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あ れ こ れ 考 え る 19
 O舎から届いた本 開店した地味な店 収集第1段階 『氷菓』 『ザ・クライム』 『今昔続百鬼 雲』 またも閉店 『レヴォリューション』 『幽霊は行方不明』 『ナルナルかぼちゃを守れ!』 『ホントの話』 今年もあと2月

 O舎から届いた本  2001/11/16(金)

 今日の新刊購入は、
 『サンタのおばさん』東野圭吾・作/杉田比呂美・画(2001年11月文藝春秋)
 東野圭吾の絵本です。薄い本なので、あっというまに読了。
 恒例のサンタクロース会議で、アメリカ支部の後任サンタに女性を認めるか否かで大議論。全ページイラスト入りのうえ、クリスマスカードまではさまれているぜいたくな本です。

 家に帰ると、O舎から本が届いていました。
 『未来趣味』日本古典SF研究會誌 第1號(昭63)、第2號(昭64) 2冊 9500円
 『かわいい魔女』 新川和江 筒井康隆 白石かずこ 佐野洋 立原えりか/挿画・水森亜土(1966年 新書館)2500円
 O舎の目録のなかでは安物の部類に入る本だけど、一般的には高い買い物だよね。
 『未来趣味』は第1號が限定300部、第2號が限定250部となっているので、それでふっかけた値付けになっているとも思われますが、ひょっとするとこの本をほしがるような方も全国でその人数くらいかもしれないから、手放しで喜べるものでもないよなあ (-_-)
 それにしても第2號の発行日が昭和64年3月21日という存在しない日になっているのは異様な感じ。もっとも、この頃発行された本は発行日が不存在の日になっている可能性は案外高いのかもしれませんね。それでも発行日が昭和64年の3月までいってしまってるものはやっぱり少ないはずだよね。


 開店した地味な店  2001/11/15(木)

 昨日行くのを断念した古本屋の近くに、また別の古本屋が開店していることに気づきました。
店主はわりと若い方ですが、地味な品揃えでたいした本はないし話の糸口も見つからないので、
 『愛の傾向と対策』タモリ/松岡正剛(1980年工作舎)650円
 『タイガーマスクに土下座しろ!』河崎実(平6風塵社)650円
 『スティーブン・スピルバーグ』(1995年シンコー・ミュージック)500円
 『宇宙空母ギャラクチカ』グレン・ラーソン&ロバート・サーストン(1981年三笠書房)500円
だけ購入して退散。
 また、別の店で『わくわく谷山浩子』(1983年みき書房、ソノシート付)200円を購入。ソノシート付きなのはうれしいけど、プレーヤーを持ってないから、どうせ聞くことはできないけどね(^^;)

 新刊購入は、
 『ベルゼブブ』田中啓文(2001年11月徳間ノベルズ)
  田中啓文の新刊。これは読むのが楽しみ。
 『「ABC」殺人事件』(2001年11月講談社文庫)
  クリスティの「ABC殺人事件」をモチーフにしたアンソロジー。執筆者は、有栖川有栖、恩田陸、加納朋子、貫井徳郎、法月綸太郎の5人。あちゃー、加納朋子以外は私には苦手な執筆陣でありました(^^;)
 『IN POCKET』2001年11月号
   「もうひとつのあとがきスペシャル」のコーナーに上記5人分のあとがきが掲載されているので、今のうちに前掲本とセットで買っておいた方がいいと思います。『IN POCKET』は雑誌扱いだからね。
 『ジャンク・フィクション・ワールド』風間賢二(2001年7月新書館)
  英米大衆小説の紹介本。筆者は、カタログ的ブックガイドではなく、「吸血鬼ドラキュラは単なる怪奇小説ではない」「火星人は人類の末裔?」など、読み物として楽しめる水先案内書を志向していると宣言。かなり意欲的な本のようです。いつのまにかこんな本も発刊されていたんですね。

