以前のページ 以後のページ あれこれ考える HOME
掲示板

あ れ こ れ 考 え る 11
 『フレンチ警視最初の事件』 名古屋古書市報告 丸栄古書市報告 K文庫から最後に届いた本 刈谷市の古本屋 珍説・奇説の邪馬台国 鑑定カタログ 禁煙 円周率 参議院選挙 「ウルトラCM」

 『フレンチ警視最初の事件』 2001/7/29(日)

 世の中には入手しただけで満足してしまい、読もうとも思わない本があるものです。絶版本のうち入手難とされているものにその傾向が強いと思われます。ねっ、そうでしょ、ご同輩 (^_^)
 そこで、ひまだし、今後ほんとうに読むかどうかもわからないので、突如、絶版本読破計画を実施することにいたしました。

 まずは、『フレンチ警視最初の事件』クロフツ(1962創元推理文庫)読了

 ダルシーの恋人のフランクが、富豪のローランド卿の秘書として就職するが、フランクはじきにその娘のジュリエットと浮気する。ダルシーがそれに気づき、典型的な三角関係が生じる。さて、フランク、ダルシー、ジュリエットの3人のうち誰が殺されるのかと思っていると、死ぬのはジュリエットの父親ローランドなのである。ここまでで150ページ。その後の検死裁判でローランドの死が自殺と認定されたところで200ページ。その後ダルシーが死因に疑惑を感じ、250ページを越えたところでようやくフレンチ警視が登場。事件の再調査となる。

 クロフツは中学生の頃には読むのが楽しみな作家だったのだけれど、その頃から絶版だったのではないかなあ>『フレンチ警視最初の事件』 今でも、クロフツのなかでこれだけが入手困難本となっていますね。
 で、読んでみると、意外におもしろいではありませんか。 もっとも推理小説としては、やはり傑作とはいえないだろうけど(^^;)

 フレンチ警視の登場が遅いので、彼の捜査を楽しみにしている読者の場合、ちょっとものたりないかもしれませんね。
 で、かなり結末が唐突なので前半の150ページは推理小説的には全然生きてはこないんだよね(^_^) もっともその部分がないと小説的にはおもしろさが半減するわけだから、たぶんこの作品はサスペンスものとして楽しむのが正しいのかも。

  創元推理文庫

 名古屋古書市報告 2001/7/28(土)

 昨日に引き続き、今日は鶴舞の古書市で落穂拾いであります。
 『ミニミニSF傑作展』アシモフ他編(1983講談社)1000円
  ショートショート集です。アシモフ、スレッサー、フレドリック・ブラウンなど71編収録。
 『禅とは何か』山中峯太郎(昭32 至文堂)300円
 『SFX映画の時代』中子真治(昭59講談社)300円
  この本はわりとよくみかける本で、ここでも2冊置いてあったのだけど、1冊は300円、もう1冊は800円となっていたので、つい300円の方を買ってしまいました。欲しくもなんともなかったんだけどさ(^^;)
 『言葉の魔術』日本放送協会編(昭30 大日本雄弁会講談社ミリオンブックス)500円

 全然ぱっとしませんねえ。 昨日といい、今日といい、誰かが先廻りしているのではとの疑念を抱かざるをえませんでした (-_-メ)


 丸栄古書市報告 2001/7/27(金)

 今日は丸栄古書市の2日目です。ほんとは鶴舞の古書市の初日にもあたるのだけれど、そちらは午後6時閉館でまにあいそうもないので、今日は丸栄の古書市にだけ顔を出すことにしました。
 まあ2日目だから落穂拾いなんだけどね。

 『ぷろふいる』第2巻第7号(昭9 ぷろふいる社)2000円
  読むのには支障ないのだけれど表紙に大きな傷があるので売れ残っていたのでしょう。古書市に来た記念に買っておく。

 『日本の宗教』GHQ宗教文化資料課編(昭23 国民教育普及会)1500円
  当時の文部大臣が執筆した序によれば、日本再建のため宗教を日本の平和建設に役立てることができ、また本書により宗教に関する占領政策があきらかとなることによって各方面の心配もなくなるであろう、とのことです。って、これも記念に買っただけ(^^;)

