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第26話 『砲撃と開戦』
時間は シェル達がレスにつく少し前にさかのぼる。 港町ミディに 不審な戦艦が一隻近づいていた。 すでに連絡を受けて"スノーバイク"に乗って 港に向かっているライトであったが 港に近づくにしたがって 状況が危険であることを認識した。 監視施設にいた時はまだ小粒程度だった戦艦が すでに港付近に登場していたのである。 『黒船に「P」の頭文字・・・』 それはまさしくピースの戦艦であった。 遠くからでも分かるぐらいの主砲が2本 おそらく現物を近くで見れば数十の砲台があると思われる戦艦であった。 さらに港に近づいていくと 小船が数隻その戦艦の周りにあることが分かった。 その小船には何やら黒いものが乗せられていたが まだ遠くにいるため認識は出来なかった。 しかし ライトにはその物体が何であるかは分かっていた。 『おそらくあれは軍車だな あの黒船は脅しで 実際の攻撃部隊はあの軍車で乗り込むのだろうな』 焦ってはいるものの冷静に分析をしていた。 ちなみに軍車とはこちらで言う装甲車に 戦車並の砲台がついているものを言う。 ライトはまず 港町にいる住民のことを心配していた。 先に港に行かせていた自衛兵には 非難させるように指示はしていたが 今回の場合強行的に進入してくる可能性が高く 町への攻撃も十分に考えられたからである。 その不安が的中するように 港町に近づいたころ一撃の砲撃音が響いた。 そこには予想通りに軍車が数台上陸しており ゆっくりと前進をしていた。 その軍車を避けるように 自衛兵は銃を手にしたまま呆然としている。 『私どもは平和維持防衛軍隊ピースである ここ数年でのノイズ国の動きは 我々世界政府であるL/Uには脅威となっている。 我・・・』 黒船から拡声器のようなもので ピースが突然の宣戦布告のようなものをしてきたが それが途中で、誰かによって遮られる。 だがすぐに別の人物が続ける。 『とにかく、クドイ話は苦手だ 今回L/Uから許可が出ているとかいないとかは関係ない。 お前らは独立したと勝手に思っているが 世界はまだ認めていないということだ。 そういうわけで、俺らピース部隊は国の明け渡しを要求する。 これはただの要求じゃねぇ、命令だ!』 普通の交渉の会話でないことはライトもすぐ感じたが 仮にこの強引な要求を認めたとしても 王族関係者はくピース関係者に殺されることは目に見えていた。 まして、平和維持と"うたっている"団体が行う行動ではない。 『この要求を今すぐ受けない場合 威嚇射撃ではすまない!』 ここまでくると子供の要求である。 しかし、ライトはそうも思っていられないと 急いで港町までスノーバイクを運ばせた。 ライトは着くなり 上陸している軍車の中でもやや大きめの軍車の前に立つ。 状況から見て町民は避難しているようで とりあえずは安心したようだが 軍車を見なおしてすぐ表情が強張る。 『ノイズ国ミディ自衛兵軍長のライトだ! とりあえずは軍車から降りて 話をしてからでも遅くは無いはずだ!』 拡声器が無いライトは声を張り上げて 軍車に向かって言い放つ。 しかし 軍車から人が降りてくる気配は無い。 そこにライトに一人の自衛兵が近づく。 『軍長。 2台の軍車がすでに町に乗り込んでいまして あと、こちらの要求は全て受け付けないとの事で あとは・・・』 2台の軍車とは? とライトは一瞬考えたが ライトが港に行く道とは別の しかもライトに見つからない"道"を行ったのだろうと ここでも冷静に判断した。 ただ このミディから上に登るには 港町を行く一本道しか無いが それはライトが見失うことが出来ないぐらい見渡しがいい道である。 