、見ず知らずの黒人(客だった)
に親しく話し掛けられつつやっとの思いで決定する。140ドル。これかな?
念のために店員に幾つか質問。
 
邦人A:『配達はやってくれるのか?』
店員 :『勿論やってるよ』
邦人B:『おお、いくらで?』
店員 :『40ドルだ』
邦人B:『悪くない。じゃ、今日早速....』
店員 :『いや、一週間はかかる』
邦人ABC:『・・・・。』
店員 :『・・・・。』
 
枕とベッドカバーを購入し帰宅。
戦利品:枕・枕カバー・ベッドカバー・掛け布団・電子レンジ・他
邦人C氏の留守番電話に引越しセールのメッセージが入っていた。
 
”ベッド50ドル”
”デスク30ドル”
 
早速折り返し電話。
まだ残っているとのこと。場所も家から徒歩1分。
しかも今から会ってくれるという。
 
チャンス到来
 
早速三人で押しかけた所、電気スタンド・本棚等はここにあるがベッドと机は10分程歩くという。
面倒でなければやはり現物を見せてもらいたい。
10分と言いつつ20分後現地に到着。
 
即購入。
 
カバーをかけ、夜逃げのような風体で二往復の運び出し。
しかも道路はアイスバーン。
しかし捜し歩いた甲斐あり安価で購入できた。みんな、ありがとう!
 

やっと眠れる....。

 
Jan.14 (mon) 
海外生活の第一歩、それは時差ボケとの闘いである。
この闘いに勝利を収めた者だけが安楽なる睡眠を約束される。
つまりこの勝利なくして快適な海外生活は送れない。
いや、それどころか生活の至る所に綻(ほころ)びが生じ、遂には力尽きてしまうのだ。
朦朧にして混濁なる世界へようこそ、という具合である。
 
上記からいくと、私は敗北者の刻印を押され愚者と罵倒されるであろう。
いくら寝袋からベッドに移ったとはいえ、また大家に頼んで窓の隙間風を直してもらったとはいえ、
勝利を収めるまでは混濁なる世界の住人なのである。
 
たいていの敗北ケースとして、以下の三種類が一般的だろう。
 
@体内時計の遅速変化
A気が立っている
Bカギが開かない
 
.....。
 

 
いやいや、三番目のヤツ、そうこれ、Bね。これ結構デカいですよ、本当に。
要するに昨夜も寝られませんでした。明日から学校なのに...。
思わず朦朧って字を辞書で引いたら「軽い精神異常」って書いてました。
ちょっと字体が荒れてる所からも推察できると思いますが...。
 
結局今日は買い物でまた一日歩きっぱなしでした。
戦利品:タンス・電気スタンド2本・ゴミ箱・衣装鏡・小物立て・小物入れ・食器受け・靴置き・他

 
Jan.15 (tue) 
海外で生活するという状況は、ある種感覚をトランスさせる部分がある。
とくに慣れないうちはバランス(平衡感覚という意味ではない)を保ち辛くなる。
例えば善・悪の区別が曖昧になったり人の話を聞かなくなったり気が大きく(或いは小さく)なったり
症状は人によって様々であるが、大抵は自分を取り戻すのに若干の時間を要する。
 
ただ自ら好んで海外に飛び込み活動しようとする積極性のある人には、上のケースはあまり当てはま
らない。寧ろ身体でぶつかり、経験によって(足で稼ぐ事によって)自分のスタイルを変えていく。
 
お察しの通りで私の場合は極度の受動的人間なので洞察熟考の後判断を下すが最終的には行動力が伴
わないタイプだ。バランスは失わないが行動も起こさない非常にパッシブな部分がある。
そんな人間が何故海外に行こうと思ったか、行けたか、などの質問は今は隅に置いといて頂きたい。
 
ものの1時間ほどの睡眠だったが昨晩こんな夢を見た。
『ある後輩に借りていたCDを返しに学校へ行った。すると何故かその後輩に胸座を掴まれ侮辱された。
一瞬戸惑ったが自分に非が無い事を確かめ彼の手を掴み、一発強力なパンチを見舞った。すると周囲
に居た部員達が私に対し一斉に罵声を浴びせ始めた。』
 
非常に奇妙な夢だ。私は人を殴らないし、彼(ら)に恨みを抱かせるような事はしていない。
夢の中でも嘘と分るような出来事だったが、実際目が覚めると少し悲しかった。自分でも興味深い。
ストレス、疲れなども手伝っているのだろうが、始めに書いた症状が如実に出ている。
 
