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時の話題2009-10
LAST UPDATE 2011-06-13
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◇印は《日々雑感新掲示板》より転載
奈人教研究大会2009(09/10/31) ◇安重根(09/10/26・10/11/26) ◇プレゼン授業(09/10/23〜29) ◇奈人推協研究大会2009(09/10/17) ◇1世ハルモニの聞き取り教材(09/10/13) ◇オバマのノーベル賞(09/10/11〜11/14) ◇在留特別資格(09/10/10) ◇精神障害者の犯罪(09/10/3)

【奈人教研究大会2009】vol.570《日々雑感より》
◆昨日今日と、第56回奈人教研究大会が開催された。昨日は事務局の留守番で全体会には参加できなかったが、今日は分科会に参加。第一分科会第3分散会で3本の報告に学ばせていただいた。部落問題学習にせよケータイモラル学習にせよ、人の傷みを自分の課題として感じ考える力の育成が大切になる。「感情移入型」学習には限界もあるが、大変重要なポイントである。問題はその手法で、具体的な体験学習や生身のふれあいを通した交流学習、子どもたちの気づきや仲間への働きかけを丁寧にたどっていく組み立てや工夫が求められる。3本の報告と最後のグループ討議で、細かな実践事例や課題を学ばせていただき、明日からの実践のヒントが様々にわいてきた。教員同士のこうした研究交流の場がいかに重要か、改めて強調したい。子どもの思いや親の願いに寄り添おう、関わろう、育もうとする教員そのものがまた、貴重で最大の教材なのだから。(1713、09/10/31)[→10月目次]

【安重根】vol.569《日々雑感より》
◆伊藤博文が射殺されてちょうど100年。日本の初代総理は、朝鮮半島では侵略者の代表的存在だ。韓国「併合」に先立つ保護国化で、初代統監となった伊藤博文は、辞任後に赴いたハルピンで射殺された。安重根が捕らえられ、処刑される。彼自身、殺害を認めていたのだが、銃弾の角度から真犯人は別にいるとも言われてきた。政治的に対立していた山形有朋が真犯人だともいわれている。この事件をきっかけに治安強化が進み、植民地化が実現したのだから、山形有朋の思惑通りの展開だというわけだ。さもありなんと思う。実際は、この事件以前から植民地化に向けた策略が進められてきていたが、世論の支持を得るための演出だった可能性がある。真珠湾攻撃しかり、9.11しかりだ。(1708、09/10/26)
◆TVコメンテーターの勝谷誠彦が「安重根が伊藤博文を射殺したから韓国併合になった」とコメントしているのは、全くのデタラメだ。植民地支配は、伊藤博文の射殺以前に閣議決定され、予定されていたことだ。韓国「併合」を朝鮮人の責任にすり替えようとする、有害無知な珍説を信じてはいけない。これは、コンビニや駅の売店に並ぶ、歴史歪曲本にも見られる、歴史改ざんトリックである。(10/11/26筆)[→10月目次]


【プレゼン授業】vol.568《日々雑感より》
◆個人的に発注していたプロジェクターが届く。台湾BENQ社のMP515。2500ルーメンだから、明るい教室でも使え、しかも価格.comで約4万5000円のお買い得。さらに軽量小型。黒板モードがどれほどきれいかは、実際に教室で試さないとわからないが、模造紙を担当クラスに備え付けておけば、相当きれいなプレゼンを授業でできる。できればDVDスロット、メモリ、スピーカー装備なら申し分ないのだが、小型PC・小型スピーカーと合わせても小さな箱に入り、持ち運びも楽なので、授業はもちろん、会議などでも手軽なプレゼンができる。いやはや楽しみだ。(1705、09/10/23)
◆世界史のプレゼン授業開始。準備に時間はかかるが、ビジュアル資料で直感的理解が進むと期待している。(1708、09/10/26)
◆今週からプロジェクターとパソコンを教室に持参してプレゼン授業をしている。前任校でも時々していたのだが、現任校では職員室備品のプロジェクターがなく、諦めていたのだが、昼間の教室でも十分綺麗に映せる2500ルーメンのプロジェクターが安く買えたので、同時に小型パソコンも格安で買い、実にコンパクトな荷物で教室へ行くことができるようになったのだ。プロジェクターには黒板モードもあり、それなりには映るのだが、やはり白いスクリーンがいい。しかし荷物になるので、裏が白いポスターを折りたたんで持参していた。ところが、醜い上サイズが小さく、プレゼンの意味が余りない。そこで確認すると、情報処理室にマグネット式の巻き取りスクリーンが3本あり、誰も使わず放置されているとのことで、1本をkurochanが常時使えることになった。たいした荷物ではないので、今日の6時間目から使うが、格段に見やすく、様になる。よっしゃあ!これでしばらくいくぞ!FLASHやMIDIなんかも開発したくなってきた。電子黒板があれば、それこそ使いこなすんだけどなあ。(1711、09/10/29)[→10月目次]

