以前から撮られていた"可視光画像"です。
濃いチリが取り巻いているようすが解りますね。
スピッツァーが撮った赤外線画像です。
青いところは高温ですので、まわりのチリは高温で薄いリング状に分布している事が解ります。
可視光と赤外線を合成した画像です。
やっぱ宇宙の写真はこんなカンジで美しいのが一番!
赤外線画像により以前は見えなかった宇宙が見えるようになりました。
それにしてもここ数年の技術の進歩には驚かされます!
'06.4.30
次ぎはちょっと遠くで、地球から約3100万光年にある銀河「子持ち銀河M51」です。
左は伴銀河もいっしょの"子持ち銀河"の全体です。
下は渦巻銀河の中心あたりですが、赤く光る領域では新しい星がどんどん生まれています。これは伴銀河との衝突によって活発に星が生まれ出したと思われるんですよ。
数十億光年の銀河たちです。
十字に交差した光は銀河系内の星ですが、
それ意外は約60〜100億光年の距離にある銀河たちです。
この写真には"渦巻銀河"や"だ円銀河"、衝突中の銀河など、すごい数が見られますよ。
左の写真の左隅をアップしたのが下の写真です。
右上には衝突中の銀河、左下の赤の"だ円銀河"は約60億光年の距離です。
そのまわりに青く弧えがいているのは、この銀河によってできる"重力レンズ"によって、100億光年の銀河も見えているんですよ。
こうして宇宙の写真を見ていると、やっぱ宇宙ってスッゴイ!
この趣味、やめられないかなぁ、ってカンジです。
我々の銀河系から出て、ちょっと遠くの銀河"M51"です。
ここは"りょうけん座"の方向、約3700万光年。
渦巻き銀河に小さな銀河が寄り添っているように見えていますが、ふたつの銀河が衝突しているところです。(吸収合併みたいなもんですかね)
我々の銀河系も渦巻き銀河で、伴銀河のマゼラン星雲も寄り添うようにありますので、きっとこんなカンジなんですよ。
赤外線撮影によっていろいろな事が発見されたのですが・・
この伴銀河は特殊でチリがほとんど無く、よって星形成がほとんどされていないということがわかりました。この伴銀河は古い星で構成されているようです。
スピッツァー宇宙望遠鏡によって、これまで見ることのできなかった星の誕生が観測できたり、今までは星が無いとされていた暗黒星雲に星が発見されるなど、多くの新しい発見が報告されています。
赤外線で観測するには地球の熱さえでもさまたげになってしまうのでスピッツァーはだんだん遠ざかる軌道をとっています。そして望遠鏡自身の熱すらじゃまになってしまうので液体ヘリウムで冷却しながらの観測です。そんな訳でスピッツァーの寿命は長くても5年です。あと数年の間にたくさんのデータが送られてくのがとっても楽しみですね。
ここからはとっても遠くの宇宙ですよ!
遠い宇宙の写真は今までは、地球のまわりをまわっている「ハッブル」やハワイの巨大望遠鏡「すばる」からのデータが多かったのですが、
「すばる望遠鏡」のパートナーでもありライバルでもある
「ジェミニ望遠鏡」からのデータです。
*南北両半球の全天をカバーするために、口径8.0メートルの望遠鏡をハワイ島とチリに設置されています。
ふたご座のことを"ジェミニ"と言いますが、それにちなんでこの2台の望遠鏡は「ジェミニ」と呼ばれています
渦巻銀河「NGC628(M74)」です。
ここは我々の銀河系よりもやや小さく、約1000億個の星からできていると推定されています。
このページでは何度も取り上げた事のある「五つ子銀河」です。
ここは"ペガスス座"の方向、約3億光年の距離にあります。
銀河衝突中のそれぞれの銀河はおたがいの重力の影響で形がゆがんでいます。
(ただし右上の銀河(NGC7320)はこれらの衝突中の銀河よりはるか手前にあり、たまたま重なって見えているだけです)
「ジェミニ」からの写真はこんなカンジですが、それにしても美しいと思いませんか?
ここの光っているものはすべて銀河なのですが・・・
上に"渦巻銀河"、
右下に"だ円銀河"、
左下に"真横から見た銀河"と、とりわけ大きく見えている銀河群があります。
ここは"やぎ座"の方向、約4億光年のところです。
ここに見えているものはすべて銀河です。
特に100億光年以上離れた銀河がたくさん見えています。
矢印の天体は121億光年の距離にあり、生まれてまもなく、銀河になる前の段階のクェーサー「QSOPMN2314+0201」といいます。
遠くの天体の話をしていると、アタマがボ〜〜っとしてきちゃいますが・・・
それにしても写真は美しいですよね。