あ れ こ れ 考 え る 21 |
百円均一即売会情報 『クリスマスの4人』 メフィストの歩み(仮題) 『パンプルムース氏のおすすめ料理』 『パンプルムース氏の秘密任務』 サンタの名札 『こちら、FM遊々です!』 『本棚探偵の冒険』 モジュラコード 『僕は偏食人間』 『康子は推理する』 『俺に撃たせろ!』 |
百円均一即売会情報 2001/12/15(土) 名古屋古書会館では、今週、来週と2週連続で即売会があるのだけれど、 先日、行きつけの古本屋で、 「来週の即売会は朝一番に行ったほうがいいですよ」と声をかけられました。 「なるほど、今週の即売会ではなくて来週のほうですか。それで何か出るんですか?」 「いやあ、私たちもどういうことになるかわからないんですけどね」 で、今日、即売会に行ってみてそのわけがわかりました。来週の即売会は「ザ・100えん均一セール」と銘打たれ、1階が3冊100円、2階もすべて100円均一だというのです。なるほど、そういう趣向だったのですね。でも、それで採算がとれるのでしょうか。ひとごとながらちょっと心配になりますね。 今日の古書市での購入本は、 『テレビまんが コンバット』絵山崎とおる(昭42年3月号ぼくら付録)800円 『目白三平のランデブー』中井武志(昭37春陽文庫)300円 『火星のまぼろし兵団』バローズ(昭50鶴書房)500円 『科学特捜隊・ウルトラ警備隊』渓由葵夫(1994年原書房)600円 『彷書月刊 1985年11月号』特集探偵小説 500円 今回もまた記念切手が出品されていました。例えば50円切手20枚シートの場合、額面は1000円になりますが、売値は930円。そこに消費税が約50円かかるので支払いは合計980円。10円切手20枚シートの場合は額面が200円、売値は180円に消費税10円で支払いは190円。というわけで、ほとんど額面と変わらないんだけど、送付用に買っても損はないかなと思い、近代美術シリーズや国宝シリーズなどの切手を何シートか購入してみました。でも、なんでわざわざ額面割れまでして売ってるのでしょうか?>記念切手 新刊購入は、 『ザ・ロングインタビュー4 太田光』(2001年12月扶桑社) 聞き手は、テリー伊藤と八木亜希子。パラパラと読んでみましたが、あまりおもしろいものではありません m(__)m 『妖かし大蔵新東宝』那智史郎・繁田俊幸編(2001年ワイズ出版) 新東宝は、東宝から分離独立した映画会社である。この本によると、新東宝は2つの時代に分けられるのだそうだ。「西鶴一代女」などの文芸作品を作っていた時代と、ワンマン社長大蔵貢のエロ・グロ路線の時代である。もちろんこの本では、そのタイトルのとおり大蔵新東宝時代の作品しか眼中にありません(^_^) 『鏡の中は日曜日』殊能将之(2001年12月講談社ノベルズ) 『太陽黒点』山田風太郎(平10廣済堂文庫)読了 裏表紙に書かれているあらすじはまったくのネタバレ。この小説の主眼が書かれてしまっているので、これを先に読んでしまうと、序盤そうそうで小説の趣向も犯人もみえみえになってしまいます。 まあそれがなくても、この小説に感心したかどうかはわからないけど。つくった話という印象が強いし、後味もいいものではないからね。 |
『クリスマスの4人』 2001/12/14(金) 今号の『ジャーロ No.6.2002年.WINTER』 (光文社) の特集は、「ミステリー専門古書店ガイド関西版」 やはり記事の中心は大阪周辺ですが、名古屋や愛知県の店についてもページが割かれています。さすがに名古屋市内の掲載店で知らない店はありませんでしたが、愛知県内ではとくに江南市周辺の店は知らない店が多いので、今度行ってみようかな。江南市では扶桑文庫が有名ですが、ここの本の値段も最初の頃はすごく安かったんだけどね。 新刊では、他には次の本を購入。 『クリスマスの4人』井上夢人(2001年12月光文社) わーい、待ちに待った井上夢人の最新刊だあ\(^o^)/ でも、少なくとも最終話は連載時に読んでいるので、結末だけは知ってるんだけどね(^^;) 『ミステリーがわかる 1995―2001』小説トリッパー編(2002年1月朝日文庫) 小説トリッパーに掲載されたミステリー評論を集録したもの。