 また読みたい持ち合わせの本が増えてしまい、何から読み始めるか迷うところだけれど、やはり初志貫徹で、山野浩一の『殺人者の空』から読み始めることにしました。6編収録の短編集です。
 1作目の「メシメリ街道」は、主人公が婚約のため彼女の家に向かっているが、その日突然、彼女の家の前に5車線の道路ができてしまっていて、しかもどこまでいっても横断歩道も歩道橋もないために、道路のこちら側から彼女の家がある向こう側に渡ることができず、さまよい続けるという話。警察に尋ねても「まずいかなる理由で横断を希望するのか。横断する日時と場所、横断した場合の目的地などを書面で届け出て下さい」などと言われ埒があかない。ああ、やっぱりおもしろいや>山野浩一
 

 収集第1段階 2001/11/14(水)

 新刊書店をのぞいてみたら、待望の『ミステリー美術館』森英俊編(2001年11月国書刊行会)がおいてありました。副題は「ジャケット・アートでみるミステリーの歴史」。内容は著者が30年近くにわたって収集したミステリのカバージャケットを一挙公開するものです。
 まえがきでは、クイーンの収集家4段階進化説を引用し、ご自身がその第3段階―原形のカバージャケットを追い求める書物狂の段階、に到達しており、この著作もその成果を披露したものだと言明する。
 ちなみに、収集の第1段階は版や本の状態にはまったく拘泥せず、とにかく読めさえすればいいという書物愛好家の段階、第2段階は初版本でしか満足できなくなる鑑識家の段階なのだという。
 この分類でいえば私の場合は間違いなく、いまもって第1段階にいます。初版とかを気にしたことはないし、ましてや海外ものの原書なぞ持ってもいないので、原書のカバージャケットについても全くの無知。したがって私にはこの著作のすごさを理解する力はないわけですが、ちゃんとした人が見ればすごい本なのだろうとの認識を胸にページをめくってみました。
 それにしても、最近、この類の本には喜国さんの登場が定番になっているのね(^_^) 喜国さん自身の古本に関する著作もそろそろ出版されるはずなので今から楽しみ。

 他には、『ドリームバスター』宮部みゆき(2001年11月徳間書店)を購入。悪夢を退治する連作短編集。購入するときに、これって確か最近出た「SF JAPAN」に掲載されてた小説だったよねとも思いましたが、この本には3編収録されており、「SF JAPAN」に掲載されたのはそのうちの1編で、他の1編は「週刊アスキー」及びネットに掲載、もう1編が書き下ろしということのようです。もっとも、私はどれも未読なのでほんとはどうでもいいことなんだけどね(^^;)

 さて宮部みゆきから読もうか、それとも予定どおり次は山野浩一『殺人者の空』にしようか。でも今日はもう眠いので寝よっと(^^;)


 『氷菓』 2001/11/13(火)

 中区の交差点に「古本→」という看板が立っていたので、その矢印の方向に向かってみました。そのビルの看板には「4F古本・ビデオ・おもちゃ」と書かれています。古本、ビデオまではいいけれど、おもちゃっていうのは何なんだい?入店は断念しましたが、どんな店なのかちょっと気にはなります。誰か入ったことある人いる?

 『氷菓』米澤穂信(平13年11月 角川スニーカー文庫)読了
 姉の強要で古典部に入部した主人公が、気が進まぬままに日常性の謎を解き明かしていく物語。毎週金曜日の昼休みに借り出され、放課後には返還される本の謎。いつのまにか少女が閉じ込められてしまった教室の謎。そして、少女が幼い時に叔父から聞いた古典部にまつわる事件の謎。
 本格ものにもかかわらず視点を探偵役に置いているけれど、この小説のテーマを考えればいい選択だったと言えるでしょう。また、それぞれの謎と推理が小説の構成要素となっているところに本作品の構成力のよさをみます。
 ただ、小説の舞台となっている「伝統ある古典部」という部活の特徴はよくわからなかったな。また、小説のテーマである事件の真相がつい最近まで語り継がれていて主人公の姉も知っていたという設定は、謎解きの意義を薄める印象を与えて損な気がしました。もっとも、その設定を変更することは物語の構成上不可能なんだけどね。


