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日々雑感2004-8
LAST UPDATE 2004-09-02
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541 by:kurochan  投稿日: 8月31日(火)13時01分7秒
◆最終種目男子マラソンにおいて、後半独走していたブラジルのデリマ選手が36キロ付近で沿道から飛び出してきた男性に飛びつかれて観衆の中に押し込められるハプニングが起こった。デリマ選手はそれにもめげずに走り続けたものの、結局3位。ラップタイムで見れば、優勝したイタリアのバルディニ選手の追い上げは驚異的で、デリマ選手はいずれ追いつかれたと思われるが、釈然としないのはいたしかたない。マラソンの警備は確かに難しいと思われるが、観客より警備員の方が多いのではないかと言われたほどの今回の大会が、世界中の衆目の中、57歳の前歴もある一人の男性によって、いとも簡単に崩されたことは、軍備に頼る平和がいかに脆弱なものであるかを暗示しているように思うのである。デリマ選手は命の危険さえ感じたというが、幸い走り続けることができた。いや、ハプニングを理由にレースを棄権することより、走り続けることを選んだ。走り続けた自分を誇りに思ったからこそ、ラストの直線で旋回するように走って見せたのだと思う。自らと闘い続けてきただろう彼の生き方が、如実に示されたのだと思う。その美しさに、僕は胸を打たれる。

540 by:kurochan@携帯  投稿日: 8月27日(金)14時33分22秒
◆都教委が来春開校の都立中高一貫校で160人の新入生が使う中学歴史教科書に「つくる会」教科書(扶桑社)を採択した。いずれ高校歴史教科書も同内容の明成社版を採択しようと目論んでいるのだろう。戦前の皇国史観ばりの偏向「つくる会」教科書がどういう経過で登場し、いかに危険で悪質なものであるかは、kurochanも「時の話題」で何度か取り上げ、「あれじゃ右翼皇国史観教科書だよ」という寄稿文も書いてきた。この問題については、教員・保護者はもちろん、広く納税者の抗議の声も、もっとあげていかねばと思う。すばやく愛媛から抗議声明が出され、中韓も遺憾を表明しているが、「つくる会」系の人物が多数をしめている内閣の布陣という背景もあり、ぼやぼやしていると、来年の一斉採択で大変憂慮すべき事態になりかねない。多くの批判を集めてきたこの間の都教委の強権的姿勢の本質を明らかにするものでもある。「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」、「強制連行」や「捕虜虐待」などの確定している史実を揉み消そうとする右派の非論理的で歪んだ摘み食い言説の巧妙さにまんまと引っ掛かる人々が多数おり、うすうす「おかしい」と気付きながらもあえて強きには逆らわない人々もまた、暗黒の時代再現に加担していると気付くべきだと思う。宿営地の水を自給しているに過ぎないサマワの自衛隊給水作業をあたかも現地に喜ばれていることのようにいう宣伝にのせられ、沖縄での米軍ヘリ事故よりアテネの金メダルラッシュにばかり時間を割くマスコミの責任も重い。戦争ができる国作りが着々と進んでいることに、もっと警戒しようではないか。

