あ れ こ れ 考 え る 25 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
駄洒落封印! また閉店報告 名古屋閉店報告 『ジェンダー城の虜』 『お喋り鳥の呪縛』 名古屋古書即売会報告 『忍法相伝73』 二日おき メールのお願い スプーキーさん開店決定 『メリッサの旅』 がんばれ、飾り雛職人! 『NHKにようこそ!』 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
駄洒落封印! 2002/2/26(火) 新刊書店を選ぶ基準は人それぞれだと思いますが、最近私が基準にしているのは、全国の書店で流れていると思われる『住宅情報』の「しりたい〜、しりたい〜、」というコマーシャルソング。この音楽が流れてくるたびに脱力させられる気がするので、このコマーシャルソングが頻繁に流れている店にはできるだけ行かないようにしています。 でも、今だに拡がっているんだよ。今まで流れていなかった店でも、ある日突然この音楽が流れ始めて、「あっ、おまえもか」と思わされることも多いからね。 サウナに入るため銭湯に向かっていると、常連の方がこちらに向かってきて、 「今日はダメだよ」 「えっ?」 「ポンプが壊れたんだと、臨時休業」 「へえ、それは珍しいですね」 そこに、また別の常連の方が登場。 「今日はダメだよ」と、同じ会話が繰り返される。 「明日も水曜日で休みだし、残念ですね」 と皆で引き返す。 私はこのまま家に帰る気もしないので、急遽、露天風呂のある銭湯に行くことにしました。露天風呂もいいけど、でも、やっぱりサウナには入りたかったんだけどね。 新刊購入は、 『SFマガジン 2002年4月号』 田中啓文「あの言葉」には、わざわざ「駄洒落封印!」と銘打たれています。そんなことが謳い文句になってしまうのか>田中啓文 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
また閉店報告 2002/2/25(月) 今日は刈谷に行ってみたのだけど、そのうちの1軒の古本屋に、「1月末日をもって閉店します」との貼り紙が(;_;) しかも閉店しているのはその古本屋だけではなくて、商店街の何軒かのお店にもやっぱり「閉店」の貼り紙がしてありました。けっこうさびしい風景ですねえ。 古本購入は、 『娘変相図』野村胡堂(昭46桃源社)100円 『天竺までは何マイル?』中野美代子(2000年青土社)1000円 『西遊記』の訳者のエッセイ集。 新刊購入は、 『タイムトラベルの哲学』青山拓央(2002年1月講談社) タイムトラベルというテーマについて哲学的に論じた著作らしい。SFの分野から見れば有用な議論だとは思いますが、哲学の分野から見た場合タイムトラベルを哲学的に論じる意味はあるのでしょうか。 読み終えたらご報告したいとは思いますけどね。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
名古屋閉店報告 2002/2/23(土) ソルトレークシティーがどこにあるのかも知らないでオリンピックを見ていた方もいらっしゃるようですが、アメリカのユタ州、モルモン教徒の総本山です。ご存知なかった方は再認識願いますm(__)m って、オレのことかあ?(^^;) 久しぶりに名駅の古本屋に行ってみました。ここは本店、支店の2軒が同一敷地内で経営していたのですが、いつのまにか支店の方が「音楽とコーヒーの店」に変わっていました。 いりなかでも、最近店を閉じた古本屋があるし、まだまだ続く不景気の波といったところなのでしょうか。 本日の古本購入は 『恋のヤブ医者』日吉早苗(昭28東成社)700円 ユーモア小説短編集、10編収録。冒頭の表題作だけ読んでみましたが、主人公の医者が恋をして、でも自分の恋にはヤブ医者だったという、たあいない話です。まあ、1作読めばもう十分でしょう(^_^) 新刊購入は、 『パイド・パイパー』ネビル・シュート(2002年2月創元推理文庫) 『小酒井不木集』日下三蔵編(2002年2月ちくま文庫) 『時間論』中島義道(2002年2月ちくま学芸文庫) 中島義道の時間テーマの最新作。 山尾悠子『仮面物語』を読み始めました。今、50ページ位読んだところなのですが、ここまではそうおもしろい展開ではありません。こんな調子が続くと読了できないかもしれないな。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
