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末期王朝時代 第25王朝
Shabaka/Shabako
在位年代;前722年頃-707年頃
王朝の首都;ナパタ王国/ジェベル・バルカル
埋葬地;エル・クールのピラミッド(K15)
出身地; ナパタ周辺
家族構成; ピイ王の兄弟または息子。タハルカ王との関係も、親子または兄弟とする説があり一定しない
第24王朝のバクエンレネフを危険視し、殺害させたといわれる王。エジプト支配の強化を考え、アメン神の妻という高位神官の職業に、妹を送り込み、さらに息子もアメン神の高位神官につけている。
メンフィスに居住し、王冠にエジプト伝統の「二匹のウラエウス(聖蛇)」を採用した。
●シャバカ石
このヌビア人王のもとで、古代エジプトの信仰を伝える貴重な石碑が作られている。大英博物館に収蔵されている、プタハ神の創世神話を刻んだ石「シャバカ石」のシャバカとは、この王の名前。プタハ神はメンフィスの主神で、失われつつあったそのプタハの創世神話を再現し後世に残す、というスタンスをとっている。石碑の元になったのはパピルス文書で、石碑を作る時点で既に一部が失われていたらしく、話は飛び飛びになってしまっている。
メンフィスは統一されたエジプト王国最初の首都であり、歴史を通じて重要な地位を占め続けた都市だった。ヌビアの王たちにとって、メンフィスを支配することは、テーベを支配することと同じくらい、「エジプトの王」として必要な要素だったのだろう。
この石は現在、大英博物館にあるが、残念ながら後世に再利用され破壊されてしまったため、完全な形では残されていない。
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