上を踏まえ冷静に原因を考えても単純に「不安」を感じているなだけのだ。
そう原因ははっきりしている。『語学力』それもおおかたはリスニングだ。
ただここを克服するにはかなりの時間を要するだろう。
 
まあ相変わらず前向きではある。失っていればこのような文章も書けない。
自分を見つめ直すいい機会である事には間違いない。

 
Jan.16 (wed) 
ありがとうございます!
カギが遂に到着しました!!(12日分参照)
家から送ってもらったのでした。
そんなわけで息を吹き返しております。
 
昨日よりバークリーの登録手続きが始まっております。
で、今日はクラス分けのテストがあった。
プレイスメント・テストという実技の試験とコア・ミュージックっていう筆記の試験。
 
プレイスメントの方は本当に適当。
始めに演奏技術のテスト。
一曲何でも好きな曲をマイナスワンのCDを使うもよし、一人で吹きちぎるもよし。
で、大体1分から2分くらいで「あ、いいよ。」てな具合。
次に初見のテスト。
8小節の簡単な譜面。2曲吹かされたかな。
これで終わり。おいおいこれで何が分かる?
 
コアの方は「これでもかっ!」ってくらい意味不明でした。
理論のテストはいきなりバークリー流の方式で出題。誰もわからないよ!
予め情報があったので辛うじて喰らいついたものそれでもわかりません。
冷汗たらたらでした。しかも音感テストがこのパートにあった。完全に謎です。
そして編曲のテスト。いきなりドラム譜書かされました。書けーん!
やっぱり音楽用語が英語だと予想は出来るがさっぱりわからん。
迂闊にいい点とって上のクラスに放り込まれようものなら英語も「あうあう」音楽も「あうあう」、
これじゃ何しにきたか分らないのであえて途中棄権しました。じっくりやります。
 
今日終えて感じた事ですが、結局アメリカ人も「楽器は出来るが理論さっぱり」な人が多いんでしょ
うね、そういう意味で学校は生徒に上手く合わせてできてます。

 
Jan.17 (thu) 
いや〜カギが到着して以来爆睡できてます。
ようやく闘いに勝利しました。
皆様、ご声援ありがとうございました!
 
個人レッスンの先生が決定しました。
フランク・タイベリっていう'70年代にウッディ・ハーマン楽団でテナーを吹いていた人です。
同楽団でアレンジなんかもしてた人ですね。
木管主任のビル・ピアスが「彼は教え方が上手い」と褒めてました。
多分そんなような事を言ってました。
 
今日は3人で韓国料理を食べに行きました。
いろいろ手伝ってくれていた感謝の意味を込めてご馳走してきました。
久々の辛いものと、ビールと焼肉。最高です!
 
そうそう、3人とも動物占いが「羊」であることが発覚しました。
これ以降『淋しがり屋の館』と呼んでください。

 
Jan.18 (fri) 
ようやく身辺状況が落ち着いてきました。
 
B型肝炎の予防接種を受けました。
州の法律が変ったらしく更に3本もの肝炎予防の注射を打たなければならなくなったらしい。
1本目から2本目のインターバルが1ヶ月、2本目から3本目のインターバルが半年。
つまり7ヶ月かけてようやく完了する予定。
全部打たなければ入学できない制度であれば生徒の9割5分は入れてません。今回。
で、目出度く1本打っただけで遅れていたIDカード(学生証)が発行され、ようやく入学手続き完了。
長かった、1年半.....。学生課主任との長きに渡る戦いがこれにてピリオドです。感動!
 
因みにこのような扱いを受けていたのは私だけではない。
多くの者が爪弾きにされ、手続きを後回しにされていた。
今バークリーに入学しようとしているあなた、そう、あなた!
 
仕事もロクにしないで3時間も昼飯食ってたりバカンス行ったりライブ見に行ったりでオフィスにいない人間を相手に入学手続きをする事が如何に苦悶の極致であるかを知る前にとっとと送るもんは送っちゃいましょう、それも万全の体制で!!
 
悲劇は突然やって来ます。
しかも担当者の記入漏れとかで。

 
Jan.19 (sat) 
簡単レシピ急募!
 