 『夜ごとの円盤』実相寺昭雄(1988年 大和書房)1000円
  この本は実相寺昭雄の未発表シナリオを中心としたもの。掲載は「純愛シリーズ・卵」(未発表)、「ウルトラQ・キリがない」(未発表)、「ウルトラセブン・人間狩り」(「第四惑星の悪夢」として発表)、「ウルトラセブン・夜ごとの円盤」(「円盤が来た」として発表)、「帰ってきたウルトラマン・ウルトラ特攻大作戦」(発表)、「帰ってきたウルトラマン・月のメルヘン」(未発表)、「ウルトラマンタロウ・昇る朝日に跪く」(未発表)、「夢の東京」(未発表)、「東京玄夢」(発表) 没の理由は、金がかかり過ぎるためということが多かったようですね。

 さて明日は鶴舞の古書市に行くぞ。って、明日はこちらも2日目なのでやっぱり落穂拾いじゃんかよう(;_;)

 

 K文庫から最後に届いた本 2001/7/24(火)

 川口文庫さんから本が届きました。これが最終回だそうです(;_;) 
 長期にわたって、川口文庫さんからは多数の珍しい本、貴重な本を譲っていただきました。同人誌なども、このお店からでなければとうてい入手はできませんでした。感謝、感謝

 『推理小説医学考』角田昭夫(1996日本医事新報社)1500円
  クイーン、クリスティ、ドイル、コーンウェル、スー・グラフトン、ケラーマンなどの著作を医者の目から論評。「あらさがし本」の一種ともいえそうだが、こんな本が出てるとは知らなかったな。発行年から考えると現役本かな。
 『地下室』(2001年4月、5月号)800円
 『日本推理作家協会会報』(平13年1月〜5月号)800円
 『紙魚の手帖』2000円
  ようやく最後に入手できました(^_^)>『紙魚の手帖』
 『QUEENDOM 61号』500円
 『enigma』創刊号、2号 500円
  徳島ミステリクラブの同人誌です。
 『Quijinkyou 57』 300円
 おまけに『ミステリー文学資料館ニュース』(創刊〜3号)も贈っていただきました。どうもありがとうございましたm(__)m
 って、ここでお礼を言っても通じはしないんだけどね(^^;)


 刈谷市の古本屋 2001/7/20(金)

 今日は海の日ですが海に行ってもしかたないので、かわりに刈谷市の古本屋に行ってみました。って、全然関係ないやん(^^;)

 『私だけが知っている』徳川夢声編(昭36 早川書房)400円
  これは「かくれた名作」でも紹介している本ですが、400円なら当然ダブり買い。ラッキー(^_^)
 『戦後初期日本SFベスト集成1』横田順彌編(1978年 徳間ノベルズ)300円
  同じ徳間ノベルズから出ている筒井康隆編の『日本SFベスト集成』は1960年代以降の作品を扱っているため、本シリーズは1945年から1960年までの作品を対象としています。確か「2」は持ってたように思うのですが、何巻まで出たんだったかな>戦後初期シリーズ
 『うつし世は夢』江戸川乱歩(講談社推理文庫)220円
  講談社推理文庫が何冊か定価の半額で売っていたのですが評論ものはこれだけでした。ダブりだけどね (^^;)
 『007オールガイド』(平10 勁文社)1000円
  ふーん、こんな本が出てたんですね。平成10年発行だから、まだ現役本なのでしょうね。

 家に帰ったら紀伊国屋書店から『黒岩涙香の研究と書誌』伊藤秀雄/榊原貴教(2001年6月 ナダ出版センター)5500円が届いていました。この本、全然本屋でみかけないので、そのうち入手できなくなってしまうのではないかと思って注文したんです。値段は少し高めだけれど内容の濃い労作だから、関心のある方は早めに注文されることをおすすめいたします。


 珍説・奇説の邪馬台国 2001/7/17(火)