小説トリッパーは買ってないのでこういうふうにまとめてもらえると助かるなあ。 家に帰るとB堂から、注文した本はすべてはずれ、とのハガキが届いていました。注文した本の書名が書かれていないのは良心的だ。何を注文したのかわからないから、ちっとも悔しくないもんね(^_^) また、青森の古本屋からは 『絵でみる20年後の日本』真鍋博(昭41日本生産性本部)100円 『ぼくの家庭革命』真鍋博(昭46文藝春秋)400円 が届いていました。やはり、安いなあ>青森の古本屋 特に、『絵でみる20年後の日本』は2色刷りながら全ページにわたってイラスト入りなのでうれしい。 『クリスマスの4人』井上夢人(2001年12月光文社)読了 『EQ』及び『ジャーロ』に4回にわたって連載された小説の単行本化。 1970年のクリスマスに4人が交通事故で殺してしまった男が、10年後、20年後のクリスマスに彼らの前に現れる。そして30年後のクリスマスに全ての謎があきらかに... やはり井上夢人は小説がうまいなあ。一気に読まされてしまいました。もっとも私は連載時に少なくとも最終話は読んでいるので結末は知っていたのだけど、それでもおもしろかったな。 かなり強引なネタだから他の方がどういう感想を持つのかはわからないけれど、小説のうまさで、私はOK |
メフィストの歩み(仮題) 2001/12/12(水) 今日は『メフィスト 2002年1月』(講談社)が発売になっていましたが、そこに掲載されている「北村薫VS山口雅也 特別対談」の中で、講談社が『メフィスト賞の歩み(仮題)』という、これまでの二十数回の座談会を1冊にしたノベルズを、非売品として刊行するということを明らかにしています。 さらに、メフィスト賞作家による密室をテーマとした競作書き下ろし作品を随時発刊し、この”密室本”に付いている応募券を5枚集めた人に、この非売品のノベルズを贈るというのです。一月刊行は森博嗣と高田崇史、二月刊行は高里椎奈の予定なのだそうです。 この非売品のノベルズはほしいけれど、まず森博嗣はパスでしょ。高田崇史は買ってもいいけど、高里椎奈もパスと。うーん、こんなぐあいで応募券が5枚も集まるのでしょうか。森博嗣を買う替わりに、他の方の本を2冊買うというのじゃだめなのかなあ(^^;) 『本の雑誌 2002年1月号』(本の雑誌社)も発売されていました。いよいよ、kashibaさんの「血風堂奇譚」の連載がスタート。ぜひ、これも長く続けて単行本にしてほしいものです。って、ちょっと気が早すぎ?(^^;) 『水曜の朝、午前三時』蓮見圭一(2001年11月新潮社)は、帯の「衝撃の結末に出会う!」とか、帯の背表紙にまで書かれている「この冬、話題間違いなしの新鋭誕生!」という惹句につられて購入しましたが、一緒に買った『本の雑誌』に、この本のことが書いてありました。それによると蓮見圭一という方は覆面作家なのだそうです。しかもそれが、こともあろうに新潮社の社長という噂まであるというのです! げぇっ!帯を信じて、新鋭だと思って買ったんだぜ。新潮社の社長だったら、誰が金出して買うもんかい(-_-) もっとも最終的にはその可能性は否定されているようなので一安心はしたけどね。 古本購入は、 『鬼哭 時代小説ベスト集成武士道残酷編』山本周五郎他(昭51エルム新社)300円 『笑鬼 時代小説ベスト集成ユーモア編』山田風太郎他(昭51エルム新社)300円 『妖殺 時代小説ベスト集成忍法編』柴田錬三郎他(昭51エルム新社)300円 このシリーズは何冊出ているのでしょうか。べつに読む気はないけどね(^^;) |
『パンプルムース氏のおすすめ料理』 2001/12/11(火) 今日は火曜日なので、名駅の「花ごろも」というとんかつ屋に寄ることにしました。毎週火曜日は「わらじかつ膳の日」として、平常1380円の「わらじかつ膳」が1000円になるのだ\(^o^)/ でも、手ばなしに喜んでもいられません。実は、昨日間違えて「わらじかつ膳」を食べたばかりなのですから(^^;) 2日連続で食うのか?>わらじかつ膳 でもせっかくの火曜日なのに、別のメニューを頼むわけにも行かないからしかたないよね。ねっ。 味については、私はよくはわかりません。