 『ザ・クライム』 2001/11/12(月)

 地下鉄の改札を通ろうとした瞬間、はっと気がつきました。さっき出てきた喫茶店で代金を払うのを忘れたぞ(^^;)
 あわてて店に戻ってみると、その店はご夫婦で経営しているのですが、お二人とももらったとばかり思っていたそうです。なるほど、自然に店を出ることができれば無銭飲食もそう難しいことではないかもしれませんね。例えば、わざと着信音を鳴らして携帯電話を片手にあわてて店を出るなんてのもいいかも (^_^)
 もっとも私はいまだに持っていないんだけどね>携帯電話 (^^;)

 今日の新刊購入は、
 『推理力』アート・サプライ編(2001年11月双葉社)
 内容は、脅迫状や試験の答案の筆跡から性格や職業を当てる筆跡診断や、古書マニアの作家Kを尾行し、その尾行レポートからその正体を当てる企画(これは誰かはすぐにわかったよ(^_^))、変装がどこまで通用するかの実験など。ちょっとおもしろそう。
 『氷菓』米澤穂信(平13年11月 角川スニーカー文庫)


 『ザ・クライム』山野浩一(1978年冬樹社)読了
 山野浩一の第4短編集にあたる著作。6編収録。
 「スペース・オペラ」という作品は、作者の「これはスペース・オペラである」との宣言から始まる。滅亡した地球にただ一人主人公だけがとり残されるが、主人公は外界に対してまったく無関心で、自らが創造する精神世界の中で生きつづけている。作者は「大宇宙文明を設定しながら、どうにも物語がイナー・スペースに入ってきてしまう」と、ハイジャック事件を起こしたり、その犯人とともに主人公を宇宙に飛び立たせたりと様々な手を打つが、どうしても物語はイナー・スペースへと向かってしまう。
 山野浩一の小説は異界をさまよう話が多い。この異界がイナー・スペースなのだと思うのだけれど、そこにいたるまでの、例えばそれは登山だったり、革命闘争だったりするわけだが、その描写が抜群にうまい。その丹念な描写から、読者も自然にその異界に引き込まれていってしまう。そしていったん異界に入ってからは、作者がその真骨頂を発揮し、読者は夢か現かの世界を彷徨させられてしまうのだ。
 やはり一般向けする作品とはいえないと思いますが、この作品世界にはえもいえぬ魅力があふれているみたいなんだよな。


 『今昔続百鬼 雲』 2001/11/11(日)

 今まで「知ってるつもり!?」という番組は1度も見たことがなかったのだけれど、今日のタイトルが「奇想天外作家の偏屈大往生・山田風太郎」というので、試しに見てみました。
 でも、番組の中で山田風太郎の小説に全く触れないのはいったいどういうわけだ。あたかも山田風太郎の人生から小説家の部分だけを除いて番組をつくったかのようです。
 司会者の関口宏はもとより出演者も、一言も小説の感想について触れないのは、ひょっとして誰も読んでないのか>山田風太郎  なんでそんな人間ばかりを出演させてるんだ?
 というわけで、ちっともおもしろくありませんでした。こんなんで知ってるつもりというわけにもいかないだろ。
 もう二度と見ないぞ>「知ってるつもり!?」 (-_-)

 今日の古本購入は、
 『スティーヴン・キング 恐怖の映像』アン・ロイド(1996年ジャパン・ミックス)900円
 『ドナルド・ダックを読む』アリエル・ドルフマン/アルマン・マトゥラール(1984年晶文社)800円
  ディズニーの右翼的イデオロギーを浮き彫りにし、社会的に有害きわまりないことを証明する著作だということです。
 『メイキング・オブ東映ヒーロー3』(講談社X文庫)200円
 『ゴジラVSビオランテ』小林たつよし(1990年小学館てんとう虫コミックス)200円
  コミックス化されていたんですね>ゴジラVSビオランテ
  他にもコミックス化されてるのかな?

