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あ れ こ れ 考 え る 20
 今日も新刊購入 閉店相次ぐ 『妖怪旅日記』 『呪禁官』 『ベルゼブブ』 H21さんとの遭遇 『ドリームバスター』 サウナの達人 しし座流星群 『殺人者の空』

 今日も新刊購入 2001/11/29(木)

 あいかわらず古本屋に行っている暇がないのだけれど、新刊書店の方はわりと遅くまでやっているので、古本を買えない渇きを新刊で癒すことができて、まだ助かってます。とにかくなんか買うものさえあれば多少とも満足はできるからね。
 もっとも家の近くにあった本屋は11時位まで営業していて便利だったのだけれど、2か月くらい前につぶれてしまったのは残念なことなのだけれど。
 そういえば職場近くの本屋も今月になって、20数年の間お世話になりました、との貼り紙をして閉店してしまったのでした。昨日は飲食店が閉店していくという話をさせてもらったけれど、閉店しているのは飲食店だけではなかったんだよなあ。

 今日の新刊購入は、
 『ユリイカ』2001年12月号(青土社)
 今月号の特集は山田風太郎。「山田風太郎コレクション」として、単行本未収録の「伴天連地獄」「邪宗門頭巾」を掲載。他には1993年「図書新聞」掲載の中島河太郎との対談など。山田風太郎もそのうちまとめて読んでみたいな。
 『夢魔たちの宝箱』井上雅彦の異形対談(2001年12月メディアファクトリー)
 対談の相手は、皆川博子、牧野修、菅浩江、田中啓文。他に斎藤肇、矢崎在美、江坂遊とのショートショート作家座談会を掲載。今でも『SF作家おもろ大放談』のノリの会合が存在しているのだという。ああ、それは活字にしてほしいな。
 『爆笑問題のザ・コラム』爆笑問題(2001年11月講談社)
 『脱「ダメ日本」宣言』田原総一朗/田中康夫(2001年12月アスキー)

 せっかくいろいろ買ってきたけど、もう眠いので、今日はもう寝よっと(^_^)


 閉店相次ぐ 2001/11/28(水)

 上前津といえば古本屋が集まっているところ、とお思いの方も多いと思いますが、大須のパソコン街もここにあるし、喰い物屋だって多い。私の好きなとんかつ屋もここにあったのです。とんかつ定食の特大は1450円もしたが、塩コショウがきいていて美味。やはりとんかつは肉の下拵えが大切だよね。とんかつ屋は数々あれど、ここのとんかつ屋が一番と思っていたのに...  あっ、突然タコス屋にかわってる(;_;) 不景気なのはわかるけど残念だよなあ。
 近所に、私の好きな「長命うどん」のチェーン店があったのだけれど、その店も今年つぶれちゃったしね。
 そういえば、本山の古本屋に行った時には、ついでに寄るのが楽しみだった「ソール」というスパゲティ屋も最近つぶれてしまったのでした。名古屋によくあるあんかけスパゲティなんだけど、ヨコイのスパゲッティより辛みがあってこれも美味しかったんだよな。
 ところがこのソールというスパゲティ屋のチェーン店が、私の近所にもあることが判明しました。そこには100m位の距離をおいて、あんかけスパゲティ屋が2軒商売をしていて、1軒の方はわりとはやっているのだけれど、私の好きな方の店は不思議なことにあまり客が入っていないんだよな。ここもなんだかあぶないぞ (-_-)

 最近は古本屋に行ってる暇がない。遅い時間に開いているのはブックオフぐらいのものだから、あまり行く気にもなれないんだけどね。
 新刊購入は、
 『俺に撃たせろ!』火浦功(2001年1月徳間デュアル文庫)
 『すごいけど変な人』唐沢俊一/漫画ソルボンヌK子(2001年11月サンマーク出版)
   コナンドイルや魯山人、岡本かの子、アダムスキーなどの天才たちの奇矯な生活を描いています。
 家に帰ると、注文していた『乱視読者の帰還』若島正(2001年11月みすず書房)が届いていました。若島正の書評は、読み物としてもおもしろいよね。

 藤澤恒夫『康子は推理する』(昭35東京文藝社)を読み始めました。医学生の康子とその幼なじみの新聞記者の純吉コンビによる連作短編集、8編収録。まだ2編読んだだけですが、たあいない感じは否めないかな(^^;)


