2004年11月10日
「尾張富士
(おわりふじ)
愛知県犬山市
地図
撮影 OLYMPUS C-2100UZ

日常・非日常写真一覧へ ホームに戻る

鳥を撮りに山へ行こう。
ということで、最初は奥犬山の八曽山に向かった
のだけど、途中で時間が足りないことに気づき、
手前の尾張富士に変更した。
この前、本宮山へ行ったとき回りきれずに
残ってしまった山だ。
ここなら山頂までも近いし、時間もかからない。
まずは高速の上にとまってる鳥を激写。
って、またハトか。
しかも、あらぬところにピントが合ってるぞ。
尾張富士に登るには明治村からのコースと、
西の大宮浅間神社からのコースがある。
今回は浅間神社の方を選んだ。
27号線を北上して「羽黒」で右折。
そのまま道なりに進むと浅間神社の鳥居が見える。
家から1時間10分くらい。
(東名阪の大森ICから)
駐車場は二ヶ所(無料)。
こちらは手前の狭い方。
ここにも20台くらいはとめられる。
こちらはもう少し上(右)に上がっていった方。
こっちの方が大きくてトイレもある。
これだけスペースがあれば、
祭りの日以外はとめられるだろう。
浅間神社の参道。
広い神社だった。
神社の境内で猫発見。
C-2100UZはやはり猫カメラに向いている。
これはかなり遠くから撮っているのだけど、
ここまで寄れる。
しかも、距離が遠いので、
こっちの存在を意識させずに撮れるという
利点もある。
神社の猫その2。
この2匹は仲良しのようで、
楽しそうにじゃれ合っていた。
まだ若いのか。
毛並みもいいし、薄汚れてないところをみると、
神社でなかば飼われているのだろう。
猫がいる神社はいい神社に違いない、
と私は勝手に思い込んでいる。
野良その3。
何匹いるんだ。
三毛猫は最近珍しい気がするけど、
どうなんだろう。
うちの近所では三毛はまったく見かけない。
昔に比べて少なくなってるのかもしれない。
 
