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台湾のサトウキビ鉄道を訪ねて その8

 さて、レールをはさんで駅舎とは反対側に、「第2月台」つまり2番ホームと名のついた屋根付きの一段高い所がある。「鐵路餐庭」という看板がある。そこには客車が保存されており、食事ができるようになっている。けれども平日は営業していない様子だった。

 せめて、駅前の広場をぶらつくくらいは、と考えていたら、到着から20分ほどしか経っていないのに復路出発とのこと。カラオケを歌い続ける観光客はそのままに、私たち3人と保育園児を乗せて五分車は復路を出発した。
 ガイドのおじさんは、かわいい保育園児たちを見て発奮し、子供用のガイドをとぎれることなくがなりたてる。何かクイズ形式に質問をすると、子ども達が一斉に答えたりして、往路よりももっとにぎやか。11月終わりの平日の昼間、同僚が仕事に追われている時間に、こうしてのんびりと夢のサトウキビ鉄道に乗っていることの幸せに浸ってみる。


(八老爺車站の向こうに続くレール。新營の書店で買った分厚い地図帳『大嘉南全覧百科地図』によると、かなり先の方まで残っているようだ)

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