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時の話題2005-7
LAST UPDATE 2005-07-26
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◇印は《日々雑感新掲示板》より転載

ロンドン同時テロ(05/7/24) ◇「つくる会」教科書を許すな!(05/7/22〜26) ◇日朝関係の歴史を歪める情報操作(05/7/18) ◇柔道部員の死亡と学校の責任(05/7/18) ◇中山文科相発言を問う(05/7/12) ◇ネット上の人権文化(05/7/3〜7/15)


【ロンドン同時テロ】vol.267《日々雑感より》
◆ロンドンではテロ、東京では地震となると、優位に立つのはニューヨークというのは穿った味方に過ぎるだろうが、これをチャンスとする連中もいるんだろうなぁと思う。ロンドンや東京においても不安を背景に狭量な異質排除の政策や無用な災害対策工事がもたらされないことを願う。(637、05/7/24)[→7月目次]

【「つくる会」教科書を許すな!】vol.266《日々雑感より》
◆こと歴史教育に関していえば、産経新聞や扶桑社の主張は政治的に歪められたものばかりといっていいぐらいだ。最近では読売新聞の歪みも目に余る。朝日や毎日に対しても、理念と経営のズレに憤りを覚えることもままあるのだが、産経や読売の確信犯ぶりは犯罪性を帯びている。ところが、素朴に産経を鵜呑みにしている人々もいて、それが教員だったりすると空恐ろしくなる。今日、県立高校のある教員と話していて、「東アジア近現代史歴史教材集(仮)」の担当原稿の締め切りに追われていることを話すと、「扶桑社みたいな本?」と聞かれた。「扶桑社とは正反対です」と返すと、「えっ?自虐的な本?」だって。「僕は扶桑社は大嫌いですから」と答えておいたが、産経を読んでいるところを時折見かける彼は、「自虐的」などという「自己中心史観」が好む洗脳用語に取り付かれているようだ。俄然、執筆に意欲が湧いてきたkurochanなのである。彼は「何が本当か分からない」とはぐらかしていたが、そんなことはない。産経や読売が得意げに朝日や毎日を批判している歴史的論点はほとんどがウソ、間違った歴史認識を正当化する、時に巧妙なトリック、と言っても過言ではないのだ。(636、05/7/22、05/7/26加筆)
◆姑息な手段で「つくる会」教科書を採択した栃木の例に続き、中学校教科書採択の今夏は、憲法改悪・日本国憲法改悪と一体となった皇国教科書(公民と歴史)の強引な採択の危機を迎える。ラジオで、コンビニで、雑誌売り場で、売れ筋の本が並ぶ繁華街の書店で、その手の書籍類が次々と人々をだまそうと手ぐすねを引いている。日本をことさら悪く言う必要はないが、ことさら正当化する歪んだ歴史観を許してはならない。社会科教員の良識と正義感が今こそ試される。現場は子どもたちを守りきれ!(05/7/26筆)[→7月目次]


【日朝関係の歴史を歪める情報操作】vol.265《新掲示板レス》
クイズ第187問の解説に青字で書いたように、瀬戸内や瀬戸際などのような、朝鮮渡来の地名や名詞は実は身近にあふれているんですよね。征韓論以降、意図的にそうした歴史を無視しようとする情報操作が民衆に対してなされてきたことは事実ですし、そうした歪みを克服する戦後の民主教育を「自虐的」だなどと中傷するニセの歴史観・歴史書がちまたにあふれている嘆かわしい状況は、古くて新しい情報操作だと思います。また街作りにおいても、誇りの復権のためには歪んだ情報操作は有害だと思います。(neko.さんへの掲示板レス、05/7/18)[→7月目次]

