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新王国時代 第18王朝
Amenhotep U
在位年代;前1425-1400年王朝の首都;テーベ
埋葬地;王家の谷、KV35
出身地;メンフィス
家族構成;父/トトメス3世 母/メリハトル・ハトシェプスト妻/ティアア 息子/トトメス4世、カエムワセト、ネジェム、ウェベンセヌ など 娘/イアレト など
母は側室で、元は位の低かった王子だが、嫡男であった兄の死亡によって父との共同統治、その後の単独即位に至ったとされる。即位時はまだ若く、18歳くらいだったとする説がある。息子の名前は10人ほど残っており、娘も1人は確実にいた。
父王の時代に造営が始まったアメン大神殿を完成させた。アメン神の庇護のもと、王国は全盛期を迎える。
戦いに関しては非情に徹したようで、地中海地方の反乱を制圧し、反乱地域の王子たちを連れ帰って打ち殺し、アメン神への生贄として捧げたという。
なお、墓荒らしに遭ったものの、王のミイラは無事だった。
●王と弓
アメンヘテプ2世は記録によれば弓の名手として描かれており、「300の弓に弦を張った」「銅板に矢を射て貫通させた」などと石碑に刻ませている。
ただし、墓に現実にはあり得ないような力自慢や、戦車で走る姿を描かせるのは、この王朝の王たちのお約束のようなものなので、実際にどうだったのかは不明。
●対外政策
軍事強化の時代のため、国土はヌビアからパレスチナまで南北の広域に渡っている。最初に新王の威光を知らしめるための遠征を繰り返したあとは、平和的な治世を行ったとされる。特に現在のシリア付近に在った大国ミタンニとの友好関係は重要。
先代から続いていた遠征によって多大な富を得ており、また外国(シリアなど西アジアから)の文化が多く流れ込んでいた時代でもある。
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