 『妖怪旅日記』 2001/11/26(月)

 今日は新刊購入のみ
 『ミステリデータブック』早川書房編集部編(2001年11月ハヤカワ文庫HM)
  必ずしも資料的価値があるとはいえませんが、ハヤカワミステリ文庫の全てを網羅しているところが特徴。
  在庫僅少、版元品切のものが一目瞭然になっているわけですが、どこにでもあると思っていたものの中にも、在庫僅少、版元品切のものがあり意外に感じられます。でも、あまりにも頻繁に絶版の印がついているので、この印があるからといってむやみに買いこむのはやめた方がいいでしょうね。

 『妖怪旅日記』多田克己/村上健司/京極夏彦(2001年11月)
 京極堂シリーズの場合は事件がメインとなり、妖怪は事件の関連で語られるのにすぎないが、多々良先生行状シリーズでは妖怪めぐりがメインであり、その旅中に事件が起こることになっている。したがって、事件に関わりなく思う存分妖怪について語っていいわけで、筆もはずんでいる。
 ところが、このシリーズの多々良勝五郎と沼上蓮次にそっくりの人物が存在した。それが本書の多田克己、村上健司コンビなのだという。それぞれの文は、お互いに誹謗中傷寸前のものとなっているようです。
 また、村上氏が本文を書いている章の脚注は多田氏が、多田氏が本文を書いている章の脚注は村上氏が、それぞれ執筆していますが、この脚注もおもしろいよ。

 どうでもいい話に「こんなテレビ局がみたい」を掲載。って、スタパ斎藤か>オレ
ああ、くだらない(^^;)

 だいたい手持ちの新刊で、読みたい本は読み終えてしまったので、また古本でも読むかなあ。次の読書予定は『康子が推理する』あたりです。


 『呪禁官』 2001/11/25(日)

 11月も下旬だというのに暖かい日が続きますね。うれしいことはうれしいんだけど、なんだか気味が悪いよね。でも、せっかくだから古本屋へ。
 『地図にない谷』藤本泉(1982年徳間文庫)100円
 『メーキング・オブ・東映ヒーロー1』(講談社X文庫)300円
 『メーキング・オブ・東映ヒーロー3』(講談社X文庫)300円


 どうでもいい話を新設しました。役に立たない情報ページというコンセプトなんだけど、もともとこのHP全体が非実用的なのだから今さら何をか言わんというところですね(^^;)


 『呪禁官』牧野修(平13年9月祥伝社ノベルズ)読了
 長編ハイパー伝奇と銘打たれていますが、SF学園青春ものとでもいえばいいでしょうか。友情で結ばれた呪禁官養成学校の生徒4人と、世界を支配しようとする不死者との、呪術による戦いの物語。
 伝奇というには内容が軽すぎるから、映画でも見るつもりで楽しむ作品なんだね。


 『ベルゼブブ』 2001/11/24(土)

 今日の古本購入は、
 『ガロ 1994年4月号』特集江戸川乱歩の世界(青林堂)400円
 『活字倶楽部 2000年春号』巻頭特集綾辻行人(雑草社)500円
  ひょっとして買いもらしているのでは、と思って購入。
 『アニメージュ増刊パロット』(昭55徳間書店)300円
  巻頭から、ゴルゴだって大仕事の後はほくそ笑むはずだとのコンセプトのもと、「一度は見たいゴルゴの笑顔」というパロディでとばしています。はるき悦巳風はどうみても「テッちゃん」の笑い顔だし、水島新司風は「いわき」顔。小林よしのり風ではゴルゴが「ぶわーっははは」と顔を口いっぱいにして大笑い。
  他にも「スーパースターのクリスマスパーティー」「ドカベンその30年後」などの企画が目白押しのパロディ雑誌。