って、そんな投げやりな(^^;) まあまあいけるとは思うんだけど、名古屋中で私が最も好きだったとんかつ屋がつぶれてタコス屋になっちゃったという例もあるので、私の味覚はあまりあてになりません(^^;) とんかつ屋といえば、最近、天白区にできた「パセリ」というとんかつ屋は量が多くて有名です。私はここでご飯をおかわりしたことがありますが、そのとき店員に「量は多め、普通、少なめ」と聞かれ、「普通」と答えたのは無謀だったなあ。この店のご飯は普通盛りでも、1杯で、よその店のどんぶり2杯分位あることは周知の事実なのだけれど、それをお替りしたので、どんぶり4杯分位にはなったはず。ポーカーフェイスで食べきって店を出ましたが、うう、気持ち悪い。その晩、ずっと胸のむかむかが治らず、もう2度とこんな目には遭いたくないと思ったものでした(^^;) 行きつけの古本屋で、「今度のウイルスはひどいですねえ」と声をかけられました。 私のところにも「RE:」タイトルのウイルスメールと思われるものが送られてきましたが、ウイルスバスターというソフトを導入していることに加え、プロバイダーに有料でメールのウイルスチェックをお願いしているためか、私のところに届いた時にはすでに添付ファイルはついていませんでした。 「ご主人のところにもウイルスが送られてきたのですか」 「もう大変でした」 「何か症状が出たのですか」 「ええ...日本の古本屋の画面がね、」 えっ?日本の古本屋の画面? 「日本の古本屋の画面がめちゃくちゃになって、読めなくなってしまったんですよ」 「なるほど、それは大変でしたね」 とお答えしてはみたものの、今度のウイルスにそんな症状ってあったの? 『パンプルムース氏のおすすめ料理』マイケル・ボンド(2001年7月創元推理文庫)読了 『くまのパディントン』の作者マイケル・ボンドによるドタバタ・ミステリ、東京創元社から1998年に刊行された単行本の文庫化。 グルメ・ガイドブック覆面調査員のパンプルムース氏は、ホテル・レストラン《ラ・ラングスティーヌ》の調査中に、何者かによって何度も襲われる。誰が何のために?愛犬ポムフリットもご主人を助けて大活躍。 ドタバタな騒動が立て続けに起こり、事件の展開の仕方にはミステリ色が薄く感じられますが、結末では数々の事件の原因が明かされ、ミステリであったことが明瞭となる。傑作とまではいいにくいしミステリとしても余剰部分が多すぎるけれど、作品の雰囲気は好みです。 訳者あとがきに、「『くまのパディントン』のお話を知らない人は少ないだろう」とありますが、私は知りません(きっぱり!(^_^))したがって、『くまのパディントン』を読んでおられる方より評価が辛くなっているのかも。だからといってべつに今さら読もうとは思わないけどね>『くまのパディントン』 |
『パンプルムース氏の秘密任務』 2001/12/10(月) G目録が届きましたが、これといってほしい本は見当たらない。今回はつなぎに何か注文しておくにとどめるつもり。最近あまり古本も買っていないので伊勢丹の目録でも何か注文しとこうかな。 今日の古本購入は、 『西部小説・ベスト10』ヘイコックス他(1961年荒地出版社)100円 新刊購入は 『中井英夫短歌論集』(2001年11月国文社) 最初は『中井英夫詩集』と見間違えてしまいましたが、新刊でまだこんな本が出てたんですね。編者は福島泰樹氏。福島氏を聞き手としたインタビューが貴重かな。 『パンプルムース氏の秘密任務』マイケル・ボンド(2001年11月創元推理文庫)読了 東京創元社から1999年に刊行された単行本の文庫化。グルメ・ガイドブック覆面調査員のパンプルムース氏と料理やワインに見識を持つ愛犬ポムフリットのコンビが怪事件に遭遇する、パンプルムース氏シリーズものの二作目。 パンプルムース氏は、編集長の叔母が経営するホテルの立て直しを命ぜられるが、そのホテルでは、パイはこちこちに堅くてキツツキでも手を焼きそうだし、肉は焼けすぎで靴革のよう。「熱湯」の表示のある蛇口からはなまぬるい水が流れ出す一方で、「冷水」と書かれた蛇口からは火傷しそうな熱湯が飛び出て歯ブラシがぐにゃりと曲がってしまう。 この小説、いわゆるドタバタ劇でミステリー味は乏しいけれど、おおらかな雰囲気がいいですね。愛犬ポムフリットの態度から、ケンケンを連想してしまったぞ。「イシシシシ...」 こういうのは好みなので、続いて『パンプルムース氏のおすすめ料理』も読書中。 |