あなたが知っている簡単に作れる手軽でおいしい料理を教えてください。
初心者にも分るよう優しく丁寧に指導して頂けると嬉しいです。
来てくださるのが一番嬉しいですが(無理ですか?)、遠方の方は調理方法だけでも教えてください。
食材は、まあ日本で売っているものであれば大抵は手に入ります。魚はキビシイかな?
鍋・フライパン・炊飯器・冷蔵庫・ガスコンロ完備!(火力は最低)
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kuribow@msj.biglobe.ne.jp
あなたのお料理お待ちしています!
 
今日はパスタを湯がいてガーリックをオリーブオイルで炒め、塩・胡椒・煮湯を加えつつパスタを炒め
仕上げにイタリアンパセリとバジル、こなチーズを振って食べてみました。
人生のうちで限りなく始めてに近い料理体験でした。味は終わってましたけど....。


番外編 My room 
ここ数日の部屋の様子をご覧頂きます。
かなり重いので覚悟の上ご覧下さい!
 


入居当初の状態。部屋にはカギの開かないスーツケースに
楽器、それと拾ってきたマットレスに寝袋のみ。
屋内とは言えこの極寒の地で寝袋で2晩明かした。(11日)
 

彼が同居人の吉川君。21歳。アルト。かわいいでしょ?
そうそう、後ろのジャバラが3人で必死こいて
たてつけたドア。これで音が大分静かになった。(12日)
 

彼が私を誘った張本人、マサキ。あ、苗字ね。ピアニスト。
大学軽音の後輩だった。人となりはまあ見ての通り。
ただこれが名コック。彼のお陰で私と吉川君は生きてます。(12日)
 

ベッド周りのアイテム購入後、机とベッドを安価で購入。
これ、車を使わず運ぶの相当キツかったです。
おまけにここエレベーター無しの3階だし....。(14日)
 

大雪の中、生活必需品が整い始めてます。
これらは2日がかりで自力で店を何往復もして揃えました。
買い物してて思いますがこっちのレートは高いです。(16日)
 

洗濯物はこういう感じで干してます。
普段の日はロープを外して生活しております。
乾燥機1回分1ドル25セントを節約する為の策。(16日)
 

電話がようやく通じたのでコードを引いてます。(17日)
 

テレビがないのにテレビ台を買ったりしました。
翌日(19日/本日)20インチくらいの
テレビを購入しております。部屋らしくなってきました。(18日)
 

窓から見える景色です。昼も夜もいい眺めです。
予報通り、今晩より大雪が降り始めております。
本当、地元の人達は傘を差さないですね。(19日)
 
Jan.20 (sun) 
バークリーの教授でトランペッターのタイガー大越氏のライブを見に行った。
マサキが彼と面識があるというので挨拶もかねてMIT(マサチューセッツ工科大学)ホールに3人で
出向く。マサキは入学手続きで随分彼に助けてもらってたらしい、まあその関係もあって。
ライブと聞いていたが日本総領事館・在ボストン日本人会共催の新年会だった。つまり営業ですね。
いやしかしこれが良かった。
メンバーは彼以外はみんな白人の生徒でしたが、ゲゲゲのキタロウをラテンで弾かされたり思い出を
R&Bでやらされたりしてて中々興味深く見てました。
原曲を知らない強みみたいなものをひしひしと感じましたね、全く違う曲になったましたし....。
 
帰宅後食事を済ませタワーレコードに出かけた。
そこで偶然にも師匠フランク・タイベリ氏のCDを発見。吉川君と話してて偶然目をやった先にあった。
彼のCDを見たことは愚か出ている事すら知らなかったので思わず叫んでしまった。
ジョージ・ガゾーン、ジョー・ロヴァーノ(共に世界を代表するプレイヤーで、同大学の講師)の
3テナーにアンディ・ラヴァーン、レイ・ドラモンド、アダム・ナスバウムという錚々たる面々。
しかし、まず日本では見かけないマニアックなCDであることも確かですね、当然購入。
 
帰って3人でちいちゃいCDラジカセを囲んで試聴。
 

ぶっ飛びました、マニアック過ぎて。
 

70過ぎてコルトレーンチェンジをポリ割りで吹いてます。
皆さん殆ど意味分らないでしょ?
つまり、相当キツいことになってるってことです。感激!
あさってから個人レッスン開始。ああ楽しみ....