 新刊購入は、
 『「新趣味」傑作選』ミステリー文学資料館編(2001年11月光文社文庫)
 幻の探偵雑誌シリーズ第7巻。毎回購入はしているんだけど、6冊とも散乱してしまっていて、もうどこにあるのかわかりません。まだ1冊たりともよんでないのにさ(^^;)

 『今昔続百鬼 雲 多々良先生行状記』京極夏彦(2001年11月講談社ノベルズ)読了
 妖怪、伝説を求めて、各地に旅に出ては怪事件に巻き込まれる妖怪馬鹿コンビを主人公にした連作短編集。4編収録。
 これはおもしろいよ。京極堂シリーズとは違って、妖怪を求めて旅をすることが物語のメインになっています。様々なところを旅行する目的も、事件の調査などではなくあくまで妖怪めぐり。妖怪をめぐる議論や謎解きも、これは著者がやりたいことを主人公にさせているのでしょう。楽しんで書いていることが伝わってきますね。


 またも閉店 2001/11/10(土)

 その店はかなり以前に開店した古本屋なのですが、まだ1度しか行ったことがありませんでした。
 開店時には、どうやら私の知っている方や古本屋などが相次いで訪れて本を抜いていったようで、私も「あんたもプロか?」などと言われてしまったものです。
 で、なんとなく行く気が失せていたのですが、今日久しぶりに寄ってみると「店主入院のため、しばらく休業します」との貼り紙が... 
 というわけで、私にとっては「たった1回行っただけの古本屋」ということになってしまいました。

 他の店では次のものを購入。
 『遊々ウォーキング』真鍋博(平元 同文書院)400円
  真鍋博のエッセイ集。各エッセイともイラスト付きだからいいのよね。
 『月曜日ラビは旅立った』ハリイ・ケメルマン(昭56ハヤカワ文庫HM)100円
 『サキ短編集』(昭54講談社文庫)100円

 新刊購入は、
 『本の殺人事件簿T』シンシア・マンソン編(2001年10月バベル・プレス)
  本にまつわるアンソロジー。本書はBABEL翻訳奨励賞を契機として、翻訳希望者を全国から募り、その中から選ばれた18人が分担して訳したものなのだそうです。マイケル・イネスがマイクル・イネス、アプルビイ警部がアップルビー警部補と、通常とは微妙に違った訳し方ですね。でもアプルビイの補職名まで違うのはどういうことだい?

 家に帰ると
 『素敵な恋をしてみたい』矢崎麓夜(1992年太田出版)550円が届いていました。短編集だったのですね。6編収録。
 O舎からの目録も届いていました。ほんとに、よくもまあこんなに持ってるもんだと感心してしまいます。それにしても、私なんかいつもほとんど購入していないのに、なんで目録を送り続けてきてくれるのかな?


 『レヴォリューション』 2001/11/8(木)

 『レヴォリューション』山野浩一(1983年NW-SF)読了、この作品はすごいよ。でも読みにくいけどね(^_^)
 ゲリラ組織間や国連軍の介入による戦乱が続くフリーランドを舞台とした連作短編集、9編収録。
 各主人公が戦乱を求めてさまよう物語。
 ゲリラ組織として分裂を繰り返し、いまや相手もわからずに闘争が続くフリーランド。存在すら不明な破戒軍団を仮想敵軍として共闘が成立しようとしているなかで、あえて戦闘を求め破戒軍団に身を投じようとする女闘志ピート・ランペット。
 国家が統一されようとするとき、永遠の戦いを貫くために国家元首を暗殺する孤独なテロリスト、ローザ。
 日本を舞台として革命が遂行され、日本がフリーランドと化する最終話。
 どの作品も、主人公にフリーランドの夢想が混在し、現実と幻想とが渾然としています。ストーリーより音楽を聴くように雰囲気を味わう作品なのでしょう。主人公の心情の情景描写を乾いた文体で綴リ続ける本作品は、たぶん一般向けするようなものではないけれど、読者の心情にマッチすればその魅力に圧倒されるはずです。