サンタの名札 2001/12/9(日) 今日はデニーズで朝食をとったのですが、料理を運んできてくれたウェートレスがサンタクロースの帽子をかぶっていました。そういえば服装も赤いサンタの衣装です。しかも不思議なことに、その格好をしているのはその方一人だけで、他の店員は普通の制服を着ているのです。そのうえ、その方の名札には「サンタ」と書かれているではありませんか! 噴きだしそうになるのをこらえるのに精一杯でしたが、ひょっとして持ちまわりなのでしょうか?>サンタの格好 これって、店員には気のどくなアイディアだよなあ (^_^) 本日の古本購入は、 『コミックファン1998年2号』別冊ぱふ(雑草社)300円 特集は「岡野玲子 妙と雅の世界」 岡野玲子、夢枕獏のインタビューなど 『東スポ サンスポ デイリー 東中 スポニチ 日刊 穴があくほど読みました』永尾カルビ(1997年ダイヤモンド社)600円 スポーツ紙の求人面の紹介がいい。 「クリーニング技術者の募集なら 東京中日スポーツへ」 「現読しばり専門のチームです 固定読者も含め、すべての現読が対象の仕事なので入れ喰いです」 これ、なんだかわからないでしょ。実は新聞拡販員の募集。現読しばり専門というのは、すでにその新聞を取っている人に更新させる係のことだそうです。 「素人モデル男35〜60歳ガッシリ&太た人[高額]」 などといった広告も、特に「太た人」というのが哀愁があっていいですね。 『プレイボーイ傑作短編集』吉行淳之介編(1977年集英社)1000円 プレイボーイ傑作選という本も何種類も刊行されているので、どれがなにやらさっぱりわからないですね。 新刊購入は、 『広告批評2001年11月 254号』世界のコマーシャル2001(マドラ出版) 『広告批評』なんか買ったことはないのだけれど、この号は、「カンヌ広告祭入賞作をはじめとする最新海外CM69本をムービー収録したCD-ROM附き」とあるので特別に購入してみました。 フォルクスワーゲンやBMW、ペプシコーラ、マクドナルドなども収録されているようなのだけど、著作権の関係でお見せできないのが残念です。その前に、そもそも封を切って見る気があるのか?>オレ ちょっと、めんどくさい気もするものね(^^;) |
『こちら、FM遊々です!』 2001/12/8(土) 依然として暖かい日が続きますね。12月ってこんなに暖かかったかなとも思いますが、やはり今年も暖冬なのでしょうね。べつにこのまま春が来ても一向に構わないんだけどね。 今日は、意を決して『ささらさや』を買おうと新刊書店をのぞいたら、その店ではもう売っていませんでした。その後に入ったブックオフに置いてあったので、流れで購入。 今日の古本購入は、 『ささらさや』加納朋子(2001年10月幻冬社)800円 『ボクハ・キミガ・スキ』谷山浩子(1991年コバルト文庫)100円 『きみが見ているサーカスの夢』谷山浩子(1992年コバルト文庫)100円 『レミニッスンス 回想』斎藤肇(1993年講談社X文庫)100円 新刊購入は、 『寝ても覚めても本の虫』児玉清(2001年10月新潮社) 『無敗の手順2』桜井章一(2001年6月竹書房) 『パンプルムース氏の秘密任務』マイケル・ボンド(2001年11月創元推理文庫) 東京創元社から1999年に刊行された単行本の文庫化。 元刑事でグルメ・ガイドブック覆面調査員のパンプルムースと元警察犬で料理やワインに一家言を持つ愛犬ポムフリットのコンビが怪事件に挑むというシリーズものの第二作目。 さっそく読み始めてみました。でもそういえば、まだ第一作目の『パンプルムース氏のおすすめ料理』も読んでいませんでしたが、まあいいよね。 『こちら、FM遊々です!』かんべむさし(2001年12月光文社文庫)読了 これは駄作。コミュニティFM局を舞台にした設定がまるで生きていないからなのだけど、これじゃあ、ただの選挙小説だよね。しかも、実際の選挙の方が、この小説よりはよほど上をいっているのだろうから、いったい何を書きたかったのでしょう。 また、候補者側の描写はこれでいいとしても、ラジオ局側の描写は誰か一人に視点を絞った方がわかりやすかったと思うけど。