だからこの場合は 港町から外れた道が無い森の中を強引に進んだものとライトは考え 現に森のほうを見ると 明らかに強引に森に進んだと思われる 車が走ったあとが残っていた。 その状況を把握したライトは 話そうとしている自衛兵を制止して なぜか町の方に歩いて戻っていく。 そして 最初の砲撃があった場所まで戻ると 軍車のほうを振り返る。 『お前ら非公式なピースがこの国に手を出すなら こちらにも考えはある!』 ライトは上着を脱ぐと両手を広げた。 それと同時に自衛兵達はライトよりも上に走って戻っていく。 この上着を脱ぐというのは ライトの宣戦布告の合図でもある。 その様子を見てなのか 戦艦から出てきたと思われる一隻の船が 港に近づいてきた。 それと同時に戦艦も港に寄ってくる。 その船から数人のピース兵と思われる人物が下りてくる。 ピース兵という書き方をしたのは 頭部にはヘルメットをかぶり 顔付近もバイザーなどで覆っており 腰には拳銃の様な物を携帯していたためである。 数人のピース兵のうち二人が前に出ると ヘルメットをそれぞれ外す。 『話は聞くだけ聞こう だが、我らの決定は絶対だ』 そう言った男は 一見誠実そうな顔立ちで 先ほどの拡声器で先に話をした人物だと想像できた。 ところがもう一人は制服を着崩しており 顔には数箇所にピアスをしており 目の下にはクマがあるような不健康そうな顔をしている。 『なんだか非公式だとか抜かしてやがったが お前らごときにL/Uの承認などいらねーんだよ お前らはおとなしく国をL/Uに戻して 昔のような"平和"な国になるのが理想的だ』 その男はそういうなり 腕を上げて町に向かって振り下ろそうとする。 だが それを誠実そうな男が制止する。 ライトはそのやり取りで すぐにでもピースが町を砲撃する気があることを認識する。 『話を聞くとか言う前に 攻撃を仕掛けようとするのは ルール違反じゃないのか?』 そう言うと当然のように 不健康そうな男が敵意を剥き出しに 今にも殴りかかりそうな体勢になるが 誠実そうな男がそれも止める。 その後何故か"礼"をライトにすると 『今回の関連が公式的かどうかは 正直あなた方ノイズ国には関係ないことなんですよ。 私たちは世界政府であるL/Uの命を受けずとも ある方の命であれば自由に行動することが許されていますので。 何よりも、ここの国は強引に独立を認めさせた国という認識でありますし 国以前にも、七秘宝の保護に関することも関わっています。 私は無理をしてまでこの国を守って欲しくはありません。 意味はわかりますね? 長くなりましたが、では、そちらのご意見をどうぞ』 そう言うとにっこりとその男は笑った。 ライトにはその笑顔がとても不気味に映った。 『私たちがあなた方に攻撃したのなら 町に砲撃するもの理解できますが この一度目の砲撃の意図とは何なんですか?』 半分感情が表にでかかかりながら あくまで冷静に聞いてみる。 すると 誠実そうな男がまた笑ったかと思うと 『これも仕事ですからね』 とだけ言うとあとは答えなかった。 これには冷静にしていたライトも怒りが込み上げる。 『町を無断に砲撃するのが仕事ですか? それじゃほとんど侵略じゃないですか!』 そのライトの怒り具合を見て 二人のピース兵はうっすらと笑う。 特に不健康な男は明らかにバカにしている表情である。 『北地区の田舎もんの分際で 何偉そうに言ってるわけ? あんたら、北地区のもんが独立できていると思うのか? あんたらが作り上げた文明の99%は俺らL/Uのおかげだぜ? それに逆らう形で独立しましたって言っておいて 俺らが突然にやってきて砲撃の一つで、侵略ですかか?』 そう言うと両手ををつかって 「分かりません」のポーズをしたかと思うと 右手を上げて町に向けて振り下ろした。 これは誰が見てもわかる攻撃の合図であった。 その合図を見て 一気に数台の軍車から砲撃が町に向けて行われた。 