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台湾のサトウキビ鉄道を訪ねて その11


(きれいな色合いの花壇と、並行して残る線路。枕木はコンクリート製らしい)

 社宅の敷地を出て、会社の門前に戻る。母の記憶では、門を出るとすぐに道は左カーブし、サトウキビ鉄道の線路を渡ってまっすぐ伸びていた。道筋はそのままだ。その鉄道の踏切を渡ってすぐ右側に「パルプ駅」があったというので、そちらの方へ歩いてみる。

 母の記憶では線路の所が小高く、そこから社宅の方へ向かって緩やかな坂道だったというが、今見たところではほぼ平坦だ。中興車站のほうから単線で伸びていたはずの鉄道だが、ここではいくつも枝分かれして残っている(前書きの写真参照)。工場前ということで、貨物の積み込みの為に必要だったのだろうか。現在は、レールに布をかけてあったり、野菜や花を植えてあったりで、近所の人の家庭菜園のスペースになっている。木がずいぶん成長しているから、遠くまで見通すことはできない。


(舗装された踏切跡より社宅方面を見たところ。右折すると製紙会社がある)

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