2004年10月12日
「本宮山
(ほんぐうさん)/信貴山(しぎさん)/相澤山(そうないさん)行き」
愛知県犬山市
地図
撮影 Nikon COOLPIX950

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犬山にある山に登に行ってきた。
明治村のそばに200メートルクラスの山が
いくつかあって、できれば全部一気に
と思ったんだけど、時間的にも体力的にも
無理があったので、今回は三山だけ。
本宮山(ほんぐうさん)、信貴山(しぎさん)、
相澤山(そうないさん)は距離が近くて
コースもできてるので、一度に回るには
都合がいい。
尾張富士だけは少し離れているので、
ここはまたあらためてということにした。

家から1時間ちょっとで大県神社に到着。
手前に割と広めの駐車場があって、
公衆トイレもある。トイレがきれいで感心する。
大県神社はかなり立派な神社だった。
常に神主さんもいるようだ。

山はこの裏にあって、神社を通っていくことになる。
と思う。
それ以外にもコースはあるのだろうか?
奥の方に歩いていくと、それらしい案内があるし、
たぶんここでいいはず。
建物も、古そうなものから新しいものまで、
どれも立派なものばかりだった。
私が知らないだけで、
実は由緒ある神社なのかもしれない。
特に白木の新しい社は新鮮だった。
今は古びてるものほどありがたがる傾向が
あるけど、白木の出来たての方が
神々しい感じがするものなんだ
ということがハッと分かった気がした。
神社の左奥の方に山へと続く道がある。
これはその入り口付近。
案内板もあったので、
ここで大丈夫だろうと思って入っていった。
一応簡略図は持っていたのだけど、
まったく初めての場所はどこも
多少不安になる。
特に人を見かけないような山道では。
いったんコースに入ってしまえば、
各分岐点にこのような案内板があって、
迷うことはない。
脇道もほとんどないし、
だいたいの位置関係が頭に入っていれば
地図なしでも大丈夫だろう。
道は砂利道でちょっと歩きづらい。
下駄やサンダル履きでは登れない。
……。
少し歩くと土の道になって歩きやすくなる。
ただ、落ち葉が湿っていて少しすべりやすい。
革靴やシークレットブーツは
オススメできません。
……。
私ももうそろそろちゃんとした
トレッキングシューズを買わないと。
途中、雰囲気のある池のような沼のような
ものもある。
魚がいるかどうかは不明。
なんとなく魚釣りをするような雰囲気じゃない。
こういう緑色で白く濁った池は、
ちょっと恐ろしい気がする。
本宮山へと続く道の入り口という感じの鳥居。
ちゃんと案内板もある。
確かここから1.2kmくらいと出てた
ような気がするけど、違うかも。
このあと突然登りがきつくなる。
早くもハァハァ言い出す私。
今日はまた暑かった。
そしてまた蚊に刺されたっ。
右に見えている赤い鳥居は、
相澤山への登山道。
行きはまず本宮山を直接目指すことにして、
左のコースを進んだ。
日没まで残り1時間しかなかったので。
展望台に到着。
やけに低い展望台だな。
これで展望は開けるのか?
と思ったら……。
一応展望は開けていた。
けど、木が中途半場に邪魔。
それに今日は曇り空で、
遠くはかすんでいた。
見えていたのはどのあたりだったんだろう。
展望台の螺旋階段は、
上り下りする一段ごとに、
ミシミシ、ギィギィと不吉な音がして、
コントのように崩れ落ちるんじゃないのか
と疑いたくなる。
何かが確実にゆるんでいる感じ。
何かが……。
ひとりふたりなら大丈夫だと思うけど、
100人乗っても大丈夫〜
ではないと思う。
本宮山にある大県神社奥の宮への鳥居。
大県神社はもともとこちらが元祖らしい。
立派な木でできた鳥居だった。
すでにへたばり気味の私。
でも本当にしんどいのはここからだった。
急な階段が続くよ、どこまでも。
うっ、太ももがぁぁぁ。
キャプテン、足が壊れそうです。
などと、心身共に壊れ気味。
でも苔の階段を見て少し和む。
ローアングルで写真を撮るフリをして休む。
階段を上ってる途中で視界が開けた。
こっちの方がさっきの展望台よりずっといい。
この景色を見たら、やっぱりかなり高いところ
まで登ってきているのが分かる。
そりゃあ疲れるってもんだ。
途中に岩場があって、眼下に街が広がった。
写真では伝わらないけど、
ここからの眺めはかなり素晴らしかった。
少々しんどくても登る価値はある。
切り立った岩場から下を見ると、
足を踏み外したら即死だと分かる。
