環境問題解決に挑戦する
仲間作りをしよう！

挑戦者を加速する 　 環境問題は、新しい生き方を総合的に総合的に考えるもっとも良いテーマであり、人類の創意工夫とイノベーションが試される舞台と考えます。環境への挑戦をビジネスで行おうとする、アントレプレナーにとっては、事例も少なく、ノウハウ獲得がまだ容易ではありません。しかし、環境ビジネスは、成長する分野の一つ。「環境ダイナマイト！」では、創造的な環境ビジネスの立ち上げに向けて、これから環境ビジネスに取り組もうとするアントレプレナーたちのための「力試し」の場や「アイディア創造」の場を提供し、環境ビジネスへの挑戦の加速を応援します。

NPOを加速する 　「環境ダイナマイト！」では、なかなか顔を合わせられないNPOメンバ同士が一緒にＮＰＯ活動の成長のために必要な課題を考える場を提供します。 　具体的には、NPO事業のビジネス化についてトレーナーとともに考えるビジネスプラン作成ワークショップや、環境省が毎年応募する政策提言にNPOとしての方針を提言するための政策提言ワークショップを行っています。NPO組織を強く鍛え、ミッションの実現のために活動を加速下さい。

ごあいさつ

　今こそ、環境問題の解決に向けての挑戦にふさわしいときです。

　愛・地球博の開催によって、環境問題解決への意識と期待はいよいよ高まっています。一方、地球温暖化対策に関する国際的な約束を果たすためにも、環境保全への対策は急務でもあります。
　企業や自治体では、この１０年の間に環境問題に対する認識が浸透してきています。インターネットの発達が情報や知識をよりオープンにしてきました。また、やる気のある個人が起業し、活躍するための制度も充実してきました。２１世紀は、「地球環境」や「人間」を見つめ直し、ひとりひとりが考え、信念を社会に提案し、自ら行動できる時代ではないかと考えます。
　私たちは、市民自らが、「人間」の視点から、環境と社会が共に歩むためのビジョンを提案し、自ら行動につなげてゆくための試みは、新しい社会へ向けた嚆矢となるのではないかと考えます。そこで、このたび、「環境ダイナマイト！」と名付けた企画を開始いたしました。この企画では、市民NPO・産業界のビジネスパーソン・コミュニティ責任者らが連帯して、新しい価値の創造と発信を仕掛けて、社会を動かしてゆくダイナミズムを作り出すことを目指します。
意欲ある皆さんが、共に考え始め、このムーブメントに加わって下さることを期待いたします。


　■環境ダイナマイト！の３つのムーブメント

　−成長すればするほど環境保全につながる「環境ビジネス」への挑戦
　　環境保全への対策を組み込んだ新しいサービス開発とビジネスプランの設計

　−その地域の活力を復活させる「環境政策」への挑戦
　　生態系を含む地域の歪みを癒し、活力を復活させる政策の検討と設計

　−これぞ！環境製品の本命といえる「エコプロダクト開発」への挑戦
　　大量消費型のくらしをパワーシフトするイノベーション製品の企画と実現

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　実行委員長　伊藤　達雄（名古屋産業大学学長）

私たちのビジョン：日本発の環境ソリューションを続々排出する
　
　NPOや起業家による環境分野の新事業創造を、環境分野とビジネス分野の専門家が協力して支援することで、国内の環境ビジネスセクターの成長を促すことを目指しています。アイディアのブラッシュアップのためのワークショップ、優秀なアイディアに対するベンチャーキャピタルの紹介など、優秀なアイディアに賞を与えるだけのコンテストではなく、アイディアの芽を育て、実現させることを目指すのが特徴です。

私たちのミッション：ソーシャルアントレプレナー(社会起業家）を加速する

　「環境ダイナマイト！」では、ＨＥＲＢ構想の実現を目指して、「市民」の立場からのアントレプレナーを応援します。ひとりひとりが胸に秘める理想をイノベーションというダイナマイトで実現することを応援します。彼らが環境ベンチャーやNPO活動を起こし、成功を通して、社会の変革を加速し、世界を動かすと考えます。　経済活動における最小のセル、ベンチャーで『環境問題解決』が組み込まれれば、 それより大きなセルの集合体、中小企業、大企業、政府などでも当然、組み込み可能です。環境アントレプレナーの成功こそ、急速に経済全体に、環境問題解決の遺伝子が広める「鍵」、と考えます。

私たちのアプローチ：イノベーション×プロジェクトマネジメント

　環境問題を速やかに解決するためには、ひとりひとりや企業それぞれの努力だけではなく、志ある人や組織が連携しあって創意工夫に基づいた取り組みが欠かせません。「環境ダイナマイト！」は、「イノベーション」と「プロジェクトマネジメント」に注力して、人類の「責任感」を代行する組織の支援・育成するしくみづくりを培い、環境問題解決の早期解決に貢献します。
　イノベーションは、新しい切り口で組み合わせあるいは統合により従来と違った効果を出すことに成功し、それが市場を切り拓くことを意味します。環境問題は、毎年深刻さを増しており「地球は待ってくれません」。引き起こしている問題を、前倒しで、解決する「あたらしい実用的なアイディア」が、求められます。
　また、プロジェクトマネジメントも、成功の鍵となります。環境ビジネスは、複数の関係者が関与する不確実性が高い産業セクターです。プロジェクトスコープやクリティカルチェーンを管理することなどで、ばらつきを最小化し、プロジェクトの納期を守ることが可能になります。これはすなわち、投資の対象として、安心になるということを意味します。
　こうしたことより、私たちは、官民パートナーシップを結成し、志ある挑戦者に、イノベーション力を高める「ワークショップ」を行うと共に、イノベーション力を試す「コンテスト」の応募者にプロジェクトマネジメント機能をご提供することで、環境問題の具体的な解決能力の蓄積をめざして参ります。