2007/07/02 児童英語で使われている動画辞典 映画を使った英会話・英語学習 シリーズ3
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turn
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step 2 S+V the Lion cries |
step 3 文章表現 The Lion cries weakly. |
- 実際の授業で使っている動画は プレーヤーミントで再生するので、単語やシーンの再生順は「正順」にも 「ランダム/シャッフル」にもなるが、ここでは「正順」だけの再生となっている
- 授業では文字も提示しているが、ここでは文字は省いていて 動画だけにしている
- 当初は 「step 1: 動作動詞」を一通り終えてから 「step 2: S+V」「step 3: 文章表現」に進む予定だったが、その後の実践経験から 「step 1: 動作動詞」「step 2: S+V」をいっしょにやっている
- 「step 2: S+V」の授業風景については 近くレポートする
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今日は 児童英語で使われている動画辞典を紹介する。
この動画辞典(モーション フラッシュカード)は、名作映画「オズの魔法使い」のシーンの中から 主人公たちの動作(106種類)を選び出して作ったもので、1つの動作は3つのシーンで構成されている。それは 3つのシーンを連続してみることで、一つの動作を連想できるように工夫からだ。
この動画辞典(モーション フラッシュカード)の特徴は 日本語を媒介としないで、動作とその英語表現を直接結び付けていることだ。
これまでの英語学習では どうしても「日本語で意味を説明する」必要があった。たとえば「turn」という英語を教えるには「向きを変える」とか「顔を向ける」とか「振り向く」とか、日本語で説明することになる。この場合に 生徒が処理する情報量を 動画辞典と比べてみるとよく分かる。
つまり 従来型の方法では 「英語」そのものよりも、日本語の情報量のほうが多くなっている。ところが 動画辞典の場合には 動作と英語が直結することで 日本語による説明が省けるのである。これこそが 動画辞典の最大の効用で、生徒の頭には自然と英語が残るようになる。
しかも 動作と英語を直結させることで、「turn」という言葉の意味合いを理解させることになっている。「向きを変える、顔を向ける、振り向く」などと日本語に直した限定的な理解ではなくなっている。ネイティブスピーカーが行なってきたような記憶方法、つまり、言葉そのものを受け止めさせること(自律的意味理解)を可能にしているのだ。
さらに 動画辞典(モーション フラッシュカード)の見逃せない特徴は 文章表現の習熟を目標としていることだ。
たとえば ドロシーが振り返っているシーンで 「振り返える」動作に着目させるためにドロシーをポイントしながら「turn」と発話することで、ドロシーの「振り返える」動作が 英語では「turn」と表現することを学習させるのだが、この「ドロシーをポイントする行為」を「Dorothy」と言う発話による指示に変えることで、生徒たちは とても自然に「Dorothy」「turn」という表現(語順)に馴染んでいく(実際 そのような風景が5〜6月の授業で見受けられた)。そこで 6月後半の授業では さっそく「Dorothy turns.」という文章表現の学習を前倒しして開始している(当初は年度後半の秋からの予定だった)。
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