ラジオ局の方が主人公側のはずだけど、書き分けが不足しているため誰にも感情移入できなかったからね。 『無敗の手順2』桜井章一(2001年6月竹書房)読了 伝説の雀鬼桜井章一が、実戦譜10局について竹書房の編集部員に解説しているもの。最近は麻雀雑誌もみかけなくなり雀譜などを読む機会もなくなってしまいましたが、やはり桜井章一の解説にはインスパイアされるものがあるんだよね。 今さら麻雀なんてと、お思いかもしれませんが、エンターテインメントの読み物としても水準に達していると思うので、機会があれば立ち読みしてみてもいいかもしれません。 |
『本棚探偵の冒険』 2001/12/7(金) えっ、星野が阪神の監督?! 関西弁なんかしゃべれるのか?>星野 ああ、それはべつに関係ないのか(^^;) 今日は、以下の新刊を購入。 『本棚探偵の冒険』喜国雅彦(2001年12月双葉社) 待ちに待った喜国さんの『古本探偵の冒険』がついに刊行されました\(^o^)/ 噂にたがわず凝った装丁ですね。 「本棚趣味 1」と銘打たれた月報もすばらしい。京極夏彦氏筆による表紙、「予告 本棚探偵の回想」、ふんだんな本の写影、四コママンガや新保博久氏の特別寄稿まで附いた、それは豪華な月報なのです。 「小説推理」は買っておらず、読んでない連載も多いので読むのが楽しみです。さっそく座談会に目をとおしてみましたが石井ネタの連発に大笑い。 そのうちどこかのHPのコンテンツに使われるかも知れないな>「今日の石井さん」 (^_^) 『このミステリーがすごい!2002年版』(宝島社) 「このミス」の第1位は予想どおり、『模倣犯』でした。予想どおりとはいっても読んじゃいないけどさ>『模倣犯』 って、こればっか(^^;) 海外編は『神は銃弾』、当然こっちも読んでないわい。そういえば今年は翻訳ものをほとんど読んでいなかったので、来年はもう少し読みたいところだなあ。 追悼企画は「私の山田風太郎ベスト」 北村薫やかんべむさし、新井素子など11人の方が山田風太郎の本を6冊ずつ選んでいます。これを参考に山田風太郎も何か読んでみよう。 『赤道』明野照葉(2001年11月光文社) 松本清張賞受賞作『輪廻』の明野照葉の最新作。 帯に、「ホラー作家の殻を打ち破った!」とあるところをみると、今回はホラーではないのかな。 |
モジュラコード 2001/12/6(木) この数ヶ月、他の方のHPを見ようとしてもなかなか接続できなくなっていたので、ネットがかなり混雑するようになったのだとばかり思っていました。 たまたま私のモジュラコードは先が破損していて、それでもパソコンに差し込めば使えていたのですが、昨日新しいのを買ってつけかえてみたら... げっ、今までとは見違えるほど早くなったじゃないの。するとなにか?今までのレスポンスの悪さはモジュラコードのせいだったのか。 ちぇっ (-_-;) 今日も新刊購入のみ 『2002本格ミステリ・ベスト10』探偵小説研究会編(原書房) 1位の『ミステリ・オペラ』は私にとってはさほどおもしろい本ではありませんでしたが、ランキング自体はいろんな考え方があるわけで、別に異論があるわけではありません。『模倣犯』はもう少し高い順位かとも思いましたが、「このミス」とは評価の仕方も違うわけで、「本格ミステリ・ベスト10」ではこのくらいなのかもしれませんね。 って、私は読んではいないんだけどね>『模倣犯』(^^;) ランキング内の本をどれだけ読んでいるのか数えてみたら、ベスト10までで、3冊(3割)。11位から20位まででは、5冊(5割)。21位から30位まででは、4冊(4割)。平均4割というところでした。だからどうしたというわけでもないけど(^^;) 『ダ・ヴィンチ』2002年1月号(メディアファクトリー) 特集は「BOOK OF THE YEAR 2001」 総合ランキング1位は『模倣犯』だ。偉いぞ>『模倣犯』 読んでないけどさ>『模倣犯』 (^^;) ちなみに『ミステリ・オペラ』はこちらでは22位でした。 さらに「2002年ミステリー・エンターテインメント作品の隠し玉はコレだ!」の特集では、来年刊行予定のミステリー等を紹介。楽しみなのは講談社の山口雅也『奇偶』、集英社の東野圭吾『幻夜』など。