 以前話題になった鯨統一郎の『邪馬台国はどこですか?』では、邪馬台国岩手県説が述べられていたが、これはけっして特殊なものではない。
 本書『珍説・奇説の邪馬台国』岩田一平(週刊朝日副編集長、2000年4月 講談社)を読むと、邪馬台国の候補になっているのは、新潟県、長野県、山梨県、静岡県、京都、大阪、奈良、奄美大島、エトセトラ、エトセトラ...
「邪馬台国に関する説は500とも、600とも―。まさにニッポン全国、邪馬台国なのである

 なぜ、こんなに多くの説があるのか?それは、邪馬台国の所在地を比定するための資料が『魏志倭人伝』しかなく、また『魏志倭人伝』の記述を素直に読んではどこにも到着せず、距離や方角について何らかの「読み替え」をしなければ邪馬台国を日本列島のなかに探すことができないからだ。しかもその読み替えがあたっているかどうかは、他の資料がないから検証しようがない。結局、ここが邪馬台国だと直感したら、いくらでもそこに誘致できてしまうというのだ (^_^)

 本書は、各主張者からの綿密な取材が特色。
 桐生源一さんの邪馬台国新潟県説は「新潟弁で解く邪馬台国」として紹介されている。いいですねえ (^_^)
 また、張明澄さんの鹿児島県阿久根市説が主張されている『誤読だらけの邪馬台国』は、出版直後に地元でベストセラーになり、町おこしをと「卑弥呼の会」まで結成されたのだという。

 各紹介文章は被紹介者に対してかなり良心的だけれど、本のタイトル自身が『珍説・奇説の邪馬台国』では筆者の本心はおして知るべしか?

 鑑定カタログ 2001/7/11(水)

 今日買ってきたのは、『怪獣・ヒーローお宝鑑定カタログ』宇宙船別冊(平8 朝日ソノラマ)500円です。当時の「鑑定ブーム」にあやかっての発行と思われます。
 ナメゴン(S41 マルサン)が25万円だったり、トドラ電動怪獣シリーズ(S41 マルサン)が70万円だったりと、景気のいいことです。

 こんな怪獣だけ何百も遺されたら遺産相続も大変だろうね。
 「ウルトラマンとブースカは長男に、シルバー仮面とがんばれロボコンは長女に、丸出だめ夫は次男に贈る」などと遺言されても困るしね。


 禁煙 2001/7/10(火)

 だいぶ禁煙が続いているなあと思い調べてみたら、2月17日から続いているようです>禁煙
 当時は職場の喫煙者の方から、「弱虫!」「裏切り者!」などと悪罵を浴びせられたりしたのだけれど... (^_^)
 それで禁煙の影響だと思うのですが、体重が8kgも増え、また総コレステロールの値も正常値を超えたわけであります (;_;) 一方、禁煙の効果の方はあまり思い浮かばない。うーん、トータルとして健康によかったのでしょうか?>禁煙
 もっとも今まで感じていた、「他人に迷惑を与えている」という引けめは感じなくてよくなったので精神衛生上はいいところもあるのかな。
 現在は、体重の増加が気になるためほとんど毎日測定していますし、またカバンに詰めるものを多くして通勤時間を筋力トレーニングの時間に代えているわけであります m(__)m


 円周率 2001/7/8(日)

 今日床屋で、隣の客と店の女性が、急に円周率の話を始めました。
 「今度、円周率が3になるんだってね」
 「そう、そうなの、私たちのイチヨンはどうしてくれるのよ」
 「3.14の時には電卓を使うんだってね」
 「私たちの時には電卓なんて使わしてもらえなかったのにねえ」

 3.14も近似値である点は、3と同じなので、その点ではさほど大差ないようにも思えますが、そこがまさしく床屋談義だよね(^_^) それより「3」と言いきってしまうことにより、つい近似値であることを忘れてしまいそうな点が欠点だという気もしますが、ほんとにそういう教え方をするわけでもないようですしね。
 私も成人してから一度も円周率は使ったことはありませんが、教師でもない限り平均的な大人はみんなそんなもんだよね。