そしてここは、「世界の中心で、愛をさけぶ」で、
サクが行ったオーストラリアのあそこに
少しだけ似ていた。
ここなら思う存分叫んでも大丈夫。
セカチューごっこにオススメのスポット。
さっきの岩場のところが頂上かと思ったら、
さらに続きがあった。
続いてる道を進んだら、
大県神社奥の宮に到着。
そうか、ここが本宮山の終点なんだ。
あやうく引き返してしまうところだった。
やや荒れ気味と言えなくはない。
神主さんもそうしょちゅうここまで
登ってくることはないのかもしれない。
けっこう大変だし、
セカチューごっこには興味がないだろうし。
裏に回ったら、
本宮山の立て札と三角点を発見。
これですっきして下山できる。
登ってきた道をいったん引き返し、
さきほどの分岐点から次は信貴山を目指す。
また階段ですか?
しかし、この頃になるとすでに
デッドポイントを過ぎて、
ウォーキングハイ状態になっていたので、
ほとんど疲れは感じてなかった。
疲れのあるポイントを過ぎると、
その後はどこまでも歩けそうな気になる。
信貴山は山歩きというより、
山頂にある泉浄院本堂へのお参りという
感が強い。
本宮山から行くと、登りというより
むしろ下りになる。
ところでコマ犬ってこんな顔してたっけ?
タイガーマスク?
あれ?
ライオン?
コマ犬はそれぞれの神社によって違うし、
決まった顔もないと思うんだけど、
これはやっぱりトラとライオンなんじゃ?
これはこれで普通なのか?
泉浄院本堂に到着。
ううっ、木の枝と葉っぱが邪魔かも。
けど、後ろが狭くて正面からのアングルは
ここしかないし。
どんどん後ろに下がっていったら、
あやうく山から転げ落ちていきそうになった。
左の方に回ると、賽銭箱と鐘があった。
記念に控えめに鐘を鳴らしてみた。
賽銭も気持ちだけ。
朱色っていい色だと最近思う。
高貴な感じがして。
こちらからも展望は開けていたけど、
曇り空であまりよく見えなかった。
天気のいい日ならもっと遠くまで
いろいろなものが見えるのだろう。
降りる途中で見かけた、
何やら怪しい(?)物体。
電波塔のようだけど、正体は不明。
本宮山、信貴山と回ったので、
とりあえず満足した。
相澤山は大回りすればいいだけなのだけど、
すでに5時を回って日も沈みかけてたので
迷った。
でも次いつ来られるか分からないと思い、
やっぱり行くことにする。
本宮山帰りだと、こんな感じで北の登山口が
見つかるはず。
左上方向。
山道はかなりワイルド。
こんな倒木もそのまま放りっぱなし。
ここは三山の中で一番整備されてない感じ。
人の踏み跡の道はもちろんあるものの、
両脇からの草が伸び、
あまり人通りは多くなさそうだ。
道は急で、かなり滑りやすい。
いかんっ! 日が沈んだっ!
日没後の山道は突然暗くなる。
こんなときのために用意したペンライトを
バッグから出してつけが……。
って、暗っ!
暗い山道でペンライトは力不足だった。
コンサートで左右に振るようなやつは
まずかったか!?
次はもっと強力な懐中電灯にしなくては。
暗い中、先を急いでたら転んだっ!
滑って転んで尻もちついたなんて、
何十年ぶりだろう。
でもちょっと気持ちよかった。
道の途中に姫の宮奥宮があるはずで、
これがたぶんそうだと思うのだけど、
あまりの暗さによく分からなかった。
ペンライトを照らしてもこんな感じなんで。
フラッシュを使うのはやめておいた。
変なものが写るといけないし、
強烈な光で姫を驚かせるのもまずいから。
行く途中や道ばたで撮った花や鯉や葉っぱ
など。

↑ヤクシソウ(薬師草)かな? 

 ↑ゴマナ(胡麻菜)?
野や里でも咲いてる花はめっきり少ない。
山では更に終わりが近づいている。
春や夏はもっといろんな種類の花が咲く
のだろうけど、10月の今は、
これくらいしか咲いてなかった。
マクロレンズも出番なし。
でもまだ紅葉には早い。
来月の半ば頃だろうか。
なんとか真っ暗になる前に、
出発点の大県神社に戻ってくることができた。
危ないところだった。

花の季節も終わりかけてるし、
日没はますます早くなるし、
しばらく寂しい季節になる。
もうひとつ残った尾張富士は取っておいて、
来年の春にしようかな。
三山歩きは結局ちょうど2時間の行程だった。
時間的にも疲れ的にもちょうどいい感じで、
このコースはオススメできる。
特に本宮山山頂手間の岩場からの光景。
私もあそこはもう一度登って、
今度は動画を撮ってこようと思っている。

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