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あ れ こ れ 考 え る 34
 『懐かしの青春ドラマ大図鑑』 『おまえが言うな2002』 SMAP 『トキオ』 『笑殺魔』 『平成復刻シリイズ』販売終了 

 『懐かしの青春ドラマ大図鑑』 2002/7/30(火)

古本購入は、
『懐かしの青春ドラマ大図鑑』(1997年ジャパン・ミックス)600円
『人形劇三国志(上)(中)(下)』小川英/田波靖男(昭58〜59年集英社文庫)3冊300円
『追いかけてはいけない』図子慧(昭62年集英社文庫)100円
『アニメ版姿三四郎 1・2』原作富田常雄/原画モンキー・パンチ(双葉社)各300円

 『懐かしの青春ドラマ大図鑑』は70年代、80年代を中心にした青春ドラマグラフティ。
 しかし、「飛び出せ!青春」や「おれは男だ!」、「柔道一直線」などを青春ドラマとするのはいいとして、「パパと呼ばないで」や「奥様は18歳」「太陽にほえろ」、さらには大映テレビの諸作品まで含めてしまっているので、なにをもって青春ドラマと呼ぶのかが不明瞭となってしまっている。
 もっとも昔のドラマを懐かしがるための本なのだから、そう堅く考える必要もないのだろうが。

 なお、「くいしん坊バンザイ!!」の歴代司会者に、青春ドラマの立役者が4人も出演していることに気付いたのは慧眼。「飛び出せ!青春」の村野武範、「少女に何が起こったか」の辰巳琢郎、「スクールウォーズ」の山下真司、梅宮辰夫。梅宮辰夫は不良番長、その他は熱血教師役だが、その役柄と、なんでもうまそうに食べるイメージに共通する点があるのではないかと示唆している。

 この本を読んでいて「柔道一直線」の替え歌を思いついたのでアップしておきます。でも本の内容とは全く関係ないけどね(^^;)

 新刊購入は、
 『ラッシュライフ』伊坂幸太郎(2002年7月新潮社)
 新潮ミステリー倶楽部賞受賞作だと思い込んで購入してきたが、この作品は受賞第一作にあたるものだった。だはは... 勉強不足ですまん m(__)m
 受賞作は2000年『オーデュポンの祈り』だということです。(もちろん未読)


 『おまえが言うな2002』 2002/7/27(土)

 名古屋古書会館の即売会では、これといって買いたい本はなし。せっかく行ったので適当に何冊か買ってみたが、
『愚直兵士シュベイクの奇行(前線へ)』ヤロスラフ・ハシェク(昭21年三一書房)300円
『愚直兵士シュベイクの奇行(後方にて)』ヤロスラフ・ハシェク(昭21年三一書房)300円
『墓場への闖入者』W.フォークナー(昭26年早川書房)300円
『紅い水着の女』鳴山章平(昭34年第1刷、昭37年第5刷 講談社ロマンブックス)200円
 ほんとにどうでもいいような本ばかりだ(;_;)


 帰りに寄った古本屋では、
『2010年の殺人』五十嵐均(1995年角川書店)700円
『小説テレビディレクター』田原総一朗(昭57年講談社文庫)
 ちぇっ、こっちもやっぱり買っても買わなくてもいいような本だ(-_-)


 新刊購入は、
『龍樹』中村元(2002年6月第1刷、2002年7月第2刷 講談社学術文庫)
 宮崎哲弥の紹介文を読んで買ってみたのだが...... なんだ、1980年講談社刊行の「人類の知的遺産 ナーガルジュナ」の文庫化だった。それなら持ってるかもしれないなあ。でも家の中から見つけることは出来そうもないし、まっいいか。それにしても1ヶ月で増刷とは、こういうたぐいの本では早いほうではないのかな。
 他には次のものを購入。
『おまえが言うな2002』北野誠×竹内義和(2002年8月主婦と生活社)
『爆笑問題の日本史原論グレート』爆笑問題(2002年8月幻冬社)


