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あ れ こ れ 考 え る 64
 厚川昌男対談有 兄弟店?アオキとトリイ 探求本を注文 M氏恐るべし 名古屋古書即売会報告 東京のスプーキー? 『リピート』

 厚川昌男対談有 2004/11/27(土)

 先日届いた目録に、
「天海賞受賞者作品集 厚川昌男対談有 石田天海賞委員会配本22 6000円」と掲載されている。
 ご存知のように厚川昌男は泡坂妻夫のご本名。厚川昌男関連本は、同じシリーズの『厚川昌男作品集』しか持っていないので、もう少し安かったら買いたいところだが、何ページなのかわからない対談のために6000円は出せないよなあ。うーん。

『ほうかご探偵隊』倉知淳(2004年11月講談社ミステリーランド)
 倉知淳の新作。これはデフォルトで購入。
『容疑者たちの事情』ジェイニー・ボライソー(2004年11月創元推理文庫)
 帯の若竹七海の「海と陽光と死体を楽しむ英国カントリー・ライフにようこそ」の推薦文につられて購入。
『黄昏ホテル』e-NOVELS編(2004年12月小学館)
 黄昏ホテルを舞台にした、太田忠司、黒田研二、田中啓文、我孫子武丸、早見裕司、小森健太郎など20名の作家による競作。e-NOVELSからひとつひとつダウンロードするよりはこの本を買う方が安上がりだ。もっとも私の場合、すでにいくつかはダウンロード済みなんだよね。(読んでないけど(^_^; )
『SFマガジン 2005年1月号』(早川書房)
 特集は、「追悼:矢野徹」
 「アメリカ現代社会とSF」9・11同時多発テロ以後、SFはどう変化したのか

『解体諸因』西澤保彦(1997年講談社文庫)読了
 西澤保彦のデビュー作ながら、今まで未読だった。死体解体ばかりの連作短編集、9編収録。各編は面白かったが最終編がやや蛇足という感じ。でもデビュー作から志が高かったことはよくわかりました。


 兄弟店?アオキとトリイ 2004/11/23(火)


 また、同日にアオキとトリイからハガキが届く。なんでいつも同じ日に送られてくるのか?しかも内容もそっくりなんだよな。
 今回はどちらもキャンペーンキャラクターは上戸彩と小川直也。写真も同じだぜ。
 紳士服を着たモデルの中にも何人かは同一人物がいるし、プレゼント賞品だってどちらも「あったかふんわりフリースルームシューズ もれなくプレゼント」だ。
 同じ広告代理店が担当しているのだとは思うが、えらい手抜き。


『野ブタ。をプロデュース』白岩玄(2004年11月河出書房新社)読了
 本書の話自体はそれほど好みではなかったが、小説のうまさは感じられたので、今後の作品は楽しみ。

 探求本を注文 2004/11/21(日)

 なにげなく古書目録を見ていて、私の探求本を発見!さっそく注文を入れる。ミステリーでもSFでもないんだけどね。

 古本購入は相変らず冴えない。
『くもの巣』ニコラス・ブレイク(昭33ハヤカワポケットミステリ)100円
『死体を買う男』歌野晶午(1991年光文社カッパノベルス)100円
『笑う長島』夏目房之介(1998年太田出版)500円

 新刊購入は、
『アガサ・クリスティー99の謎』早川書房編集部編(2004年11月ハヤカワ文庫)
『アガサ・クリスティー百科事典』数藤康雄編(2004年11月ハヤカワ文庫)
 クリスティー文庫99及び100 これで全100巻が完結。クリスティー文庫はこれまで1冊も買っていないのだが、せめてこの2冊だけでも、と購入。
『IN POCKET 2004年11月号』(講談社)
 特集は、「発表!'04文庫翻訳ミステリーベスト10」
『心理パラドクス』三浦俊彦(2004年10月二見書房)
 類似の本は多いけれど、これ結構おもしろそう。

 この間、読んだものは、
『エレキ源内殺しからくり』米村圭伍(2004年10月集英社)読了
 この著者の作品を読むのはこれが初めてだが、これはどうなんだろ。無理な設定が多すぎてリアリティが感じられなかった。この著者の作品を読むことはもうないと思います。