 
Jan.21 (mon) 
そんなわけで、朝はノンシュガーのシリアルに牛乳。
喉が渇いたら野菜ジュース。
ガムはリグレイズ、チョコはハーシーズの生活に戻っております。
最近はインスタントの韓国ラーメン(激辛)に凝っております。
カラダにいいんだか悪いんだか...。
 
以外にも写真のリクエストを多く頂いているので、風景写真を数枚アップします。
 


家の前です。奥がプルデンシャルといってボストンで2番目に高いビルですね。
 

見えます?ちっこいの。
 

ケンブリッジからボストンを撮影。あの川がチャールズ。凍ってます。
左のビルがジョン・ハンコック。一番高いビル(60階)。右がプルデンシャル。
 

おまけ。
 
Jan.22 (tue) 
本日より授業がスタートしております。
とうとうと言うべきかようやくと言うべきか、今日からスタートです。
授業の登録を終えた段階で「ん?」と思った事が幾つか。
 
先ず、月曜日から金曜日までの授業で、登録単位数の上限がたったの13。
大体1科目ペーパーは2単位(実技は1単位)なので1週間に6〜8つ位のクラスしかないことになる。
つまり自分が要らないと思う授業はドロップアウトするかテストアウトするかして単位の空白をあけ、
そこに新たに好きな授業を登録していくことになる。日本の大学でこのシステムは聞いたことがない。
(※ドロップアウト:わざと登録を消し、次学期に再登録する方法。)
(※テストアウト:期間中の所定の日に早くも最終テストが受けられる。合格すれば当然パスできる。)
かなりフレキシブルだ。
テストアウトをこなしてどんどんステップアップしていかないと長い目で見て損する結果になる。
その授業が必要か否かの判断は各生徒の判断に委ねられており、各責任によっての登録となる。
 
次にレーティングの存在。
生徒が大量にいれば当然それぞれの方向性や技量は大きく異なる。
よって各生徒を予めテストし、それぞれの技量を数字で表す。これがレーティング。
つまり、楽器の技量や理論の知識、音感や初見の強さなどを数字で表す。
因みに私の点数は1〜9のうち4が多く5が少々。つまり平均ってところか。
しかし生徒側から言わせれば、たったあれだけのテストで能力を決められてはたまったものではない。
実際に学校-生徒間のトラブルも頻発しているようだ。同居人マサキも学校と再テスト交渉中だ。
確かに学校側の彼に対する評価は低すぎる。低いと卒業に時間がかかるしいい授業が取れないのだ。
 
最後に必修授業の存在。
全ての生徒が受けなければならない授業が1つだけ存在する。
それは「ミュージック・テクノロジー」と題された教科だ。
さて、必修授業の存在の有無はともかくこの授業の内容にいささか是非を問う声があがっている。
その内容とは相当マニアックな「機械」を扱う授業だ。
テープ、ロム、MIDIなどの構成や解析にはじまり、オペレーションシステムの扱い方や専門用語全般の
解説に至るいわゆる「アナログプレイヤー」にとっては全く必要のないものばかりだ。
しかも噂によると生徒はそれらの機械に触れることは許されないという。
予め内容を勉強しテストアウトすれば済む話なのだが、ネイティブでも分らないような単語や専門用語
をふんだんに用いサクサク進行していく。仮に興味があったとしても結局分らないまま終えることに
なるという。特に我々外国人にとってはただ時間と単位の浪費にしか過ぎないと思われる悲惨な内容。
 
早速本日この授業を受けてきたのだが、やはり私自身この授業の必要性を感じる事はできなかった。
何とかテストアウトし、空きの単位(2)を確保したい。テストアウトは来週の火曜日。
生徒間で闇に流通している回答一覧を入手し、100問を暗記するというのが目下の課題である。

 
Jan.23 (wed) 
ほとんどオフレコですが、公開しちゃいます。
きのうの続きです。私がテストアウトしようとしてる「ミュージック・テクノロジー」ですが、
実は生徒の間で既に問題が出回っています、それもかなり。
アメリカ人でさえ'English, please!'って教授に言うくらいの授業ですから当然こんなのがないと
100%脱出不可能です。
まあ7割の点数が取れてれば大体パスできるような感じの噂でした。
100問全てを丸暗記すればどうにかなるっていう話ですね、簡単です。
 
しかーし!
 