『ジェンダー城の虜』 2002/2/21(木) このまえ買った「やわらかしょうゆ漬せんべい」がおいしかったので、わざわざまた買いに行く。ここはH2さんの店にも近いので、ついでにおみやげにも買っていったのだけど... あっ、臨時休業だ!(;_;) ちぇっ、3袋も買ったのに。しかたないから、2袋は明日職場にでも持っていこっと。 ここまで来ると、近くにある「パセリ」というとんかつ屋にも入ってみたくなる。 隣の方のほうがかなり前から注文していたはずだけど、出てきたのは同時。 すまん m(__)m メニューは同じトンカツ定食だ。私は食べなれているので、けっこう早い。3分の2程度まで食べたところで隣をみるとまだ半分以上残っている。楽勝かな。ところが、その後の彼の追い上げはすごかった!またたく間にカツだけ食べ終え、残ったご飯をキムチでかっこむ。やられた、10秒ほどの差で負けてしまいました。って、むこうは別に意識はしてないんだろうけどね(^^;) 『ジェンダー城の虜』松尾由美(1996年ハヤカワ文庫JA)読了 地園田団地の入居資格は、設立者の大富豪の意向で「伝統的家族制度に挑戦する家族であること」とされている。夫が主夫をしている逆転夫婦や、同性愛カップル、血のつながりのない三世代の契約家族、などが住む実験団地だ。その団地にアメリカから小田島博士一家が引っ越してきた。しかし博士は到着早々、何者かに誘拐されてしまう。 真相が意外にシリアスなわりには、そこにいたるまでのストーリーが軽すぎて真相がまるで生かされてない。少年向けの小説だから仕方ないのかもしれませんが、実験団地を舞台にしているだけで小説自体には実験的な要素は皆無だし、かなりアンバランスな感じを受ける小説でした。 どちらかというと真相を生かすよりは、実験団地という設定の方を生かしてシリーズものにでもしてもらったほうが好みなんだけど。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
『お喋り鳥の呪縛』 2002/2/17(日) 同じ職場だった方から栄のギャラリーで絵の個展をやっているとのハガキをもらっていたことを思い出し、確認してみたら今日が最終日でした。あわてて栄に向かう。だいたい絵の鑑賞なんかしたことがないから、しきたりもなにも知らない。お祝いにいくらか包むんだろうか?でも、手ぶらで参上(^^;) 行ってみたら、当時同じ職場だった別の方もお手伝いにきていました。しばし、テーブルを囲んで思い出話に花が咲く。 帰りに寄った煎餅屋さんで、「これ新製品なんですよ」と、「やわらかしょうゆ漬せんべい」と書かれた小袋を3つもいただきました。たべてみると、たしかにやわらかい。まるでしけた煎餅のようです(^_^) でもけっこうおいしいので、12袋入のパックをおみやげにH2さんの店へ。 スプーキーさんは新店の準備で留守でした。すでに店の契約は終わったということで、3月上旬には開店の模様です。たのしみですね。 「ココ壱番」というカレーチェーン店に入り、カウンターでカレーを食べているときに、後ろのテーブル席から女性の声で「ご飯おかわりお願いします」 確か、後ろのテーブル席は1人しか座っていなかったはず。すると今の声の主がご飯をおかわりしたわけか? だいたい、カレーのご飯のお替わりってあまり聞いたことないけど、いったいどうなってるんだろ。カレールーだけ残しているってことか?ああ、後ろを振り向きたい...(^^;) しばらく我慢していたのだけれど、すまん、誘惑に耐え切れず、ついに振り向いてしまいました。 あっ、カレーきしめんだ!しかもその皿が異様に大きい。カレーきしめんの大盛か?そのうえ、ご飯を食べていたんだ、お替わりまでして。 ひょっとして、フードファイター?そういえばテレビに出てくるフードファイターって、今のところ男性に限られているけど、そのうち女性フードファイターというのも現れるんだろうな。 『お喋り鳥の呪縛』北川歩実(2002年2月徳間書店)読了 久しぶりに、けなす本の登場です。