![]() 集英社新書 | ![]() それにしても著者の世界の英語に関する博覧強記はかなり凄いが、各国の英語事情を見ていると、日本式英語があってもいいじゃないかという気になる。例えば、南アフリカの英語では「朝ご飯を食べなかったの?」「はい、食べませんでした」という問答の「はい」が日本と同じく"Yes"になる(普通は問が何であろうが「食べなかった」だから"No")。よくよく考えれば、米国の英語だって、文法や綴りを勝手に変えてしゃあしゃあとしてやがるわけだし。 |
![]() 文春新書 | ![]() で、本書だが、名前からしてどう見ても養老氏の『バカの壁』(新潮新書)の二番煎じなので、間違えて或いは似たようなもんかなと思って買う輩がいるだろうと言う(出版社の)魂胆が見え見えなのがイヤらしい。果たしてその内容は、どのようにして英語の壁を越えたらよいかという本というよりは、英語と日本語についての雑多なエッセイ集という趣向。よって、この本を読んだからといって、英語の壁が越えられるというわけでありません、念のため。まとにかく、本書は英語学習指南書としてではなく純粋にエッセイ集として楽しむべき。 |
![]() 新潮OH!文庫 | ![]() |
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