539 by:kurochan  投稿日: 8月26日(木)01時17分20秒
◆21〜23日、奈良県高校陸上競技学年別選手権。顧問をしている陸上競技部の選手は、残念ながら近畿大会には誰も進めなかったが、自己新記録を出した選手も複数いて、それでいいのだと納得。入賞する(メダルを取る)のもいいけど、自己新記録を出す(成長している)ことを褒めずしてどうする!?
◆24日、午前中は学年登校日。午後は職員研修で「たんぽぽの家」へ。あの「わたぼうし音楽祭」で有名な身障者授産施設だ。実は、高校時代に友達に誘われて「たんぽぽの家」であったキャンプに参加したことがきっかけで、その後もいろんな機会に行くことが多かったのだ。「恵まれない子ども達?」は、最初に行ったキャンプでのできごとだ。もう四半世紀近く前になるけどね。教員になってからも、何人もの生徒を連れて、個人的に訪問したりしたものだ。当然、ここの通う障害者やスタッフなどとも知り合うことになり、この24日は懐かしい再会も、幾人かと果たすことができた。というのは、ここ数年行ってなかったからだけどね。限られた資金とスタッフで運営するという、この手の施設の常識を覆し、いろんな企画を打ち出し、広め、とってもオープンなのが「たんぽぽの会」のいいところ。「障害者福祉」についての考え方も初期とは随分と変わり、いろんな意見があるのも確かなのだが、とっても入りやすい入口であり、いろんな可能性を感じさせてくれるムーヴメントでもある。
◆25日、大事件発生!我が家にムカデ発生なのだ!どっひゃ〜!有給休暇を取って仕事を休み、妻が車の免許更新に出かけている間、子どもと遊んでいたのだが、洗濯しようと電子ピアノの下にかためてあった洗濯物を手に取ると、何やら細長い黒い物体が奥へ逃げ込む。まさか、ムカデではあるまいと思ったが、殺虫剤をスプレーしてみると、\(〇_o)/ギョギョ!! 10センチは優に超える黒いムカデだ。イエグモや蛾が大の苦手なkurochanなんだが、ムカデはあまりに耐え難い。でも、今すぐやつつけなきゃ、子どもが危ない。スプレーで弱ったムカデをスプレー缶の底で叩きつぶして、水洗トイレに流しました。トカゲのしっぽのように、あの気色悪い脚を動かしているんだから、もうボクは気絶しそうでしたが、退治したのです。でも、今年79歳になった母が言います。「ムカデはつがいでいるから、もう一匹いるはず」。えええっっっ!どこだ、どこだ!?と、ひやひやしながら、偵察していたのですが、妻が運転免許センターから帰ってきて、この間1匹見つけて袋に入れてバルコニーに出してあると言うではありませんか。昨日朝に出した、不思議なゴミ袋にムカデが入っていたはず。ということは、つがいの双方を駆除したのだろうから、ちょっと安心していいか、と思うkurochanでした。子どもが育っていたりして。ああ、今日はいい夢を見れそにないなぁ。

538 by:kurochan携帯@愛犬散歩中  投稿日: 8月21日(土)22時39分37秒
◆少し前から思っていたことなんだけど、今日、ある目標がぼんやりと形になってきた。今までやってきたことと、これからの出会いを、融合させた形で表現できるように、じっくりと準備を進めたいと思う。
◆お薦め図書をさらに15冊ぐらい追加したいのだが、読み終わってないものばかりだから、一口紹介がちょいと難しいなぁ。常に20〜30冊を並行読みしているとこういうことになります。
◆石垣島川平の「海の家族」オーナーが、「自分がやりたいと思うことを頑張ってもなかなかうまくいかないけど、今自分に求められていると思うことに取り組んだらうまくいく」とおっしゃっていた。ペンションを始め、ここまで続けてきたご自分の生き方と重ねての言葉だ。「何と主体性のない態度だ」と思えなくもないのだが、ある意味まとをえている。他の人間との有機的関わりのなかでこそ、自信と責任に裏打ちされた生きる充実を覚えると思うし、ならば自分の役割をしっかり果たすことは、自他ともに満足をもたらすと思うからだ。近ごろ、公私ともどもそう思うことが多い。

537 by:kurochan@携帯  投稿日: 8月19日(木)23時57分47秒
◆第25回全国在日外国人教育研究集会(全外教)奈良大会が3日間の日程を終えて終了した。初日17日はフィールドワークとワークショップが行なわれたが、kurochanは風邪でダウンし、欠席。18〜19日は奈良市の帝塚山学園を会場に全体会と分科会が行なわれ、生駒市で全国在日外国人生徒交流会がもたれた。僕も現地実行委員の一人として、各分科会のプレゼン関係の設定・全体会の写真撮影のお手伝いをさせていただいたが、何をするにしてももっと極めたいなぁと思う次第である。示唆に富むレポートや、自らの課題を再確認させていただいた討議に感謝している。また、今年は1000人余りの参加であったが、全外教運動が、文字通り全国津々浦々に広がることを願っている。さて、分科会レポート集をよもうかな、でも書籍売場でまたまたたくさんの本を買い込んだしなぁ。。

