アメリカ放浪記!!(byしげ)

第25
〓 LAS VEGAS〔Nevada〕 〓


古き良きアメリカ?
ラスベガスのダウンタウン。
旅の軌跡に行く
ラスベガス(ネバダ州)  

 カジノの街ラスベガス。テーマを持った超大型ホテルが建ち並び、夜になれば華やかなネオンで街は彩られ、朝まで人々は寝むらない。そんなイメージだろうか。現実離れしたこの街に、夢を求めてたくさんの人がやってくる。ぼくもその中の一人になりたかったのだが・・・。
 
 ラスベガスには昼に着いた。砂漠の真ん中にあるので、暑さも相当な暑さだ。むわっとした風が吹いている。カジノには興味が無いので、夜の雰囲気だけを見て帰るつもりでいた。
 
  ラスベガスには、華やかなホテル&カジノが並ぶ"ストリップ"と、それよりも庶民的な"ダウンタウン"の2つに分かれる。ストリップの方が一般的に知られている"ラスベガス"だ。バスディーポから歩いてすぐの所にダウンタウンはある。昼間でもカジノにはたくさんの人がいて、みんな淡々とやっている。ぼくも中に入って雰囲気を楽しむ。派手な衣装を着た"カクテル・ウェイトレス"がたくさんいて、ぼくの所にもカクテルを持ってきてくれる。チップだけ払えばいいのだ。まだみんな寝ているのか、おじいさん、おばあさんの姿が目立つ。カジノはほとんどのホテルに付いていて、そのホテルの中には有名なエンターテイナーが出演する劇場やレストランがあり、プールはもちろんテニスコート、ゴルフコース、ジェットコースターを持ったホテルもあるというのだ。しかしこんなに豪華なホテルだけど、平日はかなり安い金額で泊まれてしまう。一日ホテルの中で過ごす客も珍しくないようだ。ぼくは雰囲気を観るだけで、ここには泊まらずに夜中またバスで出発する予定だ。
 
 ダウンタウンはそんなに広いものではないので、一通り歩いて、いよいよ"ストリップ"に行く。ダウンタウンとストリップの間はバスで15分くらいかかる。しかしここはラスベガスなので、バスは24時間運行していて、停留所も全てホテルの名前で呼ばれる。このストリップはLas Vegas Blvd沿いにほとんどのホテルが並んでいて、隅から隅までは果てしなく遠い。歩いていくのはかなり大変だ。ぼくはとりあえず、夜になるまでの暇つぶしとして、そこら辺のホテルに片っ端から入っていって、クーラーの効いた涼しい所でゆっくりしていた。本当に色々なテーマを持ったホテルばかりで、自由の女神、ピラミッド、エッフェル塔、五重の塔もあった。こんな世界に名高いものばかりの中で、日本の五重塔があったのは、少しうれしかった。
 
  カジノの方はというと・・・。5¢からできるので、暇つぶしにスロットを少しやっていたのだが、ルーレットが面白そうだったので、ルールも分からないけど、ルーレットをやってみた。10ドルだけと決めて、そのうちの2ドル分をなんとなく赤に賭けた。すると何故か分からないが、ディーラーがダメだという。ディーラーの指差す方向に目をやると"Minimum、10$"と書いてあるのが見える。・・・やってしまった。この台は10ドルからしか賭けれないのだ。しょうがないので、今度はかなり悩んだ挙句、黒に賭けた。・・・撃沈された。ディーラーの顔には少し笑みがこぼれている。ものすごーく、くやしかったけど、これでカジノは辞めた。お金に余裕があれば、10ドルを取り戻すために頑張っていたかもしれないが、日本でパチンコ、競馬等、賭け事をやらないぼくにとっては、やるだけ無駄に思えてしまうのだ。一攫千金を夢見てやれば、一夜にしてプール付きの自宅で水着美女にとり囲まれて、トロピカルジュースを飲む姿も想像だけはできるのだが・・・。後が怖くて、それをする勇気がない。たった10秒で10ドルだ。楽しむ暇もなく終ってしまったのだ。本当にくやしいが、それは忘れて夜のラスベガスを堪能することにした。
 
  夜のラスベガスはそれはそれはすごい所である。同じ場所でも昼の景色と夜の景色は全然違うように見える。マクドナルドの"M"の文字でさえキラキラ光っている。そしてどこを歩いても人ばっかりで、みんなカップルとか家族連れだ。夜はホテルの中に入らないでも、ホテルの前で噴水ショーやら火山の噴火ショーなど、いろいろなショーをやっているので楽しめる。道を歩いているといきなりボワッとした火が出てきて、メラメラと燃え始めるのだ。観てるこっちも本当に暑い。
 
 帰りにバスに乗り、今度は夜のダウンタウンを観るが、こっちの方はこじんまりとしていて、人もそれほど多くない。こっちのネオンの方が、町が小さいぶん派手に見えた。そして寂しくも見えた。どちらかというと、ぼくはこのダウンタウンの方が好きだ。ネオンに昔の面影は残っているものの、その異様な明るさが、逆にさびしそうに映った。古き良き時代の名残が残っている。
 
 ラスベガスは街に生活感が全くなく、街自体がエンターテイメントだった。だれにとっても夢を見させてくれる、夢の世界だ。ぼくは夢から早く覚めたが、同じ旅行者でもまだ夢の中にいる人はたくさんいるようだ。

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