2005年6月17日
「みたけの森のササユリ
(みたけのもり)
岐阜県可児郡御嵩町
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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可児郡の御嵩町にある「みたけの森」ということろに
ササユリが自生してるらしい。
時期的にちょっと出遅れたけど、行ってみた。
今年の最盛期は6月の10日くらいだったようだ。
場所は「花フェスタ」の会場から少し東に行った所。
でもかなり山奥なので、
地図で見るより遠く感じる。
駐車場に到着したのが夕方4時。
ここは5時までという話なので、かなり焦る。
おおー、ここがみたけの森かぁ。
って、どっちへ行けばいいの?
車から降りたとたんに半迷子状態の私。
こういうところはたいてい駐車場に案内地図がある
ものだけど、ここは見あたらない。
ササユリへといざなう案内標識もない。
うーん、困った。
とりあえず駐車場から出て正面に向かって
進んでみることにした。
橋を渡り、左に水車を見つつ。
みたけの森へ向かう途中の山道の脇に
咲いてたこいつ。
ははーん、これが野生のホタルブクロだな。
猪高緑地で見たやつとは感じが違う。
でもこれで納得。
もうホタルブクロは分かった。
歩いていたらいきなり、ササユリ登場。
あ、早いな。
こんなにあっけなく。
あまりにも当たり前に咲いてるから、
ああ、ササユリか、って何気なく
見過ごしてしまいそうになった。
これを見に来たのにー。
花菖蒲と紫陽花の共演。
これは野生じゃない。両方とも植えられたものだ。
菖蒲はまだけっこう咲いていた。
アジサイはもうピークが近いのかもしれない。
アジサイもいろんな色があるけど、
私はこの深い青色が一番好きだ。
おっ、ササユリ自生地の入り口発見。
偶然にも。
目的地を何となく見つけてしまうというのは、
方向感覚に難のある私にしては珍しい。
今日は運がよかった。
時間もないし、早速行ってみよう。
池の周りや、反対の土手にもポツリ、ポツリと、
ササユリが咲いている。
あくまでもさりげなく。
秋葉溜池という名のこの池は山の池らしく、
深い緑色をしていた。
なんか茶色の生き物が遠くの水面近くで移動
してたんだけど、あれはなんだったのか。
明らかに魚でも鳥でもなかった。
秋葉溜池だけに、アッキーだな。
やっと近くで見ることができた。
イメージしてるササユリとは少し違う。
もっとピンク色が濃くて小さいイメージが
あったのだけど、野草は違うようだ。
色もピンクが濃いめのものから真っ白なもの、
その中間くらいのものと個体差がけっこうある。
花びらの格好もそれぞれちょっと違ったような。
ああ、ここが群生地だな。
咲いてる、咲いてる。
こりゃなかなかいいね。
やっぱり時期的に少し遅かったようで、
枯れかけてるものもあったけど、
群生してる様子は見ることができたので満足。
ポツン、ポツンと、間が空いてるから、
見栄えはよくないものの、
これが全部野生で咲いてるってのがすごい。
見た目よりもその事実に感動した。
これがイメージの中にあった
ササユリに一番近い。
ピンクがかっていて。
ユリの花粉が服につくと
なかなか取れないだよね、
という記憶がふいによみがえった。
それは子供の頃の記憶だから、
長い間ユリを間近で見てなかったようだ。
これはアザミ。タムラソウじゃない。
葉っぱのトゲトゲを確認したから。
ここにカラスアゲハがとまっていたんだけど、
撮ることはできなかった。もったいない。
虫を撮れる確率はかなり低い。
野草よりも野鳥よりもずっと。
見た中で写真に撮れるものは2割3割あるかどうか。
中でも蝶は特に難しい。
ちょっと自信がなかったけど、
たぶんタツナミソウでいいと思う。
ユリの群生地の足下でこっそり咲いていた。
キノコもつい撮りがち。
勉強はまったく進んでないけど。
秋くらいまでにはもう少し勉強したい。
ササユリを見終わったところで、
少し散策してみることにした。
ここはササユリ以外にも、湿地帯や
見晴台などがあって、見所が多い。
歩くコースもたくさんあって、
全体かなり広い。
今日は山登りなんてするつもりなかったのに
秋葉神社に向かったらこの坂道。
き、きつぅ。
寧比曽岳での階段落ちから二日。
まだダメージは残ってる体で
この山道は厳しかった。
制限時間は少なくなってくるから
気持ちは焦るけど足が進まない。
10分ちょっときつい上り坂を歩いて、
ハアハア言いながら秋葉神社に辿り着く。
と、先客がいた。
賽銭を集めに来た宮司さんかと思ったら
一般の人だった。
落ちてた賽銭を集めて賽銭箱に入れてた。
私も投入。
5時が迫っていたけど、最後に一ヶ所だけ
湿地帯へ行きたくて急いで向かった。
ここは森じゃねえ。山だ……。
標高自体もかなり高いし、歩く道も登りが多い。
高原湿地というからには
やはり高いところにあるということだろう。
ヘロヘロ度は更に増すばかり。
ようやく高原湿地に到着。
なんだけど、道が途切れてた。
水浸しで普通の靴では進めなかった。
別の道もあったのだけど、
いよいよ時間切れが迫ってきたので、
駐車場へ引き返すことにする。
やや中途半端な散策となってしまった。


 みたけの森は森の名を持つ山だった。ありゃ森じゃない。
 思った以上に広くて、1時間では全然回りきれなかった。ぐるっと回るには2時間はかかるだろう。

 ササユリの群生はよかった。あの光景は見られるものなら見ておいて損はない。
 ササユリはヤマユリと比べれば存在感という点で及ばないものの、あれだけの数が自然に咲いているのを目の当たりにすると感慨深いものがある。少し前までは日本中の田舎で普通に見られた光景なんだろうけど。

 みたけの森はできればもう一度くらい行ってみたい。湿地好きの私としては高原湿地ともうひとつの岩の沢湿地というところも今回行けなかったから。サギソウも群生するらしいから、その時期がいいだろう。

 ところで5時までというのは本当だろうか?
 駐車場は閉めるような設備はなかったし、森に開閉するような出入り口もなかった。管理人のような人がいる様子もなかったし、私が帰った5時でもまだ駐車場に車が10台くらいとまってた。
 建前として9時から5時ということになってるだけで、実際は終日開いてるのかもしれない。
 などと油断してると、次の日の朝まで閉じこめられてしまったりする可能性もあるので気をつけたい。

 所在: 岐阜県可児郡御嵩町
 入場: 無料
 時間: 9時〜5時まで(?)
 駐車場: 無料

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