(^_^) まず小説の後半部分では、この小説のメインテーマであるはずの「会話するオウム」という設定がまったく生きていないし、ほかにも「言葉による意識改革」、「オウムの会話能力を引き出す男」、「少女の記憶を取り戻すための催眠術実験」、「新興宗教団体の自滅」など、次々といろいろ題材は出されてくるけれど、次々と尻すぼみに消えていくだけ。プロットもごたごたしているので、もう少し整理してほしかったところ。 また、主人公の妹ですら、ただの登場人物以上の描写はされていないというくらい、登場人物たちの描き方に濃淡がなく書き分けがにぶいので、真相が明かされても切れ味も悪く、これでは驚く読者もいないでしょう。騙しにも何にもなってないよ。 犯行動機もすっきりしておらず、目的と手段がアンバランスな登場人物が多すぎるというのも問題です。また、登場人物たちが「誰かにメールで連絡をとろうとするが、その相手から返事がこない」という場面も多すぎる。ここまで、どの登場人物の行動様式も同じように記述するのは安易すぎない? 記述の点では、会話部分があまりにも平淡に書かれているため随所で誰のセリフかわからなくなってしまい読みにくいこと甚だしい。また、小説のほとんどの場面が主人公の視点で書かれているため、かえって、ところどころにある別の視点からの記述が気になってしまいます。ことさら別の視点による記述をさしはさんだことによる効果もあまりなかったと思いますしね。 期待していたほど「会話するオウム」も活躍はしないのだから、せめてオウムが活躍できるクライマックスぐらいは用意してほしかったですね。って、それじゃマンガだよ(^^;) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
名古屋古書即売会報告 2002/2/16(土) 今日は名古屋古書即売会の2日目。最近、即売会の初日に行くことがなくなったのは、そんな暇がないということもさることながら、せっかく苦労して行ってもそれに見合うような本が出品されていないことが大きい。それなりの本が出品されていれば万難を排してかけつけるんですけどね(^_^) 購入した本は、 『イヤー優勝だ!オブ・ザ・中日ドラゴンズ』高信太郎/横田順彌(昭63大陸書房)200円 見かけるたびに買ってる本ですが、いったい何冊目になるのでしょうか?(^^;) 『日本の家』山中峯太郎(昭19国民社)500円 『探偵実話 昭35年6月号』1000円 『左翼天皇制』大井廣介(昭31拓文館)2000円 この数日、新刊書店にも寄っていなかったので通勤中の本にも不自由していました。いや、読んでない本なら家の中にいくらでもあるんだけど、さて、いざどれを読もうかと思うと、適当な本が見つからなかったりするんだよね。もっとも新刊を買ったところで読むとも限らないわけだけど(^^;) 新刊購入は、 『ミステリー・ウイーク』ヘザー・グレアム(2002年1月MIRA文庫) 『「新青年」傑作選』ミステリー文学資料館編(2002年2月光文社文庫) 幻の探偵雑誌第10巻。1作すら読まないうちに全10巻が完結してしまいました...(^^;) 『SFが読みたい2002年版』(2002年2月早川書房) 『作家の犯行現場』有栖川有栖(2002年2月メディアファクトリー) 『お喋り鳥の呪縛』北川歩実(2002年2月徳間書店) とりあえず最初に読む本は『お喋り鳥の呪縛』にしようと思います m(__)m |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
『忍法相伝73』 2002/2/11(月) 今日は鶴舞の古本屋に寄ってみました。 鶴舞には大嫌いな店があります。以前、その店の親父に、「うちでは、手提げ袋を持ってるお客さんはお断りだ」と追い出されたことがあるのです。万引きを警戒しているのでしょうけど、袋とかカバンとかを持ってる客の方が普通じゃないの?それで店を出て店頭の本をのぞいていたら、その親父が、またわざわざ店から出てきて、「ここも店といっしょだ」と追い払われたのです。ここはあんたの店じゃないよ、歩道だよ。ほんとにいやな親父だぜ。でも、今でもそこの2階の店にはよく行ってるんだけどね(^^;) 今日の古本購入は、 『アニメ版姿三四郎 1・2』原作富田常雄/原画モンキー・パンチ(1981年双葉社)2冊1500円 オールカラーのフィルムカットからつくられている本です。