南部縦貫鉄道を歩く 15

 やぶこぎは2度目だからもう恐れることなく、エイエイと行く。やがて両側の斜面が高くなり、やぶが線路までかぶさってこなくなると、トゲの生えた木が行く手をさえぎる。慎重によけているようでも、通り抜ける刹那によけたやつがはね返ってきて、痛い思いをしたりする。軍手など持ってこなかったので、手の甲にいくつか切り傷ができた。足はというと、靴下が少しずつずり下がってしまい、やはり足首にも痛みが走る。


(さえぎられても、さえぎられても・・・)