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湘南軌道を歩く  10
 ゆるやかにカーブしながら続く、軌道跡。風情のある黒い塀を見つけ、軽便鉄道が走っていた頃をイメージしつつ、シャッターを切る。

(「ふるさとの家」へ行く途中の建物。小さな窓だけ、シンメトリーでないのは、真ん中の柱からずらしたせいだろう)
 軌道跡から逸れて、右へ曲がって行く道のところに「ふるさとの家」という道しるべを見つけた。もう二宮町に入ったので先のめどがついてきたこともあり、道しるべに誘われ、川を渡り、細い道を上って行くと、バイパスをくぐる手前を左に入ったところにその「ふるさとの家」はあった。明治時代の民家を改築保存し、町民が行事などに利用できるようにしているらしい。今日のような平日は、残念ながら扉は閉まったままだった。その庭先で、やっと昼食のパンを食べた。 その建物は、平凡な瓦屋根だったこともあり、写真を撮る気にはならなかった。