1997年の
シャクティー復活公演は、インド・パキスタン独立50周年記念のための
特別プログラムでした。ところが、1999年に「リメンバー・シャクティー」を発表した時
点で、アルバム発表記念の欧州ツアーが企画され、この音源を基に2000年に
リメンバー・シャクティ名義のアルバムが発表されました。
このツアー時のメンバーは、
ジョン・マクラフリンと
ザキール・フセイン以外は刷新
されました。先ず、
U.シュリニヴァス(
エレクトリック・マンドリン)が、
マクラフリンと互
角に渡り合って超絶技巧の応酬を行い、初期の緊張感を取り戻しました。次に初
代メンバーである
ガダム奏者が、息子である
V.セルヴァガネッシュ(
カンジーラ)に換
わることにより、2本の電化弦楽器の音圧に負けない、野太い
パーカッションの音
になりました。
実質的に、このアルバムは、
リメンバー・シャクティーのデビュー・アルバムと考え
て差し支えないと思います。このメンバーで、1975年以来の最重要曲である「
ロータス・フィート」が、再録されているのが、その証拠だと考えています。
また、延77分以上という収録時間が長く、高速フレーズの応酬と相まって、膨大
な音の情報が耳に飛び込んできます。この情報量で毎年アルバムを発表された
ら、こちらの耳が飽和状態になりそうです。
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the belieber (Verve UCCV-1002)
/
remember SHAKTIMUSIC:1.
5 In The Morning, 6 In The Afternoon (
J.McLaughlin) [18'13"]
2.
Ma No Pa (
Z.Hussain) [14'56"]
3.
Lotus Feet (
J.McLaughlin) [7'06"]
4.
Maya (
U.Shrinivas) [13'40"]
5.
Anna (
J.McLaughlin) [10'34"]
6.
Finding The Way (
J.McLaughlin) [12'40"]
PERSONEL:John McLaughlin (
electric guitar)
Zakir Hussain (
tabla)
U.Shrinivas (
electric mandolin)
V.Selvaganesh (
kanjira,
ghatam,
mridangam)
Uma Metha (
tanpura)
RECORDING DATA:Recorded live during the 1999 European tour.
Mixed and Mastered at G.K Studios Monaco
Produced by
John McLaughlin.