テレビでは見たことがありませんが、当時はメジャーな番組だったのでしょうか。 そのほか読むための本として、 『サンドリンガム館の死体』C・C・ベニスン(1999ハヤカワ文庫ミステリアス・プレス)200円 『街角の天才記念物』松尾貴史(平10日本文芸社)100円 を購入。 『忍法相伝73』山田風太郎(昭44講談社ロマンブックス)読了 忍者の子孫伊賀大馬が押入れのトランクから見つけ出した巻物、「忍法相伝書」 そこには、大馬の先祖が伝える忍法の数々が...... 現代で忍法を扱おうとすると結局SFにしかならないみたいだけれど、登場する忍法がどれもこれもほとんど役に立たないものばかりなので、本作品を分類するとしたらおそらくユーモアSFあたりになるのでしょう。なんとも行き当たりばったりの作品だし、山田風太郎作品のなかでは駄作とよばれることも多いようですが、私はけっこう楽しめました。 別にたいした意味もないのですが、小説にあらわれた忍法を一覧にしてみました。 ご参考にしてください。(って、何の参考になるの?(^^;))
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
二日おき 2002/2/10(日) 例えば「一日おき」に散歩するというと、2月1日に散歩したら、次は2月3日、5日、7日、9日に散歩するということをいうのでしょう。 では「三日おき」の場合はどうでしょう。私は今までは漠然と、2月3日の後は6日、9日、12日と続くことを「三日おき」と理解していたのですが、それだと「二日おき」の入る余地がなくなってしまうのです。「一日おき」の場合2月3日の次は2月5日、「三日おき」の場合2月3日の次は2月6日。ほらね、「二日おき」が入る余地がないでしょ。 すると、「三日おき」の場合、間に3日入ることだと理解し直さなければいけないのでしょうか。すなわち、「三日おき」とは2月3日の次は7日、11日、15日と続く状態のことをいうのでしょうか。しかし、そうすると「一週間おき」という場合は「七日おき」と同じことですから、間に7日入れると、2月3日(日)の次は11日(月)、19日(火)、27日(水)と続くことになります。これでほんとにあってるのかな?>「一週間おき」 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
メールのお願い 2002/2/9(土) このまえ行ったばかりなのだけど、約束していた『すばらしきレムの世界1・2』を持って、H2さんの店に寄らせていただきました。本などというものは、見えるところにあるうちにさっさと渡しておかないと、またすぐにどこかにいっちゃうものだからね。 この本が渡る予定の、先日お店に来ていた若手さんともよくいっしょに古本屋に廻るのだそうです。なんとなく拡がる同好の士(^_^) お礼を言われて店を出る。 お礼といえば、昨日は別の方から、図書券が同封された手紙が届きました。本をお送りしたお礼なのだそうです。お気を使っていただいてありがとうございます。さっそく使わせていただきますね m(__)m もっとも、私としては本が届いた旨のメールをいただければそれで十分なのですけどね。 でも、なかにはご依頼いただいた本をお送りしても、メールもいただけない方もいらっしゃいます。以前、郵便事故で本をなくしたことがあるため、本が無事届いたことだけは確認したいので、お手数ですが本が届いたときにはメールしてね。こちらも本を送るのに少なくとも郵便局に行くぐらいの手間はかかっていますので。 本日の新刊購入は、 『明治時代は謎だらけ』横田順彌(2002年2月平凡社) 『松崎菊也のひとり天誅』(2001年毎日新聞社) さっそく図書券を利用させていただきましたm(__)m 『忍法相伝73』を読み始めました。今150ページ位読んだところです。駄作だとばかり思い込んでいましたが、そして確かに行き当たりばったりの小説には違いないのだけれど、意外におもしろいのでびっくり! |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