 新刊購入は、
 『これがミステリガイドだ!』野崎六助(2001年11月創元ライブラリー)
  1996年に朝日新聞社から刊行されたものに1997年以降の4年分を加え加筆したものだということです。野崎六助のミステリ評論は、まれに宮部みゆき論みたいなはずれはあるけれど、おおむね信頼しているので読むのが楽しみです。
 『本の殺人事件簿U』シンシア・マンソン編(2001年11月バベル・プレス)
 『風々院風々風々居士山田風太郎に聞く』聞き手森まゆみ(2001年11月筑摩書房)
 『ミステリマガジン』 2002年1月号(早川書房)
  特集はアガサ・クリスティ。最後の未訳長編「アクナーテン」300枚一挙掲載。起元前14世紀のエジプト王アクナーテンとその妻との愛と悲劇を描いた戯曲ということです。
 『きょうのジョー3』爆笑問題(2001年11月講談社コミックスデラックス)


 『ベルゼブブ』田中啓文(2001年11月徳間ノベルズ)読了
 神と悪魔の対決もの。現代になってイエスが再びマリア役の主人公の身に宿る。しかし、2000年前と違って、マリア役の主人公は処女ではなかった。
 結末の神と悪魔の対決シーンには唖然とさせられました。うん、やられた。そこまでの不快な描写があればこそ、このあっけらかんとした対決シーンが生きるんだよね。でも、こういう結末もありうるということに気がつかなかったのは残念。
 それにしても、このエピローグもどう解釈したらいいのか。もう少しわかりやすくてもよかったよなあ。私の評価としてはOKだけど、読み手によっては本を投げつけるかもしれないもの (^_^)


 H21さんとの遭遇 2001/11/23(金)

 今日も天気がいいので、四日市の古本屋に行ってきました。
本を物色していると、
 「こんにちは〜 おせわになってますう〜 あっ、これいくら?」と元気そうな声が...
 「ああ、それはヤフーオークションに出すところね。これから送信するところだよ」
 「どれどれ、ほんとだ。それで値段は?」
 「1万5千円から始めれば、2万円位にはなるかな」
 「2万円なら私が買いまーす。はい送信はキャンセルね、ちょん、ちょんと」
 「おいおい、ちょっと。あっ、なんかエラーになっちゃったぞ」
 「はい、2万円、2万円。はい、どうぞ」
景気のいい話だなあと振り向いてみると、お客で来ていたのは古書店のH21さんでした。
 「あや、奇遇ですねえ」
などと言ってはみたものの、実はこの店、以前H21さんに教えてもらった店なので奇遇でもなんでもありません(^^;)
 「ここで遭ったのも何かの縁。ご一緒しましょうか」と誘っていただき、
H21さんの車で、急遽、四日市古本屋めぐりオフになってしまいました。
 もっともH21さんとはオンライン上の付き合いはないので、もともと最初からオフなんだけどね(^^;)
 車中では、いろんな店のことについて教えていただきました。以前、ご主人が入院中のため休業している古本屋について書かせていただきましたが、その店主はもう退院していて、リニューアルオープン準備中なのだそうです。
 また私の知らない店についても教えていただきましたが、いまひとつ場所が判然としませんでした。マンガ専門店のようだけど今度探してみようかな。

 道中で購入した本は、
 『まるまる大原まり子』(1984年みき書房)300円
 『わがまま岬兄悟』(1987年みき書房)300円
   あっ、岬兄悟の方は初めて見ました。
 『ゲームマシンはデイジーデイジーの歌をうたうか』小野不由美/水玉蛍之丞(1996ソフトバンク)300円
 『東京人1996年12月号』物語の魔術師山田風太郎(教育出版株式会社)400円
 『アクションクライマックス 霊長類南へ』筒井康隆原作/古城武司作画(昭54双葉社)800円
 『東スポワールド大事典』東スポ研究会編(1991年コスモの本)350円
   「するしかない」 … 東スポ得意技の一つ。東スポに名指しで「するしかない」といわれたら、本当にするしかないのである。例えば「三田寛子 引退」まではドーンと大きく、その後に、その5分の1位の大きさで「するしかない」、などというふうに使う。

 『電報配達人がやってくる』谷山浩子(1989サンリオ)100円
 『きみの瞳につまづいたネコ』谷山浩子(1990集英社文庫)50円
 『天使はどこにいる』桐村杏子(昭52集英社文庫)50円
 『オパールの涙』桐村杏子(昭52集英社文庫)50円