ちょうど町付近にいた自衛兵の数名がその犠牲になった。 『お前ら!』 そう言って二人を睨みつけたかと思うと 何故か砲撃を受けている町に向かっていく。 『町の住民でも助けるのかい? どうせ、ここらへんのもんは"事故"で壊しちゃうんだから無駄だって』 不健康な男が笑いながらライトに向かってそう言うが ライトはそれを聞かずに町に向かった。 そして町についたかと思うとある自衛兵に伝達をし ライトは砲撃を受けそうな場所にわざと移動する。 『あいつ町と心中したいのか?』 不健康そうな男は先ほどから笑いが止まらないようである。 一方で誠実そうな男は笑うのをやめ 冷静な表情で町への砲撃を見ていた。 その瞬間である。 ある一撃がちょうどライトの方に向かっていく。 しかし その砲弾はライトに当たったように見えて 町を破壊せずに消えた。 『俺の目がおかしくなったのか?』 不健康な男が笑うのをやめると ライトの不審な行動の意図を感じ取った。 そこには砲弾をどういうわけか消しているライトの姿があった。 砲弾がライトの前にくると マジックのように綺麗に消えてしまうのである。 『ダイヴァ。 あの男は殺っておかないと面倒ぽいな』 不健康な男が誠実そうな男にそう言うと 同時に左腕を上げた。 すると砲撃は止まった。 『ハーツ。 俺らの最終目的はノイズ一族だ。忘れるなよ』 ダイヴァと呼ばれた誠実そうな男は その瞬間だけ悪魔のような表情に変わった。 それを見てハーツと呼ばれた不健康そうな男は 笑みを作ると 『準備運動程度はさせてもらうそうだな』 そう言いながら右腕を回して ライトの方に近づく。 その右手にはうっすらと光のようなものが輝いていた。 一方でライトは 砲撃が止まった事に一瞬ほっとした表情をするが その町の破壊の状況を見てすぐに怒りの表情に戻る。 さらにその表情はさらに険しくなる。 『9台か・・・弾も9発。 ちょうどいい具合だな』 その表情から小言を言うと 両腕を背中に当てて背中を軽く反る。 そして反動で起き上がりながら大きく口を開ける。 かと思うと 口から何かが連続して飛び出し それは 上陸していた軍車全てに命中した。 その光景をダイヴァとハーツは呆然と見ていた。 『砲弾が口から・・・出た?』 ハーツは一瞬固まったが すぐに自分を取り戻し苦笑いをする。 それと同時に先ほどうっすらと光っていた右手が 一気にその光を増す。 『面白れぇスキルを持ってんだな。 だが、スキルは吸収できるのか?』 そう言っている途中から 右手の光が剣のような形に変化していく。 その状況をライトは怒りの表情のまま見ていた。 ちょうどこの時間あたりに ガードシルにライトから連絡を受けていた自衛兵が 連絡を終えており レナも倒れて二手に分かれて レスでは行動が始まっていた。 そして ミディ港に向かう一台のレッドフェアリーには シェル、ラウド、ガードシルとヴィルが乗っていた。 そのうちヴィルは半ば強引に連れてこられたためなのか 表情が固まったままで何も言わない。 『結構大変なことになってるぽいな』 ラウドは緊迫した状況でも結構暢気に会話をする。 硬い雰囲気を嫌うのかシェルもそれに続く。 『俺ら戦闘部隊が港に行けば ピースもびっくりして逃げ帰るだろうさ』 それにはガードシルも続き 『なに暢気なことを"いっシェル"んだ?』 ・・・。 どうやら、「何をいっているんだ?」 という意味でいったらしいが それは別の意味で重苦しい空気になってしまった。 『いくらなんでもそれは無いだろ?ガード』 そう言うとシェルは苦笑いをする。 ラウドにいたっては何が起こったか分からない表情をしていた。 だが当の本人は一仕事終えたような充実した顔をしていた。 港では戦いが続いているが レッドフェアリーに乗った自衛兵達も 猛スピードで港に向かっていた。 そしてようやく観念したのか 1時間経ったあたりでヴィルがようやく口を開く。 