『夜の夜会』西澤保彦(2001年光文社カッパノベルス)読了
 登場人物の記憶が次々と変質していく。再読だけどかなり楽しめました。もう1回ぐらい読んでもいいかな。

『レオナルドの沈黙』飛鳥部勝則(2004年8月創元クライム・クラブ)読了
 こんなに真正直に書いてあっては犯人はすぐにわかります。それにしてもこんな犯行方法、実現可能性ゼロだろ。超能力殺人よりも信じ難いくらい。センスにずれを感じました。


 M氏恐るべし 2004/11/11(木)

 新刊購入は、
『エレキ源内殺しからくり』米村圭伍(2004年10月集英社)
『オリフィス』保科昌彦(平16年11月角川ホラー文庫)
『マンガ学の挑戦』夏目房之介(2004年10月NTT出版)
『本の雑誌 2004年12月号』(本の雑誌社)
 いつのまにか、『本の雑誌』で「王様の一日」という連載が始まっていた。古本屋の新規開店というだけで東京から名古屋にやってくるとは、うーん、M氏恐るべし。王様も鷲尾三郎の『地獄の神々』を入手し、M氏に一矢を報いたとのことだが、一体、いくらで買ったんだよ?

『麦酒の家の冒険』西澤保彦(1996年講談社ノベルス)読了
 このジャンルでは著者には『夜の夜会』という傑作があるが、本作はかなり読むのが苦しい。著者は「九マイルは遠すぎる」を長編でやってみたというのだが、小説とは言いがたい作品だ。登場人物の性格を作者がしきりに説明しているのだが、その説明は断定的で、主要登場人物に関しても薄っぺらな印象しか持てないし。もっとも私は実験的な作品は好みなので、ありきたりな小説よりは好感は持てるのだが。

『虹北恭助のハイスクールアドベンチャー』はやみねかおる(2004年11月講談社ノベルス)読了
 読み始めてみて強烈な既視感を感じたが、そうか、まんが版で読んでたのか。


 名古屋古書即売会報告 2004/11/7(日)

 即売会の期間中であることを思い出し、とりあえず古書会館へ。最終日にもかかわらず、わりと人が入っていた。
 それにしても加納一朗のソノラマ文庫が一律1,000円というのはいくらなんでも高すぎ。それに比べればまだ安い方だと思い、
『犯人よお前の名は』新青年傑作選1(昭52角川文庫)250円を購入。
 その他には、
『食べ放題』ロビン・ヘムリー(1989年白水社)500円
『ヒットラーでも死刑にしないの?』中山千夏(1996年築地書館)500円
を購入。

 昨日、猫又さんにタダでもらった西澤保彦『麦酒の家の冒険』を読み始める。以前どなたかが「あれだけの長さは必要ないんじゃないか」と評されていたのを聞いて読む気をなくした作品なのだが、読み始めてますますその評価があたっている予感がしてくる。


 東京のスプーキー? 2004/11/6(土)

 今日は猫又さんの店へ。雨漏りで本に被害があったことを王様から聞いていたので、お見舞いにクッキーの詰め合わせを持参。

 店に入ってみると、他のお客さんから話しかけられていた。
「以前、東京でスプーキーという店をやってたんでしょ」
「いいえ。東京で店を開いたことはありません」
「でも東京の人が書いた本に出てましたよ。ものすごい量のミステリーを集めている人の本でしたけど」
「ああ、それなら東京の人がこちらまで本を探しに来ることがあるんですよ。そういう記事ではなかったですか」
「でも東京のスプーキーと書いてありましたけど」
「それじゃあ、別のスプーキーだと思いますね。私じゃないです」
「そうですか。未読王という人の本でしたけど。その人は100冊くらい買ってて、その98%位は読んでないって言うんですよ」

 ここに至って猫又さんも疑問を感じたらしく、「それって、買って読んだ本なの」と尋ねる。
案の定、「図書館でちょっと読んでみただけ」との答。そうだろうな。かなり誤読もしているようだし。

