あ れ こ れ 考 え る 51 |
さすが東スポ 『レヴォリューション』 海野十三の元版? 名古屋古書会館即売会報告 『殺人者の空』 ビレッジバンガード栄店開店 『ザ・クライム』 名古屋古書即売会報告 『X電車で行こう』 えらいぞ永田 『鳥はいまどこを飛ぶか』 山野浩一再読月間 |
さすが東スポ 2003/10/30(木) 今日発売の中京スポーツ(東京スポーツの中京版)のトップに「本紙スクープ 12・31猪木祭 小橋・ミルコ 日テレで放送決定」とあるのを見てびっくり。ほんとに小橋建太が総合格闘技に出るのかよ、信じらんなーい。あわてて購入。 しかし本文を読むと、ミルコ陣営が「凄い相手とやりたい。小橋選手なんか面白いんじゃないですか」と言っただけとのこと。またかよ、なんでそんなのがスクープなの。常日頃、東スポにだけは決してだまされるまいと思っているのだが、やっぱりまただまされちゃったよ。さすが東スポだ。 O舎から目録が届く。まだ送ってくれるのね。最近ほとんど注文していないと思うので、おそらくこれが最後のチャンスだろう。次回からも送ってもらえるように今回は注文しよっと。 新刊購入は、 『ぼくと未来屋の夏』はやみねかおる(2003年10月講談社ミステリーランド) ミステリーランド第二回配本のうちの1冊。少年と、未来を100円で売る未来屋との物語というものらしい。 さらにネット書店から、 『夢野久作読本』多田茂治(2003年10月弦書房)が届く。 『夢野一族』(三一書房)の著者、多田茂治氏による久作ワールドの迷路案内。これは読むのが楽しみ。 |
『レヴォリューション』 2003/10/28(火) 新刊書店で、少女小説傑作選カラサワコレクションと銘打たれたシリーズを見かける。少女小説そのものには興味はないものの、帯に「西条八十の幻の傑作ミステリ」と書かれた、 『人食いバラ』西条八十(2003年11月ゆまに書房)はとりあえず購入することにした。それにしてもまたチェックしなければならないシリーズの登場なのか。 ちなみにこれと同時刊行されたのは、横山美智子『紅ばらの夢』、水谷まさる『愛の讃歌』の2冊。この2冊はいまのところ買わなくてもいいかな。 他には、 『詩歌の待ち伏せ 下』北村薫(文藝春秋)を購入。 ようやくおまちかねの「下」が刊行。もっとも私の場合、「上」については1度も中身をのぞくことがないまま行方不明にしてしまったが(^^; 『レヴォリューション』山野浩一(1983年NW-SW社)読了 革命をテーマにしたフリーランド・シリーズの単行本化。フリーランドは絶えず革命闘争が行われる国。主人公たちは、理想的な国家がつくられようとするとき、それを拒否し革命の永遠の継続を選択する。 現実的な国家ではなく、幻想的な永遠の革命を選択するというモチーフは、「虹の彼女」(『鳥はいまどこを飛ぶか』所収)において現実的な目的地ではなく幻想的な永遠の通路が選択されるなど、山野浩一の各作品で見られ、そのモチーフを徹底的に繰り返したものが本書である。したがって著者の作品の特徴が最もストレートに出ている本だともいえるだろう。 しかし、そのためストーリー的にはやや単調で読むのに労力がいる作品群といえるかもしれない。最初にこの本から読むのはできたら避けた方が無難かも。 → 各編の内容 |
海野十三の元版? 2003/10/26(日) 今日、某店で店主から『未読王購書日記』を差し出されて、 「この本って、○○さんがお書きになったんでしょ」と尋ねられました。 ええもちろん、とお答えしようと思いましたが。待てよ、この本の中で店主のことを「お茶の水博士」とか失礼な呼び方をしていなかっただろうか。そうだとすると王様の本とばらしてしまうと今後この店で王様の立場が悪くなるのではと少し心配になる。 しかし考え直してみると、そうなっても私にとって別に支障があるわけでもないし、かえってライバルが減るぐらいのものだ。 「そうです、そうです。そのとおりです。失礼な内容にさぞかしお腹立ちのことでしょう」とついでに煽っておく。 