←歩く
表紙へ

台湾のサトウキビ鉄道を訪ねて その3

 軽便鉄道なので、レール幅は76.2センチしかないそうだ。遊園地の遊覧列車と同じで、窓や壁がない、屋根だけついたトロッコ列車。背中合わせのベンチが左右に向いているから、座ったままで景色を楽しめる。先頭車以外に4・5両つながっている。中興車站から八老爺車站までの4.6キロを約30分で走る。八老爺車站で30分停車し、中興車站へ折り返すとのこと。
 出発してすぐ、昔はサトウキビを積んでいたらしい貨車がたくさん停まっている。また、私には詳しくはわからないが、各種先頭車両が停まっている。野良犬が寝ていた。黒犬だった。
 さて、資料によると「台湾語の懐かしいメロディの音楽を聴きながらのんびりとした列車の旅を味わえる」はずのなだが・・。観光バスで来た人たちへ、先ほどのガイドのおじさんが張り切ってトーク全開、それも音の割れるマイクで大音声・・。とにかく話がとぎれない。残念ながら私には単語がたまにわかる程度でしかなく、正直ウルサイ。そして列車も負けずに「ガキョン、ギシギシ、ガタガタガタ・・・」とひどく揺れながら走るので、乗り心地は決して良いものではない。だけど、夢だった台湾の軽便鉄道に乗れたのだから、気にしない。

  
(もう動かない貨物列車の脇で眠る黒犬。行きと帰りで若干移動してました。。)

歩くの表紙へ戻る

ののぱりこ表紙へ戻る