 購入したのは、
『推理百貨店 別館』新保博久(1989年冬樹社)800円
『タイムトラベル・ロマンス』梶尾真治(2003年平凡社)500円
『鬼警部アイアンサイド5 血の罠』D・ムラレイ(1975年グロービジョン)500円
 『推理百貨店 別館』と『タイムトラベル・ロマンス』はダブりだ。特に梶尾真治の『タイムトラベル・ロマンス』は最近読みたくなった本だが、所持本はもちろん行方知れずになっているので、ダブり買いは覚悟していたのだ。おまけに西澤保彦の未読本『麦酒の家の冒険』(1996年講談社ノベルス)をタダでもらう。ありがとうございました。

 新刊購入は、
『コバルト風雲録』久美沙織(2004年10月本の雑誌社)
 もとはHPの「このライトノベルがすごい!」ということなので、ライトノベルの評論集かとも思ったが、実際には自伝っぽい内容のようだ。
『古本屋の女房』田中栞(2004年11月平凡社)
 黄麦堂店主と結婚した古本屋好きの著者の痛快エッセイ
『言葉の常備薬』呉智英(2004年10月双葉社)
 まえがきでは、産経新聞校閲部長の塩原経央の文章を繰り返し痛評。
『テレビの嘘を見破る』今野勉(2004年10月新潮新書)
 帯には「幻の魚は、なぜ旅の最終日に釣れてしまうのか!?」 テレビ番組としてはそれ以外は考えられないのだろうけれど。

『謎亭論処 匠千暁の事件簿』西澤保彦(平13祥伝社ノベルス)読了
 タックシリーズの連作集、8編収録。
 最後まで読んでも、これが初読なのか再読なのか、よくわからなかった。うーん、ほんとは再読だと思うんだが。西澤保彦の作品にはそういうことがよくある。『殺意の集う夜』なんか最後の1行になってから、「あっ、これ、前に読んだわ」と気付いた位だ。
 登場人物の性格が事件の起こる原因だったというような作品が多いため、強引という点で印象が似てくるところが影響しているのだと思う。そういうところも嫌いじゃないんだけどね。


 『リピート』 2004/11/3(水)

 DVD販売店に行き、
『池中玄太80キロ』の1stシーズンを購入。2ndシーズン、3rdシーズンは購入済みなので、これでDVDの全巻を購入したことになる。わーい、これで特製Tシャツを申し込めるぞ!
 って、そんなもん欲しくないわい(;_;)

 久しぶりに上前津の古本屋へ。購入したものは、
『私は見た』藤沢桓夫(昭13新潮社)1000円
 この本を読む可能性は、まずないな。

 新刊購入は、
『久山秀子探偵傑作選U』論創ミステリ叢書10(2004年10月論創社)
『貫井徳朗症候群』別冊宝島1085(2004年12月宝島社)
 貫井徳郎は『神のふたつの貌』で、こんな作品を書くようではと一度見限った作家なのだが、根強い人気がありますね。もっとも『慟哭』はかなり強引だけれど嫌いではないし、『被害者は誰?』なんかはすごくおもしろかったのだけど。
『絞首台までご一緒に』ピーター・ラヴゼイ(2004年10月ハヤカワ文庫HM)

 この間、読んだものは、
『リピート』乾くるみ(2004年10月文藝春秋)
 『リプレイ』と『そして誰もいなくなった』のミックスというだけで読む前から期待したが、真相もすっきりしたもので感心させられた。
 ただし、本作品内では読者がリプレイ現象に立ち会う場面がほとんどないため、『リプレイ』を読んでいない人には少々物足りなく感じられるのではないか。確かにリプレイ現象を繰り返せば本家の焼き直しに見えてくるかもしれず、そのため著者は意識的にそれを避けたのだとは思うが、やはりこの手の作品ではリプレイ現象を繰り返すところが肝なのだから、『リプレイ』の引用ばかりではなく、その現象を丹念に描写してサービスした方がよかったのではないだろうか。

『未来のおもいで』梶尾真治(2004年10月光文社文庫)
 これは普通におもしろかった。

『アルファベット・パズラーズ』大山誠一郎(2004年10月東京創元社ミステリ・フロンティア)
 アナだらけの強引なミステリー。登場人物たちにも魅力が感じられないし、タイトルから、なんとなく結末も想像できたよ。


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