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あ れ こ れ 考 え る 12
 特撮ヒロインその後 アンチウイルスソフト 『殺す者と殺される者』 名古屋古書市報告 『鬼の探偵小説』 科学読売 『人形はライブハウスで推理する』 看板 『幽霊の2/3』 『首のない女』

 特撮ヒロインその後 2001/8/17(金)

 以前、かくれた名作で『特撮ヒロイン』を紹介した際に、「徳間書店から3冊発行されていますが、その後続いているか不明」と記載しましたが、PART5にあたる『特撮ヒロイン写真集BURN』(平成7年)という本を持っていました。

 また、『東映特撮ヒロイン写真集RED』(2000年)という本も徳間書店から発行されているもので、これには、HYPER MOOK 7 とあるのですが、ひょっとしてこれはPART7にあたる本なのでしょうか?

 そうだとしたら、PART4とPART6を持っていないということになるわけですが、集めたいと思うほど、ほんとはそんなに興味があるわけでもないんだよね>特撮ヒロイン (だったら、なんで持ってる?(^^;) 

  特撮ヒロイン

 アンチウイルスソフト 2001/8/16(木)

 ウイルス付きメールが送られてきたことを契機にアンチウイルスソフトを導入したのですが、これって結構うっとおしいよね。
 私はいまもダイヤルアップでつないでいるのですが、このソフトを導入してから、さらに回線速度が遅くなったような気がするぞ。
 またプッシュ式というのでしょうか、2、3日おきに、新しいウイルスに対応するためアップデートするよう指示が出てきます。そんなこと言われればアップデートしないわけにもいかないし、これがまた結構時間がかかるんだよね。
 で、つい最近、そのアップデート中にパソコンが止まってしまいました(;_;) その日は、まあいいやと、そのままやめてしまったのだけれど、その後、アップデートを始めるたびに「予期せぬエラーが発生しました」と言われ、アップデートができなくなってしまいました。
 どうせ、毎回スムーズにアップデートしていくことを前提に設計されているのでしょう。1回エラーになっただけでこの始末であります。ちぇっ(-_-;)
 で、どうすればいい?(^^;)

 絶版文庫の読了については、もっか『チューダー女王の事件』を読書中ではありますが、これはかなり難関かも。今のところ、とってもつまらなそうなんだよね(^^;)
 そういえば、どんな話かは覚えてないけど、昔ブッシュの『完全殺人事件』を読んだときもつまらなかったような記憶があるし、たぶんこれは訳だけの問題ではないな。


 『殺す者と殺される者』 2001/8/11(土)

 『殺す者と殺される者』ヘレン・マクロイ(1959年 創元推理文庫)読了

 叔父が死亡し多額の遺産を相続したハリーは、大学の教師をやめ、故郷のクリアウォーターに帰る決心をする。愛するシリアが自分を待っていてくれていると思ったが、シリアはすでに結婚していた。ハリーはシリアの父の旧宅を購入し、猟馬の飼育をして悠々自適の生活をはじめたが、シリアの夫のサイモンはハリーとシリアの仲を疑い、ハリーに嫉妬の眼を向け、また従兄弟のレックス夫妻は、叔父から財産を何も遺されずハリーを羨む。さらにテーブルに奇妙な置手紙があったり、運転免許証がなくなり、それを身元保証に使われ勝手に小切手が振り出されたり、という奇妙な出来事が続く。

 なかなかサスペンスを感じさせる作品ではありませんか。奇妙な出来事が続き、緊迫した雰囲気を醸し出していきます。
 読書中ある可能性が心に浮かぶと思いますが、読み返してみてそれは不可能だろうと否定してしまいます。ところがもうひとつ大きな仕掛けを用意していて、それを成立させてしまうのです。 この力技はすごい! 奇妙な出来事についてもきちんとした解決が与えられます。
 でもこのアイディアを使うんだったら、もうちょっと膨らましてもらった方がよかったなあ。ここで出てくる人物像がもうひとつはっきりしなかったために、それに引き続き起こる殺人やエンディングが消化不足気味に終わったのは残念。

  創元推理文庫

 名古屋古書市報告 2001/8/10(金)

 今日はまた古書市の初日だったのですが、朝一番で行くわけにもいかず、夕方寄ることにしました。いつもなら鶴舞の古書市は午後6時に閉館するので仕事帰りに行くのは無理なのですが、今日は珍しく午後7時まで開催してるんだよね。