スプーキーさん開店決定 2002/2/6(水) H2さんのお店に行く前に、「パセリ」というトンカツ屋で腹ごしらえ。以前、ごはんのおかわりを「普通盛り」にして地獄をみたので、今日は「ご飯おかわり、半分でお願いします」と自重。これでも、おかわりについでもらったご飯はよその店のどんぶり1杯分位はあるんだからね(^_^) お腹もふくれたのでH2さんの店へ。今日はH2さん、スプーキーさんの他、若手の方もいらっしゃいました。この方も内輪の方のようです。 ハヤカワ文庫のレム『捜査』と『宇宙創世記ロボットの旅』でも買おうかと思い、レジに持っていく途中で、 「ややっ、どっちも1000円もするんですか?じゃあ、やめた」 みなさん、「今、レムは高いですよ」と口を合わせて言う。 それで、思いついてちょっと聞いてみました。 「へえ、じゃあ『すばらしきレムの世界』なんかはどうですか?」 「ああ、それはほんとにないです。5千円位してますよ」 「へえ、私、1・2ともだぶってますよ」 「わあ、欲しい!欲しい!」 「じゃあ、今度持ってくるから、この2冊タダにして」 「ああ、どうぞお持ちください。ありがとうございます」 というわけで、前記2冊をタダでもらうことに。 若手さんも「レムの世界は僕も持ってないです」と主張し、今度はH2さんとの間で商談が成立した模様です。 ほんとに今度持って行きますからねえ〜 スプーキーさんの新しいお店が決まったそうです。おめでとうございます。それにしてもあの店の跡地とは、広い店舗だし、なかなかいいところなんじゃないでしょうか。(どこかは教えないけど(^^;)) 契約は3月からということなので、その後、開店ということになりそうです。楽しみですね。(開店日も教えないけど(^^;)) その後、4人でSFの話に講じる。タイムトラベラーの話になると、H2さんがDVDを取り出しました。私もこのDVDは持ってるんだけどDVDドライブを持ってないので、まだ見てないんだよなあ。さっそくみんなで鑑賞することに。城達也のナレーションが案外早口だったのに驚く。 「カラーですね」 「白黒だと思っていたけど、うちのテレビが白黒だっただけなのかな?」 と、記憶のあいまいさが露呈する。 「これ、視聴者が家庭用のビデオでとったんでしょ。カラーテレビにカラービデオ、さぞ、お金持ちだったんでしょうね」 「私なんか、この番組、カセットテープで録音したよ」 「あっ、私も、私も」 と思い出話に盛り上がる。 「でも、全編見てみたいなあ」ということで意見が一致いたしました。 『なつこ、孤島に囚われ。』西澤保彦(平12祥文社文庫)読了 森奈津子を主人公とした実名小説第1弾。この前読んだ『両性具有迷宮』のような小説かとも思いましたが、こちらは文句なくミステリーと呼べる小説です。こんな真相、誰も見破ることはできないでしょうけどね。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
『メリッサの旅』 2002/2/4(月) 昨年は、鶴舞の老舗の古本屋が2階でマンガや写真集、ビデオまで売り出して話題を呼びましたが、ついにポケミスまで売り出しました。値段は一律定価の半額のようです。さほど珍しいものはないようでしたが、 『銀のカード』ボアロー・ナルスジャック(昭55HPB)290円 『黒い霊気』ジョン・スラデック(昭52HPB)310円 の2冊だけ買う。まだレジにも何冊か置いてあったけど、またそのうちのぞきに行こっと。 新刊書店では、『SFマガジン』や『ミステリマガジン』、『小説推理』などの最新号がそろって並んでいましたが、なぜか買ったのは『活字倶楽部 2002年冬号』 特集は「2001マイベストブック!」 小森健太朗氏が2001年のマイベストブックに、インドの作家サンジャヤ・ヴァチャヤナンの『流れの島(ISLANDS IN THE STREAM)』をあげているのはさすが!元はヒンディー語で書かれたものの著者自身による英訳版だそうです。小森氏をして、「この一作に出会わなければ、一生の大損である」と言わしめた本ではありますが、私たちが読んでみると、案外、「へっ?」と思うだけかもしれないんだよなあ(^^;) (ただし日本語訳はないということだそうだけど) 『メリッサの旅』ドロシー・ギルマン(2001年12月集英社文庫)読了 メリッサは夫と離婚し精神科医のすすめで旅に出る。