また祥伝社400円文庫では同じ架空都市を舞台にした、有栖川有栖、我孫子武丸、摩耶雄嵩、倉知淳、4人の競作が予定されているのだそうです。4人が同じ登場人物を視点を変えて書き分けるというのだから、これも楽しみ。 『「探偵クラブ」傑作選』ミステリー文学資料館編(2001年12月光文社文庫) 『こちら、FM遊々です!』かんべむさし(2001年12月光文社文庫) 『そして世界は狂いはじめた』古館伊知郎(2001年12月新潮社) かんべむさし『こちら、FM遊々です!』を読み始めました。解説の落語家桂米二さんは「京都シティエフエム」というコミュニティFM局で実際に番組を放送しているのだそうです。私はこれまでコミュニティFM局というものを聴いたことはなかったのですが、名古屋にもこういう放送局ってあるのかな。今度聴いてみようと思います。 |
『僕は偏食人間』 2001/12/5(水) 今日は名古屋に本多勝一が講演に来るというので、半休をとって、中区役所ホールに行ってみました。 いまだに本多勝一の人気は健在なのかとも思いましたが、まったく私の思い過ごしで、やはりたいした人気でした>本多勝一 だって、満員で会場に入れなかったんだもの>オレ (;_;) まあ、いいや。本多勝一の人気が確認できただけで満足だわい (;_;) しょうがないから古本屋でも行くかあ(^^;) まず上前津に行ってみましたが、水曜日なのでほとんど閉まっている。そこで瑞穂区の店に顔を出してみました。この店は、ご主人が亡くなられて休業していたのですが、今月から営業を再開しています。この店では今まで均一本を売るということはなかったと思うのですが、12月中はバーゲンセールだということで文庫100円、単行本200円の均一本の販売をしているそうです。今後も追加していく予定だということなので、定期的にチェックしてみてもいいかもしれませんね。今日は適当に購入。 『悪魔の下回り』小林信彦(昭56文藝春秋、帯)200円 『自然と文化 16』異人と妖怪(1987年日本ナショナルトラスト)100円 『自然と文化 31』カミ殺し(1990年日本ナショナルトラスト)100円 新刊購入は、 『噂の真相 訂正人語 おわびスペシャル』噂の真相編集部(1998年10月) 新聞や雑誌の訂正記事を集めた本です。 毎日新聞1995年1月18日付の訂正記事では、 「芳香療法」の記事中、マッサージオイルの調合例で「キャリアオイル2525ミリリットル」は「25ミリリットル」の誤りでした、とありますが、いくらなんでも2.5リットルでは気持ちよすぎる? また女性自身1998年9月9日号では、 本誌9月2日号「海老名美どりさん」記事中におきまして一部不適切な表現がありました。 とありますが、元記事は、海老名家の犬がよく吠えて近所迷惑という超暇ネタ。こんな記事にまでクレームをつけるとは>海老名美どり(^^;) まあとにかく、これだけの訂正記事を集めたということに意義がある本ですね。 『ぼくは偏食人間』中島義道(平13年8月新潮社)読了 ここでいう偏食は、現象的には「食わず嫌い」であるらしい。絶妙な区分けでこれは食べられるが、これは食べられないと観念的に分類するのだという。鳥の卵はいいが鶉の卵はだめだとか、キムチは食べたことがないが、白菜漬けは大好きだとか、理不尽なのである。しかもそれを直す必要を毫も感じていないから、それが私たちには頑固にうつる。 うん、ほんとに中島義道は頑固だ。それはもううれしくなるくらい頑固なのである。 それは言葉の表記などにもあらわれる。例えば、「つづける」という言葉が名詞のあとに独立で登場すれば漢字表記で「仕事を続ける」、他の動詞に続いて登場する場合は平仮名表記で「働きつづける」 「来る」や「行く」も単独ならば漢字表記だが、「迫りくる」、「流れゆく」は平仮名。 「居る」は居住の意味の場合のみ漢字で、それ以外は平仮名。「家に居る」「駅にいる」 また、彼は明るいところで電灯が点いていると黙っていることができない。無駄だから消せと抗議せずにはいられないのだ。それは例えば、私たちが、水道の水がずっと出しっぱなしのまま放置されているところを目撃したときに感じるものと類似の感情から、そのまま見過ごすことが耐えられないのだという。 こんなりくつで生きている方がいらっしゃることに感動を覚えます。中島義道で読みやすいのは「私の嫌いな10の言葉」(新潮社)ではないかと思うのだけど、一度、このりくつにふれてみてほしい。きっと世界観がかわると思うよ(^_^) |