 H21さん、お世話になりました。おかげで今日はとても楽しい日を過ごさせていただきました。どうもありがとうございましたm(__)m


 家に帰ると紀伊国屋書店から本が届いていました。
 『国枝史郎ベストセレクション』東雅夫編(2001年11月学研M文庫)
 『ぶたぶた』安武わたる/原作矢崎在美(2001年12月宙出版)
   ぶたぶたのコミック版です。他に、『捨てないで』という東野圭吾原作のコミックもあるようですが、そちらも買っておいたほうがいいかな。


 『ドリームバスター』 2001/11/21(水)

 今日、職場の女の子から「ダンボって知ってますか?」と聞かれ、
 「ディニーズのゾウだろ」と答えると、
 即座に「デニーズじゃない」と斬って捨てられてしまいました(;_;)
 ちぇっ、ちょっと言い間違えただけだろ。それで、ダンボがどうかしたのかよ(-_-)

 本日の古本購入は、
 『ゴーストバスターズ』(昭59東宝出版事業部)500円
 『好奇心』創刊号、2号(昭51ユニオンヒープ社、ソノシート各3枚付)2冊 2000円
 日本初のショービジネス専門誌と銘打ち、各号ともソノシートが3枚もついているという異色の本です。
 創刊号の特集は「読本・つかこうへいのReview」として、つかこうへい未発表放送台本45枚「さらば網走番外地」、「つかこうへい辞典<ツカントロプス烈士伝>」 第2号の特集は「立体構成ロッキー・ホラー・ショー!・イン・ジャパン」ということですが、いったいロッキー・ホラー・ショーってなに?
 またソノシートの内容は、「川谷拓三VSいぬいみづえ」(対談)や、「ロッキー・ホラー・ショー」、「浅井慎平のオト」、「海賊版VAN99ホール」など。でも、プレーヤーがないから聴くことはできないって言うんだろ>オレ
こればっか>オレ(^^;)

 新刊購入は、
 『社会派くんがゆく!』唐沢俊一/村崎百郎(2001年11月アスペクト)
 この本はすごいよ。
 雪印の食中毒事件については、「あだち充にマンガ描いてもらいたいと思ってさ。「食あたり良好!」」
 また、オリンピックの開会式で日本選手団が着ていた紅色マントを国辱ものと非難。紅色ってのはゲイが好む色ってのは国際的な常識、ましてやオーストラリアなんてゲイの本場みたいな国なんだからなおさらマズいんじゃないのなどと、言いたい放題。犯罪被害者まで笑いの対象にするし、こんな本よく出版できたものです。明日なき戦いか>アスペクト

 『ドリームバスター』宮部みゆき(2001年11月徳間書店)読了
 別の時間の星テーラから凶悪犯人が地球に逃げ込んできた。彼らは悪夢を用いてD.P(ドリームパースン)の人格を乗っ取ろうとする。16歳の少年シェンと師匠のマエストロはD.B(ドリームバスター)として、D.Pの悪夢の中に降り立ち、D.Pを救い捕獲するため、邪悪な意識体と闘うという物語。3編収録。
 1作目、2作目は地球を舞台に、D.Pの悪夢のなかで賞金稼ぎのドリームバスター2人が凶悪犯と戦う話なので、その後もこのパターンが続くのかと思っていると、3作目は舞台がかわってテーラで起こった殺人事件が語られる。その結末であらわれる疑惑に「To be continued」の文字がおおいかぶさり、一挙に巨編のイメージが濃厚となってきました。そういえば帯にも「アクション・ファンタジー巨編第一弾」と書かれていたのでした。
 それにしても、この帯の印刷方法はこれでよかったのか。擦れると文字がかすれてしまうので要注意ですよ。私の場合はカバンに入れて持ち歩いていたら、帯の背文字が消えてしまったもの(;_;)


 サウナの達人 2001/11/20(火)

 昨日行った店で、「ちょっと伺いたいことがあるんですけど」と店の奥から1冊の本を出してこられました。タイトルは忘れてしまいましたが、昭和15年頃の本で「猟奇推理」とある、知らない作者の本です。カラー印刷の函つきなので、なかなか見た目はよさそうです。
 てっきり「これはお要りようですか」と聞かれると思いきや、「これっておいくら位なのでしょう。実は○○円で仕入れてはみたものの、いくらの値をつけたらいいかわからなくて、相場はどうかと思いまして」
 これは私にはさっぱりわかりません。このような本の場合、相場があるとしたらあまりタイトルにはかかわらないというような気もするのですが、ご存知の方はいらっしゃるでしょうか。それとも専門店の目録を目を皿にしてさがしたほうが早いのかな。


