アメリカ放浪記!!(byしげ)

第3章
〓 SEATTLE〔Washington〕 〓


最後の夜?
竹本くん、増井くんと。↑泣きそう
旅の軌跡に行く
シアトル(ワシントン州)  

 雪のフェアバンクスから一転して雨のシアトル。朝の5時に空港に着いた。行動するにはまだ早いと思い、STARBUCKSのコーヒーを飲んで時間を潰す。少し濃い目だけど、これがまたうまい。シアトルのコーヒーは有名でいろんなコーヒーショップもある。スターバックスの一号店もここにある。
 
 タバコを吸おうと思って外へ出るとアラスカとは違った寒さを感じる。しかし周りにいる外人さんはみんなTシャツに短パンだ。ぼくはGパンにトレーナー。そしてニット帽とジャケットも着てる。どう考えてもこの寒さでその格好はおかしい。しかしぼくの方がみんなから変な目で見られている。お前らやせ我慢してないか?
 
 7時頃になって行動開始。とりあえず今日はシアトルのユースに泊まることに決めてたので、電話で予約してみた。何にも出来ないんじゃないかなと思ったけど、思ったよりすんなり予約がとれ、それだけですごいうれしくなって、早速バスに乗ってユースに向かうことにした。
 
  ユースは観光地のすぐ目の前できれいな所だった。部屋に入るとタトゥーバリバリの外人さんが寝てて、起こしてしまったのでそそくさとユースを出て、市内をブラブラ歩くことにした。シアトルは治安も安全だと聞いてたので、アメリカに慣れる意味でも少し長く居ることにした。しかし街中を歩くのは大変だった。とにかく坂が多い。そしてかなり急。でもバスがダウンタウンの中ならどこへ行ってもタダなのでよく利用して、ダウンタウンの観光名所はほとんど制覇した。スペース・ニードル、キングドーム、ウォーターフロント、パイク・プレイス・マーケット等、海にちなんだ観光が多い。
 
 しかし、ここシアトルでのぼくの観光のメインはふとしたことから、突如ブルース・リーのお墓になった。たまたまユースで知り合ったアメリカ人のおじさんからブルース・リーのお墓があることを聞いて、その場で場所を聞き、その日はお墓観光?をすることにした。しかしお墓を探すのに丸一日かかった。バスの路線がわからないし、バスを降りてもお墓の場所が分からない、近くの人に聞いても、ブルース・リーを知らない。とにかく迷いながら、近くにいる人に聞きながら、やっとのことで墓地まで辿り着き、イヤだなーと思ったけど、墓地の中をうろうろ歩いてブルース・リーのお墓を探すことにした。しかしなかなか見つからない。パッと見てもそれらしい豪華なお墓は見当たらない。<かなり怪しい人になっていたと思う。>あの外人さんが言うには大きな木の近くにあるというのだが、全ての木が大きい、そして墓地自体も物凄くでかい。よく映画に出てくるような、ゾンビが出てきそうなそんな雰囲気。一時間くらい墓地の中を歩いただろうか、ふと横の方をみると周りのお墓よりも少し豪華なお墓が・・・。そっちに目をやると、見たことのある顔があった。ブルース・リーだ!ブランドン・リーも隣にいる。しかも写真入り。書いてある事を読むが、何故シアトルなのかわからない。なんの関わりがあるのか、今だにつかめない。ぼくの英語の発音が悪いのか、街の人に聞いても知らない人がいるくらいだから、こっちではあんまり有名じゃないのか?そんな疑問を残しつつお墓を後にした。
 
 ユースは8人くらいの共同部屋で、いろんな国の人と話すことができる。ぼくの部屋も毎日日替わりで人が来る。しかしここはアメリカ。日本と違って全ての面においてスケールが大きい。人も同じだ。まずイビキ。まじで恐竜並。我慢して寝ようなんて気さえも起こらない。寝るのを諦めて、他の部屋に行って、タバコを吸ったり、その部屋で寝ていたりしていた。そしてバックパッカーなのに自分専用のラジカセを持ってきて、一日中音楽を聴いている人もいるし、一日何もせずに本を読んだり、周りの人と話しているだけの人もいた。しかしみんな陽気な外人さんばっかりで、朝からかなりハイテンションで、夜も夜でさらにハイテンションになって、同じ部屋の人や知り合った人といつも話していた。そこで日本人の竹本くんと増井くんと出会い、日本語を話せるうれしさもあり、いつも3人で夕食を食っていた。竹本くんは琉球大学で英語科にいて、その勉強も兼ねて、旅行をしていると言う。やっぱり英語はぼくよりも数段うまい。増井くんは大学最後の卒業旅行として、初めて一人で旅行をしていると言う。4都市周遊券でこの後ニューヨーク、ラスベガス、ロサンゼルスに行くという。
 
 彼らと酒を飲みながらビリヤードもやった。1ドルでビリヤードができるから、下手だけどみんなでワイワイやる。そのうちに外人さんが話し掛けてきて試合をしようという事になった。ルールはナインボール。負けた方はそのゲーム代を出すことに。初国際試合。試合はかなりいい感じでぼくが勝っていた。いい気になって、こいつ弱いな!と思ったが、やられてた。完全になめられてた。終わりの方にくると連続で入れられて、あっけなく試合は終った。1ドルだからたいして気にならないが、向こうも日本人が珍しいのかいろいろ話し掛けてきてビールも奢ってくれる。結局3時まで飲んだり、ビリヤードをやったりしてた。
 
 シアトル滞在も最後の日。竹本くん、増井くんとシアトルの夜景が見れるフェリーに乗った。次の日、竹本くんはカナダのバンクーバー、増井くんはニューヨーク、そしてぼくはサンフランシスコへ行く事になっていた。海から見るシアトルの夜景は、すごいきれいだった。3人で明日の事、これからの事、日本での事などいろんな話をして、何処かでまた遭うことを約束して別れた。

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