ここで問題発生です。
『今まで何の対策も打って出てこなかった大学側が最近反撃に出ているらしい』
最新情報ですが、何と過去問題集が3通りほど出回っています。
もちろん大学側が偽問題集をバラ撒いたりしている訳ではありません。
つまり、問題の出題形式を前回・前々回あたりから変えてきている訳です。
今までずっと同じ問題で生徒にテストを受けさせ続けてきた事自体信じられない状態ですが、
「今になって何で方針転換やねん!」っていう悲痛な雄叫びを上げております。
前回ドロップアウトし、今回テストアウトに既に臨んだ人も落ちてました。
もう不幸の極致です。
 
そんなわけで、あらゆる可能性に備え300問暗記です。
泣きそう.....。

 
jan.24 (thu) 
授業を受けてて気づいた事が一つ。
私が受けてる殆どの授業がいわゆる外国人のみで構成されている。
スモール・ジャズ・アンサンブル(セッション)やタイベリ師のプライベートレッスンに至るまで。
ただもう一つ驚いたのは「アジア系外人」の英語能力の低さだ。
スペイン語・ドイツ語・ポルトガル語などを話す連中とはその能力に差がありすぎる。
「お前本当に英語勉強してきたか?」というような18〜9歳の鼻水垂らしてそうな若僧でさえ英語
でバリバリ質問したり脱線したりして授業をたびたび中断させている。
勿論指を咥えて見ているだけではないが、半年後には斯くありたいと思う姿である。
 
フランク・タイベリ師のレッスンを受けてきた。
小柄で小太りな体格。白人。やや薄くなった白髪にはカールがかかっており、服装は至って地味。
御歳72、それが驚愕の連続だった。
 
先ず音量。半端なデカさではない。私も音量は小さい方ではない(現にスモールアンサンブルでは
音量を絞ってくれと何度も言われた)が、ソプラノで私より素で大きい。
 
次にフレーズ。超絶を地で行く技巧派。4度アプローチとクロマティックアプローチが交互に繰り
出され、全く私の盗もうとする耳を寄せ付けなかった。
耳(音感)だけは相当の自信を持っていたが、ここであっさり打ち砕かれた。
いなたく、速く、そして新しい響きに聴こえた。何より格好いい。完全にお手上げ。
 
そして熱心さ。それぞれの生徒にテープを作り、それを教材としてみっちりレッスンする。
コードスケール概念からそのひっくり返し方まで楽譜に採譜して教えてくれた。
比較的いい加減な師匠も多いと噂される学内で最高の師匠を掘り当てたと言えるのではないだろうか。
 
最後に喋り。
フレーズに現れている通りでとにかく早い!音で付いていけるものの、一瞬油断すると何話してるか
分らなくなる。しかしそんな私の顔色を見て「付いて来てるか?」「ゆっくり考えろ!」と間合いを
上手く計ってくれるのだ。とにかく早口で「何はなしてるんだろう?」って顔をすると余計に早口に
なる、つまり私の感情を汲み取り「更に説明せねば!」と思ってくれているってことだ。やはり私は
余計に混迷を深めてしまうのだが、その熱さには心を打たれた。
勿論その都度分らない事や聞き逃した事はクリアーにしていくつもりだ。
 
今まで独学で音楽を、サックスを勉強してきた私にとって「得難き師」を得たと感じている。

 
Jan.25 (fri) 
とうとう加湿器を購入いたしました。
更に快適になること請け合いです。嬉しい。
あと栗田家茶の間化計画をこっそり遂行中、完成し次第アップします。
 


昼間に窓の外を写してみました。
晴天が続いているため、雪は解けております。
 

学校のメイン校舎です。ボストン中心地という立地条件のため狭いです。
庭や体育館などはなく、校舎・コンサートホールがあるだけ。
 

これ、何だと思います?
 
Jan.26 (sat) 
今日は3人で買い物に出かけた。
土曜、日曜は当然アメリカでは休み。
何故か無性に出歩きたくなる日ってありませんか?
何となく目的見つけて買い物に出かけたんですよ。
ただこの時点で今日という日に起こる悲劇を誰も予想できませんでした。
 

そもそものきっかけは私が天井にくるくる回る羽根(ライトを兼ねる)を付けたいと言い出したことに
始まります。私の部屋の天井には電気がなく、電気スタンド3本で部屋の灯を賄ってます。
買い物を一通り済ませ、店を出た所で中国系スーパーを発見。その名も、
 

 

 

 

 

 

 

 

 

超級市場
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
期待できます。きっとスーパーマーケットって意味です。
 

 
早速店内に侵入。
 
これが凄い!
驚くべき広さ、豊富な品揃え、耳ざわりのいいチャイニーズポップス。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
『今日、僕本気で料理作りますよ!』
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
ここで料理人マサキ(以下サイセイ)のテンションが一気にヒートアップしてしまったようだ。
 
よくぞ言った、それでこそ真の鉄人級料理人!
 