『おまえが言うな2002』北野誠×竹内義和(2002年8月主婦と生活社)読了
 前書に引き続き、本書も好調。
 「伝統芸能ほど世襲の世界はないわけでしょ」
 「せやな。世襲があるってことは、誰でもできんねん」
 「野球に世襲がありまっか?ないんですよ」
 「相撲取りとかにも二世がいるけど、必ず強いわけやないもんな」
 「実力の世界は世襲できない。世襲なんてあるのは伝統芸能の世界と宗教だけでしょ。なんで宗教に世襲があるのかというのも、誰でもできるからですよ」


 SMAP 2002/7/24(水)

 名駅の地下街にあるレコード店に若い女性を中心にした行列!
 しかも行列の先は缶ジュースの自動販売機なのだ。売っているのはSMAPという得体の知れない飲み物、SMAPというグループが出したアルバムにちなんだ飲み物らしいのだが......
 自動販売機の横には、箱が何十個も積み重ねられていて、店員が一人貼り付いている。どうやら缶を補充するために張り付いているらしく、貼り紙には、
 「爆発的な売れ方のため補充を絶えず行っています。そのため、まだ冷えてないものもあります。ご了承下さい」などと書かれている。
 直接、箱から買ったほうがよほど早いだろうが、それでも客はやっぱり自動販売機で買いたいんだね。投入口からぼつぼつお金を入れては何本も買っているのを、みんなおとなしく待っているのでした。
 また、そのうち見物に行ったろ(^_^)


 今日の新刊購入は、
『バイオハザード』ポール・アンダーソン脚本/牧野修(平14年7月角川ホラー文庫)
 ああ、ようやく買えたわ。角川ホラー文庫の他の新作より刊行が遅れたてたんじゃないのかな。

『英国ミステリ道中ひざくりげ』若竹七海(2002年7月光文社)
 まずはコリンズ大好きな著者が、コリンズが『月長石』を執筆していた家に他の二人をひきずっていく。
 「若竹、そんなにコリンズって面白い?」
 「なに言ってるんですか。『白衣の女』は最高ですよ」
 「もう忘れちゃった。『月長石』は眠かったことしか覚えてないし」
 「なに言ってるんですか。『月長石』は退屈ですよ。わたしだって最後まで読み通したことないもの」

『本 読書人の雑誌 8月号』(講談社)
 あっ、代金として80円とられた!店員に「通常これは無料なんだよ」と言ってやろうとも思ったが、まっいいや。
 今号で宮崎哲弥が紹介しているのは、中村元『龍樹』(講談社学術文庫)
 昔、『中論』を最初の方だけかじったことはあるが、この本買って、もう一度勉強してみようかな>龍樹


『樒/榁』殊能将之(2002年6月講談社ノベルズ)読了
 樒はモクレン科の常緑小高木、榁はヒノキ科の常緑針葉樹。なかなか凝ったタイトルだが、中身はしょぼい。
 前作同様、水城・石動の新旧探偵で前後半のセットにしているが、たいした趣向があるわけでもなく、薀蓄話も浮いている。薀蓄話はそれ自体が面白くなくては、ただ小説を間延びさせるだけのものに終わってしまうのだということを実感させてくれる作品。帯にある「前代未聞のクセ球」とはどういう意味なのか?ただの平凡な短編ネタをうすめただけの中篇だと思うが。


 『トキオ』 2002/7/22(月)

 今日の古本購入は、
『幻想魔球伝説』水出弘一&新世紀漫画娯楽部(2000年三天書房)800円
 ちかいの魔球、黒い秘密兵器、巨人の星、アストロ球団など、「生命を削る」魔球マンガの伝説に迫る!

新刊購入は、
『トキオ』東野圭吾(2002年7月講談社)
 わーい!東野圭吾の新刊だ。今日はこれが読めるだけで幸せかも\(^o^)/


『トキオ』東野圭吾(2002年7月講談社)読了
 17歳のわが子が亡くなる寸前、父親は妻に告白する。「ずっと昔、俺はあいつに会っている。今から二十年以上前のことだ。あいつはこれから時間を超えて二十三だった俺に会いに行くはずなんだ」
 感動が約束されたような設定だが、やはり一気に読まされる小説だ。ただしタイムパラドックス的な要素はうすく、SF的な趣向を重視した小説ではないけどね。


 『笑殺魔』 2002/7/21(日)