【奈人推協研究大会2009】vol.567《日々雑感より》
◆ボリビアンダンスと山田ロサリオさんのお話のオープニングは楽しく且ついろんなことを考えさせていただけた。石田陽彦さんの基調講演も、子どもを孤立させない大人の役割を楽しく且つ分かりやすく、さらにはドキッとさせられながらの大変貴重な学習となった。午後の分科会は訳あってハシゴをしたが、人推協らしい学びのプロセスに多くの示唆を与えていただいた。とりわけ五條市人推協会長の発言には、石田教授も強調してあた「教育」の「育」の中身につながる熱いものを学ばせていただいた。その人の立場に立ち、関わっていくことで、その人が自ずと変わっていくという見事な事例だ。子育てにせよ、仕事のさまざまな立場にせよ、反省しきりだ。(1701、09/10/17)[→10月目次]

【1世ハルモニの聞き取り教材】vol.566《日々雑感より》
◆奈良県外教在日コリアン研究委員会で、1世のハルモニからの聞き取りをさせていただいた。1932年生まれの77歳。0歳で渡日し、父親と農家や飯場を転々としていたため、学校へは一切通えず、結婚後は家事や育児に追われ、夫の病死後は読み書きが不要の仕事で4人の娘さんたちを育てあげられる。夜間中学と出会い、文字を奪い返して、人生が明るくなったと仰る。活字と映像を教材化し、子どもたちの歴史認識・アイデンティティの確立に役立てたい。(1697、09/10/13)[→10月目次]

【オバマのノーベル賞】vol.565《日々雑感より》
◆やはりオバマのノーベル平和賞はおかしいでしょう。ブラックユーモアに過ぎる。ベルルスコーニの悪意は含んでないよ。核廃絶はいいんだけど、戦争依存経済、人権に相容れないグローバリズムの体現国家の大統領が受賞するのは、あまりの皮肉か嫌みか、それとも絶望を振り払うための悲壮感に満ちた期待なのか。戦争中毒国家を僅かながらも変えてくれるかもしれない若き新たな指導者への誘導的「援護射撃」(これまた戦争用語だけど)としてしか理解できない。(1695、09/10/11)
◆オバマは広島長崎には行きたくても行けないだろう(もちろん行ってほしいが)。戦争中毒経済界の支持を失うわけにはいかないからだ。ノーベル平和賞が聞いてあきれるが、それがアメリカの現実・限界だろう。(1726、09/11/14)[→10月目次]


【在留特別資格】vol.564《日々雑感より》
◆在留特別許可を求めていた奈良県の外国人に対し、司法や入管当局のこれまでの判断を覆す事例が相次いだ。大いに歓迎すべきことだが、外国人の人権に関して、特権だとか恩恵だとかという、根本的に平等意識を欠いた歪んだ論理を打ち砕く運動を展開していきたい。誠に残念ながら、生駒の報告集会には参加できなかったが、継続的な連帯の意志を表したい。(1694、09/10/10)[→10月目次]

【精神障害者の犯罪】vol.563《日々雑感より》
◆昨日、奈良市で起きた通り魔事件の容疑者は、精神障害だろうということで措置入院とのこと。短絡的な精神障害者への忌避意識や、社会防衛優先の世論換気にならないよう、心配している。2年前に大学入試に失敗してから自宅に引きこもりがちだったようだが、精神障害はもちろん、精神的危機も含めた社会的ケアこそが問われていると思う。自殺者が11年連続3万人超のこの国。上田紀之『生きる意味』(岩波新書)によると、自殺未遂は自殺者の倍はいるというから年10万人として、この10年で100万人が自殺を試みた計算になるという。我が子と自らの生きづらさに目を向けず、「危ない奴から我が子を守れ」という議論ですませたくない。ところで、若いJA職員が襲われているところに、「何をしているんだ!」と入っていき、鎌で切りつけられた老人は、どうやらkurochanの古くからの知人。(1689、09/10/3)[→10月目次]


























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