ふと気がついてみると、この店にもけっこう『ユリイカ』が置いてあった。試しに昨日1000円で買ったスタニスワフ・レムの特集号の値段を確認すると800円。ちぇっ、さっそく200円損した(;_;) ついでに1冊買っておく。 『ユリイカ 1987年11月号』特集P・K・ディック以後(青土社)800円 店主が「こんな本が入りましたよ」と見せて下さったのは、昭和17年に蒼生社から刊行された海野十三の軍記小説。肝心のタイトルを忘れてしまったが(^^; 、海野十三のあとがきの日付も同年となっていることから元版らしい。値段が12000円だったので即購入はできなかったが、まだこのあたりのものが掘り出されてくるんだね。 その近くにある新刊書店で、最近刊行されたという多田茂治『夢野久作読本』を探してみたが見当たらない。すでにネット書店に注文はしてあるのだが、どんな本か一度見てみたかったのだ。もっともあったらあったで、注文してなければよかったと思うに違いないんだけど。 |
名古屋古書会館即売会報告 2003/10/25(土) 今日は名古屋古書会館即売会の2日目。目録注文していたのはこちらの即売会の方だったかもしれないが、やはり確証がないので確認するのはやめておく。 今回の即売会では特に雑誌が多く出ていて、幻影城や宝石のほかユリイカなんかも並んでいる。ユリイカについてはほとんど知らないのでその全貌も不明だが、特集がSFやミステリー関係のものについてだけチェックしてみた。他に買いたい本も見当たらなかったので何冊か買う気にはなっていたのだが、値段が700円から1500円位と高めでは、そんなに買うわけにもいかない。 購入したのは、 『ユリイカ 1986年1月号』特集スタニスワフ・レム(青土社)1000円 『ユリイカ 1991年1月号』特集P・K・ディックの世界(青土社)700円 もっともこの2冊だって家の中を探せば出てくるかもしれないのだが。 100円棚では、尾崎豊関連本が10何冊も出ていたのが目に付く。ファンなら喜んで買うのだろうか。それともファンならとっくに持っているような本ばかりなのだろうか。いずれにせよ私はタダでもいらない。 購入した本は、 『あなたは挑戦者 犯人捜し』中島河太郎編(昭51青樹社)100円 さらに3冊100円棚では、ダイソー・ミステリー・シリーズが目に付く。このシリーズは古本屋では買いにくいシリーズだ。100円棚にあっても、もともと定価が100円なのだから買うわけないし、ヘタすると定価より高い値付けをしている店だってあるのだ。 こんな機会でなきゃ買わないなと思いそこにある14冊とも購入してしまったが、だからといってことさら買う必要がある本でもなかったんだよな(^^; いちいち書名を書くのもめんどうなので、買った本のシリーズ番号だけ記しておきます。 ダイソー・ミステリー・シリーズ 1,3,4,5,6,11,12,13,14,16,17,20,24,26 冊数あわせとして、『信濃禅門殺人事件』佐橋法龍(昭61講談社ノベルス)も購入。 そのあと恒例のとおり古本屋も廻ってみたがさしたる収穫はなし。 『死だけが私の贈り物』小泉喜美子(1985年徳間ノベルス)100円のみ購入。 新刊購入は、 『ハイド氏の奇妙な犯罪』ジャン=ピエール・ノーグレット(2003年10月創元推理文庫) ハイド氏が語る『ジキル博士とハイド氏』の事件の真実。ホームズ譚にも交錯するというのだが。 |