 円周率は「3.141592」までしか知らないので、平凡社のCD世界大百科辞典を見てみると、「3.14159265358979323846264338327950288419716939937510・・・」となっていて、しかも覚え方の語呂合わせまでのっています。「産医師異国に向こう、産後やくなく、産婦みやしろに虫さんざんやみになく、ご例には早よ行くな、ひとむくさんくくみな」
 執筆者は「西洋ではこのような覚え方はない」などと、やけに得意げですが、ぜんぜん意味が通じません。こんな語呂あわせ、誰も覚えられないだろ (-_-メ)


 参議院選挙 2001/7/4(水)

 また、参議院選挙が近づきましたね。
 3年前は開票を手伝ったのだけれど、比例区の開票はなんだか難しかったな。

 例えば、「新風」などと書いてある場合は「維新政党・新風」に分類しなきゃならないので、どういう政党名があるのかは知っていなければいけないのだけれど、まったく無関係なことが書いてある無効票も多いし、それ以外に現実に存在する政党名ではなくても比例配分する票もあるんだよね。例えば「社会党」と書いてあれば、当時すでに社会党はなくなっていたのだけれど「社会民主党」と「新社会党」で分けることになると思われるので、一応疑問票に分類するわけです。

 私は配分方法までは知らなかったのだけれど、「自由」とだけ書いてある場合はどうだったのかな。3年前のときでも「自由民主党」「自由党」「自由連合」「青年自由」とあったのだけど、やっぱり「自由党」に分類してたのかしら。今回も「自由連合」や「新党・自由と希望」なんていうのがあるから、迷っちゃいそうですね。 ああ、今回は「希望の輪」という政党名もあるので、「希望」と書いても比例配分かあ?
 しかも今回の場合、候補者を書いても政党名に加算される非拘束名簿方式がとられることになるので候補者名まで確認する必要があるし、そのうえ候補者の苗字しか書いてない場合も、ひょっとして、その政党ごとに比例配分するのか?うーん、こりゃ開票はたいへんだなあ(^_^)

 ちなみに、3年前の政党名は「自民党」「民主党」「共産党」「公明党」「自由党」「社民党」「新社会党」「さきがけ」「女性党」「二院クラブ」「自由連合」「スポーツ平和党」「青年自由」「維新政党・新風」
 今回は「自由党」「保守党」「公明党」「民主党」「共産党」「社民党」「自由党」「自由連合」「新社会党」「維新政党・新風」「女性党」「新党・自由と希望」「希望の輪」
 そういえば今回は、二院クラブとかスポーツ平和党とかは候補者を出さないのかな?

 (追) 2001/7/8(日)
 昨日の朝日新聞(7月7日付)夕刊で、現時点での比例区立候補予定者の一覧が掲載されました。
 「二院クラブ」からも立候補者が、しかも青島さんも出るのですね。他に「無所属の会」という政党が立候補者を出すということ、また「希望の輪」という政党からは現在のところ立候補者を出す予定とはなっていないこと、以上3点につき訂正いたします m(__)m
 現時点では、候補擁立予定の政党は「自由党」「保守党」「公明党」「民主党」「共産党」「社民党」「自由党」「二院クラブ」「自由連合」「新社会党」「維新政党・新風」「女性党」「新党・自由と希望」「無所属の会」の14党ということのようです。


 「ウルトラCM」 2001/7/1(日)

 「B-CLUB 53号」( 1990年 バンダイ)300円購入
 目当ては、「ウルトラCM大集合」
 ウルトラマンが手に熱湯をかけてしまい「シュワッチ」と叫びながらカップラーメンをつくるのだが、3分間経過したために食べられずに未練を残しながら地球を去るというCM。これは日清製粉のカップヌードルだとばかり思い込んでいたのですが、明星チャルメラだったのですね。またこの続編で、生まれたてのウルトラマンのベビーが超ダダッ子で病室でスペシウム光線を乱射するというCMもあったらしいのですが、これはさっぱり覚えていません。
 そういえば、永谷園のすし太郎では、北島三郎とウルトラ6兄弟が共演していたのだなあ。うーん、なつかしいぞ。
 これはまたそのうち、テレビ探偵団とかで特集を組んでほしいところですね。

  「ウルトラCM大集合」


以前のページ 以後のページ あれこれ考える HOME
掲示板