アイスランド・サガ −ICELANDIC SAGA

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 さて、最初のほうに登場した、ウンの息子モルズが再び登場する。グンナル殺害を企てるとき、裏で策を練っていた、あの男である。
 モルズの父、「灰色のヴァルガルズ」は外国にいて、まだ異教徒だったが、戻ってきて島の様子ががらりと変わってしまっているのょ見て、ひどく驚く。
 新しい信仰を受け入れては、と言う息子に向かって、そんなことは嫌だと抵抗し、十字架などを打ち壊したヴァルガルズは、やがて病気になって死んでしまう。
 ヴァルガルズは、死ぬ以前に息子に、ニャールの息子たちに仕返しをせよ、ホスクルドを殺させよ、と言い残していた。
 かつてグンナルとの確執があった時代に抱いた恨みを晴らせというのだ。父の死後、モルズはこれを実行する。ニャールの息子たちに近づいて、仲良くなろうとしたのだ。
 ニャールの息子たちは、父ニャールが嫌がるにも関わらず、愚かにも、過去の遺恨を忘れて、モルズとひどく親しくなる。モルズはまた、ホスクルドにも近づいて、双方に悪いうわさを流すのだが、それを信じたのは、ニャールの息子たちのほうだけだった。
 スカルプヘジンら、ニャールの息子たちは、モルズを嘘を信じて、ホスクルド暗殺を計画する。ホスクルドは殺され、ニャールは一族の死を予感する。親戚となっていたカーリも、自らの身を案じていた。
 当然ながら、このことは訴訟に訴えられた。

 訴訟に際して、2人の人物が登場する。
 「権威ある」グズムンドと、首長スノリである。







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