そう、これだけの食材を料理人として見て黙って見過ごせるわけがない。
更に買い物を済ませライト付き羽根と食材をかかえ帰宅。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
精算後、早速料理にかかる鉄人サイセイ。
 
ポークのスペアリブを焼き始める。
う〜ん、いいにおひ。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
ここで悲劇が起こった!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
しまった、換気扇がない!!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

台所の隣にある私の部屋の窓は開かない。
オーブンから煙がガンガン吹き出し、立ち込める煙が家中を燻す。
 
ここで鉄人サイセイ曰く、
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
一回この部屋の非常警報を鳴ら
した事があるんですけど、その時
ビビってアラームコードを思わず
引きちぎってしまったんです。
多分もう鳴りません。煙たいだけ
です、ご心配なく。  るん♪
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何と鉄人、既に自分の身に降り掛かる障害を振り払っているではないか!
料理人としての自我がちゃんと確立されている、素晴らしい。
 
しかしこれではさすがに煙い...。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
そうだ、玄関を開け放ってしまおう!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
名案だと思った。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Open the Door♪
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
そう、ここはアパートだった....。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アパートの火災警報が爆音で鳴り始めてしまった。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

煙で反応するなよ(怒)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たいてい熱で感知します。基本です。煙で反応してたら普通手遅れです。
しかもチューニングCと半音したのBの間くらいの音。つまり人間が一番気持ち悪いと感じる音程です。
 
いや、しかしそんなことを言ってる場合ではなかった。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
何と消防車到着!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斧を持った隊員が部屋に乗り込んできた!(驚)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
WHAT'S UP, MEEEEEEEEEEEEEEEEEEEN!?
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事情を話し、お引取り頂きました。
 
なんでこの国ではこういうことになるんでしょうかねぇ。
普通に豚肉焼いてただけですよ!?
オマケに非常ベル日本製だったし。
さすがに一緒に写真を撮ってくれとは言えませんでした。
しかし、その時の模様を写真に収めたりしております。
 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
相当焦りました。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



そう、コイツがその人騒がせな一品です。↑
 

 

 




そして、コイツが犯人。↑
自分の仕事にご機嫌です。
 

 

 

焼き上がりが最高だったため、火災報知機が1時間ほど鳴り止まないさなかショーターを聞きつつ
ビールで乾杯。2人で舌鼓を打ったのだった。最高!
 
いや、本当に美味かったっす。

 
Jan.27 (sun) 

 
ありがとうございます。
昨日の雑記、結構すごい反響を頂きました。
結構読んで頂いてる方いるんですね〜、これからは真面目に書きます。
嘘です。
 

読み流してください。
それも適当に....。
 

 
メールを下さった方々、現在殆ど返信が間に合っておりません。
雑記更新とBBS返信で結構あっぷあっぷです。
すみません。
徐々に返していきます。
 

 

 

 
そう、それで昨日の続きなんですが、
非常ベルがあの大きさ(ド級の爆音)でかき鳴らされているのにも関らず、
アパート住人は全く怯むことなくその間普通に日常生活を営んでいやがりました!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
お前がやったのか?と素で尋ねる者
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
ゴミを出しに出かけようとする者
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋のステレオの音量を上げた者
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
帰る際に'THANK YOU'とのたまう隊員(謎)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全く意味不明です。
怒られるかと思ったのに...。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
そうそう、最近気付いたのですが、レッドソックスのホームグランド、
'Fenway Park Studium'が部屋の窓から見る事ができます。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


残念ながら私の視力が伴わない為球場内を見渡す事はできません。
つまり、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソーサか誰かが500メートル級の場外弾をかっ飛ばして且つ上手く風に乗りさえすれば私の部屋の窓ガラスを直撃破壊し居ながらにしてホームランボールを手に入れることができる!!!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
ということです。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
シーズン開幕が非常に楽しみ♪
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ無理でしょうが...。
 

 

 
っていうか見にくい写真ですみません。
明日からちゃんとやります。

 
Jan.28 (mon) 

