2005年6月9日
「猪高緑地-2
(いたかりょくち)
名古屋市名東区
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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二度目の猪高緑地。
前回行ったのは9月で、緑地内で日没を迎え、
迷子になった。
あれ以来近づかないようにしてたのだけど、
もう一回歩いてちゃんと内部を把握しておこう、
ということで行ってみた。
駐車場は相変わらずよく分からない。
名東スポーツセンターのは有料(300円)だけど、
他にも緑地用のがあるんだろうか。
今回は北の名東プールの方にとめた。
10台くらいとめられて、こちらは無料。
駐車場のフェンスに咲いていたヒルガオ(昼顔)。
夕方でもまだ咲いていた。
そういうものなのか。
昼顔というとカトリーヌ・ドヌーブを思い出す。
若くてきれいだった頃の映画を。
小さな黄色い花。
クローズアップで見ると、きれいな星形をしてる。
マンネングサ(万年草)だと思うけど、
何マンネングサかまでは判断がつかない。
ツルマンネングサとはちょっと違うか。
だとしたら、コモチマンネングサか。
今回は北入口から入って、
山沿いの道を歩いた。
西側は遊具などがあって緑地っぽいけど、
こちらは森深い。
街中とは思えないほど。
樹木の様子も空気感も、森林そのもの。
名古屋近郊の緑地の中では、
もっとも森に近い緑地だと思う。
タヌキやキツネがいるという話だけど、
ここならいるだろうと思わせる。
竹林ゾーン。
ここらは特に深閑としている。
こっちを歩く人も少ないようで、
ほとんど人と出会わない。
山道はそこそこきつい。
今日は楽な歩きのつもりだったのに、
こんなぜぇぜぇになるとは。
夏場の山歩きは厳しいとあらためて思い知る。
水分を車に置き忘れたー。
「天狗台」、「ロバの背」を過ぎて親鸞山へ。
標高111メートル。
名古屋で2番目に高い山が
こんなところにあったとは知らなかった。
一番は東谷山。
山頂付近の見晴らしはこんな感じ。
木々の葉っぱの間から街並みがちらほら。
特に面白いものが見えるわけではない。
このあたりの道は歩きのコースとして
けっこう楽しいけど、野草や昆虫などは
ほとんど見かけない。
写真を撮るという点ではやや面白味に欠ける。
御嶽大神を祀るところなのか。
お社もあった。
ここは初めての場所で、
こういうものがあるというのも知らなかった。
意外と奥が深かった、猪高緑地。
ここも野鳥は多いようだ。
いろんな鳥の鳴き声が聞こえていた。
でも木々が茂っていて、姿もあまり見えないので、
写真を撮るのは難しいかもしれない。
(たとえば明徳公園などと比べると)
一羽だけ撮れたこいつは、
高いところを飛んでいたので大物の予感、
なんだけど、遠すぎてよく分からない。
ミサゴっぽいかなぁと思うけど、ミサゴってこんな
街にもいるのかな?
もっと小物かもしれない。
アジサイの色が少しずつ濃くなってきた。
深い青色のアジサイが好きだ。
見頃まではもう少し時間がかかりそうだ。
ところで野生のアジサイって、今でもどこかで
見られるのだろうか?
もちろんこういう緑地や公園などのものは
品種はどうあれ、人の手で植えられたもの
だけど、山なんかにアジサイってあったかな。
今年はそのあたりも注意してみよう。
緑地の南入口から入ってちょっと行ったあたりに
花壇があって、ここでは園芸種の花が
植わっている。
この派手なフリフリは何だろう。
タチアオイ(立葵)かな?
最近街でよく見かけるけど、
あれと同じものだろうか。
これまたいかにも園芸種という風情の花だ。
背も高い。1メートルくらいあった。
ジギタリスでいいのかな。
これは分からない。
サルビアかと思ったけど、そうじゃないような。
<追記>
ホタルブクロだと教えてもらった(ありがとう)。
なるほど、そうだ。
園芸種の花壇に咲いてたと思うのだけど、
野草として紹介されることが多いような?
花屋でも普通に売ってるものだったりするのかな。
いずれにしても、名前が分かってすっきり。
調べればすぐ分かると思ったけど、
分からなかった。
なんだろう、これ。
でも見た感じがなんだかいい。
まわりのつぼみの様子も。
野草なのか園芸種なのか、微妙なところ。
名前は分からず。
花びらが4枚というのが特徴だ。
<追記>
ユウゲショウ(夕化粧)と判明。
南アメリカ原産の帰化植物で、野生化もしてるよう。
オシロイバナの別名ユウゲショウと区別するため、
赤花夕化粧とも呼ばれるらしい。
この前からキキョウに似たこの野草は
何だろうと思ってたんだけど、やっと分かった。
キキョウソウだ。
北アメリカ原産の帰化植物らしい。
なるほど、これで納得。
と思ったらそうでもなく、
よく似たものにヒナギキョウというのもある。
ってことは下のがそうか?
いや、上のと同じものだろうか。
ヒナギキョウは先端に花がひとつだけ咲き、
キキョウソウは一本の上下にいくつもの花が
咲くようだ。
これは下の方につぼみがありそうななさそうな。
もっとしっかり観察しておくべきだった。
コガネムシとカナブンが別のものだと
今日初めて知った。
そうだったのか……。
コガネムシ科のコガネムシと、
コガネムシ科のカナブンは違った。
じゃあこれはどっちだろうと思いきや、
ハナムグリだった。
花にもぐってるからハナムグリ。
飛び方がホタルみたいだったから、
あ、またホタルだ、と喜んだのだけど、
はて、これは何者だろう?
カクムネベニボタルだったら嬉しいけど、
アカハネムシかもしれない。
ニホンベニコメツキとか?
なんだか似てるのが多くて区別がつかない。
まったく別ものかも。
ヒカゲチョウかな?
ヒメウラナミジャノメかと思ったら、
どうも違うようだ。
<追記>
これはヒメジャノメだ。
ネットで同じものを見つけたから間違いない。
蝶もこんなに種類があったとは。
うわっ、すんげえゲジゲジだ。
と、言葉遣いも乱れるほどの姿形。
おそるおそる近づいてアップで撮った。
ちょっと動くとのけぞったりしながら。
刺すのかどうか知らないけど、
こんなものに刺されたらショック死してしまいそう。
これはこの後、何になるんだろう?
何かの幼虫なのか?
だとしたら、幼虫のくせにここまで派手な衣装を
身にまとう必要があるのか?
などなど、興味は尽きない。