 今日買った古本は、
 『モンスター映画の誕生』児玉数夫(1996青弓社)1000円


 今日は銭湯のサウナで常連の方々に日頃の疑問を問う。
 「この温度計は84度を指してますけど、これってほんとに温度のことなんですか?」
 「そうだけど、でも、よそではもっと高いところもあるよ」
 「そうだね、そんなに高い方じゃないね」
 「そう、そう、サウナフジなんか100度を超えてるからね」
 「○○店なんか、120度位あったからね」
と、口々に教えて下さいました。ああ、他にもいろいろなところに行ってらっしゃるんですね。
 「というより、いろんなところから、ここに集まってきたといった方がいいかな」
  えっ、どういうこと?
 「ほとんどつぶれちゃったからね。最初はよその店で知り合ったというようなケースも多いよ」
  なるほど、みなさん、そんな前からのお知り合いなんですか。
 「うん、でもそのなかでも○○先生はすごいな」
 「毎日、出たり入ったりを5回くらいはやってるね」
 「5回どころじゃないよ、6回か7回は入ってるね。通算で1日30分以上は入ってるよ」
 「まあ、水風呂とサウナに交互に入らないと意味はないからね」
  えっ、そうなんですか?
 「あの先生の偉いところは途中で水を飲まないことだね。家でビールをうまく飲むために我慢してるんだ」
 「途中、水を飲んでいたら、ああ今日はビールを飲む気がないんだなってわかるね」
  それじゃあ脱水状態になって、かえって体に悪くないのでしょうか。それにしてもお互いけっこうチェックしてるんですね(^_^)
 「ボクの場合は、とにかく風邪はひかなくなったからね」
 「ああ、そういうことはあるね。ボクもこのところ全然ひいていないね」
というわけでだいたい疑問は氷解しました。84度というのはやはり摂氏温度。また、サウナは体によさそうだけど他職種と同様つぶれた店も多く、それに伴って達人たちがいっしょに移動して来てるようです。


 しし座流星群 2001/11/18(日)

 今日の新刊購入は、
 『本の雑誌』12月号(本の雑誌社)のみ
 今月号の特集は、「懐かし雑誌大集合!」
 「70年代サブカル雑誌黄金期を振り返る」と銘打ち、「あかまつ」編集長 赤田祐一氏、「月刊アスキー」編集長 遠藤諭氏、コラムニスト 中森明夫氏の3人で行われた六時間耐久座談会では、私が最近集め始めている『小説マガジン』がけっこう話題になったりしています。
 「だいたい出揃ったので、ベスト10を決めていきましょうか。『小説マガジン』の話がかなり出ていますが」
 「『小説マガジン』をベスト1にするのは悔しいなあ」
結局、ベストテンにするんじゃなくて「70年代サブカル雑誌殿堂入り」ということで、『OUT』、『小説マガジン』、『ワンダーランド』、『Jam』、『まんがNo.1』、『MWWM』が選ばれています。
 『小説マガジン』の評価がわりと高かったのが意外ですが、こうなるとやっぱり『小説マガジン』は集めきらなくっちゃね。

 他には、よしだまさし氏の「富田常雄「紘道館サーガ」の全貌を把握せよ」などが載っています。富田常雄って誰だったかなと思ったら、小説『姿三四郎』の作者らしい。この小説『姿三四郎』の一連の作品群では、宿敵桧垣源之助との死闘などはほんの序の口で、さらに空手家、レスラー、ボクサーはおろか、忍者の末裔や妖怪クモ男とも闘う、梶原一騎と山田風太郎と夢枕獏がタッグマッチを組んだような展開なのだという。
 なるほど、そりゃばかにはできないですね。たぶん、富田常雄を追っている方は他にはおられないだろうから、よしだ氏にはぜひ一連の作品群の全貌を明るみに出していただきたいものです。

