2005年6月13日
「築水池の湿地-2
(ちくすいいけのしっち)
愛知県春日井市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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馬籠、妻籠宿へ行った日の帰り(6月13日)、
春日井の築水池にも寄ってみた。
前回行ったのは3月の終わりで、
あのときは時間がなかくて思うほど回れなかった。
今回は1時間ほど散策した。
(のだけど、築水池は思いの外広く、一周することは
できなかった)
入り口付近で初顔の鳥がお出迎え。
キビタキのオスだと思う。
初めての野鳥は初めての野草よりも
やっぱり感動が強い。なかなか撮れないから。
シラホシカミキリだと思う。
ちょっと小さめ(1cm前後)で、
葉っぱとか食べるらしい。
カミキリムシは、子供の頃、
街路樹をけっ飛ばすと、ボトボトっと落ちてきた。
あれはゴマダラカミキリだと思うけど、
今となっては森などへ行かないとなかなか
見ることができない虫になってしまった。
どこでもよく見かけるのに、なかなか撮れなかった
モンキチョウをようやく撮れた。
モンキチョウと思ってたものが実はキチョウだった、
ということを最近知ったのだけど、
モンキチョウのメスは白いということをさっき知った。
軽い衝撃。
自分が知らない常識は無数にある。
チョウの写真コレクションが少しずつ
増えてきて嬉しい。
これはたぶん、ツバメシジミ。
羽の表が青いのがオスで、
黒っぽいのがメスらしい。
このときは見えなかったので
どちらか分からない。
遠くから羽の裏側だけでも撮れれば満足。
今のところは。
チュウガタコガネグモ。
X模様の白い糸(隠れ帯というらしい)を作って、
そこに足を2本ずつ揃えて置くのが特徴だ。
おなかの模様は、怒った武蔵丸みたいに見える。
見えないって?
うほっ、突然のササユリ登場でビックリ。
実はみたけの森へ行く前にこちらで見ていた
こともあって、みたけの森での感動が
やや弱かった部分もある。
このときはかなり新鮮な感動を覚えた。
現れ方が突然で、すごく存在感があったから。
野生ならではの清楚感と力強さを感じた。
アップも撮っておこうか、と思ったとき、
何者かの視線を感じ、そちらに顔を向けると、
驚いたことに2メートル向こうの通路で
こっちを見ている野ウサギと目があった。
え? 野ウサギ!?
いかん、写真だ、と構えようとしたときには
一目散に逃げていってしまった。
うわー、もったいない。
ユリは逃げないから野ウサギを先に撮らないと。
まさか至近距離で野ウサギと向き合うとは。
でも思いがけない嬉しさだった。
モウセンゴケ。
このあたりの湿地帯には付きもの
といってもいいくらい、希少だけど割と見かける。
いつか虫を捕らえているところを見てみたい。
虫好きでもあり、花好きでもあるから、
やや複雑な気分になると思うけど。
今回はこれを目当てに行ったのだった。
トキソウ(朱鷺草)。
サギソウとともに湿地帯での人気者だ。
ピンク色の可憐な花で、ランの仲間だそうだ。
少し後に訪れたおばさまグループが、
キャー、カワイイー!
と大喜びしていた。
ネジキ(捩木)かな?
ちょっと自信ない。
幹がねじれてるところから名前がついたらしい。
けど、そこまで観察してこなかった。
草花の名前を知るためには、
図鑑を持ち歩くのが一番だ。
ということに今更ながらようやく気づいた。
重いからやっぱり持っていかないけど。
これは何だったかなぁ。
実と花の感じからして、
ナツハゼ(夏黄櫨)でよかったかな。たぶん。
あ、野生のアジサイだ。
あるところにあるんだ。
アジサイの野草ってどうなんだろうと思ってた
けど、あることが分かってすっきり納得した。
人の手で植えられたものと比べたら
少し地味だけど、しっかりアジサイだ。
なんだかとても美味しそうな色の実だった。
ちょうどのどが渇いていたこともあって。
食べたらファンタレモンのような味がする、
といいなと思ったけどそんなわけない。
何の実だったんだろう。
調べたけど分からなかった。
エゴノキとは実のつきかたが違うみたい。


 湿地は面白いし、築水池は穴場だ。
 保護のために普段閉鎖して公開日にしか入れないところが多いけど、ここはいつでも行くことができる。
 駐車場から湿地帯の部分に行くまでが半端に遠いのが少し残念だけど(坂道ありの15分くらい)、やっぱりここは面白いから、これからもちょくちょく行ってみたい。
 次はサギソウの咲く7月だ。

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