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時の話題2008-5
LAST UPDATE 2008-11-19
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今月の目次
◇印は《日々雑感新掲示板》より転載
職場のメンタルヘルス(08/5/31) ◇奈良県外教総会2008(08/5/20) ◇ケータイサイト中傷書き込み(08/5/15〜6/1) ◇全外教セミナー神奈川(08/5/11) ◇道路特定財源の浪費(08/5/8)

【職場のメンタルヘルス】vol.455《日々雑感より》
◆挫折感に打ちひしがれている同僚を追い詰める奴、収入や肩書が人間の価値であるとして自他を評価する奴、そんな奴こそ憐れである。上辺の優しさは人の為ならずとは先刻承知である。厳しさの中に秘めた優しさと、冷たいだけの厳しさを履き違えていないかと思うのだ。煙たがられ取っ付きにくいがその熱い優しさが染み入る人もあるし、評判がよく活躍はしているけども巧言麗色少なし仁の冷たい目や言葉に心凍る人もいる。宮澤賢治の詩じゃないようだが、スクラムを忘れた大人が、子どもたちに互いを大切にしろとはいえない。「私が先生になった時」(1311、08/5/31)[→5月目次]

【奈良県外教総会2008】vol.454《日々雑感より》
◆昼前から準備に入り、午後から第19回奈良県外教総会。活動方針も毎年書き下ろし、形式的な議案審議だけではなく必ず記念講演で研修してもらうというのが県外教スタイルだが、ことしは中国残留孤児・婦人のみなさんによる作文朗読や詩や歌や踊りの披露という、近現代史を胸に刻む場となった。結成以来何らかの形で関わり続けてきた奈良県外教だが、今年は初めて事務局的仕事を担当することになり、整列挨拶。(1305、08/5/20)[→5月目次]

【ケータイサイト中傷書き込み】vol.453《日々雑感より》
◆またしても、生徒たちのケータイサイトを、随分と発見する。検索ですぐに見つかるし、お互いにリンクしているので、芋づる式にどんどん見つかるのだ。どうやら「暇つぶしの盛り上がるネタ」といった感覚で書かれた日々の出来事のなかには、「どれだけの人に見られているか」「けなされた人が見たらどう思うか」について、想定できずにいるものも多い。自身の写真や名前も記され、容易に特定できるため、悪質さや影響について無自覚なのがうかがえる。あまり勤務校の生徒のサイトはのぞきたくはないが、昨今の風潮から、いわゆる「パトロール」の必要性があり、少しサーフィンするだけで問題ページが散見される有様だ。未成年のケータイトラブルは一義的に保護者の責任に帰されるが、学校としても放置はできない。様々な事象に対する対応パターンも構築しなければならない。(1301、08/5/15)
◆ケータイサイトへの同級生中傷の書き込みに対する指導を行う。自分たちにとっておもしろいネタでも、それがいかに人を傷つけるか、さらには、自分の信用を失うことをさとし、関係部分を自分で削除するように指示する。また逆にいやな思いをしたらすぐら相談するようにも告げる。個別のケースでこうした指導を繰り返していくしかないのかもしれないが、クラスや学年、全校生徒を対象にした講話、保護者への注意呼びかけを重ねていく必要があろう。一方で、子どもたちのケータイ事情についての職員研修もまた必要だと痛感している。(1304、08/5/18)
◆ケータイトラブルが続出。子どもたちのケータイモラルは想像を絶する事態であることに気づいている親や教員はまだまだ少ない。これだけ報道されていても、単に便利だ安心だと買い与える親や、子どもたちがどれだけ神経をすり減らしているかが理解できない教員に、いかにこうした事態を伝えていくかが、喫緊の課題だ。(1309、08/5/26)
◆ネット上には、差別的記述が様々なバリエーションで実在し、無言の閲覧者への悪影響も考慮して対処しなければならない。また、PCからは閲覧できない悪質なケータイサイトも多々あり、それへの対策ももっと組織化しなければならない。(1310、08/5/30)
◆北九州の女子高校生が、ネット上で「死ね」と書かれたと遺書を残し、29日未明に自死した。仲のよかった友人による書き込みではないかと思われる。悔しい。残念ながら、こうした書き込みは日常茶飯の出来事となっており、保護者によって「防犯だ、友だちづきあいだ」と買い与えられたケータイによって、神経を擦り減らして、日々を過ごしている。時にはこうして命までもが奪われる。よほどの事情だ、特別な子だと、他人事として片付けてはいけない。ターゲットは流動的で例外はない。いつどこで誰が追い詰められるかわからない。kurochanもささやかながら取り組みをすすめてきたが、事態は悪化するばかりではないかと感じている。機械まかせのフィルタリングだけでは解決するはずはない。(1312、08/6/1)[→5月目次]
 ※ケータイと子どもたちの人権


【全外教セミナー神奈川】vol.452《日々雑感より》
◆10日朝から新幹線で神奈川へ行き、川崎であった第20回全外教セミナーに参加した。「在日外国人の子どもたちの不就学問題を考える」をテーマにしたシンポジウムがあり、横浜の信愛塾・カラカサン・在外教滋賀からの活動報告や提起があり、新自由主義という格差社会の収奪が、外国人労働者やその子どもたちの生活や人権をいかに踏みにじっているかが統計的にも具体的にも明らかにされ、それに対してどのように対処していくかの実践例が紹介された。その後、夕刻から深夜にいたるまで何度か場所を変えながら、多文化共生についての真剣な議論や実践交流が延々と繰り広げられた。kurochanにとっても貴重な学習と交流の機会となった。(1290、08/5/11)[→5月目次]

【道路特定財源の浪費】vol.451《日々雑感より》
◆道路特定財源のあまりの浪費ぶりにもっと納税者は怒るべきだと思うのだが、なぜこうも従順なんだろうか。従順というより逆らいようがないといった方が正しいのかもしれないが。本来なら暴動ものだと思うが、暴動とまではいかずとも我々はもっと納税者として財政の内実をチェックすべきだろう。予算の根拠はそれなりにあろうし、時流で全否定すべきでもない。しかし、納税者を納得させる説明とそれに見合う金額が求められている。これは社会科教員にも求められていることと言えようが、社会科教員は行財政の弁護人ではない。民主社会形成の仕掛け人だ。誤解されがちだが必要なんだという予算ならその根拠を説明する役割を学校教育の一環として果たす必要があるが、それ以上の御用仕事はできない。(1296、08/5/8)[→5月目次]



























<アンカージャンプ用の画面余白です>