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時の話題2007-10
LAST UPDATE 2008-08-01
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◇印は《日々雑感新掲示板》より転載
西谷文和さん講演「戦争あかん」〜人権を考える全校集会(07/10/31〜11/9) ◇学校裏サイト(07/10/24) ◇姜尚中と夜中ハルモニ(07/10/21) ◇二階堂養護学校との交流(07/10/19) ◇紅白のモラルハザード(07/10/15〜17) ◇沖縄の底力(07/10/2)

【西谷文和さん講演「戦争あかん」〜人権を考える全校集会】vol.419《日々雑感より》
◆明日は、人権講演会講師に西谷文和さんを迎える。この間もイラクを訪問されてきたが、帰国後最初に最新映像を見せたいと以前お会いした時におっしゃられていた。大変期待している。(1150、07/10/30)
◆全校人権集会に、先週イラクから帰国したばかりのフリージャーナリスト西谷文和さんをお招きした。迫力ある映像や胸に迫る映像を見せていただきながら、イラク戦争という不正義を、現地取材をもとにした熱く生々しい話を通して訴えてくださった。生徒たちも真剣に受け止めてくれていた。11月2日(金)午後のテレビ朝日「ムーブ!」(関西地方で放映?)に生出演されるので、録画してでも観てほしい。(1151、07/10/31)
◆その「ムーブ!」の映像を録画し、担当している授業クラスで次々と見せた。生徒たちは食い入るように見ている。民族紛争や宗教対立に取り入って、武器を売りさばき、石油利権に群がる大国の思惑。ごく一部の追い詰められたテロリストが、自爆攻撃を引き起こす。その一方で、命を奪われ、重傷を負い、故郷を破壊され、財産を失い、苦悩に突き落とされる一般市民。「軍事機密」の名のもとに武器・石油の利権や戦争犯罪が隠され、メディアもジャーナリズムの役目を果たせないでいる。しかし、西谷さんのように体を張って、耳を傾けるべき人々に会いに行き、支援を実践しているフリージャーナリストがおり、その活動を知るものの心を揺さぶる。「人間は捨てたもんじゃない!」「誰の声に耳を傾けるべきか?」。生徒たちにはそれを学んでほしい。(07/11/9筆)[→10月目次]
  ※「イラクの子どもを救う会」 ※テレビ朝日「ムーブ!


【学校裏サイト】vol.418《日々雑感より》
◆学校裏サイトが乱立しているが、今日は随分と見てまわり、担任しているクラスを「ウザイ」と評した書き込みも目にした。気にくわない生徒がいるということだろうが、こうした記述に不信と敵意をつのらせる生徒は多いだろう。ケータイからしかアクセスできないサイトも多く、大人の目をかいくぐっているという前提で書かれているのは明らかだ。「学校裏サイトはもうかる」「危ういサイトのカモを捕まえやすい」という期待からだろうが、その手の広告やリンクを随所に埋め込んだ学校別トピ用スペースを提供するサイトが目立つ。そうしたサイトは商売が目的だから、閉鎖を防ぐための規約や通報システムがそれなりにあるが、ゲームサイト系より基準は随分ゆるいようだ。アクセスを増やすにはきわどい表現こそが盛り上げ効果ありというわけだ。一方、中傷目的で開設または乗っ取られた学校裏サイトは、歯止めなく憎悪と不信を増幅させているはずだ。子どもたちに、ケータイを我が子に買い与える前の親たちにネットリテラシーをしっかりと理解してもらわねばならない。(1145、07/10/24)[→10月目次]
 ※vol.447 学校裏サイトA

【姜尚中と夜中ハルモニ】vol.417《日々雑感より》
◆天理夜間中学の文化祭に参加。ペルー直輸入のインカコーラ片手に体育館の席につく。チャングクラブのオモニたちの演奏に聴き入る。音に込められたオモニたちの心の内を思うと、聴いているこちらも力がこもる。続いて三人のハルモニの作文発表。戦中戦後期の具体的な苦労話は、現代と未来にとっての貴重な証言だと改めて痛感。そして、あの姜尚中(カンサンジュン)さん(東京大学教授)の講演。いつもの冷静でスマートな語り口で、ご自身の生い立ちとオモニについて、自然の営みの中で生きる知恵と切り離された「学校の時間」の知識について、非識字という壁について、夜間中学で学び表現する意義についてなど語られた。常に冷静さを失わない姜さんが、オモニの話で思わず言葉を詰まらせ涙ぐまれたときは、こちらも胸に迫り心うたれた。講演後のハルモニたちとの対談も、貴重な数々の生の経験に圧倒されながら、これを伝えなければと胸に刻んだのであった。(1142、07/10/21)[→10月目次]

【二階堂養護学校との交流】vol.416《日々雑感より》
◆今日は中間テスト初日だが、明日は休みということで、生徒十数名と二階堂養護学校へ交流に出向いた。勤務校で飼っているいろいろな動物を連れて行き楽しい触れ合いの時間を持ったあと、各教室での終わりの会にも参加。担任しているクラスの生徒も三人参加。動物を介して障害者と触れ合う機会作りの取り組みだが、楽しく共に過ごす経験は必ずや生きてくると思う。kurochanも高校時代に、「たんぽぽの家」主催の障害者と健常者の合同キャンプにたまたま参加し、いい意味でのショックを様々に受けた。以後、まずはであいの機会を!と、クラスメートを誘い、いくつかの養護学校の文化祭や体育大会に参加した。人は人と出会うことで豊かになれるということを学んだことは、自分にとってもおおきな収穫だった。子どもたちの今日の体験を広げる働き掛けもしたいものだ。(1141、07/10/19)[→10月目次]


【紅白のモラルハザード】vol.415《日々雑感より》
◆何とも皮肉な紅白の銘菓。罪意識の希薄さやモラルハザードの克服の方途を考えるということは、かつて三浦朱門が「ゆとり教育」導入で説いた、従順な労働者養成という意味の「実直な精神」とは全く違う次元で、気真面目さの復権を保証する社会再構築が必要ということなのだろう。決して諦めたくはない。(1138、07/10/15)
◆PDOS(プログラム駆動症候群=心理的無組織化症候群)を提唱する心理アナリスト三森創さんに言わせれば、「心そのものが形成されない」人々をいかに心の構築に立ち向かわせるかということになるのだろうか。(07/10/17筆)[→10月目次]


【沖縄の底力】vol.414《日々雑感より》
◆沖縄戦での日本軍による集団自決の強要についての記述を削除させた教科書検定に対し、11万人もの人々が集まり抗議集会を開いたことに、日本の民主主義も捨てたもんじゃないと力強さを感じるとともに、ヤマトンチューとしてどう応えるかを我が身に問いたい。とりわけ今年の沖縄は、反戦運動に対する右翼の妨害が過激になっていただけに、安倍路線による強引な右傾化への批判も含めて、「命どぅ宝」の魂がもう黙ってはいられないと「良心の叫び」を発したのだと考える。近現代史における日本の戦争責任をとにかく揉み消そうとする言論や圧力は、党派を脱した科学的解釈を装ったり偏見を助長したりすることで、軍産の結託と米政府への擦り寄りによる利益誘導を謀ろうとする意図を隠すものが多いのではなかろうか。歴史改ざんによる祖国への誇りなど大間違いだ。その罪こそが子どもたちの未来に大きな禍根を残すと知るべきだ。(1128、07/10/2)[→10月目次]



























<アンカージャンプ用の画面余白です>