アメリカ放浪記!!(byしげ)

第15章
〓 ORLANDO/JACKSONVILLE〔Florida〕 〓


頑張れよー。お前もなー。
二人、一台との悲しい別れ。
旅の軌跡に行く
オーランド/ジャクソンビル(フロリダ州)  

 今日はキーウエストからマイアミを抜けてオークランドの近くのレストエリアが晩飯兼寝床となる。
 
 そしてとうとう、マサ、しょうちゃんとの最後の夜がきた。明日の夕方には二人とは別れなければならない。まだ明日、一緒にケネディ宇宙センターとジャクソンビルに行く予定だが、一緒に晩飯を食って、一緒に寝るのは最後となる。 だから今日の飯は豪華だ。ステーキと白米。相変わらず調理は簡単。飯を炊いて、ステーキを焼く、これだけ。しかしステーキはでかいし、安い。白米はかたいくて?うまい。これだけでお腹いっぱいだ。今日は特別にチェリーパイもある。しかしみんなお腹いっぱいで食べれないので、明日食べることにした。
 
 この日の夜は以外と寒かった。標高が高いのだろうか?みんなトレーナーを着こんで、恒例の星空見物だ。3人ともなんだか無口になる。明日でこの二人ともお別れかと思うと、やっぱり寂しい。自分で、明日別れることを決めたのだが、また一人になって、いつものバスに乗っていくのが妙に苦痛に感じる。車での旅に慣れてしまったのか?もっと彼らと一緒に旅を続けたいと思う気持ちもあるが、何故か、また一人で旅を続けよう、また一人にならないといけないという気持ちが強くなってきたのである。サンアントニオで別れる予定が、結局キーウエストまで行ってしまったのだ。それが旅のおもしろい理由の一つでもあり、彼らの人柄のおかげだとも思った。そして今日も満天の星空を眺めて寝た。
 
 さあ!ケネディ宇宙センターに向けて出発だ。きのう残したチェリーパイを3人で食べるが・・・。甘すぎて食べれない。1口目はなんとかうまいと感じるのだが、2口、3口と食べる間にだんだん気持ち悪くなってくる。冷たい水とかお茶を飲みたい気分なのだが、気の抜けた炭酸ジュースしかない。無理矢理それを飲むと、今度はむかついてくる。何でこんなに全てが甘いんだろう?アメリカではお茶も売っているが砂糖が入っていて甘い。健康ブームで走っている人が多いけど、これでは・・・。うーん、こういう面では日本の素晴らしさが目立ってしまう。
 
 ケネディ宇宙センターに着くと、まずスペースシャトルが出迎えてくれる。やっぱり大きい。テレビで見るのと同じだ。メインの入り口では宇宙服を着た人形が出迎えてくれるのだが・・・。ぼくらはお呼びではないようだ。25ドルがかなり重くのしかかる。他のものはどうでもいい、発射台だけ見たいのだ。それだけなのでチケットを売っている人に安くしてくれって言っても、当然そんな事は出来ない。かなり迷ったあげくに諦めて、何処か見えるところを探そうと基地の周りをうろうろしだした。車でうろうろするが、どうしても基地の中には入ることが出来ない。発射台見学ツアーのバスがやってきたので、それにくっついて入ろうとするが、当然、門の警備員に怒られて、戻れと言われる。しょうがないので、素直に退散した。
 
 今日はもう他に目的地はない。ジャクソンビルまで行って、お別れが待っているだけだ。途中、寄る所もないので、快調に車を走らせて、午後4時にはジャクソンビルに着いた。ぼくはバスディーポで、アトランタ行きのバスの時間を調べる。その間マサ、しょうちゃんは次の生贄を探している。しかしジャクソンビルは地球の歩き方にも載っていない町なので、さすがに日本人は居なかった。ぼくのバスが午後9時なので、マクドナルドで飯を食うことに。
 
 彼らも2人になるのは本当に久しぶりだ。はじめの2日間だけで、その後こうちゃんと一緒になって、すぐにぼくと一緒になったので、2週間ぶりくらいだろうか。まぁ、彼らの事だからすぐにまた生贄を見つけるだろうが・・・。でもやっぱりさびしい。なんだかんだ言って、約1週間一緒にいたのである。1日だけの予定が1週間・・・。彼らは5月16日にはサンディエゴに戻らなくてはならない。今日は4月30日だ。果たして今からニューヨーク、シカゴ、デンバー等をぐるっと周って帰って来れるのだろうか?それも心配になった。マサがしきりに5月16日にサンディエゴに集合と言っているが、まだぼくの予定も分からなので、とりあえず濁しておいた。
 
 彼らも時間がないので、車の中を二人用に整理して、出発することに・・・。ぼくはお世話になった車と2人の写真を最後に撮った。マサは相変わらず元気丸出しだ。そして2人を見送った。
 
 まだバスまでは時間があるので、ジャクソンビルの町を歩くことにした。バスディーポからほどよく近いところに大きな川といくつもの橋が掛かってる。きれいな景色だったので、そっちに向かって歩いた。そして、ちょうど日が沈む時間だったので、きれいな夕陽をずっと眺めていた。

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