 宮部みゆきの『ドリームバスター』を読み始めました。まだ1作目を読み終えたばかりなのですが、それを読んだ限りでは、この小説はファンタジーではなくてSF。物語の舞台は、ファンタジーの世界ではなく、この現実世界なのだから。もっとも、ほんとは物語は夢の中で展開されていくのだけれど、それも対象者の現実の記憶がもとになってできているので、読者からすれば現実世界ということに違いはないわけだからね。

 目が覚めたら、19日の午前3時15分頃。しし座流星群のピークは2時半から1時間くらいと聞いていたので、もう遅いかなと思いながらも外に出てみました。
 確か、東の空だったよな。でも、しし座ってどこにあるの?(^^;)
などと思っていたら、ぼつぼつと星が流れていきます。流れる方向としては確かに東から西へなのですが、流れ星が現れる場所じたいは、ほとんど南の空じゃん。
 2つぐらいは同時に現れることもありますが、平均すると30秒にひとつぐらいといったところでしょうか。これはもうピークが終わったあとなのか。まあどっちでもいいや。お祈り、お祈り。どうか『小説マガジン』が集まりますように...
 って、そんなことしか祈ることがないのか>ワシ(^^;)


 『殺人者の空』 2001/11/17(土)

 名古屋の即売会は今日が2日目。というわけで落穂拾いに行ってきましたが、文庫棚にかなり隙間があったのがえらく気になる。いったい昨日は何があったのか...  などと考えていてもしかたないので、
 『グラフNHK 繭子ひとり』(昭和46年4月号)600円
 『グラフNHK あまくちからくち』(昭和46年6月号)800円
 『ひとりじめジャッキーチェン』マイアイドル3月号増刊(1984年小学館)500円
を購入。
 今日は切手シートなんかも商品として販売されています。その昔、私も切手を集めていたことがありましたが、私が持っている切手も売られているので、はたしてどのくらい値が上がったかなと値段を見たら...
 額面落ちしてるじゃないの!(;_;) 例えば、50円切手20枚のシートの場合、額面は1000円になりますが、それが930円程度で売られているのです。信じらんな〜い!
 あまりに悔しいから何シートか買ってきました。ちぇっ(-_-)

 他の店では、
 『THE ゴーストバスターズ ALBUM』(昭60講談社テネシネ・ムック、帯)500円
 『サーバーのイヌ・いぬ・犬』ジェームズ・サーバー(昭57早川書房、帯)500円
を購入。 『サーバーのイヌ・いぬ・犬』は単行本を買うのはこれが初めてだと思いますが、違うかなあ(^^;)


 最近、甲影会のホームページがあることを知り、そこから別冊シャレードのバックナンバーをまとめて注文してみたのですが、家に帰ってみるとその本が届いていました。
 今回購入した本は、No.34 小森健太郎、No.40 有栖川有栖2、No.45 小野不由美、No.49 泡坂妻夫、No.54 山沢晴雄2、No.55 天城 一3、No.58 近藤史恵、No.61 天城 一4、No.62 山沢晴雄4の9冊。
これは読むのが楽しみ\(^o^)/

 他に、紀伊国屋書店からも、『評伝・SFの先駆者 今日泊亜蘭』峯島正行(平13年10月初版、11月2版 青蛙房)が届いていました。これは書店で見かけないためネット注文していた本です。

 それにしてもネットの注文ってほんとに手軽で便利ですね。いま、本を集めるならネットへの接続は必須といってもいいでしょうね。


 『殺人者の空』山野浩一(1976年仮面社)読了
 主に「SFマガジン」に掲載された短編を収録。6編収録。
決して向こう側に渡ることができない「メシメリ街道」
突然、世界中に散歩族が出現する「マインド・ウインド」
世界中の人々が次々と消えていく「Tと失踪者たち」
かっぱらったスーツケースから生きた首がでてきた「首狩り」
自分たちがカルブ爆撃隊の一員であることだけが唯一の共通認識である集団「カルブ爆撃隊」
自分が殺した男Kは偽学生で、実在したことすら否定される。殺人者でありながら殺人者ではない主人公が、Kの幻影に誘われ異界を彷徨う「殺人者の空」
 最も好みの作品は「メシメリ街道」ですが、どれも不条理な世界を描いていて、引き込まれる魅力があります。


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