【柔道部員の死亡と学校の責任】vol.264《新掲示板レス》
◆近くの高校の柔道部員が、最後に部室を出る前に、部室で倒れ、翌朝着替えかけの姿で遺体が発見されました。それが昨日17日。校舎施錠前の見回りでも部室は見落とされたようです。実際、入試前日に行う校舎内外の点検は全職員が一斉に行うから隅々まで確認することができるが、通常は一〜二人の職員が閉め忘れた窓を閉めてまわり、教員の指導なく残っている生徒に早く帰れと声をかけるのが目一杯。ただし部室は各顧問が注意をしておくべき場所だし、鍵の管理の仕方で、居残り状況は簡単に把握できるはず。今回の事件の問題点を洗いだし、僕らも反省すべき点があるならそれは何かを明らかにしなきゃなりませんね。(コーヒーさんへの掲示板レス、05/7/18)[→7月目次]

【中山文科相発言を問う】vol.263《日々雑感より》
◆中山文部科学大臣の「従軍慰安婦」発言の数々は、いちいちつき合う気も失せるほどレベルの低い話なのだが、一国の教育行政長官の発言であるだけに、笑い飛ばすだけではすまない話だ。どこぞの歴史改竄派に洗脳されたカナダへの留学生のメールも嘆かわしいが、それを得々と紹介する中山大臣には、しっかりと真面目に歴史のお勉強をしてもらわねばならない。(633、05/7/12)[→7月目次]

【ネット上の人権文化】vol.262《日々雑感新掲示板レスより》
かねてから「ネット上の人権文化創造に一役買いたい」と、思ってはいるのだが、当サイトはもちろん、他に管理しているサイト群や、だいたい僕個人とインターネットとの関わりが、そんなに展望と効果が期待できるのか?という自問に答がでない。以前なら素朴ではっきりとした答を書き、信じた僕だったはずだが、「ケータイと青少年」をテーマにした書物を次々と読むうちに、どうも自信が薄れてきたのだ。明るい展望を持ち自他に道筋を示したいと願いつつ、僕の発してきたコンテンツは、「都合よく切り取られたネット上の人間関係」にどんな効果をもたらしてきたのだろう?と問い返さずにはおれなくなってきたのだ。もちろん僕は大まじめにやってきたが、それさえ切り貼りの対象となれば、送り手の意図は限りなくかすんでしまう。それでも今は、発し続ける意味を求めながらサイト管理を続けるしかないと気付いてはいる。気付いてはいるのだが苦しいのだ。(629、05/7/3、7/13改)
◆さしづめ「メディアと人権教育」というのをサブワークテーマに、腰を据えた研究をしていこうかと思い始めています。「ネット上の人権文化創造」を含めて、「ネット文化での人権状況」や、「人権意識へのネットの影響」などをフィールドし、「ネット社会での有効な人権教育」について考察してみたいなぁ、と思うんですよね。今一生さんという精力的な実践家がいますが、彼の著作なんかを読んでいると、子どもにも教員にも保護者にもしっくりと届く情報教育を人権の視点に立って、共に築き上げる取り組みが急務だと思うんです。それは、ネット化の進展であぶり出された、わたしたちの危うい人間関係を浮き彫りにするものかもしれませんね。関連書籍を読むうちに、自分自身の子育てや人との接し方を振り返ってしまいますからね。(コーヒーさんへの掲示板レス、05/7/7)
◆つまらぬメールを送る輩は様々な手口を次々と編み出しますが、たまたま今日学校で、僕の「Webサイト作成講座」に参加してくれた生徒と話をしていると、ともだちの名前でアドレス変更通知の携帯メールがきて、そのメール本文にあったリンクをクリックすると、「あなたは登録されました。金を振り込んでください」の画面。機種やエリアを表示させて心理的圧迫を加える典型的詐欺ページに彼女はずいぶんおののいたようです。ネット社会にひそむ悪意や、人権に鈍感なサイトや投稿についても話し合いました。情報教育はマウスの使い方の延長だけではいけないんですよね。それは、人権学習を心底真面目に受け止めようとしない生徒や、口先でしか語らない教員への怒りにも重なるんです。(みみさんへの掲示板レス、05/7/15)[→7月目次]


























<アンカージャンプ用の画面余白です>