 今日の古本購入は、
 『月刊小説マガジン』1977年7月号(セルフ出版)300円
  小説マガジン4冊目をゲット\(^o^)/ あとは5月号と6月号の2冊を残すのみとなりました。
 『エッシャーはなぜ不思議な絵を描いたのか』M.L.トイバ(1983年日経サイエンス社)200円
 『国鉄元気になあーれ』原作さわだ須美/画北見けんいち(昭61日本国有鉄道広報部)500円
  国鉄改革をテーマにしたマンガです。北見けんいちというだけで購入してみました。

 新刊購入は、
 『今昔続百鬼』京極夏彦(2001年11月講談社ノベルズ)
 『立花隆先生、かなりヘンですよ』谷田和一郎(2001年12月洋泉社)
 『活字倶楽部 2001年秋号』(雑草社)
  今号の特集は「有栖川有栖」、わーい \(^o^)/
  って、実は1冊たりとも読んだことはないんだけどね(^^;)>有栖川有栖


 『幽霊は行方不明』 2001/11/6(火)

 昨日、「古書合同目録わんどNo.8」という目録が届きました。いや、買いたい本はないんだけど、巻頭に横田順彌のエッセイが掲載されているんだよな、この目録。これは保存しておかなければとは思うんだけど、こういうのって保存方法が難しい。そのまま放置しておいたら、そのうち、ただの目録だと思って捨ててしまうよね。このエッセイ部分だけを切り取って保存しておけばいいかな。それともやはりビニール袋にでも入れて、説明の紙を同封しておくくらいはした方がいいかしら。


 私が新刊を購入するのは名駅地下の三省堂という書店であることが多いのだけれど、最近この店では始終、中島みゆきの歌ばかり流していて気がめいる。
 ついでにこの店の不便な点を言えば、ジュニア小説やマンガが別の売り場になっていること。これだとジュニア小説を買う際に、他の本の間にはさんで隠して買うことができないんだよな(^^;)
 今日も『幽霊は行方不明』矢崎在美(平13角川スニーカー文庫)を購入したんだけど、いいおっさんがこの1冊だけをレジに出すのはつらい。しかも今日は、「今これをさしあげてます」と、女の子の人形がついたキーホルダーを手渡されてしまいました。パッケージには「特製育美キーチェーンフィギュア」などと書かれています。とほほ... (;_;)

 他には、
 『御伽草子』水木しげる監修(2001年11月PHP文庫)
  御伽話をモチーフにしたホラー・アンソロジー
 『岡田鯱彦名作集』日下三蔵編(2001年11月河出文庫)
を購入。


 『幽霊は行方不明』矢崎在美(平13角川スニーカー文庫)読了
 「ぶたぶた」の矢崎在美の最新作。
 今回のストーリー自体はそれほど独自性の強いものではありませんが、霊感の強い主人公とその守護霊、魔除けの白猫、占い師志願の霊感のない姉と和服姿の警察官など、これらのキャラクター設定はおそらくシリーズ化を考えてのことなのでしょう。次作に期待というところですね。


 『ナルナルかぼちゃを守れ!』 2001/11/4(日)