『シェル。ガード。 正直お前らが頼りになるだろう。 港にはライトがいるが、一人では心細い。 自衛兵が怪我を負っているという情報の時点で もう説得は無理と考えた方がいい。 だから、私が港に行く意味は全く無いわけだが 出切ることはやってみようと思う』 それを聞いてシェルとガードは真剣な顔になり ラウドは自分の名前が入っていないことに不満顔になった。 『兄貴は状況把握をしてくれれば俺らがそれで動くからさ。 なんていっても俺らは行動が先に出るタイプだしよ』 そう言うと シェルはうれしそうに笑った。 2時間程度経ったあたりに 港方面から煙のような物が見えるようになっていた。 『これは、思ったよりもひどい状況かもな』 ガードシルがその煙を見てそうつぶやくと さらに4人の表情が引きしまる。 ただラウドにいたっては 戦いができることに喜びを感じてもいた。 『よし!一気に"港"に突っ込め!』 シェルが不安になりそうな雰囲気を 吹き飛ばすように言うと 『おう!"皆と共"に突っ込むぞ!』 と こういう状況でもガードシルは ギャグぽく返事を返した。 だが、それが硬くなりそうになる4人の緊張感を ある意味いい感じにほぐしてくれているようだった。 ミディにあった軍車はライトによって破壊されたが ライトが港に到着する前にすでに移動していた軍車の中には 今回のピースを動かした張本人が乗っていた。 その人物はガムを噛んでおり 道が無い森の中をひたすら進めさせている。 『連絡がきたか?』 その人物はガムを噛みながら その人物よりはるかな巨体な男に話し掛ける。 『どうやら、ガキどもは港に向かったみたいだぞい』 その巨体の男は変な口調でしゃべるのが特徴であった。 そして誰かと連絡を取っているようである。 それを聞いたガムを噛む人物は ガムを口で膨らませて それが割れそうになる瞬間に再び口に戻す という動作を繰り返す。 『ノイズは俺の手で殺る予定だが 今はそれよりもぶっ壊さないといけねぇもんがある。 とにかくノイズらが作り上げたものは全て壊す。 それがこの国の本来の姿・・・ いや、俺の正義だ』 そう言うと右手を伸ばす。 するとそこには耳が鳥の羽のように進化した 緑色をした鳥?のような生き物がそこにとまる。 『この国はバーディスのモノ。ノイズは邪魔モノ』 その鳥のような生き物は言葉を片言ながら話し 肩のところに移動する。 それを見て そのガムを噛んでいる人物は腕を戻し その生き物の頭を撫でた。 そういう人物達が載っている軍車は レスとは別の方角を目指し森の中を進んでいった。 戦いが続いているミディでは 状況が変わっていた。 砲弾を吸収して優勢に見えたライトだったが ハーツという不健康そうな男の 光で出来た剣の前には 攻撃を避けるので精一杯だった。 『やっぱりスキルは吸収できねぇみたいだな。 逃げ回ったって無駄だぜ』 ハーツはそう言うと 左のポケットから赤色のサングラスを取り出し顔にかける さらに 左手にも光を出して二刀流の形になる。 そして一気にライトの前に行くと 左の剣がさらに輝きだした。 その光は普通に直視できる物ではなく ライトは自然的に目をつぶることを強制された。 その状態でハーツはライトの腕や足を右の光の剣で切りつける。 それは致命傷になる攻撃でなく ゆっくりと痛めつけるようにである。 何度か攻撃を受けたのち左の光が弱くなったため ライトは目を開けれる状況になったが 体中に攻撃を受けたダメージから 膝から崩れ落ちた。 『しかし てめぇ一人にうちの軍車を全滅させられるとは思ってなかったぜ。 あの軍車の中には 数十人のピース達がいたんだぜ。 てめぇにはその全員分の痛みを味合わせてから ここで埋めてやるよ』 そう言うと無気味に笑う。 もう一人のダイヴァという誠実そうな男は その戦いを半分横目で見ながら 町から見える山の方を見ていた。 