何故か馬?
石上げ祭りとして有名なところだけど、
子宝とか、子供の無病息災とか、
子供関係の神社のようでもある。
子供には無縁の私だけど、
記念に賽銭を投げておいた。
今度は龍?
一体何を祀ってるんだ?
と思いつつ、手を洗う(帰りに)。
浅間神社の奥がそのまま尾張富士の
登山口になっている。
いきなりの険しい登り。
うわっ、けっこう登りづらいかも。
滑ったりつまずいたりしないように
気をつけないと。
デジを落とさないように。
鳥を探すどころか、
こけないように登るのが精一杯。
上の方で鳴き声だけが聞こえている。
姿は見えず。
たくさんの献石が両脇にあった。
王監督など有名人のものもあるらしい。
個人でも下で100円で売ってた石ころを買って
それを山頂まで持っていくと御利益があるとか。
ちょっと迷ったけどやめた。
途中で杖をついた白髪のおじいさんが
登っていた。
ものすごい元気だ。
私でもけっこうきついのに。
そのじいさまを追い抜こうと飛ばしすぎた。
中宮付近でへばりそうになる。
まだ10分なのにー。
振り向くと眼下に街並みが広がった。
小牧市か、犬山市か。
今日は曇り空。
晴れていたらもっと遠くまで見渡せるだろう。
コースは特に迷うようなところはない。
周回コースもあるけど、
そっちも基本的に一本道だし。
山頂まで400mといっても、
平坦な道とは違って、なかなか辿り着かない。
ううっ、楽なコースだと思ったのに……。
中宮を過ぎると傾斜は少しゆるやかになる。
しかし、前半飛ばしすぎた。
もはや鳥を探す気力なし。
そもそも途中からまったく鳥の声がしなくなった。
下の方にしかいないのかもしれない。
そろそろ山で鳥を撮ることの難しさに気づく。
撮ろうにもまったく姿が見えない。
ふぅ、やっと到着。
といっても40分くらいだったか。
途中で立ち止まったり写真を撮ったり、
鳥を探したりしてたので。
普通にすたこら上がれば30分くらいだろう。
石上げ祭りでもっと石が積み上がってる
写真を見たのだけど、
今日はそんなでもなかった。
積んだり崩したりするんだろうか。
開けたところから見えたこの山は、
隣の本宮山だろうか。
たぶんそうだろう。
低いけどきれいな形の山だ。
少し日が差してきた。
本宮山の山頂はけっこう荒れてる
印象だったけど、
こちらは手入れが行き届いてる感じだった。
山頂から東側には入鹿池(いるかいけ)が見える。
ここも晴れていたら、、
もっときれいな景色が広がるはず。
太陽が顔を出した。
3日連続で、夕陽を見た。
海、川、山で。
山頂まで登ったし、あとは帰るだけ。
ぐるっと周回コースもあるんだけど、
特に面白そうな道でもなさそうだったので、
そのまま登ってきた道を下ることにする。
登りはきついけど、下りは危ない。
石でできた道で、こんなふうに苔が生えてるので、
かなり滑りやすい。
底が平らなスニーカーなどではちょっと危険かも。
段差も大きいので楽々下りていくとはいかない。
花は見つからなかった。
岩場の道にはシーズン中でもあまり咲かないか。
林道の方には咲くらしいのだけど。
こんな緑でも撮っておくか。
ちょっと珍しい草だったから。
わずかの間見えた薄い青空。
葉がかなり落ちているこういう木を見ると、
やはり季節は確実に秋から冬へ向かっている
と思わせる。
一部紅葉してる葉もあり。
このあたりでも紅葉はまだ先のようだ。
来週でもまだ紅葉狩りには早いか。
狛犬らしい顔の狛犬、
と私が思う顔。
信貴山で見たあの狛犬はやっぱり
変わってると思う。
トラとライオン顔してたから。
低い建物の街並み。
このあたりまではまだマンションなどは
押し寄せてない。
けっこう密集してるようではあるけど。
空はまた曇り始めた。
飛行機雲が長くのびて、
しばらくの間消えずに空に残っていた。
これは明日は雨だ。
天気予想を聞くまでもない。
あっ、鳥発見!
よし、飛んでるところを撮ったぞ。
そういえば今日の目的は
鳥を撮りに来たんだったぁー。
全然撮れない……。
木の高いところでチュンチュン、ギィギィ
泣いてる声だけは聞こえるのだけど、
まったく姿を見せない。
たまに見せたと思ったらこんな黒いやつ。
もしかしてカラス?
おおっ、またまた大物だ。
って、これもカラスなんじゃ?
山で鳥を撮るのは海どころじゃない難しさだ。
遠いとか近いとか以前に姿を見つけられない。
ガーン(擬態語が昭和)。
本気で撮ろうと思ったら、
鳥スポットで気配を消して何時間でもじっと待つ
という姿勢が必要になる。
だが、たとえ見つけたとしても枝や葉が邪魔で
思い通りには撮れないはず。
うーん、山は滅茶苦茶難易度が高い。
しょうがない。
鳥はあきらめて紅葉でも撮って帰るか。
神社のこの木だけ絶好調に赤かった。
日没まで時間が少しあったので、
明治村から入鹿池の方に回ってみた。
ちょっと水が少ないような気もしたけど、
こんなものか。
昔は何度かここにブラックバスとワカサギを
釣りに来た。
自転車で。
ボートもぼちぼち出ていた。
この時期はバスにもワカサギにも
半端なんじゃないだろうか。
バスはまだシーズンなのかな。
それとも最近は違うものが釣れるんだろうか。

 結局まともに鳥が撮れなかった今回の山行き。
 山で鳥を撮ろうなんて、半年は早かったかもしれない。
 どういう鳥がいて、どういう習性なのかとか、そういう基本的な知識もなしに、ふらっと山に入ってパチパチ簡単に野鳥を撮れるものではないようだ。
 甘かったか。
 まずは川でもっと練習しなくては。その後池に行って、障害物のない海で飛ぶ鳥を撮れるようになって、山はそれからだ。
 それか、誰でも鳥が見られる野鳥スポットとかなら多少は撮れるかもしれない。
 これは出直しだ。

 尾張富士は、往復1時間くらいの軽めの山登りなので、時間がないときや、ちょっと山登りをしてみたいときに登るのに適している。
 時間は短いけど、かなり道は険しいのでそれなりに登りがいはある。
 体力と時間に余裕がある人は、尾張富士、本宮山、信貴山と三山まとめて登ってもいいだろう。
 個人的には本宮山の山頂付近の岩場からの眺めが最高に気持ちよかったので、そこをクライマックスにするコースをオススメしたい。

日常・非日常写真一覧へ ホームに戻る