 久しぶりに行ったお店に貼り紙が...
 店主が9月に亡くなったとのことでした。文化人とお呼びしたい書肆店主でした。心からご冥福をお祈りいたします。

 本日の古本購入は、
 『日本漫画が世界ですごい!』(1998年たちばな出版)200円
 『強いぞ!ガメラ』OMEGA遊撃隊(1995年徳間書店)650円

 『ナルナルかぼちゃを守れ!』かんべむさし作/友永たろ絵(1998年国土社)読了
 かんべむさしの児童書。食べれば願ったとおりの自分になれるナルナルかぼちゃを狙って、エテカッテ星人が攻めてくる。みかたシスターズはナルナルかぼちゃを守ることができるのか。
 児童書って、いちいち書店で確認しないから案外盲点になっちゃうんだよね。かんべむさしでは、他にベップ出版の『ざぶとん太郎空をゆく!』という本があるらしいので、やっぱり買っておいたほうがいいかな。

 『レヴォリューション』山野浩一(1983年NW-SW)を読み始めました。フリーランドが舞台の革命をテーマとする短編集。これが結構おもしろそう。


 『ホントの話』 2001/11/3(土)

 今日は文化の日なので、なんらか文化的なことでもしてみようかとも思いましたが、待てよと思って調べてみると、案の定、もとは明治天皇の誕生日(明治節)だったのでした。>文化の日
なんだそれならいつもどおりの生活で充分だよね、ということで古本屋へ (^_^)

 『たかがプロレス的人間、されどプロレス的人間』プロレスファン編集部(1999年SR)100円
  「対談夢枕獏VS佐山聡」「座談会ターザン山本・鈴木邦男・松岡利康」等
 『バッグレディ探偵団』リチャード・バース(昭59ハヤカワ文庫HM)100円
 『幻影城増刊 江戸川乱歩の世界』500円
  『江戸川乱歩の世界』はダブリ。少し前に古本屋に頼まれてダブリ本をお譲りしたばかりでしたが、また確保してみました。


 『ホントの話』呉智英(2001年11月小学館)読了
 日本国憲法第15条第4項に「選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない」とあるのを引用し、政治家の汚職やスキャンダルが発覚した時にテレビキャスターや新聞の論説委員が必ず言う「こんな政治家を選んだ国民一人一人の責任です」との「良識ある発言」は、憲法違反だと喝破する。

 「支那」の呼称問題について執拗に議論を続けていますね>呉智英
私の使っている広辞苑第4版では「支那」の説明は、
「(「秦(シン)」の転訛) 外国人の中国に対する呼称。初めインドの仏典に現れ、わが国では江戸中期以来第二次大戦末まで用いられた。戦後は「支那」の表記を避けて多くシナと書く。」
とあり、やはり差別語というような説明はありません。
 著者は、西洋諸国では中国を今でも「China」と呼んでいるのに、なぜ日本だけがそう呼んではいけないのかなどと疑問を呈していますが、そんなに意地になって「支那」という呼称に固執する必要もないようにも思うけどね。


 今年もあと2月 2001/11/1(木)

 いよいよ、今年もあと2月になりました。今年も実りある年でしたか?
などと考えていても埒があかないので、古本屋へ(^^;)

 『月刊小説マガジン』1977年8月号(セルフ出版)1000円
 集めようと思いたってから、もう6冊中、3冊入手。値段は1000円だったり100円だったりするけれど、どうもそれほど入手困難な本でもないみたいですね。
 『石ノ目』乙一(2000年7月集英社ノベルズ)100円
 これは読むつもりで買っただけ。

 新刊購入は、
 『ホントの話』呉智英(2001年11月小学館)
 わーい、久しぶりに呉智英の新刊だあ!

 『死にぞこないの青』乙一(平成13年10月幻冬舎文庫)読了
 教師から理不尽ないじめに遭う主人公のもとに、自分にしか見えない死にぞこないの「アオ」が現れる。
 教師のいじめの描写にはかなりのリアリティが感じられ、自然にストーリーに引き込まれます。やっぱりこの人は小説がうまいですね。

 『アイ・アム I am.』菅浩江(平成13年11月祥伝社文庫)読了
 看護ロボットの自分探しの物語。
 今、ストーリーを思い返しても泣けてくる。傑作です。


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