 で、まず目に付くのは文庫の棚の隙間! だいたい文庫の棚はいつもぴっしり詰っていてあまり売れていないのに、今日はけっこう抜かれてるじゃないの。うーん、こういうのって、けっこう気持ち悪いぞ(;_;) とりあえずステーマンの『六死人』(創元推理文庫)300円だけ買っておく。何冊目かわからんけどね>『六死人』 それはともかく、いったい何が売れたんだろうか?>文庫棚

 「読書マガジン」創刊号〜4号(昭57〜58年 JACK BOX)4冊 1000円
  創刊号は「大学15サークルのおススめ本」各大学のミステリクラブやSF研究会などが選ぶおすすめ本の特集です。第2号は「特集 SFドランカー集団が選んだ日本のSFベスト100」、第3号は「少年文学を現代に問う」、第4号は「特集 現代を撃つノンフィクション」 ああ4号だけはオレには関係ないな(^^;)

 『いけるね!スポーツ新聞大賞』高田文夫(1993年 毎日新聞社) 400円
  毎週、各誌のスポーツ新聞の記事を読んで、その中から大賞を決めるというもの。タイトルのインパクトでは「ヒマラヤの雪男殺害」「さんま&しのぶ ワイドショーではわからない離婚真相 原因ジミー大西居候」「東ちづる犬にかまれる」など、案の定、毎回「東京スポーツ」が郡を抜いてますね。


 『鬼の探偵小説』 2001/8/9(木)

 『鬼の探偵小説』田中啓文(2001年8月 講談社ノベルズ)読了
 鬼であることを隠しながら地味に勤務する所轄刑事と、派手なハリウッド帰りのハーフでありながら陰陽師の顔をあわせ持つ警視庁の警部の二人がコンビとなって、奇怪な事件を解決していく連作短編集。4編収録。

 なんといってもタイトルがいいですね。田中啓文のファンでなくても、きっとこのタイトルだけで買ってしまう方もいらっしゃると思います
 右目と左目の眼球を入れ替える連続殺人事件、墜落した死体を運び去る黒ずくめの男と浮遊する女神、蜘蛛の見立て殺人、一日でミイラと化した死体、といったように中身はまがうことなき田中ワールドなんだけど、これがきちんと本格してるんだよね。さすが、田中啓文!

 最近、ホラーとミステリの融合などと帯などにうたわれる作品も多いですが、このくらいきちんとしてくれれば満足できます。もっとも、この作品にはどこにもそんなことは書いてないけどね。


 科学読売 2001/8/8(水)

 帰りに鶴舞の古本屋によってみたのだけど、買ったのは「科学読売」昭26年4月号(読売新聞社)1000円の1冊だけ。 でも昔の科学雑誌っておもしろいよね。

 表紙は、空飛ぶ円盤バス 将来の交通難を緩和するためには、巨大な空飛ぶ円盤バスしかないといいます。通勤のサラリーマンを乗せて飛び廻るだろうというのですが、いかにも大げさ!

 また、記事の中には「空飛ぶ円盤の正体をめぐる議論もやっと落着した」として、その正体をアメリカ海軍原子科学研究所が秘密に飛ばしている気球であったと結論づけています。 これは結論を出すのが早すぎだったようだけど。

 他にも「原子の国のアリス(第4回)」という、科学雑誌にいかにもありそうな連載ですが、内容はかなり難解。 この回の話ではアリスがウラニウムをつくっている工場を見物するのですが、ウラニウム原子が不安定で、アリスに「ここの工場はできそこないが多いようね」などと気味の悪いセリフを言わせています。 ブラックユーモアなのか?

 さらに巻末には「科読グループの歌」として2番までの歌詞と楽譜までが掲載されていますが、意図不明

 『人形はライブハウスで推理する』 2001/8/7(火)

 『人形はライブハウスで推理する』我孫子武丸(2001年8月 講談社ノベルズ)読了
 このシリーズが出るのはかなり久しぶりなので楽しみにしていました。 それで、発行日は8月5日付になっているので、その数日前から本屋に通っていたのですが、名古屋では今日までとんと見かけませんでした。皆さんの地域ではいかがでしたでしょうか?

