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はしらのはなし・営業日誌(2007年秋) その8

・営業その27

次は、家から割合近い、郊外型の書店へ出かけた。
棚を整理していた男性に話しかけると、
「店長は今来客中なので、またにしてほしい」とのこと。
その日はそれでいったん帰った。

数日後、再訪。
女性の店員に話しかけると、私の本を見て
「ええとこの本のジャンルだと・・
紀行エッセイの担当は2時を過ぎないと
戻らないのですが」と言う。
「担当さん次第なのですが、お店によっては
鉄道コーナーに置いていただいている書店もあります」
と話すと、とりあえず実用書担当の方に紹介された。

その方に説明をすると、本を見ながら
「あまり実用書の方ではないかも・・。文芸ですかね・・」
とのこと。
チラシは受け取ってもらえた。

丁寧に話してくれる方ばかりだったが、
置いてもらえそうな印象ではなかった。
もっと、近所に住んでいることをアピールすればよかったかな、
と思う。

でも、店内をひと通り見ても、
「地元の作家コーナー」というような棚がないから、
あまり意味がないかもしれない、とも思った。

これからは団塊の世代の方など、
自費出版をする方も増えるかもしれないから、
ここのような郊外型の書店は地元コーナーを作っても
いいのではないしょうかー? と、
とても自分勝手なことを考えながら店を出た。

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・営業番外編・多摩区民祭2007(いきさつ)

10月20日土曜日、生田緑地にて多摩区民祭に参加した。
向ヶ丘遊園モノレールの地元だから、
本が少しは売れるかなあ・・ということで。

「出店したい」と思って調べ始めたときには、
出店者の応募期間を過ぎていた。
それでも多摩区役所に電話してみた。
当日、もしも公園内で個人的に本を並べてもいいなら、
そうさせてもらおうと考えたのだ。

もしかしたら
「そんなの無理です、募集は終わりました」
と門前払いかな?と思っていたら、
区役所の担当の方はバカにせずに話を聞いてくれた。

「団体ごとのテント出店なので、個人で出店するのは
向かないと思います」とのこと。
それでも、本の内容などを説明すると、
公園内で区民祭当日に本を並べて売って良いか、
検討して回答をくれるということになった。

翌日に電話があった。
「似たようなジャンルの他団体のテントの隅を貸してもらえたら
いいんじゃないかと思いまして、
向ヶ丘遊園の会に連絡してみましたらOKが出ました。
ののぱりこさんのこともご存じのようで・・」

やったー! とってもラッキーでした。
向ヶ丘遊園の思い出文集「わたしの向ヶ丘遊園」に
詩を載せていただいた時にお世話になり、
その後ご無沙汰していた
向ヶ丘遊園の会に話を通してもらえました。
担当者さんに感謝。

事務局長の松岡さんに電話をしたら、
「もう、大、大歓迎よ!」と変わらぬ明るい口調で
お話ししてくれた。

そういうわけで、当日を迎えました。

 
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・営業番外編・多摩区民祭2007(当日)

スッキリと晴れ渡った多摩区民祭当日。
早めに会場に行くと、
ちょうど向ヶ丘遊園の会の方も到着したところだった。
挨拶をして、テントのはじの方に準備をした。
売る本は、新風舎から最初に送られてきた、
著者用の50冊のうちから20冊を持ってきた。

10時から15時の間に、13冊が売れた。
それ以外に、頼まれていた1冊があったので、
計14冊。
自分としては、なかなかの出来でした。
「もう本屋で買いましたよ!」と
声をかけてくれる人もいて、ビックリ。
「買いたいけれど、今日はほかでお金使っちゃって
足りないから本屋で買うよ」
と言う方もいた。

本は買わなくても、
プリントして何枚か展示していた
モノレールの「はしら」写真に、
「なつかしいですねー」と声をかけてくれたり、
お話ししてくれる人が何人もいて楽しかった。

自分の家を人に教えるときに
「モノレール(のはしら)の○番のところを曲がった先」
と教えていたんですよ、という話や、
「上の子どもはモノレールを知っているけれど、
こっちの小さい方は知らないんです」
と話してくれたお母さん。
それから、モノレールの前身である、
豆汽車に乗った思い出を話してくれた年配の方など。

こういう風に自らものを売るのは
ほぼ初めてだったのだが緊張もせず、
「どうぞご覧くださーい」なんて
ずうっと言い続けていた。

向ヶ丘遊園の会の皆様には、本当にお世話になりました。
本をお買いあげの皆様、声をかけてくれた皆様、
ありがとうございました!