『康子は推理する』 2001/12/2(日) さて、今日は名古屋古本即売会の3日目、最終日です。最終日に行っても落穂拾いにもならないよね。 でも、行ったけど(^^;) 最終日は、1階の均一棚の本がビニール1杯で500円になるのですが、ほしい本がビニール1杯分もあるわきゃないよね。結局買ったのは、『めりけんポルノ』小鷹信光(1971年サイマル出版社)100円のみ。ああ、これ、明文社版の『告白版・めりけんポルノ』とは全く内容の違うものでした\(^o^)/ もっとも、どっちもさほどおもしろい本とは思えないけどね(^^;) 新刊購入は、 『絶対ミステリーが好き!』(2001年12月ぶんか社) 追悼山田風太郎特集では貫井徳郎氏が、『忍法相伝73』を喜国さんから、『御用侠』を石井春生さんから譲ってもらったとの話を披露しています。最近どこにでも出てきますね>喜国さん&石井さん(^_^) 注目の本日の赤旗ですが、2面に、2段のみの枠で皇室の記事が掲載されていました。 タイトルは「雅子さんが女児出産」と、さん付けの扱い。志位委員長のコメントも、「新しい生命の誕生は、ひとしく喜ばしいことです」と、あくまで平等の立場を守った発言でした。 『康子は推理する』藤澤恒夫(昭35東京文藝社)読了 医学生の康子が探偵役の連作短編集、8編収録。康子は医学生なのだけれど、大学生活の話はほとんど出てこないので、これなら家事手伝いと同じことだぜ (^^;) 常連の登場人物は、康子の幼なじみで新聞記者の純吉と刑事の真田。真田は4作目では定年退職しているのだが、5作目では「刑事には定年退職がない」からと、強引にまた現職の刑事に戻らされていますが、これはちょっとご都合主義だね。 だいたいの作品は、犯人がみえみえか、そうでなければアンフェアなので、もし読むとしても推理小説としてではなくて大衆小説だと思って読むべきでしょうね (^_^) |
『俺に撃たせろ!』 2001/12/1(土) 年末宝くじ、連番で20枚買ってしまいました。10枚だとせいぜい当たっても3億だけど、20枚買えば6億は当たるかもしれないからね。って、欲、深過ぎ>オレ(^^;) さて、明日の赤旗には皇室の記事が掲載されるのでしょうか?いつもはどうだったかな。昭和天皇崩御の時にはさすがに掲載したと思うんだけど>赤旗 家に帰ると、『エメラルドコミックス 捨てないで』東野圭吾原作(2000年12月宙出版)が届いていました。「捨てないで」わたなべまさこ、「鏡の中で」瀧川イヴ、「危険な若葉」安武わたる、「小さな故意の物語」安武わたる、の4作掲載。 宙出版のミステリーコミックスでは、このまえ「ぶたぶた」を購入したばかりだけど、他にも10冊以上は出ているようです。そのほとんどは夏樹静子原作なのだけれど、それ以外には阿刀田高、高橋克彦原作のものもあるということです。他にもなにか出版されてるのかな>宙出版 『俺に撃たせろ!』火浦功(2001年11月徳間デュアル文庫)読了 真夏のプールに出現したサンタクロース姿の死体。名探偵アルツ・ハマーは即座に、「犯人はオーストラリア人だ」と断言する。 これは傑作。ハードボイルドには気の利いたセリフが必須なので、コメディによく似合うんだよね。探偵のオフィスにはイボイノシシの頭が掛けてあるのだが、「神は世界を六日で造ったそうだが、たった六日では、やはり無理があったらしい。いくつか手抜きをしている。イボイノシシがそのひとつだ。見れば見るほど、メシがまずくなる...」 初出はSFアドベンチャー90年11月号、12月号、91年6月号、8月号、10月号、92年3月号と、かなりとびとびの掲載なので連作短編集かと思ったら、長編だったのですね。これで当時の読者はストーリーを追うことができたのか疑問ですが、それぞれの場面を楽しむ小説なので、そんなことは別にたいしたことではないのかも(^_^) |
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