2005年1月22日
「密蔵院
(みつぞういん)
愛知県春日井市
地図
撮影 MINOLTA DiMAGE7 UG

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春日井に古い多宝塔のある密蔵院というのが
あると知って、ちょこっと出かけてみた。
奥まったところにあって少し分かりづらいけど、
こんなふうに駐車場は大きい(30台以上)。
祭りの日でもない限り、休みの日でもとめられそう。
元々は1328年に慈妙上人によって開山された
天台宗延暦寺系の寺らしい。
なかなか歴史のあるものだ。
全盛時はかなり盛大な規模だったらしい。
現在残ってる建物は、
鎌倉時代の多宝塔だけで、
これがここのメインとなる。
これがその多宝塔。
国の重要文化財になっている。
正式名は二重塔婆といい、
多宝如来を祀ったことから
こう呼びならわされているんだとか。
だから、この建物の名前が多宝塔
というのではなく、こういう建造物の総称がそう
ということだろう。
木組みはかなり複雑な様子。
特有の様式などもあるとかなんとか。
二重の塔に見えるけど、
実際は一重の塔で、ひさしがつけてあるから
二重に見えるだけらしい。
それよりも明暗差の激しいシーンでの
DiMAGE7 UGの露出の難しさの方が
私には気になっていた。
わらぶき屋根を何年か前に修復したようだ。
写真については、DiMAGE7 UGの場合、
空を入れないで撮った方がおさまりがいい。
神社仏閣描写は得意なんだろうけど、
空との組み合わせはすごく難しい。
逆光は完全に空が飛ぶ。
土台の下ものぞいて撮ってみた。
ふむふむ、こんなふうになってるのか。
けっこう空間があって、
何本かの柱で全体を支えている。
下の固めてある部分は新しいものだろうけど、
柱は鎌倉時代のものなんじゃないか。
多宝塔の説明書き。
隣には英字での説明看板もあった。
外国人も来るほど有名なところなのか!?
山王社。
このへんはそんなに古いものじゃない。
戦国時代に一度衰退したらしいから、
これなんかは最近のものかもしれない。
一応市の指定文化財にはなってる。
観音堂。
これは屋根からしても更に新しそう。
中も撮ってみた。
観音像でもあったのかも。
暗くてあまり見えなかった。
これは何だろう。
この密蔵院には、多宝塔の他に、
木造薬師如来立像という国の重要文化財が
あるのだけど、それは倉庫に保管されていて、
普段は見られないようになってる。
毎年10月の第一日曜日に公開されるとか。
目に付いたので撮ったこれ。
筆みたいなやつ。
なんだったかなぁ。
どこかで目にしたと思うんだけど、
名前を忘れてしまった。
また近いうちに調べておこう。

<その後>
あ、ネコヤナギか、と思ったら違う。
これはモクレン(木蓮)だな、きっと。
トイレに生けて飾ってあった花。
めったに人が訪れないであろう場所に
こういう心遣いがあると、
ちょっとやるなと思う。
トイレを見るとそこに住んでる人や
使ってる人が分かるというのは本当だ。
日没が近づき、寒くなったので
帰ることにする。
さらっと見るだけなら5分だけど、
写真を撮ったり見て回ったりして、
45分くらいいたかもしれない。
その間訪れた人は近所の住民らしき
おばちゃんとおじいさんのみ。
普段は見物人もあまりないようだ。


 薬師如来立像が見られないというのはやや寂しいけど、多宝塔は一見の価値あり。
 古さゆえの風格がある。
 神社仏閣巡り好きの人におすすめしたい。あまり知られてないけっこう穴場なんじゃないだろうか。
 それとも、私が知らなかっただけで、実は有名なんだろうか?

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