536 by:kurochan携帯@愛犬散歩中  投稿日: 8月16日(月)22時29分29秒
◆日本の敗戦59年について、美浜原発の事故について、ナベツネの巨人オーナー辞任について、イラク情勢についてなど、それぞれ自分なりに整理したいのだが、真相を隠して権力に都合よく世論を操る恐ろしさを、僕たち市民が、自覚を持って見抜くことの大切さを再確認する契機としたい。社会的無関心と歴史歪曲勢力の策動が、庶民に愚を繰り返させてほくそ笑む連中を増長させることを許さないぞ!38度の風邪熱と右肩肉離れで、ダウン寸前のkurochanも、ふらふらしながら決意するのであった。

535 by:kurochan@携帯  投稿日: 8月 6日(金)22時30分0秒
◆県人教がつぶされ、平和カレンダー外されてきた広島だが、今日6日の平和祈念式典で、広島市長は小泉路線を痛烈に批判。被爆者の怒りをここでぶつけないととの怒りと、ヒロシマの平和の主張が健在であることに、喝采。しかし、本島長崎市長のように、右派による力ずくの攻撃にさらされないかと心配でもある。現に式典参加の子どもたちの宿泊ホテルが銃撃されている。折しも、サッカー会場での中国人サポーターによる君が代や日本チームへのブーイング、日本政府諸機関HPへのサイバー攻撃問題が起こっており、石原あたりが性懲りもなく差別発言を繰り返し、そんな動きに扇動された連中が人権教育・平和教育を中傷し、「つくる会」が中学社会科教科書の採択工作に悪用するのだろう。また、スポーツに政治を持ち込まないというなら、旗も歌も要らないし、ナショナルチームも要らないと思うのだが。

534 by:kurochan@携帯  投稿日: 8月 5日(木)23時07分4秒
【クイズ第142問】
大きいものから並べてください。
A 2進数の「111100111」
B 3進数の「1100111」
C 10進数の「1001」
D 31進数の「111」
☆応募先:kurochan
☆応募期限:2004年8月11日午前6時
☆難易度:2

533 by:kurochan@携帯  投稿日: 8月 3日(火)00時51分27秒
◆第29回奈良県外教学習会は、難民心理ケアの現地臨床活動に奮走しながら、シンガーソングライターとして映像とシンクロ(同調)させたライブ活動までこなす桑山紀彦さんの「地球のステージPART 2」。昨夏の「PART 1」(日々雑感390時の話題vol.143)ではいたく感動し、賛助会員にもなったのだが、世界の難民の医療支援という活動内容であるだけに、「ネタ」にも限界があると思いきや、昨年イラクのバム震災後の活動や、以前からの活動、東ティモールで地道に続けておられる活動など、「一人の医者が、ここまでさまざまな地域で人と向き合う医療活動ができるのか!」と、驚きと敬意を感じた今回の学習会だった。今回も様々なことを感じ、生きる元気と活動のヒントをもらったが、あることに気付いた。桑山さんは子どもたちに「大きくなったら何になりたい?」とよく聞いているのだ。未来を見つめる子どもの心を、彼は見つめている。紛争や貧困と闘いながら生きるが故にたくましくそして明るく瞳を輝かせる子どもたちに対し、精神科医としての視線と同時に、コンプレックスに苦しみながらも夢を持つことで生きてきたという彼自身を重ねておられるように思えた。そしてそれは大切なことなんだと考える。閉塞を突破する共感的つながり。未来への視線を軸にした他者との関わり。kurochan自身にも公私ともに貴重なヒントをいただいたことに感謝したい。