 夏真っ盛り。夕方には女性が浴衣を着て地下鉄に乗っているのが目につく。あれはいったい、どこに行くのかね?一方、商店街では「一人で着れる男性用浴衣」というものも売っているが、もともと浴衣なんか一人で着れてあたりまえだろ。さらにいえば温泉街でもないのに見たくもないぞ>男の浴衣姿(-_-)


 今日の古本購入は、
『名作アニメシリーズ姿三四郎』原作 富田常雄/キャラクターデザイン ちばてつや(新潮文庫)250円
 以前買った双葉社の『アニメ版姿三四郎 1・2』原画モンキー・パンチとは別バージョン。何回もアニメ化されてたのだなあ>姿三四郎

『夢をみる作家たち』ナオミ・エペル(2001年バベル・プレス)1200円
 夢をテーマに、スティーブン・キングやスー・グラフトン、クライヴ・バーカー等26人が語ったインタビュー集。いつ頃インタビューしたものかという記録は記載されていないが、原書刊行が1993年なので、各者ともおおむね10年位前にインタビューされたものなのだろう。


『笑殺魔』黒田研二(2002年6月講談社ノベルズ)読了
 副題に「ハーフリース保育園推理日誌1」とあるようにシリーズものの第1作。余分と感じられるようなプロットも登場人物もなく、ひきしまった印象を受けるフーダニットの本格推理だ。シリーズもののためだろう、登場人物もまた続編で会いたいと思うように魅力的に描かれており、楽しいシリーズものになりそうだ。


 『平成復刻シリイズ』販売終了 2002/7/20(土)

 今月をもって、CyberBook Centerの『平成復刻シリイズ』が販売終了とのメールが届いた。
 私もこのシリーズでは、すでに押川春浪の『空中大飛行艇』『続空中大飛行艇』、『大阪圭吉短編集(1)』『大阪圭吉短編集(2)』、蘭郁二郎の『夢鬼』『珊瑚城』『海底紳士』を購入している。

 さて、この『平成復刻シリイズ』で、前々から気になっていた商品は『科学幻想綺譚』(蘭郁二郎著作集)だ。なにしろ値段が10,000円もするのである。しかもダウンロード販売なので、本はおろかCDでもDVDでもない、まったくの無形商品なのだ。
 そんなわけでこれまではちょっと購入の踏ん切りがつかなかったが、購入できるのが今月までとわかると、いても立ってもいられず、やはり衝動買いしてしまうことに......(^^;
 137作品も含まれているということで読む分にはお得用とも言えるが、もちろん古書価値は皆無だ。それを承知で購入するなら、お早めに!

 今日の古本購入は、
『中村うさぎのすきだぜっ!!ファンタジー』(1997年メディアワークス)100円
『アイとサムの街』角野栄子(1991年ポプラ社)300円
『ミクロの恐怖』R・マシスン(1974年秋田書店)1500円

 新館購入は、
『闇の音』明野照葉(2002年7月ハルキ・ホラー文庫)


『闇の音』明野照葉(2002年7月ハルキ・ホラー文庫)読了
 吉川真昼は聴覚が常人離れして鋭い。ところが階上に越してきた男は異常に音をたてない住人だった。真昼はその男が殺人者なのではないかとの疑念を抱く。
 登場人物が限られているから、超能力ものとしていろいろな人をまきこんで話が展開されていくということはない。あくまで人間の心の闇をテーマに描き綴られており、深みのある作品となっている。
 この展開でどうやって終わらせるのかと思わせるが、微妙なバランスで収束させているのは見事。


『臭覚異常』北川歩実(平12年祥伝社文庫)読了
 上の聴覚異常の作品を読んだついでに、臭覚異常の作品も読んでみる。こちらは超能力的な要素は皆無、フーダニットの本格推理だ。
 巻末の作者注には、「この作品はフィクションです。人物・団体等架空のものであるのはもちろん、嗅覚に関する記述等にも虚構の部分があります」とあるのが印象的。
 佐野洋だったら、「医者が医療常識と全く違ったことを話したら読者はニセ医者ではないかと疑うだろう。ところがやはり医者は本物で、しかもそれを、この作品には虚構の部分があるからなどと説明したら、アンフェアのそしりはまぬがれないだろう」と、文句をつけるかもしんないなあ(^^;


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