2005年5月13日
「八曽自然休養林
(はっそしぜんきゅうようりん)
愛知県犬山市
地図
撮影 OLYMPUS E-10

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明治村のほとりにある入鹿池(いるかいけ)を
東に進んだところに八曽山があり、
その周辺は散策路になっている。
八曽自然休養林というらしいけど、
八曽山まで登ると3時間のハードコースなので、
今回は山登り抜きの2時間コースにした。
車は「もみの木駐車場」にとめる。
本来一回500円の有料のはずだけど、
たまたまなのか、シーズンオフなのか、
誰もいなくて無料だった。
普通は管理人がいるという話だ。
駐車場にナンジャモンジャの木があって、
花が満開だった。
おおー、これがナンジャモンジャか。
初めて見た。
ヒトツバタゴが正式名だけど、ナンジャモンジャの方が
覚えやすい。
ここから少し離れたところに自生地があって、
そこは国の天然記念物に指定されている。
愛知、岐阜、長野の一部と長崎の対馬にだけ
自生する珍しい木だそうだ。
近くで見るとこんな感じ。
初めて見るものは新鮮で嬉しいものだ。
分かりやすい散策マップ。
コースもいろいろあって、
時間と体力によって選ぶことができる。
だいたいの所要時間が書かれているのが
気が利いている。
分岐点でも案内板が立っているし、
ここはあまり迷うところじゃない。
とりあえず東の八曽山登山口とキャンプ場に
向かって歩き出したら、その手前で
岩見山に直接登る道があったので、
ショートカットしてそこから登っていった。
勾配はきついけど、ここからなら1キロちょっと
なので近い。
少し歩くと道も緩やかになり、
森林の木漏れ日が気持ちいい。
今日はさわやかな天気で軽く汗ばむ程度の
いい気候だった。
高いところでさかんに鳥が鳴いていたけど
姿は見えず。
すれ違ったのは中年の夫婦と
マウンテンバイカーと、男の人の4人。
夏はキャンプ場などで賑わうらしい。
のんびり歩いていたら岩見山山頂に到着した。
そんなにハードじゃなかった。
展望はいい。
こっち方面で見えている山といえば、
尾張富士本宮山だろう。
ここは登る価値がある。いい景色だ。
山頂から少し進んだところは、
更に素晴らしい展望だった。
ほぼ360度ぐるりと見渡せる。
これは大満足。
ここまで見晴らしがいいろころは
初めてかもしれない。
でもまだ本宮山の展望が私の中では最高だ。
山肌というのか岩肌というのか。
あそこを滑り落ちたら痛そうだな、
と変な想像をしてしまう。
痛いどころじゃ済まない。
岩見山を下りて、西へ向かう。
これは渓谷沿いにある巌頭窟。
「がんとうがま」と読むらしい。
昔、山伏がこういう洞窟で修行したんだとか。
中をちょっとのぞいたけど
深くて暗くて何も見えなかった。
恐ろしいので早々に退散する。
お邪魔しました〜。
巌頭窟渓谷に沿って歩き、
ぼちぼち駐車場に戻ることにする。
ここまで1時間半くらい。
渓谷は初夏というにはまだ少し早い。
空気のひんやり加減が春だった。
「五段の滝」というからどんなだと思ったら
これだった。
五段といえばそうかもしれないけど、
そんなにたいそうなものでもない。
落差があまりないこともあって。
手前に「乙女の滝」の案内標識があったけど、
そちらは寄らなかった。
水面に映える新緑の緑。
林も山も、すっかり緑色が鮮やかになった。
ヤマツツジというんだろうか。
街中で見るやつとは雰囲気が違う。
葉っぱやつぼみの様子も。
街のやつは葉っぱがこんなに
毛羽立っていないと思う。
またやっかいな白いやつ。
夏から秋にかけてこれに似たものが
何種類も咲いて、見分けがつかない。
これは特に分からない。
たぶん初めて見た。
ノコンギクなんかとは明らかに違う。
キク科でもないかもしれない。
手持ちのポケット図鑑には載ってない。
これも初顔。
川沿いにぽつりと生えていた。
たぶんキンラン(金蘭)だと思うけど、
やや自信がない。
しっかり花が咲いていれば
もう少し分かりやすかっただろう。
食ったら即死しそうなキノコ。
しかし、まがまがしい色だ。
思い切り自身のキケンをアピールしている。
絶対大丈夫と言われても食べる気にはなれない。
か細い手足で葉っぱにぶら下がっている、
なんだか頼りない虫。
もちろん名前は知らない。
これが飛ぶのだ。弱々しく。
手足がすごく長くて、前に方に付いている。
4本に分岐してるのか?
他のものにたとえようがないような虫だ。
どんな種類に属するのかも全然分からない。
クモの種類もいろいろあるんだけど、
ほとんど知らない。
女郎蜘蛛くらいしか。
これは何グモだろう。
また初めて見る蛾を発見。
なかなか変わってる。
きれいだ。
オレンジ色っぽい体に、白のごまだら模様。
名前が分かればすっきりするけど、
分からないからすっきりしない。
どの虫を撮っても名前が分からないので、
いいかげん、笑えてくる。
何者だ、これ?
でも、いつか分かるようになる日が来ると
信じて、今は写真におさめておこう。
これはヤブキリの幼虫で大丈夫?
半信半疑。


 八曽自然休養林散策は、なかなか盛りだくさんだった。
 山歩きあり、360度展望あり、野草あり、昆虫あり、で。あと渓谷と滝もあった。
 これで八曽山まで登っていれば言うことなしだったのだろうけど、あっちはコースもかなり厳しいらしいから、またあらためて。

 今回はショートカットしてしまったけど、もっと大回りすれば2時間ちょっとコースになるだろうか。八曽山登りまで行けば3時間ちょっとコースといったところだろう。
 八曽山も往復にするか、周回コースにするかによっても違ってくる。

 岩見山とその先の展望は素晴らしいのでおすすめできる。周りに人がいなければ叫び放題。
 全体的にバラエティーに富んでいて、楽しめる散策になると思う。
 尾張富士や本宮山ほどメジャーじゃないみたいだけど、こっちもなかなかのもんだ。
 有料駐車場が嫌なら、北の亀割駐車場にとめるという手もある。次回は私もそっちにとめて八曽山登りをしようと思う。

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