1997年のインド・パキスタン独立50周年記念特別プログラム、1999年のアルバム
発表記念の欧州ツアーに続き、2000年には
リメンバー・シャクティは全米10州を廻
った後にインド公演を行いました。このインド公演の模様が、2001年の日本公演1
ヶ月前前にアルバムとして発表されました。
「サタデイ・ナイト・イン・ボンベイ」というアルバム・タイトルを見た瞬間、
マクラフリンのファンはニヤっとすることでしょう。あの、
スーパー・ギター・トリオのデビュー・
アルバム「フライデイ・イン・サンフランシスコ」に引っ掛けてあるからです。
メンバーは、前作と同じ4人にインドのヴァーチュオーゾ達がゲスト参加しており、
またまた凄い演奏になっています。
マクラフリンは、
リメンバー・シャクティーのプロ
ジェクトの為に、
デニス・チェンバース(
ドラム)を擁し、過去最強と言われた電化
マハビシュヌを解散して臨んでおり、その意気込みが感じられます。
このアルバムには、多くのゲストが参加していますが、存在感の上では、
サントゥールの
シブ・クマール・シャルマが圧巻です。
ザキール・フセインとのデュオでも
1987年に来日しており、独自の歌うような演奏法をTVで見て以来、気になる奏者で
した。この至高のデュオに
マクラフリンが乱入したという編成の演奏が、2曲目で聴
けます。他には、
スライド・ギターの
デバシシュ・バッタチャリアが存在感のある演奏
を聴かせています。
多彩なゲストを加えた演奏により、延62分間というアルバムにもかかわらず、あ
っという間に聞き終わったような印象を受けます。このアルバムに限っては、一般
のインド音楽と異なり、一種のお祭り気分があり、メディテーションの底に沈んでい
る暇はありません。
リメンバー・シャクティー名義のアルバムは、ここまで総て長尺
ライヴ・アルバムなので、日本公演のライヴ版も出る可能性があります。
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Saturday Night In Bombay (Verve UCCV-1017)
/
remember SHAKTIMUSIC:1.
Luki (
J.McLaughlin) [5'39"]
2.
Shringar (
S.K.Sharma) [26'38"]
3.
Giriraj Sudha (
U.Shrinivas) [10'45"]
4.
Bell'alla (
Z.Hussain) [18'48"]
PERSONEL:John McLaughlin (
electric guitar)
Zakir Hussain (
tabla)
U.Shrinivas (
electric mandolin) exc M2
V.Selvaganesh (
kanjira,
ghatam,
mridangam)
SPECIAL GUESTS:Shiv Kumar Sharma (
santur) on M2
Shankar Mahadevan (
vocal) exc. M2
Devashish Bhattacharya (
Hindustani slide guitar) on M1, 4
Sivamani (
drums &
percussion) on M1, 4
A.K.Pallanivel (
tavil) on M3
Bhavani Shankar (
dholak &
pakhawaj) on M1
Roshan Ali (
dholak) on M1
Taufig Qureshi (
def,
defli &
percussion) on M1
RECORDING DATA:Recorded live 2000 in Bombay (India) on December 8 at Rang Bhavan and
December 9 at the Fhanmukhananda Hall.
Mixed and Mastered at G.K Studios Monaco
Produced by
John McLaughlin.