『痛み・・・? 壊すことしか分かりそうもない お前達ピースには言われたくはないな』 そう言いながらフラフラな状態で ライトが立ち上がリ 続ける。 『町は・・・人がいれば作りなおせる・・・ だが、人の思いは壊れてしまえば ただの破壊行為でしかない。 今のお前らがまさにそれだよ』 そう言って立ち上がると背中を軽く反らす。 それを見てダイヴァが瞬時にハーツの方に近づく。 それと同時にライトの口から 今度は光のスキルをハーツに向けて吐き出した。 -スキルも吸収できるんかよ!- ハーツは一瞬のことで 防御体勢が取れないままライトの光を直撃した。 ところが 瞬時に来たダイヴァが光に向かって手を伸ばし その光全てを無効化するかのように消し去ってしまった。 『悪りぃ、ダイヴァ』 ハーツが申し訳なさそうに言うが ダイヴァはハーツの方を向かずに 『本当に悪いと思うんなら、確実に仕留めておけ。 人間はああいう執念があるから恐ろしいんだ』 そう言うとハーツの肩を軽く叩き ダイヴァからハーツと離れた。 -光攻撃バカとスキルを無効化する守りか・・・ 厄介なバランスのコンビだな- ライトは両膝に手をつきながら冷静に判断をした。 それと同時にこの状況がまずいことも認識していた。 ライトの吸収も当然スキルの力であり スキル使いにはスキルを使える限度というものが存在する。 今の怪我の状況では あと1度しか使えなさそうだと感じていた。 『ま、そういうわけで さっさととどめを刺すことにするぜ』 そう言うとハーツは今まで以上に光を輝かせる。 だがその瞬間 ライトは破壊された町の方に走り出す。 今の状況では光を避ける方法が無いための苦肉の策である。 しかし、その走りはハーツから逃げれるものではなく すぐにハーツに捕まってしまった。 その瞬間 、どこからともなく 聞いたことのあるエンジン音が響いてきた。 『やっとか・・・』 ライトは半分諦めと半分安心感でその場に座り込んでしまった。 ハーツもその音に一瞬目を奪われ、ライトにとどめを指すのを止めた。 『形勢逆転といきたいだろうけどよ お返しもさせてもらうぜ』 ハーツは光を止めてまた無気味に笑った。 そして音が聞こえる山の方を見る。 ダイヴァの方は戦艦を見てこちらもうっすらと笑う。 音の正体は言うまでもなくレッドフェアリーであるが その姿が港から見えると ひとつの物がゆっくりと動き出した。 黒船の戦艦の砲台から レッドフェアリーに向けて砲弾が発射されたのである。 『なんか撃ってきた・・・』 ガードシルの言葉と共に 横を走っていたレッドフェアリーに直撃した。 その砲撃は止まる事を知らず 次々とレッドフェアリーに直撃する。 『町は破壊するわ、俺達も攻撃するわ・・・ 許せないな!』 シェルの顔が一気に硬直し港を睨みつけた。 一方でガードシルは雨のように降る砲弾をうまく避けていく。 だが気がつくと 港に到着した時には ガードシル達しか残っていなかった。 そこは危ないと悟った4人は 到着すると同時に すぐさま外に転がるように飛び出す。 それを数秒して 最後のレッドフェアリーも破壊された。 その状況を見たライトが 『お返しとは・・・そういう意味か。 絶対に許さん!』 そう言い立ち上がると 呆然と立っていたハーツに拳をぶつける。 拳を受けたハーツは かけていたサングラスが落ちるが 軽く後ろに下がる程度で顔は笑ったままである。 そして後ろを向き戦艦を見ながら 『スピードの奴 羨ましい役をやりやがって』 そう言うと向き直りサングラスを拾うと ライトをかるく睨みつけた。 自衛兵のほとんどが 砲撃でやられたとはいえ やはり状況は変わり始めている。 ミディ港にはライトとハーツ、ダイヴァの他に ラウド、シェル、ガードシル、ヴィルが加わった。 こうして ノイズ国には大きな 世界的には小さな戦いが 今開戦した。 |