日本から荷物が届いた。
こっちに来る前にやがて必要になるであろう物をリストアップしていたのだ。
 
そこに以前履いていた靴が入っていたので早速履いてみた。
これが履き心地抜群!
出国する前日に靴を買い換えてそのまま来たので、
「こっちのコンクリってこんなに堅かったっけ?」
などと思いつつ毎日足を引きずりながら歩いていたし、実際前回の渡米の時よりも歩くのが億劫だと
感じていた。
「慣れかな?」
などと思いつつ合わない靴で無理矢理歩き回っていたせいか足の皮は捲れ、甲は磨れ、肉刺(まめ)
は大きくなるばかりだった。何よりも歩く速度が落ち且つ疲労は溜まる一方だった。
 
新しく、高いものがいいとは限らない。
やはり自分のスタンダードは貫くべきだ。
因みに私は同じ靴を6回程買い換え、8年間同じ色形の靴を履き続けている。
ジャズを志して以来私の性格・風体・プレイスタイル等はほぼ変らないが、確かに移ろっている。
 
スタイルの変化は何者にも強制されない内面の変化そのものだ。
自然発生的に、スポンティ二アスに変化は表面に表れる。
古いもの、新しいものにとらわれないスタンスがその人と成りを表す。
思い入れやこだわりが、その人の個性をより引き立てる。
 

自分を表現することをいつのまにか忘れかけていた。
ふと古い靴を履きながらそんな事を考えていた。

 
Jan.29(tue) 

とうとうやってきました。
先週結構ネタにさせて頂いたミュージック・テクノロジー(以下Mテク)のテストの日です。
先週火曜の授業の時にも受けられたのですが当然受けてません。落ちるのは目に見えてます。
その時にテスト問題とマークシートを配られたのですが当り前のように白紙提出です。
もう一度確認しておきますが、テストアウトに2度目はありません
テスト結果が翌日に貼り出されてましたが、受けた人間の殆どが落とされてました。
やはり総得点7割がボーダーでした。
わざと落とした人はともかく、落ちた人は今日のテストはもう受けられません。
先達口を揃えて曰く『受講の意義皆無』の、キカイにも触れることを許されないこの授業。
そう、なんとしてでもテストアウトしなければならないのです!
 
※ここで不思議体験その1。
一昨日気付いたのですが、何故か私のカバンの中にあれが入っていました。
そうです、
当日も出るであろうテスト問題がです。
何故だかさっぱり分りません。
表紙には持ち出し厳禁と書かれてあります。
ちょっと遅いクリスマスプレゼントでしょうね、きっと。
 
※さらに不思議体験その2。
やはり一昨日気付いたんですが、何故か白紙のマークシートまで入ってました!
さっぱり謎です。
お年玉までもらってしまいました。
 
ええ、今回非常にラッキーでした。
 

英語がよく分らなくて。
 

 
「2枚づつ取れ」
って言ってるように聞こえたので2枚づつ頂きました。
しかし回収されたのは1セットのみ。
 
まさかこれらがそのまま次も問題にされるなどとは思わないでしょ?
ところが9割9部9厘このまま出しちゃうんですよ、彼ら。
日本では有り得ませんね、どんな小さいテストでも。
本当に言ったもん勝ち、動いたもん勝ちの国であることを改めて実感してしまいました。
 
テストは午後6時から。
フランク師の個人レッスンが5時半から。
 
・・・。
 
ん?
ひょっとしてテストに間に合わない?
 

.....そして師は今日もマシンガントークを炸裂されてました。
10分前に終わってくれって始めに言ったら15分も余計にレッスンして頂けました。
もう本当に喋る喋る喋る喋る!いや、これ本当に涙が出るほど嬉しいです。
過去にこれほど時間が止まって欲しいと感じた瞬間はそうありません。
この時はもう私の方もテストのことなんてどうでもよくなってました。
今日も目からウロコの連続、ただのプラクティスに感動すら覚えてしまいました。
師の何の屈託も無いこの人柄、もう師の虜です。
師が時計を見たのが6時15分、ただもう少し御一緒したかった....。
 

 
そしてまんまとテストに遅刻。
10分で回答を埋めました。
あ、決して既に記入済みのマークシートを提出するような詐欺は働いておりません!念のため。
これ、通過していれば本当にラッキーです。
結果は明日の正午に分るそうです。

 
Jan.30 (wed) 
昨日のテストですが、無事通過致しました!
92%(46/50点)でした。
ちょっとまともにやりすぎたかなとも思ったんですが、なんのなんの。
知り合いの日本人・韓国人は軒並み通過、しかも私で低い方でした。
きっと私のような英語音痴が各国に数名づついたと思われます。
6〜7割の人達がテストアウト失敗しているさなか、怪しすぎるアジアンユニオン!
外人が徒党を組むとこういう事になります。ああ恐ろしい...。
 
