アメリカ放浪記!!(byしげ)

第19章
〓 FORT WORTH/STOCKYARDS〔Texas〕 〓


ヒー、ハァオー
昔の大西部時代の面影。
旅の軌跡に行く
フォートワース/ストックヤード(テキサス州)  

 ダラスから約1時間でフォートワースに着く。本当に何も無い。ダラスと同じように、都会なのだが、ぼくの観光意欲を刺激するものは何もない。ぼくの目が肥えてきたのだろうか?無機質なビルの塊ばかりが目立って、おもしろくない。しかし、ここに来た目的はこのフォートワースではなく、ここからバスで15分くらいの所にあるストックヤードなのだ。
 
  ガイドブックには、"昔の大西部の面影を残し、西部劇に出てきそうなバーやレストランが並ぶ。その裏では今でも家畜の取引が行われていて、実際のオークションも観ることが出来る。服装もみんなGパンにカウボーイハットで、ここに来れば西部劇の時代にタイムトリップできる。"と書いてあった。
 
  その言葉につられてここまで来たのである。ぼくは西部劇が好きなのだ。親父の影響で西部劇をよく観ていたのである。「リオ・ブラボー」、「真昼の決闘」、「荒野の7人」・・・などコテコテの西部劇だ。ヒーローがいて、そのヒーロが必ず勝つ。ほとんどパターンは決まっているが、掟やぶりな悪党に、怯える女と子供。そして言葉少なげに語る主人公、"言葉はいらない、おれの行動が全てだ!"と言わんばかりのその自信に満ち溢れた態度、話す言葉、一つ一つの仕草、全てがかっこよく見える。男の何かをくすぐるのだ。音楽も、アメリカの荒涼とした、広大な、何もない大地を思い出させてくれる、そういう音楽が好きなのだ。ただ広い所や何もない所が好きなのだ。←要するにバカなのだ
 
 バスでストックヤードに着く。バスから少し西部の面影が見えた。しかし、観光客用に造られた町で、西部の面影はメインストリートだけにしかないのだ。ストックヤードの周りは普通の町だ。それでもかなり凝っている。働いている人もみんなカウボーイハットにGパン、ポリスは馬に乗って巡回してる。それも観光客がカメラを向けると笑顔になって写ってくれる。牛もノソノソと歩いている。しかも連れている人が大声で「ヒー、ハァオー」とか言っている。なんか違うんじゃないかな?馬に跨ってやるんだったらわかるけど・・・。観光客もまばらで、少し寂しい気もする。町は忠実に西部時代の町並を再現してあるのだが、家畜の取引所も閉まっていたし、ストックヤード・ステーションはいい感じなのだが・・・。
 
 雰囲気を感じただけ、約2時間の観光。とりあえず写真に収めて、次の場所に行く。

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