 今回はさすがに2回目ということで、迷うことはなかった。
 ここ猪高緑地の森は深い。全体ではないけれど。あれは初めてで油断してると迷子になるのもうなずける。私の方向感覚に問題があることを差し引いても、あそこは迷いやすいところだ。太陽が出てないときにコンパスを持たずに奥まで踏みいると、自分がどっちの方角を向いてるか分からなくなる。
 逆に言えば、名古屋市内であそこまで森を体感できるところは他にない。個人的にはぜひともあそこで迷ってもらいところだ。森で迷うことの恐怖感ってけっこういい経験になるから。日没で迷子になったときは本気で怖かった。

 西側は散策路も整備されていて、人通りも多いし、子供でも安全な緑地だ。全然問題ない。学生が走ったりもしてるし、犬の散歩の人も多い。
 全般的に歩くのに向いた緑地だ。芝生広場のようなところもなく、座ってのんびりするという感じではない。
 写真的にはやや物足りない。野草も多くない。野鳥はどうなんだろう。望遠でじっくり狙えばけっこう撮れるのかもしれない。

 公園寄りの緑地と、森林寄りの緑地とあるけど、ここは森林寄りの緑地だ。ひとつのバロメーターとして、ここにはノラがいない。ノラ猫がいれば公園に近いと思っていい、というのが私の中の基準なんだけど、当てになるようなならないような。

 所在: 名古屋市名東区猪高町
 時間: 終日
 入場: 無料
 駐車場: 無料駐車場があるはずなんだけど、掴んでない。北側は無料が10台程度

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