船上でスターンズという男に1冊の本を渡され、マヨルカ島の貿易会社に届け、「鍵は191ページにある。ジョージの病気はひどく重い」と伝えてほしいと依頼される。その男は下船直前に殺され、メリッサは旅行中、何者かに尾行され続ける。 スパイ仕立てのストーリーの方はその描写の道具に使っているだけで、本題はメリッサの心のゆれを描き続けることにある。孤独感にさいなまれる状態から歓喜溢れる状態へ、一転して不安と疑惑、そして推論の結果また安心へと、めまぐるしく移り変わっていきます。最後まで解けない謎もある、というか全然解く気もないんだろうというところもあるんだけれど、けっこうおもしろかったです。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
がんばれ、飾り雛職人! 2002/2/3(日) 銭湯に行ったら、脱衣所で寝かされている人がいました。ひょっとして湯あたり?鬼畜的にいえば、湯あたり良好!? 私もサウナに入ったりして長風呂のきらいがあるので気をつけなくちゃね。 身体的には半身浴がいいとテレビで言っていたので実行してはみるのだけれど、肩に触ってみるとやっぱり冷たいじゃん。肩まであったまりはしないんじゃない?>半身浴 やっぱり肩まで入った方がいいのかな。 この前、洗面器でわざわざ私がつかっている浴槽からお湯をかきだして、かけ湯をしている人がいました。なにか落ち着かないなと思っていたら、洗面器を持ったまま浴槽にはいってきて、さらに洗面器でお湯の表面をかき出し続けるのです。30回も、40回も続けるんだよ。おい、私が入ってた浴槽がそんなに汚いと思うのか。私が浴槽を出てからもまだまだ続けていたもんなあ。 後日、またその方がお湯をかき出し続けているのを目撃したので、私のせいというわけでもなかったようなんだけど。 今日は節分。24節気あるのだから節分も年に24回あるわけだけど、旧暦は立春年初(平均的に立春が元日になる)という暦法だったことから立春は特別なんだね。(だったら、立春も休みにしてよ) ちなみに古代ローマでは3月が正月だったので、2月に閏日がおかれているのは2月が年末だったときのなごりなのだそうです。そういえば、September9月のseptは7の意味、October10月のoctは8の意味で、2月ずつずれているのもそのためなんだよね。 田中真紀子更迭のニュースを聞いて、「今年は、小泉、真紀子びなです」と言っていた飾り雛づくり職人の顔が浮かびました。今ごろ途方にくれているのでしょうか。がんばれ、飾り雛職人! |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
『NHKにようこそ!』 2002/2/1(金) 地元銀行の東海銀行と三和銀行が合併してUFJ銀行となったのだけれど、先般、二重振込みというトラブルがあったそうですね。私の給料口座もUFJ銀行なので、二重に振り込まれていたらいいな(^_^) 新瑞橋の交差点では東海銀行と三和銀行がななめ前に向かい合っていたのですが、2軒ともUFJ銀行として運営を続けているんですね。同様のことは上前津などでも起きているらしいし、きっと名駅や栄など各所で起こっているのだと思います。 古本屋で『小説マガジン』の7月号をみかけました。確か持ってない号があったはずだけど、7月号はどうだっただろうか。いくら考えてもわかりません。で、値段を見たら1500円!この値段ではパスだよね。今調べてみると、どうも7月号は持っているようなので一安心。 『NHKにようこそ!』滝本竜彦(2002年1月角川書店)読了 佐藤達広は大学を中退し4年間ひきこもりを続けてきたが、ある日、陰謀に気づいてしまった。自分が妨害されているのも、ひきこもっているのも、すべてはNHKの陰謀だったのだ。 タイトルにひかれて買ってみたけれど、別にNHKとは関係のない話でした。ノンストップひきこもりアクション小説などと銘打たれているけれど、ほとんど独白だけで綴られている小説なので、その思考の波にのれるかどうか。いたるところにギャグも散りばめられていますが、それとテーマとのギャップが、さらにテーマの重さをひきたてているのは作者の計算なのでしょうね。 |
以前のページ | 以後のページ | あれこれ考える | HOME |