『殺人者の空』 2003/10/23(木) 今日は名鉄パレ古書即売会の初日。名古屋古書会館とは違って閉館時刻が遅いので、仕事帰りに寄ってみる。 何か注文していただろうか。最近、目録で注文した覚えはあるのだが、この即売会の目録だったのかどうか。結局、声をかけるのはやめておく。注文した店はもちろん、書名すら覚えていないのだから聞きようがないのだ(^^; まあ、当たってればそのうち送られてくるでしょう。 今回は小説などの一般向けの本も多く出品されていて見がいはあったが、そうそう買いたい本があるわけでもない。それでもNHK出版社の『新八犬伝』3冊組みのボックスには目を引かれた。この3冊セットは2、3回買ったことがあるが、函入りで売られているのを見たのは初めてだ。これはちょっとほしい。2000円以下なら買うつもりで金額を確認すると、6,000円!げっ、とてもじゃないが手が届かん(;_;) 結局購入したのは、 『第三の演出者』戸板康二(昭36年桃源社)1,000円 『宮沢賢治殺人事件』吉田司(1997年太田出版)800円 新刊購入は、 『南方署強行犯係 狼の寓話』近藤史恵(2003年10月徳間ノベルス) 『格闘探偵団1』小林まこと(2003年9月講談社イブニングKC) 名作『1・2の三四郎』の新シリーズがスタート。三四郎はプロレス団体ドリーム・チーム復興の資金集めのため、探偵事務所を開く。 『殺人者の空』山野浩一(1976年仮面社)読了 「メシメリ街道」はすばらしい傑作。メシメリ街道をさまよう中で、警察官、市役所の役人との会話や、婚約者との電話を続けていく中で、ますます異界へと陥っていく。 「殺人者の空」も、何人ものKと会っていく中で異界にさまよいこんでいくという物語で著者らしさがよく出た作品。 → 各編の内容 |
ビレッジバンガード栄店開店 2003/10/18(土) 昨日開店したという栄のビレッジバンガードをのぞく。でも菓子や雑貨はいろいろあっても、肝心の書籍は普通の書店にあるものばかり。何も買うものがないや。それにしてもよく栄で開店したなあ。やはり儲かってるのか。 古本購入は、 『ながた暗号塾入門』長田順行(1988年朝日新聞社)700円 こういう本はいくら買ってもきりがない。 『板垣恵介の格闘士烈伝』(1999年徳間書店)700円 『グラップラー刃牙』の作者が語る格闘魂。もっとも私は『グラップラー刃牙』は読んだことないんだけど。 新刊購入は、 『千年の黙(しじま) 異本源氏物語』森谷明子(2003年10月東京創元社) 大矢さんの感想を拝見して読みたくなった本。 『小説すばる 2003年11月号』(集英社) 目当ては井上夢人の短編。他には「祝!タイガースV!スペシャルトーク 江夏豊VS逢坂剛・北村薫」など 『爆笑問題の「文学のススメ」』(2003年新潮社) 作家をゲストにしたトーク番組の単行本化 「妹のいた部屋」井上夢人(『小説すばる 2003年11月号』所収)読了 いやあ、短編だけど久しぶりに井上夢人の小説が読めたよ。 能城あや子はテレビに出演し、霊に悩む人を救う霊導師。しかし実際は、事前にスタッフたちが情報を収集しているのだった。その調査の過程で意外な真相が浮かび上がる。霊導師のタネが暴かれるというような話ではなくて、逆に成功へのサクセスストーリー。 第一話とあるので連作になるのだろう。それならしばらく『小説すばる』は続けて買っちゃうよ。 |
『ザ・クライム』 2003/10/13(月) 明日までだというので、松坂屋でやっている北海道展をのぞいてみた。昼食時だったので、海鮮丼かラーメンでも食べてみようかと思ったが、とんでもない長列ができていて断念。でもいろいろ試食はできたし、何も買わなかったけどまあいいや。 今日の古本購入は、 『ゑゐり庵綺譚』梶尾真治(1992年徳間文庫)250円 他星系へと繋がる通路が交差するアトランダム・ジャンクションの近くに位置し、宇宙の異種生命たちがソバを食べに集まってくる名物ソバ屋「ゑゐり庵」を舞台にした連作短編集、16編収録。 『ザ・クライム』山野浩一(1978年冬樹社)読了 本書の冒頭の作品「霧の中の人々」と最後の作品「ザ・クライム」は、ともに登山中に異界にさまよいこむ話で、しかも初出の執筆時期も同時期。当時、著者はかなり登山に強い関心を示していたようだ。また「ザ・クライム」における登山の詳細な描写からも、著者にかなり登山歴があるらしいこともうかがえる。 どちらの作品も、山の上で一人の男に出会い、それ以後、物語は急激に内的世界の様相を示すようになる。特に、執拗にパラドキシカルな展開を繰り返す「霧の中の人々」は山野浩一の代表作に数えられると思う傑作。 → 各編の内容 |
