スタンレー電気

スタンレー電気

  
中目黒から徒歩7分程度のところに自動車照明用のLEDで躍進しているスタンレー電気の本社があるようです。スタンレー電気は大正9年12月29日に自動車用電球の会社として創業し、大正10年に商号をスタンレーにした、昭和8年5月5日に社名をスタンレー電気としたようです。秦野製作所、浜松製作所、岡崎製作所、広島製作所などがあるようです。

スタンレー電気は自動車用照明LEDで有名ですが、平成28年には、バックカメラなどに赤外線LEDを組み込みTOFタイム・オブ・フライトという仕組みで(赤外線が反射して戻ってくるまでの時間から距離を算出する方式でパルスレーダーと同様の原理)1m程度の範囲で距離を測定できるセンサーの小型化に成功し拡販しているようです。

スタンレー電気は、自動車のヘッドランプのLED化に対応するため、岡崎工場(岡崎市)の更新に100億円投資し新棟(延べ床面積8300m2)を平成30年6月に稼働させるようです。ちなみに平成29年3月期売上3885億円に対しヘッドランプなど自動車関連機器が3081億円で営業利益260億円のようです。

スタンレー電気は、265nm窒化アルミニウムの深紫外線LEDを平成29年12月から山形工場(鶴岡市)で量産するようで、従来30mWの出力を今回50mW出力にしたとのこと。平成29年1月に化学大手のトクヤマから設備と技術の譲渡を受けたようです。他社も殺菌用水銀ランプの置き換え需要を狙っており、数年後には平成28年比10倍の600億円の市場が期待されているようで、旭化成が窒化アルミ基板で265nm、日機装がサファイア基板で365nm、情報通信研究機構とトクヤマなども深紫外線LEDを開発しているようです。