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時の話題2008-6
LAST UPDATE 2008-11-20
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今月の目次
◇印は《日々雑感新掲示板》より転載
第10回フェスタジュニナ(08/6/22) ◇差異を認め合う(08/6/20〜28) ◇なら国際子どもフォーラム2008(08/6/16) ◇秋葉無差別殺人(08/6/8〜26) ◇多民族国家日本(08/6/6) 

【第10回フェスタジュニナ】vol.460《日々雑感より》
◆今日日曜は奈良県外教第154回在日外国人生徒交流会。久々に勤務校の生徒を引率して参加することができた。今年はブラジル移民開始100年ということで、笠戸丸が出航した神戸を訪れ、地元の日系ブラジル人の若者の話を聞いたり、関西ブラジル人コミュニティ主催の第10回フェスタジュニナ(ブラジルのお祭り)に参加したり、旧神戸移民センターを見学(改築中で今は中へ入れないが)したり、もちろん参加生徒同士の親睦も深めたり。kurochanもいろいろと話を聞かせてもらうことができた。みなさんおつかれさまでした。また会いましょう。(1325、08/6/22)[→6月目次]

【差異を認め合う】vol.459《日々雑感より》
◆特別支援教育コーディネーターフォローアップ講座で、教育ジャーナリストの品川裕香さんの講演を聴く。パワフルで理論的な熱い方で、さまざまな示唆を受けたが、気になるのが、安倍内閣で教育再生会議委員をしていたことだ。さらには、「つくる会」と関係が深かった扶桑社で編集に携わっていたことだ。そのため、今日彼女が訴えた「差異を認め合う」とは相容れない仕事をしてきたのではないかと勘ぐってしまうからだ。特別支援教育的アプローチを教育政策に生かそうという姿勢にも、視点のずれを幾ばくか感じた。確かに、話としては面白い視点でもあるが、まさに彼女の説く「目的の明確化」で、すでに視線は個々の子どもたちには向けられていないのではないかと感じる。ダイナミックな論の展開には考えるヒントも詰まっていたので、参考にできればとは思うのだが。(1324、08/6/20)
◆奈良・人権部落解放研究所の専門研究部会に参加。kurochanは教育研究部会に招聘されたのだが、濃い面々が集まり、ここから何かが生まれればという期待と、生み出さねばという決意が膨らむ。前後してとある参加者とあれこれ話し込み、様々な示唆を受けると同時に新た決意も固まる。「異なる他者とのつながりから学ぶ」姿勢をいかに育み仕掛けていくか、人権教育もケータイネット問題も、めざすはここなりである。(1329、08/6/28)[→6月目次]


【なら国際子どもフォーラム2008】vol.458《日々雑感より》
◆昨日日曜は、畝傍北小学校で奈良県外教「なら国際こどもフォーラム2008・春」が開催され、ブラジル・ペルー・フィリピン・タイ・シンガポール・イギリス・イタリア・オーストラリア・パキスタン・メキシコ・中国・台湾・韓国・日本など、多数の国や地域にルーツを持つ子どもたち70数名に、保護者や引率教員を含めて約180人が集う大盛会となった。kurochanはビデオ撮影係だったが、長男・次男も連れて行き、いろいろな国にルーツを持つ子どもたちと一緒に仲良く過ごしてくれた。主に中国にルーツを持つ子どもたちのグループに入ることになり、同じ学年の子どももいて随分仲良くはしゃいでいた。体育館で全員自己紹介をしたり、ゲームをしたり、ピニャータを作ったりの午前、中国料理のお昼ご飯を食べてからは、英語で遊ぼうコーナーではしゃいだり、国際的なクイズの出し合いをしたり、ピニャータ叩きでお菓子をゲットしたりの午後と、充実した「楽しい集い」であった。こうして、点在する在日外国人児童たちが集まって楽しく過ごすイベントを公的な組織が主催するということは大変意義深いものがある。次回は、11月。わが子たちもまた参加したいと今から楽しみにしている。(1322、08/6/16)[→6月目次]

【秋葉無差別殺人】vol.457《日々雑感より》
◆池田小事件から7年目の今日、秋葉原で無差別大量殺人事件があった。理不尽にも命を奪われた被害者の無念を思うとあまりにもやるせない。(1318、08/6/8)
◆あまりにも酷い事件が起こってしまった。ケータイBBSに犯行予告を書くあたり、容疑者は殺人の確信犯であるようだ。模倣犯やその被害者がでないことを祈る。今回の事故で命を奪われた7名の方に合掌。体や心に傷を負った方のケアも十分になされることを望む。ケアの延長には、この社会に生きる我々が如何にこの社会を点検し、再構築するかが問われているはずだ。そのためにも、事件の詳細が明らかになるのを待ちたい。自分とは無関係な人間による特殊な事例として、自分の無責任を確認するための評論は要らない。(1319、08/6/9)
◆秋葉無差別通り魔事件の背景があれこれ見えてきた。度重なる挫折やケータイBBS依存というものだが、自己肯定感をもてず、自己承認をネットに求め、それが破綻した時、匿名の憎悪対象は、身勝手にカテゴライズされた匿名の人々になる。ネット中傷合戦の揚句に、腹いせで爆破や殺害予告がされるのも、こうしたパターンをたどる。自己肯定感=セルフエスティームを持てない時代背景から課題を見つける必要がありそうだ。(1320、08/6/12)
◆秋葉原殺傷事件についても第9版では少し触れるが、それにしても「トヨタ系列」という語句がマスコミに封印されていることもまた、人権と情報に関する問題点の一つである。(1327、08/6/26)[→6月目次]


【多民族国家日本】vol.456《日々雑感より》
◆日本人男性に認知されたフィリピン人女性の子どもに日本国籍を認めた最高裁判決や、アイヌ人を先住民族とする国会決議など、日本の多文化性を明らかにする政治的動向を歓迎する。社会意識の変革に向けた多文化共生教育に、一層取り組んでいきたい。(1316、08/6/6)[→6月目次]


























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