名古屋古書即売会報告 2003/10/11(土) 今日は名古屋古書会館の即売会2日目。最近は2日目になると早朝でも人影が少ない。やっぱり古書にも不景気があるのでしょうか。もっとも私だって毎回買いたい本がない状態なので来る意欲も減退してはいるのだが。 今日も案の定ほしい本がない。でも手ぶらでもなんだからと思い、次の本を購入。 『殺人は西へ』井口泰子(昭47年毎日新聞社)500円 『大暗礁』高橋泰邦(昭44年光風社)500円 『メグレ警視は何を食べるか?』ロベール・J・クールティーヌ(昭54年文化出版局)500円 いらんわい(;_;) でも今日はもう一つ用事がありました。約束どおりクロダさんとお会いでき、漫画『霊長類南へ』をお渡ししました。 「こんな珍しい本をありがとうございました」と喜んでいただけたようでなにより。 替わりに図書券と、さらにクロダさんがやっておられる原爆まんがの会編の『原水爆漫画作品リスト』までいただいてしまいました。そこに掲載されている原水爆漫画は約250件!はあ~、原水爆漫画ってこんなにたくさんあるんですか。 「まだ他にもたくさんあるとは思いますが、まとまったリストがほとんど存在していない状態なので」 雑誌などにも原水爆漫画のリストが掲載されていたことはあるそうですが載っている件数はそれほど多いものではなく、このリストはほとんど自力で作られたのだそうです。 あとがきには、作者の影丸譲也に電話して尋ねても本人に記憶がなく、その後八方手を尽くしてその作品を手に入れたときの感動をお書きになっており共感。貴重な資料をどうもありがとうございました。その後喫茶店では古本屋情報について会話。やはり県内の古本屋のほとんどを廻っていらっしゃいました。さすがです。 クロダさんと別れて、せっかく図書券をいただいたので新刊書店にも寄る。 おおっ、 『ラピスラズリ』山尾悠子(2003年9月国書刊行会) が置いてある。デフォルトで購入、連作長編ということです。 さらに王様とよしださんの文が載っているという『本の雑誌 2003年11月号』(本の雑誌社)と、はやみねかおるの最新作『都会のトム&ソーヤ1』(2003年10月講談社)も購入。 他に夢枕獏の安倍晴清明ものの新刊『首』も出ていたが、これは既に発表されている作品の絵物語化ということなので今回はパス。 代金を支払ってから、あっ!図書券使うの忘れた。 |
『X電車で行こう』 2003/10/7(火) 新刊を5日間にわたって買ってない。今日はたとえ新刊が出てなくても、どんな本でもいいから買うつもりで新刊書店へ。すると、 『平林初之輔探偵小説Ⅰ』(2003年9月論創社) という本が置いてあった。もちろん買うが、論創ミステリ叢書1とある。いつのまにかまた聞いたこともないシリーズが刊行を開始していたんだね。 巻末に書かれた刊行予定も、平林初之輔Ⅱ、甲賀三郎、徳冨蘆花、松本泰、川上眉山、黒岩涙香、橋本五郎、押川春浪、山本禾太郎、小酒井不木、牧逸馬、山下利三郎、川田功、久山秀子、浜尾四郎、渡辺温、と錚々たるメンバー。いや知らない名前もあるけどさ(^^; まあこのシリーズも刊行が続く限りは付き合うしかなさそうです。 『X電車で行こう』山野浩一(昭48年ハヤカワ文庫JA)読了 山野浩一の作品の中には、SF的なものや、不条理な展開をするものもあるが、もっともその特徴が表れるのは、「霧の中の人々」(『ザ・クライム』所収)、「メシメリ街道」(『殺人者の空』所収)などのようなインナースペース的な小説。異界をひたすらさまよう中でのパラドキシカルな問答。まるで主人公の頭の中が舞台になったような作品群である。 ハヤカワ文庫の2冊のうちでは『鳥はいまどこを飛ぶか』収録の作品の方にその傾向が強く、それに比べて本書収録の作品はどちらかといえばオーソドックスで、その意味では本書は少しもの足りないかもしれない。普通のSF小説として読めばいいだけなんだが。 → 各編の内容 |