この時点で2単位稼いだ事になります。
しかも自由に授業を2単位分埋める事が出来るようになりました。
 

そう、恐ろしいと言えばもう一つ。
それは月曜日の出来事でした。
アレンジ1の授業、教授が外人達相手にあまりにも早口なので学科主任(チェアマンと呼ぶ)の所に
駆け込み、ダメもとで「授業を変えてくれ」と言いに行ったのだった。
すると「アレンジを2に上げたいのか?」と切り返したではないか!
思わず「そうだ」と答えてしまった。なに、そんなことが可能なのか?
 
そりゃ出来れば2にステップアップしたい。1の授業は私にとって英語が厳しいだけで授業の内容的
には既に理解している部分が殆どだ。
 
よし、じゃあテストを受けなおしてくれ。」と言い何かを探し始める主任。
何と取り出したのは私が入学時に受けた'プレイスメントテスト'そのものではないか!
え〜っと、アレンジ2ね。君の場合・・、あ、惜しかったねぇ。じゃ、こことここをやり直して。
とページを捲り、私が間違えていた部分を指差し言った。
おおっと急展開!
 

"これはまだ押せる"
 

咄嗟にそう思った私は「日をあらためても良いか?」と切り出してみる。
じゃあ水曜日は?
 

その生徒がかつて受けたテスト用紙で再テスト受けさせ且つ執行猶予を与えましたよこの人は!
 

そんなわけで言ったもん勝ちを地で行く状況に聊かの違和感を覚えつつその日は帰宅。
そして本日仕切りなおしの運びとなったのでした。
英語がよく理解できず間違ってしまった部分とドラム譜の正しい書き方、この2点でした。
 
改めて今日テストを受けてみたところ、その場で採点してくれました。
そして非常に丁寧に問題の趣旨と正解の見本などを解説して頂きました。
チェアマンと言えど教師でありミュージシャン、生徒を前に血が騒いだんでしょうね。
君はちゃんと理解しているようじゃ。
お褒めの言葉まで頂き無事ステップアップ完了です。何か妙に得した気がします。
これで更に2単位稼いだことになりました。
 
ていうか本当に何でもありですね、この国は...。

 
Jan.31 (thu) 

アレンジ2の授業が謀ったかのように今日ありました。
アレンジは「ライティング・スキル→アレンジ1→アレンジ2」と学期ごとに進行していきます。
因みにこれらは卒業に必要な科目であるため、ドロップは無意味です。
 
昨日の時点で無事に1から2へとステップアップを遂げた私。
ラッキーとしか言いようのない素晴らしい展開。(※昨日分参照)
先生を替えてくれ」って言いに行ったら「受講レベル」を替えてくれたんですよ!
そりゃ気分もいいです♪
おたまじゃくしの書き方を習いに来た訳ではないのですよ、本当に!
 
比較的高度な事を予め多く学んでおく事で人はケースラーニングできるキャパが大きくなるのです。
その時は消化不良でも音楽を続けている限りいつかモノに出来ます。
無理矢理詰め込むのではなく、理解の幅を広げておくって意味でです。肝要ですね。
五感をフル活用し新しいものを吸収していく事で自分の表現力をより豊かなものにできる。
そういう意味では別にト音記号の書き方なんてどうでもいいわけです、私にとって。
 
アレンジ2のクラスではジャズ・オーケストレーションを中心に習います。
フルバンやホーンセクションアレンジに非常に役に立ちます。
楽器別のトランス方法や適正音域を習ったりします。
そう、私の求めていたものはズバリこれ!
実際にアレンジをしたりはしないにせよ、予め多くを学んでおける絶好の場所です。
 
そして授業。
意気揚揚と教室に乗り込む。
1分後、青褪めました。
 

 
アレンジ2の先生がアレンジ1と同じ先生だった!!
 

 
なんてオチでしょう!
こんなことって...。
数いるアレンジ課の講師の中で、どうして私は彼なのだ!?
 

 
HI YOSUKI, WELCOME♪
 

 
ヨスキって...。
 
しかしこれ以上の抵抗はもはや無意味だ。
そして彼のマシンガントークは2時間絶えることなく続けられたのだった.....。

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