 今回もやっぱりおもしろかったですね。特に「腹話術志願」の切れ味はすばらしい。 コンビニ強盗というありふれた題材から、この落とし方にはやられました。ちょっと強引なところもあるけどそれは別にかまわないんだよね。

 あとがきで「このシリーズはカドカワ・ノベルズで三冊、割と続けて発表したものであったのですが、当時大した反響もなく」そのため続きが書かれないままとなっていたとおっしゃっていますが...
 それは意外ですねえ。この設定、すごくおもしろいのに
 それでも、今回、講談社ノベルズという場で復活してくれたわけだから、まだまだ続けてほしいよね。


 看板 2001/8/7(火)

 先日、工事中の看板をみかけました。作業員が頭を下げている絵が描かれている何のへんてつもない看板なのだけど、その上部に「予告」とついてるんです。 ふーん、最近は工事の予告までするんですね。
 でも工事がいつ始まるのかまでは書いてありません。
 なんか役に立つのか?>いつ始まるかわからない工事の予告看板

 職場近くの洋服屋には「好評リハリビパンツ発売中!」と書いてありますが、リハリビってなんだ?  「好評」っていうのも哀愁があるけど ...

 名古屋地区でしか放送されてないと思うけど、「美宝堂」のCMに出演しているのは、みんな社長家一族だというのは本当だろうか?

 名古屋は暑いといわれますが、都道府県でいえば最も暑苦しいのは岐阜県じゃないかという気がします。岐阜県にお住まいの方には申し訳ないのですが、「岐阜」という語感がそういう印象を与えるのではないでしょうか。 東海地方の「愛知」「三重」「静岡」と比べてもそう思うでしょ。 東海北陸と拡げてみても、「富山」「石川」「福井」「新潟」 ああ、やっぱり「岐阜」がダントツで暑苦しそう (^_^)
 これはたぶん、県名が濁音で始まるからではないかなあ。全国で濁音で始まる県は、岐阜県だけだよね。えらいぞ>岐阜県 (って、なんでやねん?(^^;) )

 

 『幽霊の2/3』 2001/8/5(日)

 『幽霊の2/3』ヘレン・マクロイ(1962年 創元推理文庫)読了
 着々と読んでます>絶版本
 だって、今、読みたい新刊がないんだもの

 ホームパーティで「幽霊の2/3」のゲーム中に、ベストセラー作家のエイモスが毒殺される。たまたまパーティに参加していた地方検察庁の精神医学顧問のパジルが捜査に乗り出すが、殺されたエイモスは過去の記憶を失っていたということを知る。エイモスこそ過去というボリュームを持たない男、「幽霊の2/3」だったのだ。

 この作品のおもしろさは、冒頭からかなりの量の伏線がはられていて、それがきれいに解けていくところにあります。何のへんてつもない挿話と思われるところが、あとから重要な意味を持ってくるところは、まさに本格!
 また、語り手の視点の選び方にも意味があります。読み直してみると、この部分が、なぜこの人物の視点で書かれたのかについても理由があることがわかります。そういえば、作中に出てくる評論のなかでも視点の問題がとりあげられており、作者がこの問題について間違いなく細かく配慮していたことがわかりますね。

 殺人トリックそのものはたいしたことはありませんが、そのために絶版したままだというのであれば本格推理に対する見識を問われることになるでしょう。

 って、私も今頃初めて読んだのだから、えらそうなことは言えないけどね(^^;)

  創元推理文庫

 『首のない女』 2001/8/2(木)

 絶版本読破計画第2弾 『首のない女』クレイトン・ロースン(1962年 創元推理文庫)読了 (って、そんなたいそうなもんでもないけど(^^;)

 奇術用品販売店のマーリニの店から、「首のない女」という商品が持ち逃げされる。マーリニとロスがそれを追い、サーカス団でこの「首のない女」が実演にかけられているのをみつける。ところがそのサーカス団の座長が殺され、続いて「首のない女」を演じていた女性も行方不明になる。

 さて、これまた絶版やむなしかもしれませんねえ。 表題にまでなっているのに、どうして「首のない女」を持ち逃げしてまで入手しなければならなかったのか、最後まで読んでもわかりませんでした。事件とも全然関係ないと思うけどなあ。誰かわかる人いたら教えて(^^;)
 また「大ハンナム合同サーカスのけんらんたる舞台を背景に奇想天外な密室脱出トリック」などと書かれていますが、密室事件なんかどこにもないがな。 これは刑務所からの脱出のことをいってるんでしょうけど、それも奇想天外などというほど大げさのもんでもないしな。
 それにしても「○○しちゃった」というような訳が頻繁に出てくるのはかなり気になりました。

 というわけで、この本も復刊せんでもいいぞ(^_^)

  創元推理文庫

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