えらいぞ永田 2003/10/5(日) 4日に行われたレスリング世界選手権の74kg級で、シドニー五輪69kg級銀メダリストで現在新日本プロレス所属の永田克彦が10位に入賞し、今大会で日本勢では唯一アテネ五輪の出場権を確保した。 えらいぞ、永田! ご存知のとおり、永田克彦は新日本プロレスのエース級選手永田裕志の実弟。 えっ、知らないって?(^^; シドニー五輪の表彰台では、兄のリングパフォーマンスをまねた敬礼までしたんだよ。 これで永田克彦のプロレスレビューは、少なくともアテネ五輪が終わるまではお預けになってしまったが、オリンピックからの凱旋帰国でリングに上がるのが今から楽しみだ。 今日は新刊、古本とも購入本なし、ちぇっ。 山野浩一『X電車で行こう』(ハヤカワ文庫)を読み始めたがやっぱりほとんど覚えていない。文庫の2冊は読んだのがかなり前であることが原因なのだとは思うが、その他の単行本を読んだのはわりと最近なので、再読してそれらもやっぱり忘れていたら情けない。 |
『鳥はいまどこを飛ぶか』 2003/10/4(土) 古本購入は、 『不可視なものの世界』東浩紀(2000年朝日新聞社)900円 東浩紀の対談集。目当ては法月綸太郎との対話「謎解きの世界」。クイーン論をデリダを使って解き明かす試みは刺激的。しかもよくわからん(^^; 『Yの悲劇』と『災厄の町』を比較して、『Yの悲劇』が否定神学的であるのに対して『災厄の町』は郵便的だと分析される。その意味は、前者では探偵が空間的にすべてを瞬間的に見渡して謎を解くが、後者では探偵が時間的に真実を生成していくというようなことらしい。後者においては、本当に真実があるかどうかも定かではないということなのだ。 『鳥はいまどこを飛ぶか』山野浩一(昭59ハヤカワ文庫JA)読了 早川書房から刊行された同書から「レヴォリューション」「レヴォリューションNo2」「国家はいらない」「首狩り」の4編を削って文庫化したもの。前3編はNW-SF社『レヴォリューション』に、また「首狩り」は仮面社『殺人者の空』にも収録。 山野浩一の作品でよく覚えているのは、長編の『花と機械とゲシタルト』と連作集の『レヴォリューション』ぐらいで、その他の短編集は自分の好みの作品ということぐらいしか覚えていなかった。だが本書を再読してみて、やはり山野浩一はおもしろいということが再確認できた。 彼の作品で何度も繰り返されるテーマは幻想世界の中での彷徨。でもその他にもいろいろな仕掛けがある実験的な小説なのだということに改めて驚かされた。 → 各編の内容 |
山野浩一再読月間 2003/10/1(水) 別の本を探していて、たまたま出てきた山野浩一の『鳥は今どこを飛ぶか』(ハヤカワ文庫)をパラパラとめくってみると、あれっ、読んだ記憶がない!いや確かに読んでいるはずなんだが、もともと山野浩一の作品はこれといったストーリーがないものが多くて記憶に残りにくいんだよな。 読んだかどうかもわからないようなそんな情けない状態なのに、それでもやっぱり私の好みには合っているように感じるのが不思議だ。急にまた読みたくなってきたので、とりあえず今月は山野浩一再読月間にしようと思います。 さて新刊購入は、 『キッド・ピストルズ パンク=マザーグースの事件簿』原作山口雅也/作画霜月かいり(2003年9月幻冬社コミックス) 山口雅也のキッド・ピストルズシリーズの漫画化、2話収録。 『闘龍門大百科』藤本かずまさ編(2003年10月東邦出版) 今はやりのプロレス団体闘龍門の公式ガイドブック。5つのユニットの対立で描かれるドラマ仕立てのプロレスだという。私は観戦したことはないが、1度見に行こうという気にさせられた。この本も売れてるらしいよ。それが証拠に、私がよく行く三省堂テルミナ店では平積みになっていたこの本があっという間に売り切れちゃったんだからね。 |
以前のページ | 以後のページ | あれこれ考える | HOME |