2005年6月24日
「性海寺の紫陽花
(しょうかいじのあじさい)
愛知県稲沢市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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紫陽花のしめくくりとして、稲沢にある
大塚山性海寺(おおつかやましょうかいじ)へ。
写真の城は時間があったら寄ろうと思ったけど
なくて行けなかった清洲城。
といっても模擬。
信長がこれを見たらどう思うだろう。
中心部を東海道新幹線が貫いてるから、
新幹線の窓から見た人も多いだろう。
そのうち行ってみよう。
性海寺は紫陽花としては有名だけど、
そんなに規模の大きな寺ではないので、
地図上の扱いは小さい。
名古屋方面から行くと、67号線を右折して
139号線を北上。
新幹線の線路を超えて
ファミリーマートのある名のない信号を左折。
少し走ると「性海寺臨時駐車場」が左にある。
そこを通り過ぎてすぐ先を左折した右側に
性海寺の駐車場もあって、こちらには10台ほど
とめられる。
大勢の人で大賑わいかと思いきや、チョロチョロ。
門の前にまんじゅうを売ってる屋台一軒。
むむ。思ったよりマイナースポットだったか?
ただ、紫陽花もだけどここには多宝塔があるので
そちらの方がむしろ楽しみだった。
おおー、これかー、多宝塔。
初めて見るタイプだ。
これまで見た密蔵院知立神社のものとは
ずいぶん雰囲気が違う。
色遣いといい、素材感といい。
屋根は銅板葺だそうだ。
室町時代のものらしい。
この寺は800年代前半に
空海が建立したらしいけど
はっきりしたところは分からないようだ。
当然といえば当然の重要文化財。
ふと思ったけど、重文と国宝との間には
どれくらいの差があるんだろう?
天と地くらい違うのか、わずかなのか。
国宝は見るからにオーラが違う感じはするけど、
誰が決めてるんだろう。
アニメ「ギャラリーフェイク」では国宝Gメン
などというキャラクターが出てくるけど、
まさか実際にはいないだろう。
特に基準もなくみんなで相談して決めてるのか。
それとも厳密な基準があったりするんだろうか。
まあでも、素人目にも国宝は見れば分かる。
岐阜の虎渓山永保寺なんかも、
こりゃモノが違うなと思ったし。
これが本堂で、こちらも重要文化財。
なかなかに趣のある建物だ。
こけら葺屋根はやっぱりいい。
手入れなどは大変なのかもしれないけど。
ようやく紫陽花登場。
この青と紫、ピンクの花の並びを見ると、
やっぱり地面のpHだけでは色の変化を
説明できないような気がする。
こんなに地面のpHがまだらになるとは思えない。
寺の周囲は性海寺歴史公園となっていて、
紫陽花はその周囲をぐるりと取り囲むような形で
植えられている。
だから、一周歩きながら見ることができる。
小高い丘の上から多宝塔を見ると、
これもまたいい。
でも紫陽花が全体的に元気がない。
というより枯れてる。
うーむ、どうしたことか。
まさかと思ったけど、どうやらここの紫陽花は
いち早く終わり間近のようだ。早っ。
訪れる人はパラパラと。
それほど規模も大きくないので、
みんなぐるっと一周歩いてそのまま帰る
という感じ。
それにしても完全に出遅れた。
桜にたとえると、もう半分以上散ってしまった
と同じような状態。
こんな感じの花がたくさん。
花も茶色だし、葉っぱもシナシナ。
空梅雨で水不足かなとも思ったけど、
近所の公園や民家のものはまだまだ
元気に咲いている。
時期的にもう終わりってことはないと思うけど、
ここの紫陽花は他に比べてずいぶん
早咲きだったようだ。
少なくとも一週間は遅かった。残念。
花の状態がいいものを探すけど、
あまり見つからず。
けっこう種類はあったから、
状態がよければコレクションとして撮ったけど、
あれでは撮るところは少なすぎた。
雨が少ないことで梅雨はまだこれからだと
勘違いしていたようだ。
今年は紫陽花に未練を残したまま終わるかも。
このあたりは割ときれいに咲いていた。
でも葉っぱの状態はもうひとつ。
ガクの形が変わっていて面白い。
今日見た中で一番気に入った。


 多宝塔を見られたので満足。
 でも紫陽花には遅すぎて残念。
 見頃は6月10日くらいだったんだろうか。確かに考えてみれば24日では遅すぎた。
 来年、できればもう一度行ってみたい。

 所在: 愛知県稲沢市大塚南1丁目
 時間: 終日開放
 入場料: 無料
 駐車場: 無料

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